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少将

しょうしょう

「少将」とは、律令制における官位の一つ。転じて軍隊の階級の一つ。 将官に区分され、中将の下、大佐または准将の上に位置する。
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解説編集

少将」とは、もともとは律令制における官位の一つ。

転じて軍隊階級の一つとなる。

将官」に区分され、中将の下、大佐または准将の上に位置する。

将官のなかでは、最下級、又は准将がある場合には下から2番目の階級となる。

英語での呼称は、陸軍:major general(メイジャー ジェネラル)、海軍:rear admiral(リア アドミラル)となる。

北大西洋条約機構の階級符号(NATO階級階級符号)では、OF-7に相当する。


陸軍では主に師団長(准将が無い陸軍では旅団長)、陸軍省各局長等を務める。

海軍では主に小規模な艦隊戦隊司令官海軍省各局長等を務める。

空軍では主に航空団司令官等を務める。


海軍少将以上は、軍艦に乗艦すると将官旗を掲げる。


自衛隊では、陸将補・海将補・空将補が少将にあたる。


陸空軍においては基本的に後方から無線で指示をする階級であり、戦死の多くは前線視察に訪れた際や戦場近くでの公務移動中に発生している。その他としては航空機が戦力となった時代以降における空襲によるものであり、陸軍将官の詰める司令部が幾重にも護られている証である。

ただし、海軍将官においては艦隊を編成した場合の指揮官が少将となることが多くなる関係から、艦隊を率いてのガチの海戦で戦死した提督が少なくない。

  • 陸軍将官の戦死事例
    • ロマン・コンドラチェンコ少将 - 日露戦争において旅順要塞の前線視察中に日本軍の砲撃がコンドラチェンコのいた要塞施設を破砕して戦死
    • サイモン・バックナー中将 - 沖縄戦で前線視察中に日本軍の砲撃によって戦死
    • ヴィルヘルム・ファレイ少将 - ノルマンディー上陸作戦に先行して行われた空挺作戦で降下した部隊と公務移動中に鉢合わせして戦死
  • 海軍将官の戦死事例
    • ステパン・マカロフ少将 - 日露戦争で旅順から艦隊を率いて出撃しようとした際、港を封鎖していた機雷に乗艦が引っかかって戦死
    • ヴィリゲリム・ヴィトゲフト少将 - 日露戦争の黄海海戦で乗艦の艦橋に砲弾が命中して戦死
    • ランスロット・ホランド少将 - 戦艦ビスマルクとの戦いで乗艦の巡洋戦艦フッドの爆沈に巻き込まれて戦死
    • アイザック・キッド少将 - 真珠湾攻撃において指揮所としていた戦艦アリゾナの爆沈に巻き込まれて戦死
    • ダニエル・キャラハン少将 - 第三次ソロモン海戦の第一夜戦で乗艦の艦橋に砲弾が命中して戦死
    • 伊崎俊二少将 - コロンバンガラ島沖海戦で乗艦であった軽巡洋艦の神通が滅多打ちに遭って戦死


実在の「少将」編集

日本編集

閑院宮春仁王 - 皇族少将

アメリカ編集

カーチス・ルメイルメイ) - 陸軍空軍戦略爆撃の専門家で、東京大空襲を初めとする日本の焦土化作戦を立案した。口癖は、戦争・紛争になった際に発せられる「〇〇を石器時代に戻してやる」である。最終階級は空軍移籍後の空軍大将で空軍参謀総長にもなった。

ジェームズ・ギャビン - 生粋の空挺部隊指揮官として、当時のアメリカ軍では異例の37歳で陸軍少将になった。最終階級は陸軍中将。

アレクサンダー・ヴァンデグリフト - 少将時代に第1海兵師団を率いてガダルカナル島で日本軍と死闘を繰り広げたことで有名な人。最終階級は海兵隊大将で海兵隊総司令官にもなった。


創作物における主な階級が「少将」の人物(五十音順)編集


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関連リンク編集

少将 - Wikipedia


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