概要
遊戯王OCGのカードの一枚。読みは「サロス=エレス・クルヌギアス」。遊戯王名物の初見で絶対読めないカード。
2020年10月31日発売のブースターパック「BLAZING VORTEX」で登場したリンク5のリンクモンスター。
リンク5はこれまでアニメにまつわるものばかりだったが、これは初のOCGオリジナルのカードとなる。
あまりのネーミングによって、5ちゃんねる等ネットでは ✝閉ザサレシ世界ノ冥神✝ などと中二病ネタでの弄りが絶えないが、コナミには前歴があるため名前でガチ目に引かれたり弄られたりするのは織り込み済みの可能性がある。
英語名は「Underworld Goddess of the Closed World」であり漢字表記の意味が採用されている。
ヌギャーというアダ名もあるが、最初に使った人がとあるクソゲーのことを知っていたうえでなのか、偶然の一致なのかは不明。
カードテキスト
【リンクマーカー:上/右上/右/下/右下】
効果モンスター4体以上
このカードをリンク召喚する場合、相手フィールドのモンスターも1体までリンク素材にできる。
(1):このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。相手フィールドの全ての表側表示モンスターの効果は無効化される。
(2):リンク召喚したこのカードは、このカードを対象とする効果以外の相手が発動した効果を受けない。
(3):1ターンに1度、墓地からモンスターを特殊召喚する効果を含む、魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時に発動できる。その発動を無効にする。
実戦における性能
召喚時の処理
素材に効果モンスターを最低4体まで必要とする重い召喚条件を持つ。その代わり、1体限りだが相手モンスターもリンク素材にする事ができる。
リンク召喚の素材に関する処理はカードの効果に含まれない。これは専門用語で「効果外テキスト」と呼ぶのだが、すなわち相手のカード効果を受けないモンスターも排除できるため、厄介な相手モンスターをねじ伏せる力を持つ。
特に、I:Pマスカレーナと適当なモンスターを2体以上展開しておくことで、相手ターンにフリーチェーンでモンスターの完全耐性すら貫通して除去することができるため、環境で完全耐性が流行っている場合、壊獣などにスロットを割きにくいリンク召喚などの展開系デッキで裏の捲り手段として使われる戦術となっている。
カード効果
このカード自身の効果は制圧への解答に耐性、そして妨害とさまざまな種類の効果が集約されている。
- 1つ目:リンク召喚時に相手フィールドのモンスターの効果を全て無効化する効果で、相手の制圧盤面をこじ開けることが出来る。無効化はターンを跨いでも有効なため、返しきれなかったとしても相手は追加の妨害を作る際に再展開が必要となる。
- 2つ目:対象とらない効果に対する耐性で、よくある「対象にならない」の逆バージョン。現代遊戯王で増加した「対象にならない」系の耐性を貫通するために採用されるサンダー・ボルトなどの全体破壊や、氷剣竜ミラジェイドなどの「選んで除去」する効果に対して完全耐性を持つ。いわばメタのメタ。「~した時に発動できる。その発動(効果)を無効にして破壊する」といった誘発即時効果は対象を取らない効果として扱われるため、1つ目の効果を無効にしようとするならば無限泡影やエフェクト・ヴェーラーのような対象を取る効果が必要となる。
- 3つ目:蘇生を含む効果の発動を無効化する効果。召喚条件と1つ目の効果によって再展開を余儀なくされる所から墓地利用に制限が入るため、意外と何処かで刺さりやすくなっている。名前の「閉ざされた世界」に関係した効果とも言えるだろうか。
先に述べた通り、読みは「サロス エレス クルヌギアス」である。カード名を宣言する際は要注意。
関連タグ
遊戯王OCG 効果モンスター リンクモンスター 光属性 悪魔族
対象を取らない効果に対する耐性持ち関連
TYPE-MOON 薄い顔立ちの萌えイラストやネーミングからこちらを連想する人が少なくない