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カーテローゼ・フォン・クロイツェル

かーてろーぜふぉんくろいつぇる

カーテローゼ・フォン・クロイツェル(Katerose von Kreutzer)とはSF小説「銀河英雄伝説」に登場するキャラクター
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概要編集

CV:三石琴乃


 ニックネームは「カリン」。階級「伍長」、艦載戦闘艇「スパルタニアン」のパイロットで自由惑星同盟軍の下士官であった。帝国貴族の亡命者の血を引いている。自由惑星同盟が無条件降伏した後は、ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ率いる「動くシャーウッドの森」に一兵士として参加していた。


性格編集

 強気な性格の持ち主で、出会った当初のユリアン・ミンツに対して事あるごとに当たっていた。それは、これまでの彼女の生活環境に起因するようである。

 一方で、色々な人達に支えられ、教えられていたユリアンを見て、自分と対比したことにより、ある意味で妬んでいたのではないかとも考えられる。しかし、その険のある態度も、物語終盤に向かうにつれて解れており、ユリアンともそれなりの会話も交わせるくらいの関係になった。

 また、イゼルローン共和政府代表者として就任したフレデリカ・グリーンヒルを尊敬していることが、彼女の口からも公言されている。幾つか会話もした模様。


家族関係編集

 実はワルター・フォン・シェーンコップの娘である。しかしその当人は幾人もの女性と関係があった故なのかは不明だが、その娘の存在自体を知らないでいたらしい。カリンから母親が亡くなったという手紙が送られて来た時に初めて知った様子である。

 この事について周りは「隠し子がいたのか」と疑問を投げつけたものの、シェーンコップ自身は「隠してはいない、知らなかっただけ」オリビエ・ポプランを前に言い放っていた。同時にポプランは「カリンが聞いたら、後ろから蹴飛ばしてやりたくなるでしょうな」とカリンに同情している。


ユリアンとの関係編集

 ユリアンと対面したのは、メルカッツ率いる「シャーウッドの動く森」部隊が隠れ蓑にしていたダヤン・ハーン基地である。ユリアンが地球へ旅に向かう際に立ち寄り、ヤン・ウェンリーの伝言をメルカッツに伝えた後、ポプランも地球の旅に同乗すると宣言。その時に、カリンを紹介したのである。

 しかし、ユリアンに対して温和な表情を取るわけでもなく、地球へ旅立った彼に対して「何よ、ひ弱そうな奴」等と、早々と嫌悪感を抱いていた様子。(もっともユリアン個人の為人に対しての嫌悪感、というより、前述されているように彼のシェーンコップに気にかけられている、という立場に対しての嫉妬・羨望交じりの嫌悪感だったと思われる)


その後は、帰還してきたユリアンと会う度に罵声を浴びせたりしており、さしものユリアンも耐えかねて言い返すこともあった。(これもユリアン個人に対する罵詈雑言に反撃した、というよりはカリンがシェーンコップを「女なら誰でもいい人ですから!!」と一方的に侮蔑したことに対するシェーンコップ擁護の意味合いが大きく、その中でカリンの母親のことを侮辱したとも取れる言い方をしてしまった、というものである)


とはいえ、前述のフレデリカとの交流もあり(フレデリカが下手にシェーンコップを擁護せずに「卑怯とは縁のない人だ」とだけ伝えた)、カリンは次第に態度を軟化させていった。(激務に追われるユリアンに中身と製法が一切不明のクロイツェル家秘伝の疲労回復ドリンクを渡したりしている。作った当人が「飲んだ人の精神衛生の為に中身と製法は秘密」やら「薬なんだからまずくて当然なのよ」等と言っていることから考えて、相当にひどい味だった模様。ただしユリアンは顔をしかめながらもきちんと飲み干している)


ヤンが暗殺された後に、ユリアンが新たな司令官として就任した後も、それなりの会話を交わせるようになっており、その会話は(カリン自身は無自覚にではあるが)たびたび、ユリアンの思考と発想を転換させるきっかけとなった。


時には、新司令官になったユリアンに対して批難する一般兵の態度に見かねて、代わりにその兵士を怒鳴りつけた挙句、一方の何も反論しないユリアンにも「私なら平手打ちの2ダースくらいこいつにくれてやるわよ!」と非難した。(ただし、ヤンへの冒涜に対しては大いにキレたユリアンだったが

 父であるシェーンコップがシヴァ会戦で戦死したのを知った後、母親の歌っていた歌を口ずさんでいたのをユリアンに発見された。その時に、シェーンコップへの復讐を誓っていた旨をユリアンに暴露(自分の生んだ子を見せて「ほら、あんたの孫よ、おじいちゃん」と告げて、どんな表情をするのか見て、笑うなり、からかうなりしてやりたかったものだと思われる)。

 泣き崩れるカリンを抱き締めて慰めるユリアンに対して、泣き終わった後に「ねぇ、私のこと好き? 好きだったら、好きっておっしゃい」等と、不器用ながらも自分がユリアンを好きであると告白し、そのまま接吻に至った。めでたく恋人関係に発展したわけである。

 帝国との停戦を実現した後に、ラインハルト・フォン・ローエングラムとの会見に挑むユリアンの随員の一人として、共に同行した。


パイロットとしての活躍編集

 ヤンとラインハルトが最後の直接対決を行った「回廊の戦い」で、ワルキューレ2機を撃墜する初陣を飾ることとなった。

 当初は実戦と言う事もあって震えが止まらず。発進した直後もやや呆然としたようで危うく僚艦に衝突しそうになるほど。その後、危うく撃墜されそうになったところを、師であるポプランに救われた。

次の戦いとなる第11次イゼルローン攻防戦においてもポプランの指揮下で空戦隊員の一員として活躍、スパルタニアン被撃墜16機に対しワルキューレ撃墜104機という大戦果の一翼を担うことになった。


余談編集

 OVA版視聴者の間では、カリンのキツイ態度からユリアンの恋人になるまでの姿勢を鑑みてか、『元祖ツンデレ』あるいは『ツンデレ』等と徒名を付けている様子である。


関連タグ編集

銀河英雄伝説 自由惑星同盟 ユリアン・ミンツ ワルター・フォン・シェーンコップ ユリカリ

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