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継承されし記憶

けいしょうされしきおく

『継承されし記憶』とはプレイステーション2用ゲームソフト『遊戯王 真デュエルモンスターズⅡ 継承されし記憶』の略語タグのことである。
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概要編集

2001年9月6日に発売されたプレイステーション2用ゲームソフトであり、前作の続編にあたる。

中世ヨーロッパでかつてあった大戦『薔薇戦争』のような世界観を舞台に、前作で登場したセトの子孫が新たな戦いを繰り広げる……


あらすじ編集

中世のイングランドで起こった王位継承争いである『薔薇戦争』。セト率いる『薔薇十字団』は古代カード魔術を操り、それは白薔薇派に圧倒的な優勢をもたらす。

それに対しユギを中心とした赤薔薇派は戦況を逆転するため、異なる時代から自分達の救世主となる者『薔薇の決闘者』を召喚する……(攻略本より抜粋)


パーフェクト・ルール編集

前作と同じくルールは遊戯王OCGが元になっており、『様々なカードを駆使して相手のライフを0にすれば勝利』という点は共通しているが、本作独自のルールである『パーフェクト・ルール』でデュエルしていくことになっている。

ちなみに、原作漫画アニメ版遊戯王OCG及び他のゲーム作品とは異なりデッキ切れによる敗北という概念が消滅しており、デッキが尽きてもそのままデュエルは続行される


移動編集

デュエル中で出したカードは攻撃表示や守備表示といった置き方だけでなく、原作漫画の迷宮兄弟戦の時の如くカードをチェスのように移動させてデュエルを行っていく(当然、カードを移動させると強制的に攻撃表示になる)。移動できるのは『自分のターンで1枚につき1マス』だが例外もいくつかあり、同じマスにカードが重なる事でバトルや融合等が行われる。


デッキリーダー編集

プレイヤーはデュエルでは40枚のカードで構築されたデッキを使用していくのだが、それとは別にモンスターカードを一つ選び、それをデュエル中における『デッキリーダー』として使用する。デッキリーダーには攻撃力・守備力の概念がないため、自力で敵モンスターと戦う能力は皆無であり、1ターンに一度だけ自分の周囲1マス(召喚マス)にモンスターカードを召喚、もしくはスペルカード(魔法カード罠カードをこう呼ぶ)をセットしながら戦っていく。また、『自分の周囲1マス(召喚マス)が全て相手のカード(もしくは後述の迷宮壁)で埋まるとそのプレイヤーの負けとなる』という本作独自の勝敗条件もある。


属性編集

前作の『封印されし記憶』では死に設定同然だった属性だが、今回は設定が大きく変更されており、モンスター同士が戦闘を行い『不利な属性の方が生き残った場合、そのモンスターは1ターン呪縛される(移動及び表示形式の変更が行えない)』というルールとなっている。また属性の優劣関係は以下の通りで、一見イメージしにくいが『光属性雷属性』、『闇属性土属性』、『地属性木属性』と置き換えれば分かりやすいかもしれない。

下記の表では優勢→劣勢とする
→光

レベル編集

こちらも前作では死に設定そのものであったモンスターカードのレベルがキチンとゲームに反映されており、前作同様にアドバンス召喚の概念こそないものの、本作では手札からモンスターを場に出すにはそのレベル分の召喚パワーを消費し、現時点での召喚パワーを上回るレベルのモンスターは場に出せないというルールが設けられている(ちなみにスペルカードを場に出す場合は召喚パワーを消費しない)。

召喚パワーは4所持した状態でデュエル開始時となり、自分のターンが来るたびに3回復する(最大12まで所持可能)。


経験値編集

本作におけるデッキリーダーに大きく関わる要素で、デュエル中の活躍の度合いによってモンスターカードに加減算される。主に召喚されてから長いターン場に残り続けたり、敵カードを撃破したり、敵デッキリーダーへの直接攻撃に成功すると加算され、逆に墓地に送られたりデッキリーダーとして敵モンスターから攻撃を受けると減点される。獲得した経験値が500を超えると、階級が戦闘員から少尉に昇格し、それ以降も経験値を貯めて昇格を続けて行き65535に到達すると、最高位の元帥となる(ちなみに少尉に昇格するとデッキリーダーに選択できるようになり、経験値の減点により降格することはあるものの少尉までで、戦闘員に降格することは絶対にない)。

また、本作における階級は以下の通り。


リーダー能力編集

デッキリーダーが昇格した階級に応じてカードに備わっている特殊能力とは別に得ることができる特殊能力で、その効果も以下のように様々である。

ただし、モンスターカード毎に元帥になるまでに獲得できるリーダー能力はそれぞれ決まっており、どのモンスターカードをデッキリーダーにしても全種類のリーダー能力を獲得するのは不可能である。

  • デッキリーダーであるモンスターと同じ種族の味方モンスターを強化・援護する。
  • 特定の種族である敵モンスターを弱体化・呪縛・破壊などで撃退する。
  • デッキリーダーの止まったマスに財宝(隠しカード)が隠れていた場合、その財宝をゲットする(※各フィールドにつき1枚しかゲットできない)
  • 前述の効果が適用されるマスの範囲を拡大させる。
  • デュエル中、条件を満たした時にデスティニードローを発動する。

その他の独自の要素編集

DC(デッキコスト)編集

ゲームボーイ版の遊戯王関連のゲーム等で登場する要素『DC(デッキキャパシティ)』に酷似した要素。カード毎に設定されており、デッキに入れた40枚のカードのDCの合計がそのデッキにおけるDCとなる。

また、本作においては自分のデッキのDCが対戦相手のデッキのDCを下回っていないとデュエルできない(同値でも不可)というルールがあるため、強力なデッキを組んでどんな相手も楽勝ということはできないもどかしいことになっている。


地形編集

本作では、デュエル開始の時点でフィールド内の全てのマスは以下の何らかの地形になっており、フィールド魔法を使用する事で発動したマスから2マスの範囲をその地形に変更する事が出来、本作で登場する地形は以下の通り。

また、モンスターは地形との相性によってステータスが変化し、苦手地形だと攻撃力及び守備力が500ダウンするが、得意地形だとその逆で500ずつアップする上に、表側表示の時は1ターンに移動できる距離が2マスにアップする。

名称得意種族苦手種族備考
格闘場なしなし『ノーマル地形』という別名もあり、どの種族にも影響しない
獣戦士族獣族昆虫族炎族植物族悪魔族
荒野アンデット族恐竜族機械族岩石族植物族魚族海竜族水族
ドラゴン族鳥獣族天使族雷族アンデット族
草原戦士族獣戦士族魔法使い族
魚族海竜族水族雷族機械族炎族
悪魔族魔法使い族アンデット族天使族
ウイルス旧神族なし旧神族以外の攻撃力1500以上のモンスターがこのマスに移動すると、バトル終了後に破壊される
トゥーントゥーンモンスター及び一部のコミカル系モンスターその他の種族全て
迷宮壁なしなし特定のモンスター以外は侵入不可能。フィールド魔法で変化させることもできない

勝利時に入手するカード編集

この頃の遊戯王関連のゲームでは『勝利時にゲットできるカードは対戦相手毎に決まっておりその中からランダムに1枚が選ばれる』という形式だったが、本作は『デュエル中に対戦相手が使用したカードがスロットのリールに追加され※、スロットの外に表示されるラインの横列で止めることができればそのカードがゲットできる』という大きく異なった形式になっている。

ちなみにラインに同じカードの絵柄を2つ以上揃えて複数ゲットすることできないが、3つ同じ絵柄を揃えると『フィーバー』となり普通ではまず入手できないレアカードを入手できる。

※:ただし、対戦相手の使用するカードの中にはスロットでは絶対に入手できず、フィーバー等の特別な方法でないと入手できないレアカード扱いになっているものもある。


ディスティニー・ドロー編集

リーダー能力の一つで、自分のライフが1000未満、そして手札が4枚以下の時に一定確率で発動する。

デッキ構築時には入っていない強力なカードをランダムにドローすることができ、そのどれもが強力な効果を備えているカードばかりである。


転生編集

説明書にも記載されていない本作における裏技的な要素。5回デュエルをした後に一度だけ、1枚のカードを元に別の種類のカード3枚を入手できるが、『10回デュエルして2回連続で転生を行う』といったことはできないので、こまめに転生させる必要がある。

また転生で入手するカードは『元になったカードのDCの±10の範囲のDCの中からランダムで決まる』という法則がある。


旧神族編集

本作にしか登場しないオリジナルの種族。

詳細は個別記事を参照。

登場人物編集

リンク先は元になったキャラ。

主人公編集

薔薇の決闘者。薔薇十字団に対抗するために、異世界からサイモンによってストーンヘンジに召喚された。強いデュエルパワーを持っている。

赤薔薇派編集

セトについた場合、戦うデュエリスト。

ユギ(ヘンリー・テューダー)編集

薔薇派のプリンス(後のイングランド国王)。ウェールズの名家の血筋。フランスでの亡命生活を強いられている。主に様々な種族のデッキを使う。

アンズ編集

ユギの婚約者。主に天使族中心のデッキを使用。

T・フォンダ・グレイ編集

主に横に多いマスを中心とした多彩な種族のデッキを使うが、能力はお約束。

マーガレット・ビーヘン・ボウフォート編集

本作ではなんとユギの母親という設定。デッキは鳥獣・ドラゴン中心。

ジョーノ(クリストファー・アーズウィック)編集

本作ではユギの忠臣。戦士・ドラゴン族デッキを使う。

J・シャーディー・モートン編集

使用するデッキは岩石や炎魔族が中心。

ジャスパー・ダイス・チューダー編集

原典では遊戯の祖父だが、本作ではユギのという設定。甥関係からか魔法使い族中心の編成を使用。

サイモン・マクムーラン編集

主人公を召喚のきっかけを作ったドルイド僧本作ではチュートリアルとして登場。

白薔薇派編集

ユギについた場合戦う面々。基本的に全員コードネームで呼ばれている。

セトクリスチャン・セト・ローゼンクロイツ編集

薔薇十字団のリーダー。仲間からはコードネームのクリスチャン・ローゼンクロイツで呼ばれる。青眼の白龍の顔が付いた鎧を纏っている。かつて一族が契約していたという守護カード神を探し求め、世界中を放浪している。使用デッキと分かるようにドラゴン族主体のデッキを使う。

クインセクター編集

守を中心とした昆虫族デッキの使い手。

ダイナソー編集

恐竜族中心のパワー戦法を行う。

ネクロマンサー編集

なぜかこいつのみ異名がない。アンデット族主体のデッキを使う。

ダークネスルーラー編集

闇フィールドを中心とした悪魔族中心のデッキを使う。

キース編集

薔薇十字団のカードプロフェッサーと呼ばれている機械族使い。

ラビリンスルーラー編集

ネタ的には強大だが、前作に登場した迷宮神官のような1人のみ。

多種多彩な種族を使うが地形が入り組んでいるため移動は困難。

ペガサス・クロフォード(トマス・スタンリー)編集

白薔薇派の有力貴族。スタンリー卿とも呼ばれる。怪しげな古代カード魔術を使う「薔薇十字団」を雇い入れた。リチャード3世に息子を人質に取られている。

厄介なトゥーンフィールドへ有利なモンスター達を使う。

小見出し (行頭で) イシュタル編集

魔法使いと水族の混成デッキの使い手。

リチャード・ヘイシーン・オブ・ヨーク(リチャード3世)編集

ユギ達を追放に追い込んだ張本人。前作はやや高火力主体のモンスター中心だったが、本作では戦士・獣戦士といった種族統一タイプのデッキを使用。

その他編集

バクラ(ジャック・ケイド、モーティマー)編集

ブルターニュのカード傭兵の長でユギ達から雇われた。モンスターは弱そうだが、周りがウイルス地形に加えてDC(デッキコスト)が全キャラ中最も低いためデッキ構築がカギとなる。


ソード・フィッシャーマン編集

バクラと同じくブルターニュのカード傭兵でドーヴァー海峡を縄張りにしている。水族中心のデッキを使う。

カード魔神 マナウィザン編集

前作のラスボスだったカード魔神の兄。赤薔薇ルートではウイルスを使ったトリッキータイプ、白薔薇ルートだと逆に高火力モンスターを軸としたパワーデッキを使う。

デュエルマスターK編集

フリーデュエルステージで戦う相手。自分と同じデッキ(所謂ミラーデッキ)を使うため、元デッキの補強に使いたい。


関連タグ編集

遊戯王 ゲーム

乃亜編アニメ版のオリジナルエピソードの一つで、本作のデッキリーダーの要素が『デッキマスター』という特殊ルールとして取り入れられている。


外部リンク編集

  • [[Wikipediaの同名記事

>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8A%E2%98%86%E6%88%AF%E2%98%86%E7%8E%8B_%E7%9C%9F%E3%83%87%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%BAII_%E7%B6%99%E6%89%BF%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%97%E8%A8%98%E6%86%B6]]

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