概要
「《海》が存在する時に効果を発揮するカード」のサポートカード。
遊戯王シリーズ全体での初出はゲーム作品の『真デュエルモンスターズ2』。
オフィシャルカードゲームには「Pharaonic Guardian -王家の守護者-」で初収録。
TVアニメ『遊戯王デュエルモンスターズGX』の異世界編にもカードの精霊として登場。
籠城するに際して戦ってくれる勇者を探しており、オースチン・オブライエンと出会う。
とある事情から傷心して戦いから逃げ続けようとする彼に一筋の光明を与え、立ち直らせる活躍を見せた。
カード性能が優れているのもあるが、それ以上にビジュアル面で人気が高い。
見た目は手に三叉鉾を持ち、青い髪をギブソンタックに束ねた清楚感漂う女性そのもの。
羽衣のようなものを纏っているため、その姿はどことなく乙姫を感じさせるかもしれない。
…なのだが、胸部が明らかに豊かに描かれている。
また、カードでは描かれていない腰から下は媒体によって異なり、
- 『継承されし記憶』…網タイツのハイレグレオタード姿という際どい恰好
- 『GX』…ワンピースのショートパンツに網サイハイ
- 『WORLD CHAMPIONSHIP 2008』…ワンピースのショートパンツに黒タイツ
と差異がある。
なお、海外版ではほとんどの女性型モンスターが胸元を小さくされたり(酷いと更地にされる)布面積を加筆されて隠されたりする修正を受ける中、なんと無修正のまま使われている稀な例でもある。
カード性能
カードテキスト
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、フィールドは「海」になる。
フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、この効果は適用されない。
解説
《魚群探知機》でサーチ可能かつ、《潜海奇襲Ⅱ》や《暗岩の海竜神》から特殊召喚できるのは他の海関連モンスターと同じだが、彼女最大の個性は「モンスターのサーチ等に対応した海」であること。
《暗岩の海竜神》から《海竜神-リバイアサン》と共に出すことで、リバイアサンが持つ「海がある場合の効果」を起動させて盤面ロックを仕掛けられるのは、他の海関連モンスターにはできない芸当。
また、海に関する効果に目が行きがちだが、序盤に並べる守備モンスターとしてもそこそこ優秀。
反面、あくまで彼女自身は海扱いのカードではないため、以下の3点には注意したい。
- 上述の理由から《海竜-ダイダロス》や《アビストローム》のコストにはなれない
- 海のカード効果を内蔵しているわけではないため、攻守の増減は起こせない
- フィールド魔法を敷けるわけではない=地縛神やSinといった「フィールド魔法が表側表示で存在しない場合に破壊されるカード」は自壊する
なにより相手がフィールド魔法を発動するだけで、それに反応して自身の効果が実質的に無効となってしまうのが手痛い。
《海》や代替カードを速攻で出す準備をしたり、壁モンスターとして割り切るなどが必要となる。
関連イラスト
関連タグ
《墓守の巫女》
「自身がフィールドに表側表示でいる場合に限り、フィールド魔法が発動されている状態にする」効果を持ったモンスターカードの後輩。
《海神の依代》
リメイクカード。
より巫女らしく清楚なビジュアルになったものの、胸元の豊かさは健在かつもっと煽情的なものに…。
自身をコストに《伝説の都 アトランティス》をサーチするモンスターカード。
しかしアトランティスが『このカード名はルール上「海」として扱う』というテキストを含むために、「ルール上では《伝説の都 アトランティス》なるカードは存在せず、存在しない以上はサーチできない」という致命的なテキストの欠陥のとばっちりを受けてしまっている。
実際のゲームでは特殊裁定によりサーチこそできるものの《海神の巫女》が「ここは海ですよ」と言うと皆「なるほど海だ」と納得するのに対し、彼が命をなげうってまでして「アトランティスへ連れてきたよ!!」と訴えても「いや、ここは海だろ」と信用してもらえない。あまりにも不憫。
君は泣いたっていい。