准士官は、軍隊における階級の区分である。
現場で兵士を纏める下士官の最上位であり、士官に準ずる待遇を受ける。
下士官の中で最も先任(勤続年数が長い者)で、部隊を率いる士官に万が一の事があれば状況次第では代わって部隊を率いる。
一般的に兵卒として入隊し、昇進を重ねて辿りつく階級なので軍隊の中では最も経験豊富な人員となる。
というのも、階級毎に定年が決まっている軍隊では、昇進できない人員は退役する。つまり兵卒で昇進できなければかなり若いうちに除隊することになるし、士官教育をうけて尉官として任官した場合「キャリアを積んだ終着点」は将官、即ち現場から遠い仕事場になってしまう。
現場では経験豊富で最も頼りになる人材として、また士官と下士官兵のパイプ役として現代の軍隊で欠かせないポストである。
本邦で2000年代より始められた自衛隊における関連制度は、ウィキペディア「曹士の能力活用」にまとめられている。
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