概要
英語名は「Ring of Destruction」。
漫画『遊☆戯☆王』および同作を元にしたアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』において海馬瀬人が使用した。
作中の効果は攻撃モンスター1体を対象として破壊し、相手にその破壊したモンスターの攻撃力のダメージを与えるという、強烈な効果を持っていた。
アニメではOCGの旧仕様になった関係で、同じく海馬は自分へのダメージを防ぐ「防御輪」も一緒に発動させる描写となっている。
『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』版エラッタ前カードテキスト
破壊輪/Ring of Destruction
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を破壊し、
お互いにその攻撃力分のダメージを受ける。
※2001年1月15日準制限カード指定、2005年9月1日禁止カード指定、2015年1月1日現テキストにエラッタと制限カード指定。
解説
OCGではフリーチェーンのタイミングで発動でき、互いに発生するダメージのため、引き分けを発生させた要因の元凶でもある。
特にマッチ戦だと1勝目を挙げた側が使って引き分けにするのは意味のある行為となっていた。
ライフ差が十分にあれば、攻撃力の高いモンスターで攻撃した後にこのカードという、擬似的な某爆撃機みたいなトドメを刺せることも。
デス・ウォンバットや地獄の扉越し銃とのコンボにより、自分だけダメージを回避するというプレイングもあったほど。
こうしたことから凶悪カードとして認知された結果、2005/09に禁止カード行きとなり、その1年後に制限で復帰したものの、さらに1年後の2007/09に再度禁止行きとなった。
『遊戯王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』版現カードテキスト
破壊輪/Ring of Destruction
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):相手ターンに、相手LPの数値以下の攻撃力を持つ
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターを破壊し、
自分はそのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受ける。
その後、自分が受けたダメージと同じ数値分のダメージを相手に与える。
※2015年1月1日現テキストにエラッタ及び制限カード指定。
解説
それからしばらく経ち、2015年にエラッタを加えた形で制限カード復帰し、再度使えるようになった。
エラッタ前に比べると「1ターンに1枚のみ」「発動タイミングは相手ターンのみ」「対象モンスターは相手のみ」「ライフの条件が追加」「発生ダメージは元々の攻撃力で自分→相手の順に発生」が加わり大きく弱体化。
しかし、発生ダメージが「元々の攻撃力」となったことにより、ステータスが下がったモンスターとの相性が良くなり、また破壊とダメージが同時でなくなったことで、「破壊された時に発動できる」効果を持つモンスター効果のタイミング逃しができるようになったのはエラッタ前では出来なかった芸当。しかし、これは同時に「(単に)自分が効果ダメージを受けた時に発動できる」カードの発動タイミングも逃すことなので気を付けたい。
相手よりライフポイントが高いときに使わないと厳しいカードにはなったものの、除去カードとしては優秀。
そういった意味でもノーコストのフリーチェーンで「バーン+除去」を持つ罠カードは少なく、その希少価値が一時期制限カードとして留まっており、ある意味エラッタ調整が上手く成功したカードと言えよう。
制限復帰から3年半以上経過し、18/10/01にて準制限カードに緩和、そして19/01/01に制限解除へと緩和になった(TCGでは日本よりも早く、18/05/21にて準制限カードに、18/09/17に制限解除)。
このカードを召喚条件に持つ《デストロイ・ドラゴン》が登場した影響もあり、またフィールド上に存在する限りこのカード名となる罠カード《破壊輪廻》が登場した。
こうした制限緩和により、それまで実質無意味だった「同名カードは1ターンに1枚しか発動できない」が意味を成すようになる。