概要
2018年1月に発売されたブースターパック FLAMES OF DESTRUCTION で登場した罠カード。
モンスターや魔法・罠カードの効果を無効にする効果を持つ。
効果外テキストとして、特定条件下で手札からも発動ができる手札誘発機能を持つ。
OCG出身カードであるが、アニメ遊戯王VRAINSにおいて別所エマ/ゴーストガールが発動したこともある。
カード名は「むげんほうよう」がただしい読み方であり、「むげんほうえい」とは読まない。
常用外の読みなので要注意。
テキスト
通常罠
自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードの発動は手札からもできる。
(1):相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
セットされていたこのカードを発動した場合、
さらにこのターン、このカードと同じ縦列の他の魔法・罠カードの効果は無効化される。
解説
罠カードであるが、セットしなくても自分の場ががら空きならば手札からも発動でき、罠なので相手のターンにも可能な手札誘発カード。
「罠カードは伏せないといけないから遅い」と言われがちな現代遊戯王に適応した、後攻でも使える代表的な妨害札の一つであり、メインデッキやサイドデッキに複数枚投入されることが多い。
似たような対象を取る手札誘発のエフェクト・ヴェーラーへの優位点は発動フェイズを選ばない点や墓穴の指名者で無効化されない点、トラップトリック等の通常罠サポートも受けられる点である。
曲者なのが「セットされていたこのカードを発動した場合」の処理であり、このカードが単純にリバースして発動すると見過ごされがちだが、ターン中はずっと同じ縦列に無効化効果が残留するため、忘れたまま魔法カードなどを発動して無効化などというミスが非常に多い。
非常に多い。
特に、マスターデュエルでは魔法カードを手札から発動する際には基本的に魔法・罠ゾーンの真中へ置かれるようになっているため、発動位置を自分で決めるように設定していなかったり、連打で操作しているとうっかりと無効にされやすい。
これは、無限泡影の発動者のフィールドにも適用されるので、自分で使った場合も気を付けなければならない。
発動自体はモンスターを対象にする効果だが、相手の永続魔法・罠を無効にする目的でセットされたり、
相手が手札から発動した魔法カードなどを狙って発動されることもあるなど、使用者の使い方次第でポテンシャルを引き出すことができる、上級者向けのカードでもある。
このカードの存在によって、相手の伏せた正体のわからない魔法・罠カードの同じ列に自分の魔法・罠カードを伏せたり発動したりしないというプレイングや逆に胡散臭そうなカードと同じ列に配置して無効を狙うといったプレイングが生まれ、ジャックナイツや冥府の使者ゴーズなどと同様、存在することでデュエリスト全体に影響を与えた非常にインフルエンシャルなカードでもある。