迷宮兄弟
めいきゅうきょうだい
迷宮兄弟・弟(宮)CV:西村仁
インダストリアル・イリュージョン社から派遣されたプレイヤーキラーの双子の兄弟。
死の腹話術師(アニメ版では死のモノマネ師)、闇のプレイヤーキラーに続く第三の刺客で、地下ダンジョンの番人。地下深くに築かれた迷宮という特異なフィールドで、闇遊戯&城之内克也組と、シリーズ初となるタッグデュエルを行った。
それぞれが地下ダンジョンの出口となる「迷」と「宮」の扉を護る門番を自称しており、デュエルの勝敗だけでなく
『地上へと繋がるどちらか一方の本当の扉を選べなければ出られない』
という謎掛けによって遊戯達の行く手を阻む。
切り札は相手の攻撃を防ぐ『防御反射(リフレクション)』能力を持つ雷魔神-サンガ、風魔神-ヒューガ、水魔神-スーガの三魔神が合体する事によって誕生する合体モンスター、『合体魔神ゲート・ガーディアン』。
アニメ版最終回のエンディングにも登場。
どういう経緯があったのかは不明だが、万里の長城らしき場所にて孔雀舞とヴィヴィアン・ウォンを相手にタッグデュエルを始める所が描かれた。
遊戯王GXでは……
クロノス・デ・メディチから「かつて伝説のデュエリスト武藤遊戯と戦った実力者」として連れてこられ、退学を賭けて十代や翔と戦った。
使用するデッキも王国編と同じく三魔神を主力とするデッキだが、『生け贄人形』や『カイザー・シーホース』を駆使して、通常召喚には生け贄が二体必要な最上級モンスターである三魔神を場に出すテクニカルなプレイや、オリジナルモンスターである闇の守護神-ダーク・ガーディアンを使用する描写がなされた。
この手の少年漫画でのタッグバトルにおいて、戦況が不利になるとお互いの戦術ミスの責任を押し付けあって不和を起こすのが敵タッグチームのセオリー(バトルシティ編で遊戯&海馬ペアとデュエルした光と闇の仮面がその模範例)であるが、迷宮兄弟は客演のGXも含め、キャラの立ち位置に反して終始仲違いを起こす事の無い高いチームワークを見せているのが特徴。
また、自分達のとんちに近い謎掛けの裏をかく闇遊戯の解答に対しても、屁理屈を並べたり力ずくで反故にする事なく潔く地上脱出を認めている。
それ故か読者からはプレイヤー・キラーの中ではタッグデュエリストとしての誇りを持つデュエリストとして一目置かれているイメージが強く、それがGXでの客演にも繋がったと思われる。
後にゲーム、デュエルリンクスに参戦した際の敗北セリフに相方を罵る台詞が存在している事が『解釈違い』として一部原作ファンから批判を受けた。
PS2ゲームソフト『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズⅡ 継承されし記憶』では残念ながら未登場だが、使用するデッキも外見も迷宮兄弟をモチーフとしたであろうキャラクター『ラビリンスルーラー』が作中で登場する。