カタパルト・タートル
かたぱるとたーとる
1ターンに1度、自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースして発動する。
リリースしたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手ライフに与える。
自分フィールド上に存在するモンスター1体をリリースし、リリースしたモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える効果を持つ。登場した当時は1ターンの発動回数に制限が無かったため、通称「サイエンカタパ」で猛威を振るった、魔導サイエンティストとの凶悪コンボにも使用されたほどである。
自身もリリースできるため、相手ライフが残り500以下の時に効果を使えればそれだけで勝てる。
伝説の都アトランティスの発動下ではリリース無しで召喚でき、攻撃力が低いためグリズリーマザーの効果による特殊召喚も可能である。
このような特徴から、モンスターをリリースしてダメージを与えるキャノン・ソルジャーのように、他のカードを利用した大量召喚と絡めて大ダメージが狙えるコンボが存在していた。
コンボに絡められたカードは軒並み禁止・制限カードに指定されており、効果を受け継ぎ単体でも強力な後輩はすぐに禁止された。
しかし、OCG発売から15周年を記念して登場した「決闘王の記憶-決闘者の王国編-」において、この効果はエラッタにより1ターンに1度しか発動できないという形に変更されてしまった。
これは大量のモンスター展開が可能なペンデュラム召喚の導入を見越し、サイエンカタパの再来を防ぐ意図もあるのだろう。
仮に魔導サイエンティストが復帰しても、このコンボは事実上不可能になった。
ちなみに単体でも強力過ぎたため短期間で禁止カードとされた後輩のダーク・ダイブ・ボンバーも、似たようなエラッタ(テキスト変更)により無制限カードに戻ってきた。
新マスタールールでは、ファイアウォール・ドラゴン(エラッタ前)による手札からの無限特殊召喚とキャノン・ソルジャーのようなターン1制限の無いカードによる無限射出による先攻ワンキルが横行したため、種族・属性縛りの持たずターン1制限が無い射出モンスターは軒並み禁止カードに指定された。一方、カタパルトタートルは「1ターンに1度」の制限が付いていたのもあってか、規制されなかった。
ならば「1回の射出で8000以上のダメージを与えてワンキルすればいい」という発想に至るのが決闘者。
先攻ワンキルをするには「攻撃力16000以上のモンスターの射出」や「『射出→フィールドから離れる→再度フィールドに戻る』のループ」を前提としたデッキ構築が必要なのだが、OCG発売から25年が経過し、前者で実用的なワンキルが登場……してしまった。
2024年5月に登場した「デュエリストパック -輝石のデュエリスト編-」で登場した「タキオン」新規カードによって1枚初動で攻撃力17000のNo.100ヌメロン・ドラゴンを射出するコンボが発見されたからだ。
これによって、カタパルト・タートルがファンの間で次の禁止カード候補に浮上。案の定7月1日の改訂で禁止カードに指定された。
エラッタされたカードが禁止になるのは王宮の勅命に次いで2枚目。あちらは禁止⇒エラッタ⇒禁止と2回禁止になっているのに対し、こちらはエラッタ⇒禁止の順となっている。もっとも、エラッタから禁止に10年経過しているため、エラッタの時点で上記のようなデッキは想定外だったと思うが。
ちなみに、マスターデュエルでも「ホルス」を用いた【ホルスワンキル】が登場した。その後、2024年7月11にOCGの後を追うように禁止カードに指定された。
決闘者の王国編において武藤遊戯が闇のプレイヤーキラーと対戦した時に初登場。
「モンスターの信頼」や「カードとの絆」を大切にする遊戯の性格とは正反対のモンスターを犠牲にしてダメージを与えるカード。なお、後に遊戯は奇術師パンドラとの戦いで同様の効果を持つ永続魔法のエクトプラズマーを批判している。
原作では城壁・砦破壊能力を持ち、モンスターを射出することでそれに相当するカードを破壊できる。この効果により、闇晦ましの城の浮遊リング、銀幕の鏡壁を破壊し、勝利に貢献している。
なお、射出されたのは、闇晦ましの城に対しては竜騎士ガイア、銀幕の鏡壁に対しては洗脳-ブレインコントロールでコントロールを奪ったハーピィズペット竜である。
銀幕の鏡壁の破壊に関しては特定の罠破壊効果と見ることができる。
だが、闇晦ましの城に関しては、闇晦ましの城の周囲にあった浮遊リングを破壊し、光の護封剣に支えられて浮いている状態となった後、護封剣の効果が切れると共に城が落下したことで、カオス・シールドに囲まれて逃げ場のない他のモンスターを下敷きにし破壊してしまうという、初期ならではの発想力の勝利というべき倒され方をしている。
アニメでは王国編の終了以降OCGと同じ効果に変更され、ドーマ編でのラフェールとの戦いではオレイカルコスの結界によって心の闇に捕らわれてしまった遊戯がこのカードを使って前述のパンドラと同じような戦術を披露。皮肉にもこの事によって墓地の上に攻撃力の高いモンスターを積み重ねてしまった事が仇となり、結果的にガーディアン・エアトスの攻撃力を引き上げてしまったことが決定打となって敗北した。その後、遊戯はデュエルを見ていた城之内から「一体一体を犠牲にするのは真のデュエリストがすべきことじゃねーだろ!」と城之内から批判され、表遊戯の幻影やラフェールがパンドラと同じ事をされたりとよほどトラウマを経験したのか、それ以降このカードは一度も使用していない。
砲撃のカタパルト・タートル
効果モンスター
星4/水属性/水族/攻1000/守2000
このカード名の効果は1 ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
小ネタ
バンダイ版ではなんと手札誘発効果を持っていた。
解説
リメイクにより暗黒騎士ガイアの母艦としてのカタパルトになった。ドラゴン族レベル5は原作(王国編)で遊戯が使用していたカース・オブ・ドラゴンを意識していると思われる。
原典共々、漫画ストラクチャーズではネタにされている。