概要
正式名はヘンリー・チューダー。愛称はユギ。
2001年9月6日発売のPlayStation2専用ソフト『遊☆戯☆王真デュエルモンスターズⅡ継承されし記憶』に登場するキャラクター。前作であるプレステ用ソフト『遊☆戯☆王真デュエルモンスターズ封印されし記憶』の主人公・名も無きファラオことアテムの子孫。
主人公は基本的に彼を救うために戦う事となる。(赤薔薇編)
実にナウいアルティメット・ゲイ・ファッション…もとい、独特な戦闘服がよく話題になる。
背景設定
1480年代 イングランド王国
ランカスター家(赤薔薇)とヨーク家(白薔薇)との王位継承争い「薔薇戦争」は、白薔薇派の圧倒的な優勢が続き、リチャード3世の御代を迎えていた。
一方、赤薔薇派の最後のプリンスであるユギ(正式名:ヘンリー・チューダー)は、フランスでの亡命生活を強いられていた。
白薔薇派の有力貴族クロフォード卿が、赤薔薇派の通常兵力を無効化してしまう妖しげな古代カード魔術を操る集団……「セト」と名乗る男と7人の同志、すなわち「薔薇十字団」を配下に雇い入れており、赤薔薇側にはこれに対抗できるだけの強いデュエルパワーの持ち主がいなかったのである。
イングランドにはカードゲームが伝わったばかりであった。
そこで、イングランドに残った赤薔薇派の中心人物マーガレット・ビーヘン・ボウフォートは、薔薇十字団に対抗できるデュエリストの異なる時代からの召喚をドルイド高僧に密かに依頼した……。
……というのがゲーム開始時の大まかな説明文である。
要は薔薇戦争のヘンリー7世=ユギであり、ボズワースの戦いが今作の舞台である。
人物像
赤薔薇編
最初の選択でユギを選ぶとこちらになる。一応ゲームの本筋はこちら。
とある作戦の為、主人公に薔薇十字軍をある程度倒しておいてほしいと頼んでくる。
指揮官の様な立ち位置、というか実際指揮官。
白薔薇編
セトを選ぶとこちらに。赤薔薇のリーダーとして対峙することとなる。
DL(デッキリーダー)はご存知ブラック・マジシャン。ユギの能力により実質的な攻撃力はブルーアイズ・ホワイト・ドラゴンと同等と、エースにふさわしい強力なモンスターになっている。他にもブラック・マジシャン・ガールやクリボーなど、おなじみの顔触れを使用してくる。王国編を思い起こさせるデッキ構成で、これと言ったコンセプトは特にない。強いて言うなら魔法使いか。階級はもちろん最高位である元帥。ライフが減ってくるとディスティニー・ドローを使用する。
モデル
言わずと知れたテューダー朝第2代イングランド王・ヘンリー8世……の父である、テューダー朝始祖・ヘンリー7世ことHenry Tudurである。
フランスで亡命生活をしていた彼は28歳の時ボズワースの戦いに勝利。イングランド国王として、冬の王と呼ばれながらも立派に国をまとめあげた。
余談だがこの戦いの時、既に10歳ほどの息子がいたとかいなかったとか。
関連イラスト
関連人物
身内
ユギの実母。原作同様気の強いハーピィ使いでなかなかの実力者。
モデルはマーガレット・ボーフォート。息子であるヘンリーを王にするためあらゆる手を尽くして奔走した。生涯4度結婚するも子はヘンリーただ1人である。スタンリー(4度目の結婚相手、ヘンリーの継父)がダービー伯爵という爵位を受け取った時、自身は"ダービー伯爵夫人"ではなく"リッチモンドとダービーの伯爵夫人"(リッチモンドはヘンリーの実父の伯位)と自称した、という事からお分かり頂けるだろうか。
ユギの継父。つまり母マーガレットの現在の夫。赤薔薇編にて白薔薇側、つまり中盤の敵として登場するが……。
モデルはトマス・スタンリー。マーガレットの4度目の結婚相手。息子を人質に取られていた為一応は白薔薇側として参加する(実質的には中立)も、最終的には赤薔薇に寝返り、リチャード3世の王冠をヘンリーの頭上にかぶせたとされる。
ユギの叔父。
モデルはジャスパー・テューダー。幼年期のヘンリーをウェールズの地にて保護していた。
ユギの許嫁。白薔薇編序盤に登場、天使族デッキを使用する。(許嫁をそんな前線に出していいのか)
モデルは後のヘンリー7世の妻、エリザベス・オブ・ヨーク。
協力者
劣勢であったユギの為、マーガレットの依頼を受け主人公を呼び出したドルイド僧。その後はユギの傍らに控えているのが確認できる。デュエルは行わない。
ドルイドとはケルト民における最高位の司祭である。シャーマンであるとも。
前作『真DM』における王子の教育係。ゲーム作品ではおなじみのおじいちゃん。原作を考えると彼の正体は――だが、ジャスパーの存在を鑑みるとこの世界では別人として存在していると考えられる。
赤薔薇軍
低レベルがメインの初心者然としたデッキの使い手。立ち位置的にはユギの友人の1人、と言ったところであろうか。
モデルはエリザベスの異父兄弟、トーマス・グレイ。
傭兵。ゲーム内イラスト等から考えると、この世界でもユギと彼は友人であるようだ。
モデルはクリストファー・アーズウィック。
DLに千年ゴーレムを据える岩石中心の他種族デッキを使用する。ストーリーにこれと言って介入はして来ないが、サイモンと共にユギの傍らに控えているのが確認できる。
モデルは司教ジョン・モートン。
白薔薇編にてユギに挑む前に、乱入の様な形で参戦してくる。
モデルは叛乱を起こした元士官ジャック・ケイド。ちなみに史実通りなら彼はとっくの昔に他界しているとか。
ユギの味方である海デッキの使い手。
名前は(ゲーム内では未登場だが)伝説のフィッシャーマンからか。
白薔薇軍
インセクター、ダイナソー、ネクロマンサー、キース、イシュタル、ダークネスルーラー
薔薇十字軍のメンバー。あまりまとまりのなさそうないつもの方々。
薔薇十字軍のメンバー。
2人…ではなく1人。
リチャード・ヘイシーン3世
白薔薇軍のトップ。モデルはリチャード3世。
前作『真DM』における裏切りの神官長ヘイシーン。
薔薇十字軍のリーダー。騎士。一際目を引く鎧を纏う。
モデルは秘密結社・薔薇十字団創設者とされる伝説上の錬金術師、クリスチャン・ローゼンクロイツ。
前作『真DM』における神官セトの子孫とのことだが…?