二等兵
にとうへい
一般的な軍隊の階級の中では一番下のランクとなる。
そのため、しばしば「おい!そこの二等兵!!」的な感じで蔑称として使われる。
ちなみに、日本では昭和6年まで「卒」という階級が「兵」に改められており、それまでは一等兵は「一等卒」、二等兵は「二等卒」という呼称であった。現在でも下っ端の軍人を「兵卒」と呼ぶのは、この名残である。
一般的には兵士として最前線に立つ軍人の一番下の階級と思われがちだが、実際のところは、兵士としての教練課程を受けている軍人、つまり新兵が持つ階級として、この「二等兵」を設けている軍隊が多い。
教練過程の終了と共に一等兵となる。徴兵制を設けている国の場合、徴兵された者は、まず二等兵として配属されて訓練を受け、訓練期間の中ほどで一等兵に昇進して、そのまま訓練を続け、除隊という流れをたどることが多い。
また、どこの軍隊でも「二等兵」というわけではなく、
例えば、
それぞれの軍隊がめいめい好きな名前をつけているケースが多い。
(やや厨二病入ってるような気もするのだが・・・。)
そして、フランス陸軍のように、一般的な二等兵を「Soldat de 2e classe」(ソルダ・ド・セコンデ・クラッセ)、外人部隊の二等兵を「Légionnaire」(レジオネール)と呼び分けていたり、アメリカ陸軍のように、二等兵と一等兵が共に「Private」(プライベート)と呼ばれていたりする例もある。
特にアメリカ陸軍の階級呼称が同じというのは誤訳しやすく、さらに上等兵の階級呼称である「Private First Class」を略して「Private」と呼ぶこともあり、さらなる混乱を生みやすくなっている。
一方で、現在の自衛隊では最下級の階級は「二士」である。
ところが、先に述べた(実質的な)新兵教育中の階級ではなく、自衛隊でこれに相当する任期制隊員の教育課程では「自衛官候補生」という身分で、この期間は自衛官とみなされず階級も与えられない。