海(遊戯王)
うみ
その「海」は激流となり、新たな伝説を語る。
オフィシャルカードゲームの最初期における「STARTER BOX」に収録されたフィールド魔法。
文字通り海を展開するカードであり、水にかかわりのある魚族・海竜族・水族、さらに雷族のモンスターをパワーアップさせる。逆に水に弱い機械族と炎族のモンスターは弱体化する。
原作における王国編での「海のフィールドパワーソース」をカードで再現したもの。
原作でも梶木漁太が使用する海のモンスター達(種族は魚・海竜・水)を強化していた。
他に適用対象の種族が異なる「荒野」「草原」「森」「山」「闇」も存在するが、海に比べると影が非常に薄い。デッキからのサーチは朝飯前なサポートの豊富さは、まさに「海の如し」としか言いようがない。
非常に特殊な効果外テキストであり、そのルールに則ってこのテキストの記されたカードは本物の「海」と同一のカードとなるので、デッキに投入できるのは全部まとめて3枚まで。
例えば1つのデッキに「海」を2枚、「伝説の都 アトランティス」も2枚同時に投入したりしてはいけないし、全種を1つのデッキに全て投入することはルール上不可能となる。
カードの効果などでカード名を宣言する際にも「海」を選ばなければならないが、逆に言えば海と扱うカード全てに適用できるという事でもある。なお、テキストの都合による例外中の例外も存在する。
なお、「海」自身はあまり採用されず、伝説の都 アトランティスなど代替カードが使われることが多い。
フィールド魔法以外でも海のカード名を得る永続魔法・永続罠カードやフィールドを海という状態にする効果を持つモンスターカードも登場している。
両者ともに海の条件を満たすためにその扱いにするという点で似ており、海本来の効果は適用されない。
また、NEXで進化したネオスの派生融合モンスターのように『ルール上「〇〇(同名とするカード)」としても扱うカード』という同名だが同一じゃないカードも存在する。
OCGではフィールド魔法として使う機会は激減しているが、この「海」のカードからしばらく後に登場した《伝説の都 アトランティス》を始めとする『ルール上「海」として扱う』のルールの影響で、これを中心としたデッキが組まれるようになった影響で、このカードを条件として必要とするカードが豊富となっている。
2016年末まででも10種類とかなりの豊富さであったが、2017年のマキシマム・クライシスで3種類、デュエリストパック-レジェンドデュエリスト編-で4種類が増え、2021のデュエリストパック-深淵のデュエリスト編-で急に7種類、Vジャンプ付録に連動枠での1種類が増えている。2024年現在で実に25種類近くにも上る凄まじきサポート量である。
2017年以降のカードは基本的に梶木漁太の戦術の再現目的でデザインされている。
カード名が記された効果モンスター
ピクシブ百科事典に記事があり、pixivにもイラストやマンガが投稿されているカードのみ記載。また、細かなカード効果は省く。
- 「海」が存在することによる追加効果
カード | 効果 |
---|---|
砲弾ヤリ貝 | 魔法耐性 |
魚雷魚 | 魔法耐性 |
水陸両用バグロス Mk-3 | 直接攻撃 |
水陸両用バグロス Mk-11 | モンスター破壊 |
海神の依代 | 墓地のモンスターを特殊召喚 |
デス・クラーケン | 自身を特殊召喚 / 相手モンスターの破壊 |
マーメイド・ナイト | 2回攻撃 |
電気海月-フィサリア- | 魔法・モンスター効果の無効化 |
海竜神-リバイアサン | フィールドに出すモンスターの制限 |
伝説のフィッシャーマン | 魔法耐性 / 攻撃対象にされない |
伝説のフィッシャーマン二世 | モンスター効果耐性 |
大要塞クジラ | 味方に直接攻撃能力を付与 |
- 「海」をコストとして支払う効果
カード | 効果 |
---|---|
コダロス | 相手カード2枚を除去 |
海竜-ダイダロス | フィールドを全て破壊 |
海竜神-ネオダイダロス | 手札とフィールドを全て破壊 |
電気海月-フィサリア- | 手札から特殊召喚 |
- そのほか「海」に関する効果
カード | 効果 |
---|---|
海神の巫女 | 「海」が発動しているとして扱う |
海神の依代 | 墓地から「海」を回収 |
水陸両用バグロス Mk-11 | 「海」が無い状態で攻撃力上昇 |
海竜神-リバイアサン | 「海」をサーチ |
カード名が記された魔法・罠
なお、《伝説のフィッシャーマン三世》は関連する効果を持たない。
- PS2用ゲーム『遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズII 継承されし記憶』にも登場しており、そちらでは攻撃力・守備力の上昇値が500に増え、「海の恩恵を受けるモンスターを移動させる時に通常1マスの所を2マスまで移動できる」という移動ボーナスの効果をもたらす。さらにOCG版と同様に機械族・炎族モンスターを弱体化させられるうえ、こちらも変動する量が500に設定されている。なお、『継承されし記憶』において海以外のフィールドでは、影響する種族が追加されたのに対し、海は種族の数に変化がなかった。
- 『遊戯王ラッシュデュエル』ではOCG版と同様の効果を持つ。《監獄の神ディアン・ケト》や《連撃竜ドラギアス》の存在から、《魅惑の不夜城》よりこちらを優先することもあるようだ。《アメガロポリス》より優先することはないだろうが。
- また、独自の関連カードとして《大海洋》が登場している。