概要
『闇魔界の覇王』とは遊戯王において闇遊戯とデュエルした闇のプレイヤーキラーが使用したモンスターカードであり、ステータスは以下の通りである。
ちなみに、必殺技の技名はブラック・マジシャンの前世とも言える『幻想の魔術師』と同じく『魔導波』である。強力なステータスと強そうな技名の必殺技を兼ねているのだが、原作及びアニメ版では倒したのは誤って攻撃してしまった味方のカードを狩る死神のみで、それ以降は敵モンスターを倒すことなく、落下した闇晦ましの城に押しつぶされるという残念な末路を辿ってしまった。
遊戯王OCGでの闇魔界の覇王
OCG版では以下のようなステータスになっている
テキスト
レベル5/闇属性/悪魔族/攻撃力:2000/守備力:1530
強大な闇の力を使い、まわりのものを全て破壊する。
解説
ステータスが攻撃力も守備力も下がったうえに中途半端な数値になっているが、これは『この数値から30%アップすると原作でのステータスに近くなる』というかなりややこしい処置が施されたためである(原作では「王国編」で登場したモンスターだが、「王国編」では自身に有利なフィールド下に置かれているモンスターは環境適応力によってステータスが30%増加するという仕様だったため)。
そのため闇のプレイヤーキラーが使用した他のモンスター達も攻撃力や守備力が中途半端な数値になっている。
ちなみに、それ以外のデュエリストの使うモンスターはカードにステータスが書いてあって、その数値から強化される仕様だったのだが、闇のプレイヤーキラーの使うカードは全体が暗闇で包まれているためフィールドに存在する相手のモンスターさえも闇に包まれていたら見えないなんて状況でのデュエルだったのでそのためである。
……と言いたいのだが、実は原作の時点でカードと共にそのステータスが描かれており、彼が使ったモンスターの攻撃力と守備力も明記されている(少なくとも単行本10巻初版の時点で明記されているのが確認できる)。
しかし、原作における彼と遊戯のデュエルでは全てのモンスターにおいてフィールドにおけるステータスの上昇が描かれていなかったため本来ならばしなくても良い筈の「フィールド魔法で上昇されていた数値分のステータスの減少」を行った上でのカード化をされた可能性が高い(おそらくは暗闇につつまれていただけでフィールドが「闇」であったわけではないのだろう。あるいは作者が連載時にフィールドについて忘れていたか)。
それが無ければ彼の使っていたカードはOCGにおいてその扱いが変わっていた可能性もあったかもしれない……。
イラスト内の世界観ではDDの関係者のような存在である。
ゲーム作品での闇魔界の覇王
GBシリーズでは、DM2まではOCG同様のステータスだったが、DM3以降は攻撃力:2600/守備力:2300と原作準拠のステータスに変更され、ブラック・マジシャンやデーモンの召喚を上回る打点を持ちながら生け贄1体で召喚可能という、「覇王」の名に恥じない非常に強力なモンスターになっている。
DM3においては『地雷蜘蛛』・『進化の繭』・『ビッグ・シールド・ガードナー』・各種コンストラクションモンスター等の攻守2000台の下級モンスターが幅を利かせていた関係上、「1体とはいえ生け贄が必要」という点が足枷になりがちではあったが、それでも有力な壁役の一角である『闇晦ましの城』との相性の良さもあって一定の活躍を見せていた。
ただし攻守の数値を基準にレベルが設定されているDM4では召喚に生け贄が2体必要になってしまっており、あまり使い勝手が良くない。
PS版の封印されし記憶及びPS2版での継承されし記憶では攻撃力・守備力がOCG準拠になっておりゼラを儀式召喚するための必須な生け贄モンスターとして設定されている。