概要
Aladdin Xが開発、2021年12月9日(木)に発売したNintendoSwitch用ゲーム。値段は240円。
2024年1月1日には待望のiOS版、4月11日にはAndroid版もリリース。
元々は照明一体型プロジェクターpopIn Aladdinに内蔵されているゲームであった。
いわゆる落ちものパズルゲームで、ボックスの上からフルーツを落とし、フルーツがボックスから溢れないように、同じフルーツ同士をぶつけ合う。同じフルーツ同士をぶつけると、フルーツの種類が変化していく。最終的には最も大きなフルーツであるスイカの生成と高得点を目指すゲーム。
2023年9月頃、布団ちゃんなどのOPENRECで活動する配信者がプレイしたことがきっかけでYouTubeなど他の媒体の配信者の間でも流行しSwitchダウンロードソフト人気ランキングでトップに躍り出た。
そして2023年度のswitchダウンロードランキングでは、
なんとダウンロードソフトの絶対王者でもあるゼルダシリーズの新作『ティアーズオブザキングダム』、10年ぶりのピクミンシリーズの新作『ピクミン4』、スーパーマリオブラザーズシリーズの完全新作である『スーパーマリオブラザーズワンダー』、
これらを抑えて1位の座についた。
2024年2月22日にSwitch限定で「2人プレイモード 追加パック」が追加された。さらに春の実装を目処に「オンライン対戦モード」の拡張パックが開発され、2024年5月23日から実装された。
オンライン対戦ではアイコンとフレームの変更が可能でルールは対戦するたびに変わるランダムも選べるようになっている。
2024年6月28日に背景やボックスなどを自分好みにカスタマイズできたり特別スキンが有料で購入できるようになった。
2024年11月14日には、パッケージ版(スペシャルエディション)が発売された。
攻略情報
序盤の積み方
- 右(もしくは左)に大きい順にフルーツを並べる
- 一番大きいフルーツを端に寄せて積む
- フルーツの数を増やし過ぎない
中盤以降の積み方
- 隅っこに小さいフルーツを置く
- フルーツを積み過ぎない
- フルーツがくっつくのを待つ
また、最終目標のスイカを生成したからといってゲームは終了せず、超高難易度とされるダブルスイカを達成させる猛者プレイヤーも一定数存在する。
シンカの輪
このゲームに登場するフルーツ一覧。小さい順に以下の通り。
- さくらんぼ
- 最小のフルーツ。やさしい目つきをした表情をしており、ハロウィン限定バージョンでは怒った目付きをしている。
- 末っ子気質でみんなに可愛がられており甘え上手で要領がいい。いちご、ぶどうと一緒に過ごしていることが多いが、1人のときが嫌なので仲間たちの間に入りたがり常に誰かにくっついている。
- いちご
- さくらんぼ、ぶどうに並んで他の果物と挟まったり、合成時に飛び上がりがち。
- 周りに左右されず、自分がいいと思ったらそれを貫く粒立った個性を持つ。たくさんの品種の中で育ったため目立つことが重要だと感じている。生まれ変わってもまたいちごになりたいと思うほど自分が大好き。
- ぶどう
- 3番目に小さいフルーツ。他の果物はおおよそ円形だが、ぶどうのみ葉に当たり判定がある。
- 面白い事といたずらが好きなひょうきん者な半面、寂しがり屋な一面もある。小さいいちごやさくらんぼを気にかけており自分が守ってやらねばと思っている。嬉しい時や照れ隠しのときにいつも舌が出てしまう。
- デコポン
- デコポンは柑橘類の果物の一種でみかんとポンカンの交配種。唯一白目をしている。
- クールに見えて負けず嫌い。プライドが高いがどこか抜けているところも。他の柑橘類にポジションを奪われることを恐れている。いつもはポーカーフェイスだが顔芸が得意で自在に表情を操れる。
- かき
- ポッピィーが落とすフルーツの中では最大。運が良ければ最初で2回連続が来てりんご1個が作れる。
- 裏からシンカを支えている中間管理職的な存在で、むすっとしているようにみえるがそんなことはない。物静かで聞き上手だが内心は干されることに怯えている。
- ちなみにみかんではない。任天堂のトピックス記事に掲載されているイラストでも赤文字で強調されており、公式ですらみかんと勘違いされると機嫌を損ねることがあるという設定をつけ足している。
- りんご
- 11種類の食べ物の中で折り返し地点に位置するフルーツ。アップルシフトと呼ばれる名前を冠した技がある。
- 優しい性格で、知恵の果実だけあってか物知りで仲間からは先生と慕われ、愛されている人気者。好奇心旺盛で興味を持った事はとことん突き詰める性格。嘘を吐くのは苦手ですぐ表情に出る。驚くと口が三角になる。
- なし
- 上から5番目のフルーツ。ポップインアラジン版ではゲーム大会開催期間中に告知キャラを務めていた。ハロウィン限定バージョンでは半目になっている。
- 運動神経の良い熱血漢でいつも仲間たちを元気づけ励ましているが、熱意が空回りしてしまうこともある。スイカのようなリーダー的存在になるのが夢で、憧れのスイカに褒められた頭の蔕を大事にしている。
- もも
- ω口の表情になっているフルーツ。ここからフルーツの合成時に飛び上がる事例は少なくなる。ハロウィン限定バージョンではデコポンと同じ顔。
- 独自の世界観で自由に生きている。いつもはのんびりとしているが何かに夢中になるとすぐに自分の世界に入ってしまう。柔らかさと硬さが安定しているが繊細で傷つきやすい一面も。口が開いてるのは歌っているからである。
- パイナップル
- メロン
- Switch版の箱のスペースでは2個が横並びになれるフルーツの中で最大。ハロウィン限定バージョンでは「><」の目になっている。
- いつも微笑みを絶やさず明るく爽やかな性格。立ち振る舞いが上品で誰にでも丁寧だが周囲をほっこりさせる天然な一面もある。反して、網目の数だけ悩み困難を乗り越えた苦労人。
- スイカ
- 本作の顔であり、最大のフルーツである。ハロウィン限定バージョンではカボチャに変更。
- いつも頼りなリーダー的存在。義理人情に厚く誰とでも分け隔てなく優しく接しどんなことにも挫けない強い心を持つ。曲がったことを嫌うが自分の模様が少し曲がっていることをひそかに気にしている。
- スイカが作成出来る頃にはスコア2000点前後となっており、計算上、例えば3000点達成を目指すならスイカ+メロン+αが必要となる。スイカ同士がぶつかると消滅する。
いたずらかぼちゃ
ハロウィン限定バージョンの大会で現れるカボチャ。小、中、大の三種類がおり繋げても得点にはならない。おじゃまぷよのような役割。
キャンディー
当たったフルーツを進化させる。いたずらかぼちゃに当たると消滅する。
なお、かきまではネクスト欄にスポーンする。りんご以降は自分の手で生成しなければならない。
2人プレイモード
オリジナル
従来通りのルールで2人同時にプレイしてどちらのスコアが高いかを競う。
相手の積み方を見ながらフルーツをどう生成するかがカギとなる。
タイムリミット
5分間でどちらのスコアが高いかを競う他に一定時間が経つとポッピィーが勝手にフルーツを落としてしまう。
ポッピィーがフルーツを持っている時間は残り時間が少なくなるほど短くなる。
アタック
相手をゲームオーバーにさせる事が勝利条件になっており、5回目ごとにシンカさせたフルーツは相手に送る事ができる。
タイムリミットと同じくこちらも一定時間が経つとポッピィーは勝手にフルーツを落とす。
流行の始まり
2023/5/2 | OPENRECにて布団ちゃんが遊んでいるという照明一体型プロジェクターpopIn Aladdinに内蔵されているスイカゲームを配信、この時点では一部ファンが付くことはあっても特に流行ることもなく視聴者からはクソゲーと言われていた。 |
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9/7 | 布団ちゃん再びスイカゲームを配信、フルーツの挙動に謎の技名をつけて盛り上がる。前回と違うのはSwitch版であったこと、これによりSwitchにもあることが認知され手が届きやすく広まることとなる。 |
9/10 | 同サイトにておおえのたかゆき(おえちゃん)が配信、13時間にも渡り長時間プレイしてしまいシンプルで可愛い見た目に反して中毒性のあるゲームとして知られる。OPENRECやスプラ界隈ではブームとなる。 |
9/11 | Youtubeにてもこうが動画を投稿。この影響で動画勢やOPENREC以外でも広まりを見せる。Switch版発売から641日後にしてSwitchダウンロードソフトランキング初のランクイン。 |
9/12 | サワヤンが動画を投稿。布団ちゃんとおえちゃん、もこうとは界隈が違うこともありより幅広い層へと広がった。 |
9/14 | ついにSwitchダウンロードソフトランキングにてTOP10入りを果たす。OPENRECにてたいじが配信。 |
9/15-16 | Twitchにて加藤純一、ゆゆうたが配信。OPENRECにてすももが配信。ランキングTOP3入りへ。 |
9/17 | Youtubeにてすとぷりのるぅとが配信、スナザメが動画を投稿。更ににじさんじ、ホロライブなどの有名Vtuber達もこぞってプレイを始め出して客層は更に拡大。ゲーム情報サイトAUTOMATON(オートマトン)がスイカゲーム流行の記事を投稿。名もなきスイカはインフルエンサーの手により発売から約2年の時を経てランキング1位へと上り詰めた。 |
10/6 | Nintendo Storeにおける売り上げ本数100万本を達成。 |
10/13 | 任天堂公式X(Twitter)にて紹介される。フルーツを成長させてスイカを目指す。『スイカゲーム』をご存知ですか? |
10/16 | 日本国内におけるDL売り上げ本数200万本を達成。ミリオン達成から約10日後という速さだった。 |
10/20 | 日本国外のNintendo Storeでもリリース開始。 |
10/23 | X(Twitter)にてスイカゲームの公式アカウントが開設される。 |
10/24 | ハロウィン限定バージョンが配信される。 |
11/22 | アニメーション付LINEスタンプが配信される |
12/13 | 国内外でDL数が500万突破。 |
12/21 | クリスマス限定バージョンが配信される。 |
合成大西瓜
しかし、スイカゲームの元になったのは中国のブラウザゲーム「合成大西瓜」である。一見するとほぼ同じゲームにみえるのだが、実際に遊び比べると、スイカゲームと合成大西瓜には以下のような差異がある。
難易度上昇の要素
スイカゲームのほうがフルーツの物理演算上の挙動がより滑らかになっており、山を思い通りに積むのが難しくなっている。
遊びやすさの要素
スイカゲームは合成大西瓜よりも全体的にインターフェイスデザインが改良されている。
- 合成大西瓜ではプレイヤーが自身でフルーツの落下地点を予測しなければならなかったが、スイカゲームでは常にガイド線が表示されてい-/
- 次に来るフルーツがネクストで表示されるため、戦略性が高められている。
- フルーツの進化の図がUIに組み込まれているため、何をすればいいかわかりやすくなっている。
- フルーツに表情を持たせる、のどかなBGMを流すなど、より親しみやすい雰囲気作り。(スコア更新の難しさとのギャップも発生し、プレイヤーへの高度な挑発としても機能。プレイ動画配信との相性の良さにつながった)。
まとめると、スイカゲームは合成大西瓜に比して「初心者はよりとっつきやすく、しかしハイスコア更新はより難しく」と、さらに中毒性を高めたゲーム調整を施されている。スイカゲームが単なるコピーに終わらず、大ヒット作品にまで上り詰めたのは、実況者の人気のみならず、こうしたアレンジの妙もあったのである。
豆知識
- あの雲
- 透明な箱の上でフルーツを落としている雲のキャラクターは、Aladdin Xシリーズのマスコットキャラクターの「ポッピィー」である。合体の衝撃で弾けとんだフルーツをブロッキングしてゲームオーバーを防ぐ事も可能。
- 口癖は「だぽ」。「ポップインアラジン」ではいろいろ喋ってくれる(担当声優は南央美)が、「スイカゲーム」内ではボイスなしとなっている。
- 射出&迎撃
- スイカゲームでは、合体時に大きくなった下側のフルーツに猛烈に押し出されるかたちで乗っかっていたフルーツがはじけ飛び、即ゲームオーバーになってしまうことがよくある。これを防ぐためには、はじけ飛んできたフルーツにフルーツを落としてはたき落とすしか対策がない。もちろん事前にはじけ飛ぶタイミングと射出されたフルーツの飛ぶ方向を予測しておかなければならないため、上級者向けのテクニックである。そもそもシンカさせたいフルーツの間にむやみにフルーツを落とさないようにしよう。
- ダブルスイカ
- 配信者の間ではスイカを2個作る「ダブルスイカ」を目指してプレイしている人も多く、もしも1つの果物でダブルスイカを作るとしたら、それに必要な数は以下の通り。
さくらんぼ | 2048(個) |
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いちご | 1024(個) |
ぶどう | 512(個) |
デコポン | 256(個) |
かき | 128(個) |
りんご | 64(個) |
なし | 32(個) |
もも | 16(個) |
パイナップル | 8(個) |
メロン | 4(個) |
スイカ | 2(個) |
注意喚起
スマホ版がリリースされた現在でも各ストアで『スイカゲーム』および類似した名称のアプリが複数配信されているが、本作および開発元であるAladdin Xとは一切無関係であるため、ダウンロードには注意が必要である。
(後述関連タグの作品も、場合によっては別経由で削除される可能性も否定できないことを追記しておく)
『スイカゲーム-Aladdin X』がスマホ版の名称である。
それに加えて、関連グッズもクレーンゲームなどで目撃された事例はあるものの、それらは人気に便乗した偽物である。グッズなどに関しては公式アカウントのアナウンスでリリースが告知されるのを待とう。それ以外は基本的に違法な便乗商品であることをお忘れなく。
そして、待望の…
2024年3月にはキタンクラブの公式からスイカゲームのカプセルトイがリリースされることが正式アナウンスされた。全6種類で1回400円。
入荷するかどうかは店舗次第という事もあるので、場所によっては気長に待つのが良いだろう。
関連動画
『島津真太郎の週末ゲームCAMP』スイカゲーム特集
ゲスト岡本岳洋(Aladdin X株式会社・マーケティング部シニアマネージャー)
2024年2月3日放送回
2024年2月10日放送回
余談
スイカゲームがswitchで出ることになった理由はAladdin Xの社長が出そうと言ったのがきっかけだったのを上記のゲーキャン内で岡本氏が語った。
関連イラスト
中にはスイカゲーム風に描かれたイラストも
関連タグ
ホロのスイカ:ホロライブ所属の配信者も多くがスイカゲームをプレイした事で誕生したファンメイドゲーム。
ソ連ゲーム(スイカ系):スイカゲームのオマージュで話題になったもの。無料で遊べる。
沙羅曼蛇:『ZEROS FORCE GAME』というコア系ボスやモアイなどの敵がフルーツの役割をしている同人ゲームが存在している。
寿司:『SUSHIショット』という寿司モチーフのスイカゲーム系ゲームが製作され、SWITCHで販売している。
天啓パラドクス:オトギフロンティアとコラボした際にミニゲームがプレイ可能だったのだが、それがほぼスイカゲームと同じようなシステムを用いたミニゲームだった。コラボ期間限定であり、現在はプレイできない。