各国の軍のほか、警察や消防など、多段階の階級を有する組織に広く用いられている。
階級章のデザインは各国・各組織によって千差万別であるが、星や帯状のラインを図案化したものが一般的である。
当然、兵卒などの下っ端は質素で飾り気の少ないデザインであるが、階級が上がるにつれて階級章のデザインも豪奢になっていく。
ただし、軍事面では階級章のデザインが豪勢な者は狙われやすい(指揮官や将校であると容易にバレる)ため、現代の軍組織…とりわけ前線に赴く将兵たちの階級章は、兵卒も将校も遠目からでは容易に判別できないよう、シンプルかつ簡素なデザインに仕上げられていることが多い。
ちなみにこれは軍服も同様で、第二次世界大戦以前、各国の軍組織の将校が兵卒と異なる軍服(軒並み兵卒よりも豪奢で目立つ服装)を着用していたがために、かえって狙撃されやすかったことを踏まえ、現在は前線に赴く軍人は、将・兵を問わずいずれも同じような軍服(戦闘服)を着用しているケースがほとんどである。
ちなみに自衛隊の階級章は陸自・海自・空自それぞれでデザインは異なるが、旧軍に倣ってかいずれも桜の花びら(桜花)を図案化したものが用いられている。