「執行せよ!境界を越える無限の力!」
「渾然の融合召喚!!」
概要
融合モンスターを呼び出すには特殊召喚が必要で、そのために融合召喚する効果を持つカードが必要となる。
このカードによって自分の手札やフィールドから決められた融合素材モンスターを墓地に送り、融合モンスター1体を特殊召喚する。この一連の流れを融合召喚と呼ぶ。
公式ルールブックで指定されている「融合」以外にも、「フュージョン・ゲート」、「ミラクル・フュージョン」、「パワー・ボンド」、「未来融合-フューチャー・フュージョン」など、融合召喚に使える魔法カードは多数存在する。昨今では後述の「シャドール」や「ジェムナイト」等のテーマ専用の融合魔法も多数登場している。
これらの中にはデッキのカードを墓地に送って融合召喚したり、墓地のカードを除外して融合できるなど、通常の融合に比べコストを軽減できるカードも存在している。
ただし、これらは大抵の場合なんらかのデメリットや縛りがあるので注意。そんな縛りを避けるため、あえて初代の「融合」を使うデュエリストもいる。
基本的にカード消費が大きいが、その分高い攻撃力や強力な効果を持ったモンスターが多い(ただし初期の頃はそうでもない)。
融合素材を必要とせず、他の条件を満たすことで即座に融合モンスターを特殊召喚する効果を持つカードもある。
ライフポイントを支払うことで召喚するデビル・フランケンや魔導サイエンティストが有名だが、簡単に1ターンキルを狙えるため後者は禁止カードに指定されている。
儀式召喚との違いは、モンスターごとに使用する儀式魔法が決められているのに対し、
融合召喚の場合は「融合」の魔法カードだけで全ての融合モンスターに対応している点である。
その代わり、素材とするモンスターに儀式召喚よりも細かい指定がある。
とはいえ、カテゴリや種族属性指定の緩い素材指定や、正規の融合素材の代用にできる効果を持つモンスターが存在し、専用デッキならモンスターの組み合わせも自在になるため、使い勝手はこちらの方が断然良い。
ライフポイントを1000払うことでレベル5以下の融合モンスターを特殊召喚する「簡易融合」を使えば、単体では効果もなく弱い融合モンスターもシンクロモンスター召喚などの素材にできる。
10期までに登場した「融合召喚の効果を持つカードが不要」な融合モンスターには『「融合」は必要としない』と言うテキストが明記されていた。11期以降はこのテキストの記載が無くなっている。
また、融合召喚の効果を持つカードも11期までのテキストは「墓地へ送る」などのテキストで明言されていたが、12期からのテキストではマスタールールに記載されている部分は省略されている。ただし、「墓地へ送る」系統のカード以外で「除外する」・「デッキに戻す」系統のカードは融合素材の処理が記載されている。
公式ルール裁定
融合召喚に必要なもの
融合召喚を行うには、融合モンスターをあらかじめエクストラデッキに入れておきましょう。
また、融合召喚を行うには、融合モンスターに記載されている素材となるモンスターと、「《融合》」魔法カードが必要です。
(必要な素材はモンスターによって異なります。)
メインのデッキには、その融合モンスターの素材となれるモンスターと「《融合》」魔法カードを必要な数だけ入れておきましょう。
融合召喚の手順
自分の手札か自分フィールド上に融合召喚したい融合モンスターの素材となるモンスターと、「《融合》」魔法カードを揃えて準備します。
素材となるモンスターは表側表示でなくても構いません。
次に、自分のメインフェイズで「《融合》」魔法カードの発動を宣言し、魔法&罠ゾーンに置きます。
融合召喚したい融合モンスターの素材となるモンスターを自分の手札または自分のフィールド上から墓地へ送ります。
この時、手札のモンスターや自分フィールド上の裏側表示のモンスターなど、内容が相手に分からない状態のモンスターを素材とする事もできますが、マナーとして融合モンスターの素材として正しいモンスターである事を相手にも確認してもらいましょう。
墓地へ送ったモンスターを素材とする融合モンスターをエクストラデッキから取り出し、エクストラモンスターゾーンに出します。
最後に、使った「《融合》」魔法カードを墓地へ送って、融合召喚完了です。
融合モンスターを特殊召喚する場合、融合モンスターは表側攻撃表示・表側守備表示のどちらの形式で出しても構いません。
融合召喚する場合、エクストラモンスターゾーンとメインモンスターゾーンのどちらにも特殊召喚する事ができます。
融合モンスターを出したいゾーンを選び、そのゾーンに融合モンスターを置きましょう。
(公式ルールブック マスタールール(2020年4月1日改訂版)対応 バージョン 1.0より引用)
主な融合方法
フィールド融合
自分のフィールドに融合素材モンスターを揃える融合召喚。
漫画『遊戯王』及びエキスパートルール導入前の公式ルールでの融合召喚はこのフィールド融合しか出来なかった。
エキスパートルールから導入された手札融合に加え、後に出る墓地融合、デッキ融合などの強力な融合召喚の登場に比べて使いづらい部類と思うプレイヤーも少なくない。
ただし、魔法&罠ゾーンやペンデュラムゾーンにあるモンスターカード以外の表側表示のカードやフィールドのみに存在できるモンスタートークンのみを融合素材にするといった、こちらなりの強力な活用方法もある。
超融合もこのフィールド融合に当たる。
手札融合
自分の手札に融合素材モンスターを揃える融合召喚。
エキスパートルールから新たに導入された融合召喚であり、フィールド融合よりも使いやすい。ただし、融合素材モンスターも融合カードが手札を圧迫するリスクなどフィールド融合には無い不利な面もある。
墓地融合
融合素材モンスターを墓地から賄う融合召喚。
デッキ融合
融合素材モンスターをデッキから賄う融合召喚。
関連カード
ここでは「融合」もしくは「フュージョン」という単語をカード名に含むものは除外している。それらの一覧は融合/フュージョンを参照。
また、ピクシブ百科事典に記事があるものを記載。
融合召喚を行える魔法カード
単独で融合召喚を行えるモンスターカード
- 効果モンスター
- ペンデュラムモンスター
- 融合モンスター
融合召喚として扱うカード
- ペンデュラムモンスター
- 通常魔法
- 速攻魔法
ゲーム作品における融合召喚
前述の通り融合召喚には遊戯王OCGでは融合関連の魔法カードが不可欠であるが、DM4を含むゲームボーイ系列の遊戯王のゲーム作品及び真DMや真DM2では
- 融合関連の魔法カード無しで融合召喚を行える
- そもそも『融合>融合(遊戯王)』のカードがゲーム内にデータとして入っていない
- モンスターの名称だけでなく、素材となるモンスターの種族を参照して融合召喚できるゲームオリジナルの組み合わせが存在する
- 特に双頭の雷龍が有名である
という事情もあってか、初期デッキや手持ちで攻撃力1000未満の弱いモンスターカードしかない序盤では非常に大きな助けとなるため、重宝したプレイヤーも非常に多い。