「私が"本当の歌"を教えてあげる」
「"歌は力"。そして私は未来を、私自身の手でビルドする。"歌の力"で」
プロフィール
名前 | ウィーン・マルガレーテ |
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英字表記 | WIEN MARGARETE |
学年 | 1年 |
誕生日 | 1月20日 |
星座 | みずがめ座 |
血液型 | A型 |
身長 | 161cm(シリーズ13位タイ) |
一人称 | 私 |
趣味 | お菓子作り、クラシック音楽、クレー射撃 |
特技 | 歌、ヴァイオリン、射撃 |
好物 | チョコレート |
好きな言葉 | 初志貫徹 |
好きな教科 | 外国語、数学 |
好きな動物 | 狼、サメ |
イメージカラー | エレガントパープル |
ユニット | KALEIDOSCORE |
CV | 結那 |
概要
『ラブライブ!スーパースター!!』に登場するスクールアイドル。
TVアニメ2期ではライバルキャラクターとして登場し、同3期からはLiella!3期生として活動している。
テレビアニメ2期では一貫してソロのスクールアイドルとして活動しており、8話までは中学3年生だったが、同9話以降からはインターナショナル・スクールへ進学している。
そして、TVアニメ3期からは結ヶ丘女子高等学校へ転入している。
さらに、姉の進学先である『ウィーン国立音楽学校』を受験して不合格になった事や、かのんにウィーンへの留学オファーが舞い込んで来た事が11話・12話におけるキーポイントになっており、TVアニメ3期では(1期の恋や2期のきな子と並ぶ)もう一人の主人公とも呼べる存在となっている。
容姿は紫色がかったロングのウェーブヘアに、薄緑色の瞳。
メンバーアイコンは蝶。
※後述の通り、「ウィーン」と「マルガレーテ」のどちらが個人名なのかは判明していないが、Liella!メンバーの大半から「マルガレーテ(ちゃん)」と呼ばれている事や、非フルネーム時の呼称や表記が「マルガレーテ(MARGARETE)」となっていることから、恐らく「マルガレーテ」がファーストネームと思われる。
こういった経緯がある事と、作中で「ウィーン」と言う同名の地名が台詞で登場している点を踏まえ、本記事での非フルネーム表記は(便宜上)「マルガレーテ」とする。
人物
音楽一家の次女として生まれ、幼少期から「歌の天才」と呼ばれていたほどの才能の持ち主。
加えて、マルガレーテのプロフィール欄に書いてある特技の中にはクレー射撃も入っており、日本人の母を持つ可可よりも流暢な日本語を話せていることから、(1期生の葉月恋と同じく)文武両道を修めていると思われていた。事実、夏休み前のテストでは100点満点中90点(※冬毬は満点)を取っており、余裕の表情を見せている。もっとも、冬毬のテスト用紙を見た時は流石に驚愕していたが……。
勉学や特技以外の事に関しても、大富豪(トランプゲーム)では圧勝したり、(Liella!きってのゲーマーである)メイが提案した対戦型ゲーム(スイカゲームの野菜版)における操作方法を(チュートリアルを見ただけで)完璧にマスターしたりするなどの戦略的思考に長けている他、コーヒー関連についての知識も豊富な一面も持っている(きな子曰く、「何をやっても完璧」)。
このような超人的な描写をされているからなのか、自分の技術には絶対の自信を持っており、余りにも負けん気が強すぎて周囲と衝突してしまうような性格を持つ(※特にTVアニメ2期においては、その点が顕著に現れている)。
それは、他者と馴れ合わない&自分の力だけで造り上げていくという意志の強さをも感じさせ、「どこまでも勝利を求める態度の裏返し」であると言える。
その一方で、誰かから教えを求められれば徹底的に教え込んだり、誘い事には面倒臭がりながら乗っていたりするなど、面倒見の良さも持ち合わせている。
このような性格なのであまり感じられないだろうが、Liella!では最年少である(※リアルでのLiella!最年少は坂倉花氏)。
マルガレーテと同じくLiella!3期生として活動する鬼塚冬毬とはクールキャラという点で共通しており、「リエラジ」初登場時のラジオドラマでは桜小路きな子(マルガレーテの1年先輩)よりも堂々としていた。
TVアニメ2期
第2話「2年生と1年生」のラストシーンで初登場を果たす。
この時は、グループ練習の一環としてランニングに励む(6人の)Liella!を見つめていた。
この時点での名前は不明で、第2話のEDのクレジットでも「謎の少女」と表示されていた。
第3話「優勝候補」からは、本格的に物語に絡むことになる。
代々木スクールアイドルフェス前のレッスン終わり、公園にいたかのんに声をかけ、「優勝候補なんでしょ、歌ってよ」「(歌う事が)できないの?」と挑発。
その後、嵐千砂都が公園に戻ってきた頃には、いつの間にか名乗りもせずに姿を消していた。
そしてフェス当日、控室から出たかのんに再び声をかけ、反応も待たないまま姿を消したかと思えば、かのんの側を蝶が横切る。
蝶に導かれて観客席へ来たかのんの前で、『Butterfly Wing』を披露。Liella!の面々が思わず圧倒されるほどのパフォーマンスを見せ、堂々の優勝を果たす。
その夜、かのんの家の近くに来たマルガレーテは「あなた達が優勝候補というなら、ラブライブ!も大した大会じゃない」と吐き捨て、かのん達が優勝候補だったという事や前回大会の優勝グループであるSunny Passionが(「最も心躍ったグループ」として)Liella!の名前を挙げていたからだと聞くと、「無駄足だったって事ね」と(あからさまに)失望の色を浮かべて去っていった。
第8話「Chance Way」の終盤にて久々の登場を果たす。9人となっていたLiella!のステージに(密かに)紛れ込んでいた。
第9話「勝利のために」にて、前年王者のSunny Passionを破り、ラブライブ!の地区予選を突破していたことが明らかとなった。
そして、「Sunny Passionが地区予選でまさかの敗退」という事実を知った後のかのんに声をかけた。
ラブライブ!を大した事ないと見下した態度を取りつつ、「どうしてこんな所で歌っているの?」「私が"本当の歌"を教えてあげる。あなたが歌っているステージが、如何にちっぽけで下らない場所か、思い知らせてあげる」と挑発。
ラブライブ!やLiella!どころか、歴代のスクールアイドル達すらも侮辱した自身の台詞に、かのんが「下らなくなんかない!ラブライブ!は最高の場所!」と反論するも、マルガレーテは「私の言葉を覚えておいて。当日(東京予選)、その意味が分かるから」という言葉を残し、その場を後にした。それは、"自らの勝機"と"Liella!を絶望させる自信"があるように思えた。
第10話「渋谷に響く歌」にて、ラブライブ!東京大会の出場者達によるリモート会見に出演した。
シブヤレポーターから「ラブライブ!」に出場する理由について問われ、「ここがいかに低レベルであるかを、スクールアイドル達に知ってもらう為」というコメントを伝え、さらに「私が"本当の歌"を教えてあげる。それだけ」という言葉も残して、そのまま通信を切った。
この発言に、生粋のスクールアイドルオタクである唐可可と米女メイは当然の様に反発し、会見の司会者を務めていたシブヤレポーターや澁谷ありあはかなり戦慄していた。
そんな彼女の姿を見たかのんは、会見に同席していた千砂都に「 マルガレーテちゃんはきっと歌が大好き。歌で泣いたり笑顔になれる素晴らしさを知っているはず。なのに、彼女から伝わってくるのは「勝つ」気持ちのみで、まるで氷の様 」だと評し、Liella!の面々に"本当の歌"がどういう物なのかを改めて考えさせるきっかけを作った。
ラブライブ!の東京大会当日、待機中のLiella!(というよりはかのん単独)に声をかけ、「私が"本当の歌"を教えてあげる。"歌は力"。そして私は未来を、私自身の手でビルドする。"歌の力"で」と告げ、ステージに登壇する(その直後、かのんは「そんなの、"本当の歌"じゃない!」と否定している)。そこで『エーデルシュタイン』を壮大に歌い上げ、暫しの沈黙の後に拍手が巻き起こった。
前回と同様、マルガレーテの圧倒的なパフォーマンスに圧倒されるLiella!だったが、そのマルガレーテと勝負する以上は彼女達も負けてはいられない。北海道での合宿時に見つけた答え=Liella!なりの"本当の歌"とは、「スクールアイドルを続ける喜びや楽しさを皆で分かち合い、観衆へ歌を届けること」。その想いを乗せたLiella!は、新曲『Sing!Shine!Smile!』を披露した。
そして、運命の結果発表の時が来た。5位から3位の中に両者はおらず、2位がこれから発表される……。
第11話「夢」の冒頭シーン、惜しくも2位になったのはマルガレーテだった。そしてLiella!が1位となり、ラブライブ!本戦進出を決めたのだった。
観客達がLiella!の本戦進出を祝福する中、自分がLiella!に敗北した事が認められないマルガレーテは、(あろう事か)シブヤレポーターからマイクを引ったくり、不服を申し立てるという暴挙に出てしまう。
その直後、かのんからは「この結果は来場者達が決めたものだよ」「 スクールアイドルは独りじゃない。みんなと一緒だから素敵なライブが生まれるんだと思うの。それが伝わらないなら、マルガレーテちゃんにはスクールアイドルのステージに立って欲しくない! 」と説教され、1人で会場を去っていった。
これらの暴挙に、SNS上では(マルガレーテに対する)批判や失望の声が殺到し、大炎上を引き起こしてしまった。
この事実を知ったメンバー達(特に可可とメイ)からは「自業自得」と断じられたが、かのんはマルガレーテの身を案じていた。
その後、かのんは自らのスマートフォンでマルガレーテのSNSを見つけ、翻訳家の父親の手も借りながら記事を読んでいった。その結果、かつては『ウィーン国立音楽学校』を受験するも不合格になっていた事が判明したが、マルガレーテが「ラブライブ!」に出場したのかについては未だに分からないままであった。
そのSNSに神宮競技場周辺の写真を投稿(※英語で添えられたキャプションの意味は「憂鬱な空」)し、ベンチに腰掛けた状態で上の空になっていた所をかのんに発見される。「人違いじゃない?」と誤魔化すマルガレーテではあったが、自らが不合格になった事を知っているかのんに驚いていた。
「かつては自らも音楽科に受験して不合格になった」という過去を明かすかのんに対し、マルガレーテは「一緒にしないで!アンタなんかとはレベルが違うんだから!」と食って掛かった。さらに、かのんが「でも、夢を奪われた様に思えたのはきっと同じ」と自身の夢に関する末路を語ると「同情してるって言うの?ふざけないで!私に勝って、人の夢をあなたは奪ったのよ!?」と口を滑らせてしまう。それを聞いたかのんから執拗に食い下がられた事で、マルガレーテはこれまでの経緯を語り始めた。
「祖国(オーストリア)でも『ラブライブ!』は知られており、音楽学校に合格しなかった自分が編入する為の条件として、同大会で優勝する事を言い渡された」事、「自分の家族は音楽一家で、もし家族に認められたら音楽学校への編入の確率も上がり、姉達と肩を並べられる」という事を明かし、「でなければ、あんな下らない大会には出るはずがない。私よりあなた達の方が上だなんて、そんな評価を下すステージも観客もみんな下らない」と吐き捨てた。
それでも、かのんの方も「自分達はみんなに歌を届けようと頑張ってきた。その想いはあなたよりも強かった」と譲らなかった。この言葉に納得出来なかったのか、マルガレーテは「意味わかんない」と言い残し、その場から立ち去って行った。
その後、かのんに(上述した)ウィーンへの留学に関するオファーが舞い込んで来た。
もちろん、音楽学校への留学・編入の諾否を決める権限はかのん自身にあるし、(うまく行けば)世界にその名を轟かすアーティストにもなれるという、またとない大チャンスである。……が、かのんはLiella!のみんなと大会に出場する事を考慮した上で留学を断る決心を伝えた。
その一部始終を盗み聞きしていた所を千砂都に見つかり、さらに自らが(かのんの)留学に関する事を知っていたが故に、かのんの置かれている状況を詳しく知りたい千砂都に問い詰められた事で(やむを得ずに)事情を説明する事になる。
マルガレーテ曰く、「今日、家族から連絡があり、『もし、かのんを連れて来ればマルガレーテも戻って来ても良い。かのんから歌を学びなさい』と条件をつけられた」という事らしい。
そう、かのんは知らなかったのだ。自らの留学だけではなく、マルガレーテの命運さえも握っていた事を……。
なぜかのんに留学のオファーが来たのかは明らかになっていないが、音楽学校やマルガレーテの家族も、「澁谷かのんという少女が持つ才能」に目を付けたと思われる。
「私の考えは変わらない。もしかのんが駄目なら、自分の力だけで夢を叶えて見せる」と言い残し、そのまま去っていった。
一方、かのんの歌声が海外でも評価されている事を知った千砂都は、ウィーンへの留学を返上した後のかのんに“ある想い”を伝える。
「私、かのんちゃんに(ウィーンへ)留学してほしい」と……。
第12話(最終話)「私を叶える物語」では澁谷家が経営する喫茶店を訪れ、かのんが千砂都のバイト先から買ってきたたこ焼きを美味しそうに食べながら、「仮に留学しても、結ヶ丘に貢献する事は出来る」とかのんを後押しした。
迎えた『ラブライブ!』決勝当日、マルガレーテは観客席からLiella!のステージを見守っていた。
ウィーンへの出発当日、荷造りが終わって何もする事が無いかのんが校門を抜けようとしたその時、何故か結ヶ丘の制服を着ているマルガレーテが現れた。
「見ての通りよ。留学は中止」
マルガレーテが結ヶ丘の制服を着ている事に理解が追い付いていないかのんに、ウィーンへの留学が突然延期になった事やお詫びの手紙が届いているはずだと告げた。そして、仲間達との決断が無駄になった事が、かのんをより驚愕させる事となってしまった。
TVアニメ3期
1話
本話では2期最終回の直後から始まり、ウィーンへの留学が延期になったことをかのんに伝える。そして、『よろしく…かのん「先輩」』と声をかけ、仏頂面で理事長室へ向かって行った。
家族からは「かのんの元で歌を学ぶこと」という事をあらかじめ伝えられてはいたものの、(かのんと同じく)マルガレーテとしても未だに納得していなかったため、キツい言葉で理事長を捲し立てた。
言いたいことは全てぶちまけたが、理事長からはその言動や音楽に対しての考え方、さらには自らの足りない部分についても(冷静かつ的確に)鋭く指摘された。
自身に欠けている部分については(マルガレーテ本人も)薄々分かっていた事とはいえ、これまでの経緯や性格の事を考えてもLiella!に入るという選択肢は全く無かったため、新たに部活を立ち上げて、(かのん以外の8人の前で)Liella!を倒すことを宣言する。
なお、この時の様子を夏美が撮影しており、後に脅威の120万回再生を叩き出した。もっとも、「Liella!関連の動画はオニナッツチャンネルに投稿しない」というルールがあったが故に四季から「レッドホットチリスムージーを完飲しろ」と言われる羽目になってしまったが……。
ある日の夜にかのんが1人で散歩をしていると、代々木公園のステージ上でButterfly Wingのアカペラ版を独唱しているマルガレーテの姿があった。Sunny PassionやLiella!(一度は)を下した実力はやはり本物ではあったものの、自らの言動に対する批判(※特に2期終盤)が未だに残っている状態であった為、マルガレーテの歌声目当てに公園にやって来る人は少なかった。
その後は結ヶ丘における新学期が始まった事で新スクールアイドル部への勧誘活動も行うも、なかなかうまくいかない状態が続いていた。そこに恋とすみれがやってきて「Liella!に参加した方が良い」「スクールアイドル部が2つに割れているのは良くない」と忠告してきた。しかし、未だに「Liella!を倒す」事に執着していたため、すみれと口論寸前までになりかけてしまう(結局、恋が仲裁したおかげで事無きを得た)。
一連の様子を見ていたかのんは、自らの事情や想いをメンバー達に伝え、あえてLiella!には戻らずに新スクールアイドル部への入部届を提出する。これにはマルガレーテも(当然ながら)流石に驚きを隠せなかった。
2話
澁谷家に居候していることが明らかになった。これまで展開されてきたラブライブ!シリーズにおいて、(グループ内の)他人の家に居候していると明言されたのはマルガレーテが初となる。
実はかつて日本に住んでいた事があり、姉の進学に合わせる形でウィーンへ引っ越した(※どの時期にオーストリアへ帰国したのか、もしくは他国での生活を経て帰国したのかは不明)事も明かした。
また、勝負や音楽以外に関しては義理堅い一面を持っており、澁谷家が経営するカフェの手伝いをしていた(※マルガレーテ曰く、「(他人の家で)世話になる以上、相手が誰であろうとお返しするのは私のモットー」とのこと)。
その一方、ソロのスクールアイドルとして活動している時には圧倒的なパフォーマンスを見せる事の多かったマルガレーテではあるが、トマカノーテの3人によるランニングを終えた時にはヘトヘトの状態になるなど、超人的な描写が多いマルガレーテにしては意外な一面も見られた。
3話
結局、代々木で行われるフェス本選への出場は叶わなかったが、かのんやコメント欄からの「可愛い」という言葉にはかなり喜んでいた。さらにネット上では「1年前とは別人」と見直す声が溢れており、その後に行われる練習にもやる気を見せていた。その一方で、必要時以外には練習に参加しない姿勢を見せる冬毬には憤っており、冬毬がアップルパイを買いに澁谷家のカフェへ来た際には口論となっていた。
家族
- マルガレーテの姉:実姉
楽曲
ソロ楽曲
- Butterfly Wing(※3期1話ではアカペラ版を披露した)
- エーデルシュタイン
余談
シリーズ初となる、ライバルキャラクターのメイングループ加入
2023年4月28日発売のLoveLive!Days2023年6月号にて、マルガレーテがLiella!に加入することが発表された。シリーズ初となる、ライバルキャラクターのメイングループ加入である(『スクスタ』に登場のスクールアイドル部は除く)。
さらに、『虹ヶ咲』に登場するエマ・ヴェルデでの事例を除くと「歴代のシリーズ作品に登場する主役スクールアイドルグループへ加入した初のヨーロッパ人(※エマが所属している「スクールアイドル同好会」自体、厳密に言えばソロ活動を主体とするスクールアイドル達の集まりであるため)」という事にもなる。この事例は、マルガレーテの先輩である唐可可についても同じ事が言える(※日本以外のアジア人としては初めて、ラブライブ!シリーズに登場する主役スクールアイドルグループに加入した)。
なお、Liella!内におけるミニユニットのメンバー構成も同時に発表され、可可、恋、マルガレーテの3人でユニットを結成する事になる。
マルガレーテ爆食部
ライバルとして登場したTVアニメ2期ではとても尖っている印象の強いマルガレーテではあったが、かのん以外のLiella!メンバーとも本格的に関わる様になったTVアニメ3期では(Liella!の中でも)担当声優並みかそれ以上に食関連のエピソードが生まれるなど、可愛らしい一面が見られるようになった。
他のメンバーと上海へ行った際にはホテルのバイキング(特にカレー)に目を輝かせていたり、二郎系並にトッピングを全マシにしたラーメンや15枚重ねでクリームとイチゴソース(+パンケーキの半分ほどの高さのホイップの別添え)がたっぷり入っているパンケーキ、それに自分の顔ほどのボリュームがある宇治金時(+アイス添え)を1人で食べたりしている。特に、同行したかのん・千砂都・恋・夏美が既にダウンしている状態でも宇治金時を美味そうに食べていたため、何件かの店をハシゴしているか追加で注文している可能性すらある程の大食いぶりを見せつけた。これだけの量を食べておきながら、その後に行われた予選に影響している描写が全くなかったため、どんなに食べても全く太らないタイプである可能性が高い。
この大食い設定、実は斎藤敦史氏(キャラクターデザイン担当)が描いたイラスト(それも、かなり前に描いたもの。)でもラーメンを「全マシで」注文する物が存在していることから、当初から設定として存在していた可能性もある。
国籍や名前について
彼女の名前が「ウィーン」とドイツ語圏の名前である「マルガレーテ」で構成されている事から、登場当初はドイツ人かドイツ系という予想がされていたが、やはりドイツ語圏であるオーストリアの出身であった。
前述した通り、彼女のどの部分が個人名(ファーストネーム)であるのかは明言されていない(実際、マルガレーテの登場当初はアニメ、キャスト陣の双方においても呼称が混在していた)。ただし、グッズ関連や公式からのアナウンス、それに他のLiella!メンバーからは「マルガレーテ(ちゃん)」と呼ばれているため、恐らくマルガレーテがファーストネームなのだろうと思われる。ちなみに、オーストリアには(日本と同じく)「姓が先・名が後」の表記を用いるハンガリー系(マジャール人)も住んでいる。
余談だが、ウィーンという地名については(標準としての)ドイツ語で「Wien(ヴィーン)」、オーストリアやドイツ・バイエルン地方の方言で「Wean(ヴェアン)」と呼ぶ。ドイツ語において、Wは英語のVに似た発音をするため、ドイツ語の言葉に「ウィ」の音は(外来語などを除いて)基本的に存在しない。……はずなのだが、現在のところ彼女は「ウィーン」と名乗っている。
日本では「ウィーン」という呼称が最も広く用いられており、かつ在日オーストリア大使館や本邦の外務省もこの呼び方に倣っていることから、彼女もそれを尊重しているのかもしれない(なお、そもそも地名由来なのかどうかも明言されていないため、詳細は不明である)。
またも別作品を連想する声
TVアニメ1期でライバル枠を担ったSunny Passionがプリキュアを連想させる(実際、プリキュアシリーズに携わっているキャストも存在する)のに対し、こちらは(初登場時は中学生だったという事もあり)アイカツやプリパラシリーズを連想する声が挙がっている。
過剰な名前イジリ
その特徴的な名前のせいなのか、「ウィーン・マルガリータ」「ウィーン・マルゲリータ」「ウィーン・マルガリーテ」「ウィーン・マリオカート」「ウィーン・マルセリーニョ」「ウィーン・マルガメーテ」など、やたらと名前をイジられるor本当に勘違いされていたり、何かと組み合わせられたりする傾向が強い。
キャスト間においても、2024年に開催されたユニット甲子園で共演している田野アサミ(Saint Snow・鹿角聖良役)からは「マルゲリータ」と呼ばれている。(外部リンク&おまけ)。また、結那の2024年の誕生日イベント時には「マルガリータ」と呼ばれている。
- 余談だが、彼女の名前である「マルガレーテ」や「マルゲリータ」(※ピッツァ・マルゲリータについても、過去のイタリア王妃の名前に由来している)に関してもドイツ語かイタリア語かという違いがあるだけで、言葉の意味自体はほぼ同じである(※英語では「マーガレット」、スペイン語で「マルガリータ」とポピュラーな名前である)。これらの語源はギリシャ語の「マルガリテス」という言葉で、真珠という意味を持つ。
- ちなみに、Liella!メンバーへのあだ名呼びには定評がある可可からは「マルマル」と呼ばれている。
- 食べ物ネタが多いため、組み合わせられた食べ物で爆食部しているイラストやファン撮影の写真が投稿されることがよくある。
かのんとの共通点
初登場時の台詞が「澁谷かのん……」だった事を始め、何かとかのんとの関わりが多い彼女であるが、2人の共通点や対称性もいくつか存在する。
- 名字(恐らく)が出身地名(東京・澁谷とオーストリア・ウィーン)
- 欧州系の血を引いている(かのんはスペイン、マルガレーテはオーストリア)
- 両者ともに音楽系の学校(学科)への進学を希望していたが、結局不合格となった
- 姉妹がいる(かのんは妹、マルガレーテは姉)
- グループ内の年齢順が両極端(かのんは最年長、マルガレーテは最年少)
これらの事実から、「(音楽に対する)考えや姿勢が全く異なる、もう一人の澁谷かのん」という見方が出来るのかもしれない。なお、異次元フェス後に公開された(Liella!の)相関図によれば、かのんの事については「悔しいながらも」尊敬しているらしく、かのんとしても「マルガレーテの事を」尊敬しているとのこと。
メンバーカラーについて
マルガレーテのLiella!加入以前に登場した『スクミュ』や『蓮ノ空』(※104期生の加入以前)では、紫色のメンバーカラーを持つキャラが1人も登場しておらず、過去作に登場した
の3名がいずれも3年生だったこともあり、ファンからは「紫=3年生」という法則があると思われていた(参考)。
そのため、Liella!・元号が令和になってから・ラブライブ!シリーズに登場する3年生以外のキャラとしては初めて、紫色がメンバーカラーのキャラクターとなった。
さらに、『スクミュ』と同時期にアプリ上での展開が開始された『蓮ノ空』では、(マルガレーテとは)学年とメンバーカラーが同じ紫系を主体としている点で共通するスクールアイドルが登場している(※ただし、マルガレーテのメンバーカラーがエレガントパープルであるのに対し、あちらのメンバーカラーがシュガーパープルであるという点で違いがある)。
年齢について
先述した通り、テレビアニメ2期の第8話までは中学生だったが、高校生しか出られないはずの「ラブライブ!」に、インターナショナルスクールへ入学する形で高校1年生として出場している(※TVアニメ2期9話以降から)。
そして、「ラブライブ!」東京大会に出場したその半年後の4月(つまり、マルガレーテが初出場した「ラブライブ!」開催の翌年)に結ヶ丘へ転入している(※学年はそのまま)。
通常、(浪人などが無ければ)高校1年生の生徒は16歳の誕生日を必ず迎える事になるため、「結ヶ丘への編入後に16歳の誕生日を迎えた」と考えられる。
となると、マルガレーテが結ヶ丘に編入する前年(TVアニメ2期=きな子たちが入学した年)の1月20日には15歳の誕生日を迎えた事になる。
さらに、日本に在住する中学3年生の生徒は15歳を迎えている事が多いため、「ラブライブ!」出場時点のマルガレーテは中学3年生(相当)となるはずである。
それが高校1年生になっているという事は、ミア・テイラー(虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会)のように飛び級で高校生(相当)になったということになる。
逆に、インターナショナルスクールへの入学が飛び級ではない(=TVアニメ2期の年度の1月に16歳の誕生日を迎える)ということになると、TVアニメ3期の年度では17歳の誕生日を迎えると考えられる。
そうなると、マルガレーテが高校3年生となって誕生日を迎えると19歳となるため、(浪人などしていないはずなのに)19歳のスクールアイドルが誕生するという、シリーズでは前代未聞の出来事が発生してしまうことになる。
このように、2期の年度に16歳になるとも、3期の年度に16歳になるとも解釈できてしまう。
これは、マルガレーテが1月生まれであるが故に起きてしまう現象である。
仮にマルガレーテが4~8月生まれで、かつ2期の年度に15歳の誕生日を迎える設定であれば、「4月開始の多い日本の学校では(年度中に15歳の誕生日を迎えるので)中学3年生」と「9月開始のインターナショナルスクールでは(年度中に16歳の誕生日を迎えるので)高校1年生扱い」という説が両立でき、かつTVアニメ3期で結ヶ丘へ編入したときも「4月開始の結ヶ丘では(年度中に16歳の誕生日を迎えるので)高校1年生である」という説も成り立つ事になる。
更に、中学3年生時に大会初出場を果たしたマルガレーテは『ラブライブ!』にあと3回出場できる計算となるため、年1回の開催となっている現在の「ラブライブ!」には合計で4回出場できることになる。
それを踏まえると、Sunny Passionの「ラブライブ!には3回しか挑戦できない」という台詞は真っ赤な嘘という事になってしまう(とはいえ、「インターナショナルスクールに入る→通常なら中3の時期に高校1年生としてラブライブ!に出場→翌年度から普通の高校に編入する形で最初からやり直す」などという、いかにも裏技的なことを想定する方が無理な話なのだが)。
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ラブライブ!関連
- ラブライブ!スーパースター!!
- 小泉花陽、黒澤ダイヤ、中須かすみ:歴代主要グループの1月生まれのスクールアイドル達。
- ラブライブ!
- ラブライブ!サンシャイン!!
- 津島善子:1年生でクールキャラ、ツンデレ(要素を含む)キャラ、サメ好き、学校のクラスや周囲からは浮いている存在という点で共通している。余談だが、善子とマルガレーテの担当声優同士は親しい間柄にあり、出身地(神奈川県)も同じである。
- 国木田花丸:名前に「マル」が入っている事、大食い属性、グループ内では最年少である点が共通している。ただし、花丸は「まる」(※一人称はカタカナ)、マルガレーテは「マル」がメインであるため、カップリング・略称などでは差別化されている事が多い。
- 小原鞠莉:両親と先方の学校から海外留学を強く勧められる程の学力や女性語口調で喋る要素が共通している。
- 鹿角理亞:「サンシャイン‼︎」におけるライバルユニットのメンバー。その作品の主役グループに対して、当初は敵対心が強かった点が共通している。
- ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会:所属するスクールアイドル達がソロ活動をしている作品。下記の点から、マルガレーテと彼女達との共通点が指摘されている。同好会メンバーの内、以下の3人とは留学生繋がりでもある。
- ミア・テイラー:14歳であり、マルガレーテとは歳が近い。ただし、こちらは高校3年生である(アメリカでは大学生)。純血の外国人、音楽一家の生まれ、優秀な姉がいる、担当声優が(マルガレーテの担当声優と同様に)グループ屈指のダジャレキャラである事が共通している。
- 鐘嵐珠:「スクールアイドル観」の違いでその作品の主役グループと対立(対決)した経験を持つスクールアイドル。マルガレーテと同じく外国人枠ではあるが、ランジュは日本人と中国人との混血児であり、主役グループとの対立(対決)を経て加入している点も共通している。
- エマ・ヴェルデ:前作に登場するキャラクターで、スイス出身のスクールアイドルである(マルガレーテはオーストリア出身)。
- ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
- 乙宗梢:紫色の髪、緑色の瞳を持つ、音楽一家出身のスクールアイドル。(大会に対する思い入れは違えど)「ラブライブ!優勝」を宣言している点も同じ。
- 安養寺姫芽:シリーズ2人目となる、イメージカラーが紫系の1年生スクールアイドル。
- セラス・柳田・リリエンフェルト:主人公グループのライバルと目されているキャラクター。主人公と縁がある他、(姓から)オーストリアに何らかの縁がある、中学3年生であると推測されるなど、マルガレーテとの共通点がいくつかある事が考えられている。また、「ラブライブ!」優勝という目標を持っている事も共通している。