よせよ、痛いじゃないかね……
概要
その豪放磊落さで将兵の叱咤激励役を引き受ける。ムライ中将が評したように、司令官たるヤン自身が「参謀の資質をも兼ね備える」ためか、あまり参謀らしく作戦立案や作戦案の細かい詰めなどの作業をしている描写は本編にもあまりなかった。
巨漢で、張りのあるバスの声をしているとされる。
柔軟な発想ができ、他者への評価もおおらかで、作中キャラや作品ファンの大体、果ては中の人にまで嫌われている、アンドリュー・フォーク准将を「秀才だったのですが、計算外以外のことは苦手だったのですな。計算通りにやれることなら誰より上手くこなしたに違いない」と多少擁護するような発言もしている。
大尉時代、エル・ファシルで少佐になり惑星エコニアに赴任したヤンを補佐。そこでヤンの知己を得て、8年後にヤン艦隊発足に伴って副参謀長に迎えられた。以後、イゼルローン要塞奪取、マル・アデッタ会戦直前の合流などヤンのみならずイゼルローン駐留軍にも大きく貢献している。
回廊の戦いの後、皇帝ラインハルト・フォン・ローエングラムとの二度目の会談に臨んだヤンの随員としてスーン・スール中佐やライナー・ブルームハルト中佐らと共にレダⅡに同乗するが、その道中で地球教の暗殺者達がヤンを襲撃。パトリチェフはスールやブルームハルト達と共にヤンを逃がそうとするも、最後は身を挺して無数の銃火を受けてしまい、戦死した。上記の台詞はその際にテロリスト達に向けて発したもの。
艦隊副司令・エドウィン・フィッシャー中将とパトリチェフの死はヤンの高級幕僚のなかで最も彼らに親しかったムライ中将に衝撃を与えた。中将はヤンの死によって多くの将兵が戦意を失うことを予測、みずから汚れ役となり彼ら不満分子を率いる形でイゼルローン要塞から離脱することを決断した。
人物について
三次元チェスでは下手な横好きなヤン・ウェンリーと同レベルで、石黒OVA版の回廊の戦いの後のラインハルトとの会談の随員の人選は「ヤン提督が三次元チェスで勝てそうな相手だけを選んだ」とヤン艦隊内で噂されたことをパトリチェフは述べている(小説版ではブルームハルトとパトリチェフ、石黒版ではスーン・スールも弱いと設定された)。