CV:井上和彦(石黒監督版)、石川界人(Die Neue These)
概要
石黒監督版 | Die Neue These |
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ヤン・ウェンリーの士官学校時代の後輩で自称革命家。最終階級は中将。
「鉄灰色」の髪とそばかすが特徴で、若いながら非凡な能力を備えた用兵家。
行動原理は「伊達と酔狂」と公言している。
人物
自由惑星同盟軍のなかでも異例のスピード出世を遂げた将帥(准将昇進はヤンよりも2歳早い)で、自由惑星同盟が存続してさえいれば30代で元帥にも成れたと言われる実力者である。
そんな優れた軍事的才能とは裏腹に、本人は最初父親と同じくジャーナリスト志望であった。しかし父親が結婚の際に祖父に「最初に生まれた男子を軍人にする」と約束してしまったため、通常の学校と並行して無理矢理軍の士官学校を受験させられ、あろう事か士官学校以外の学校全てを落とし、仕方なく士官学校に入学したのである。ヤン・ウェンリーとはその頃に知り合い、以来公私をともにする間柄となった。
英雄ラインハルト・フォン・ローエングラムの出現以降、ヤンの元で帝国軍と一進一退の攻防を繰り広げたが、バーミリオン会戦終結後の「バーラトの和約」に伴い退役した。
その後も同盟政府によるヤン暗殺を阻止し、「イゼルローン共和政府」建国の立役者となるなど多方面で活躍した。
能力
ヤン以上に剛柔のバランスが取れた用兵家である。ゲリラ戦術や偽装戦術を得意としており、とりわけ退却戦が得意である。ビッテンフェルト率いる黒色槍騎兵艦隊を相手取っても偽装敗走や撤退戦術を繰り広げるあたり、筋金入りの”奇術師”であった。
ヤンから”学生革命家”と称されるように、軍事以外の分野でもめまぐるしい働きを見せており、「イゼルローン共和政府」の構想をぶち上げたのも彼である。
なお、本編では回廊の戦いにおいて、帝国軍のカール・エドワルド・バイエルライン大将と能力的に互角と書かれている。
…が、地の文でそう書かれているだけで、作中の描写を見る限りではヤンに次ぐ戦闘回数を誇りながらも決定的に敗北した戦いが無く、後の七元帥クラスと互角に戦うどころか時に翻弄している事すらあるため、「本当にバイエルラインと互角程度の指揮能力なのか?」と言うのは昔からファンの間で議論になっている。
性格
体制に反発するジャーナリストの父親から影響されたのか、アッテンボローもまた反骨精神溢れる男である。
彼の行動原理は”体制”に対する反発であり、大多数派には決してなびかない革命家(自称)である。ヤンにとっては数少ない理解者の一人であり、ヤン艦隊を支える縁の下の力持ちであった。
ちなみにヤン艦隊の問題児オリビエ・ポプランとは毒舌をたたき合う仲である。