概要
YR03で登場した効果モンスター。
テキスト
効果モンスター
自分フィールド上にカードが存在しない場合、
相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
このカードを手札から特殊召喚する事ができる。
この方法で特殊召喚に成功した時、受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
(天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
●カードの効果によるダメージの場合、
受けたダメージと同じダメージを相手ライフに与える。
解説
召喚の難しい最上級モンスター……に思えるがこのカードの真価はわざわざリリース2体を消費してアドバンス召喚する事ではない。
自分の場がガラ空きでさえあれば、ダイレクトアタックを喰らった時にこいつを特殊召喚し相手をアッと言わせる事が可能なのだ。相手にしてみれば殴ったモンスターと同等の攻撃力のトークンと2700のこいつがコストもなしに飛び出して来るのだからたまったものではない。
ダメージを食らわないと出せないなら危険なのでは? と思われるだろうが古の社長1キルなどでもない限りいきなり初期ライフ越えのダメージが襲ってくる可能性は低く、過去には3積みされたお互いのこのカード同士で相打ちになっている場面すら見られた。
スタンダードなものに限らず【暗黒界】の様なデッキとも相性が良く3積みされまくったり、こいつやE・HEROエアーマンを落とすためにダストマイクラが大流行したり、本来防御そのもの薄いデッキであるはずのバーンデッキ【チェーンバーン】がやたら強くなったりしたためすぐに制限指定をされてしまった。
制限カードとなっている間はこのカード自体をドローするのが遅れ、ライフの減少した後半に引いてしまい手札で腐る――という事態も多々見られた。このカードの数少ない弱点であろう。
また、ゴヨウ・ガーディアン現役時はわずかに攻守がゴヨウを下回っていた事も弱点として挙げられたが、カイエンが2800に達しているはずなのである程度の対抗は可能だった。
そんな感じで「性能はかなり高いが制限カードならば1ターンキル系デッキへの良い抑止力になっている」というのが制限カードに指定されていた頃の評価であった。
実際海外ではこのカードの実装がかなり遅れてしまい、それが「大型を並べて1ターンキル」という戦術の横行に拍車をかけ仕方なくクリボー辺りで代用していた決闘者らの「ゴーズが居れば!」という嘆きが溢れていたらしい。
ちなみに戦闘ダメージを与えた時に発動する効果にチェーンして出せるため、首領・ザルーグなどでハンデスしようとしても問題なく出て来る。
2006年9月4日に登場し、次の制限改定である2007年3月1日に制限カードに指定されて以来長い間制限カードだったが、展開力の高いデッキが増えたせいでこのカード(と冥府の使者カイエントークン)だけでは逆転しきれない状況も多くなってきたためか2013年9月1日に準制限カードとなり、2014年2月1日に制限解除された。
ちなみに遊戯王の基本戦術である「ダイレクトアタックする場合は攻撃力が低いモンスターから攻撃する」というのはこのカード(カイエントークン)の存在が理由である。また、環境が激変し採用が減った現在もドローゴーすれば間違いなくこのカードを握ってるのでは?と警戒され、ケアできるように動かれる。
採用率が減少した今でもこのジンクスは残っている。
遊戯王Rでは
闇遊戯のモンスターとして登場。
特別読み切り編で「冥府につづく階段」という罠カードにより相棒のカイエンと共にデッキから特殊召喚される闇属性モンスターで、特に効果は持っていなかった。
そのままではデッキに効果なしの最上級モンスターを2枚入れなくてはならないため、OCG化の際に(少なくともゴーズは)強化されたと言える。
その後、夜行との最終決戦にも登場し、遊戯のピンチに冥府よりカカッっとかけつけ反撃の狼煙を上げている。
ちなみに遊戯王Rの5巻では、ヘッドギアを外した「ゴーズ」と「カイエン」のデザインが描き下ろされている。仮面の下の素顔が拝めるため気になる人は購入してみてはいかがだろうか。
余談だが、このカードがついている遊戯王Rの3巻はかなり売れたらしい。
pixivでは
一部ではカイエンと夫婦扱いされていたりする。
ゴーズが悪魔族であるのに対してカイエンが天使族である事にも由来しているのかも知れない。
現代遊戯王でも十分通用する性能をしているため、割と最近のモンスターとも共演している。