伝説の都アトランティス
でんせつのみやこあとらんてぃす
海底に没したとされる幻の大陸「アトランティス」をモチーフとしたフィールド魔法。
ルール上《海》として扱うという特殊な効果外テキストが記載されており、そのルールに則ってこのカードは本物と同一のカードとして処理しなければならない。
アニメでは海馬コーポレーションの重役「ビッグ5」が使用した。
カードテキスト
このカード名はルール上「海」として扱う。
(1):フィールドの水属性モンスターの攻撃力・守備力は200アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、お互いの手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは1つ下がる。
解説
ルール上は「海」でも、本物の「海」とは効果が異なる。上昇するモンスターの攻守が200ポイントなのは変わらないが、強化対象は水属性モンスターであり、魚族等であっても属性が違えば恩恵を受けることはできない。一方、機械族や炎族を弱体化させるデメリットは消えており、《水陸両用バグロスMk-3》といった強化されて然るべきモンスターも対象となるのは嬉しい改善点である。
このカードの最大の特徴と言えるのが、手札やフィールド上の水属性モンスターのレベルを1つ下げるというもう一つの効果。本来はレベル5のモンスターの場合、攻守を200底上げした上でリリース無しでフィールドに出せる。特に「ギガ・ガガギゴ」なら攻撃力2650となり、しかもそれをリリース無しで召喚、フィールド上でのデメリット無しで暴れされる事ができるので非常に高相性。他にもリリースを1体減らして召喚できる上に効果の適用も視野に入れられる「海竜-ダイダロス」や、レベルが下がることで通常では効果対象外である自分にも効果を適用できるようになる「海皇の竜騎兵」などとも相性が良い。
このカードの存在から一部の海関連カードは元々のレベルを参照するテキストを持つ。
現在のカードプールでは伝説のフィッシャーマン&伝説のフィッシャーマン三世を軸にしたデッキと特に合わせたい。
海竜神-リバイアサン、伝説のフィッシャーマン二世の存在から「海」名義のカードそのものが欲しいならこのカードを使うべきと言えるほど梶木漁太デッキとの結びつきが強くなっている。
一方で、「モンスターのレベルが下がる」ことが儀式召喚、シンクロ召喚、高ランクエクシーズ召喚の妨げになりかねないという弱点がある。場合によってはペンデュラム召喚にも影響を与える。
このカードが登場した頃はアドバンス召喚と融合召喚、そして儀式召喚くらいしか無かったので影響は小さかった(しかも水属性の儀式モンスターは数える程度しかおらず、そもそもリチュアはおろか「マンジュ・ゴッド」すら登場していなかった当時は儀式モンスター自体非常に肩身が狭かった)。だが、世代が進むにつれてこの点が無視できないレベルにまで大きくなってしまい、ある時期からこのカードを主体とするデッキは著しく減少した。
現在では「忘却の都 レミューリア」などの登場もあり、必ずしも「伝説の都 アトランティス」にこだわる必要が無くなったため、「レベルを下げる」特性を活かす構成をしたデッキ以外ではほぼ見られなくなった。
相手プレイヤーのエクストラデッキからの特殊召喚を妨害するという使い方も可能であったが、レベルを一切参照しないリンク召喚の登場により無意味化している。
ただ、環境と全くかみ合ってない訳でもなく、リリースする儀式素材のレベルについて、特殊な条件を持つ影霊衣のサポートカードとして、一時期活用されたこともあった。
その他、リリース素材なしでの召喚でも効果を発動しつつ、リンク召喚につなげる効果を持つうえ、「潜海奇襲」の恩恵を受けられる「デューテリオン」など、それなりに相性がいいカードが少数ながら登場している。
- 炎族で水属性というモンスターは遊戯王OCGが誕生して20年になろうという現在においても未だ登場していない。
- デッキからサーチする効果を持つモンスターカードに《アトランティスの戦士》が存在する。しかし諸々の要因で不遇なカードと化している(詳しくはリンク先へ)。
- アニメオリジナルカード《内海》の効果が類似している。
永続魔法 |
(1):フィールドゾーンにカードが表側表示で存在する場合にこのカードを発動できる。 |
そのフィールド魔法カードを「海」としても扱う。 |
(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、 |
自分の手札・フィールドの水属性モンスターのレベルは1つ下がる。 |