baba_is_you
ばばいずゆー
ゲーム名は『Baba Is You』(タイトル画面では『BABA IS YOU』全て大文字)だが、作成者が間違えてしまったためか、ピクシブ百科事典の記事では「baba_is_you」が使われている。
操作キャラ(YOU)を勝利条件(WIN)の場所に持って行くパズルゲーム。
間違えてもいくらでも手を戻せるので気軽に試行錯誤出来る。
特徴的なのは画面内にある、その面(LEVEL)のルールを記述する英単語群(TEXT)であり、単語を押して並び替えてゲームのルールを改変することで一見行けそうもない場所に行けたりする。
例えば多くの面では『BABA IS YOU』の並びが見られ、BABAは主人公の白いキャラだが、BABAをROCK(岩)やWALL(壁)に差し替えることで操作キャラを岩や壁にも出来る(ただしYOUを未定義にしてしまうと原則ゲームオーバー)。
『FLAG IS WIN』(旗が勝利条件)も基本形だが、旗が届かない場所にあれば別のものがWINになるよう差し替えることもできる。
『WALL IS STOP』が定義されていれば壁は通れないが、単語の並びを壊せば壁は通り抜けることが出来るし、STOPをPUSHにすれば壁を押すことができる。
基本的には「倉庫番」タイプ(ただし押せるものはいくつ並べても押せる)のトップビュー型だが、FALLを付けられたものは画面下に落ちて行くためサイドビューパズルのようなゲーム性になるステージもある。
全200面以上で難易度もかなり高くパズルガチ勢にもお勧めできる出来。
それほどパズルが得意でなくても悩んで判らなければ解答動画などを見てしまって予想外の解法に感心するような楽しみ方も有りだろう。
日本語版は無いもののSteamなどで普通に購入でき(1520円)、単語の意味さえ分かれば何とかなるので翻訳や辞書サイトなどで調べながらプレイすれば大丈夫だろう。英単語学習を兼ねてプレイするのも有りかも知れない。そのような意味では頭を揉みほぐすには丁度良いパズルゲーとも言える。
Nintendo Switch版もあり、英語版は2019年3月13日にリリース。こちらは日本語版も同年12月16日に配信が開始された。
ルールを作るという斬新さが評価され、日本ゲーム大賞2020年度ゲームデザイナーズ大賞を受賞。
ここで紹介する単語はほんの一部であり、他にも多くの単語が存在する。中にはゲーム自体の重大なネタバレとなる単語もあり、攻略サイトではワンクッション置いている事が多い。
形容詞
効果を発揮する単語。ここでは形容詞の一部を紹介する。
YOU
操作キャラを定義する単語。
WIN
操作キャラ(YOU)がこれに設定されているオブジェクトに重なればクリア。FLAG(旗)に設定されていることが多い。
STOP
通行不可となる単語。WALL(壁)に設定されていることが多い。
PUSH
このルールが働いているオブジェクトは押すことができる。ROCK(岩)に設定されていることが多い。
DEFEAT
操作キャラ(YOU)がこれに設定されているオブジェクトに重なると消滅する（ゲームオーバー）。SKULL(骸骨)に設定されていることが多い。
FALL
このルールが働いているオブジェクトは落下できるところまで落下する。
3D
「新たなる冒険！」で登場する単語。YOUの効果かつ操作キャラ目線の3D風画面になる。
Baba Is You
最初の作品。チュートリアルをクリアすると島に点在する各エリアに行くことができる。エリア内にはノルマがあり、クリア数がノルマに達するとそのエリアはクリアとなる。エリアのクリア数に応じて行けるエリアやLEVELが増えていく。
エリアは全部で10個存在する。
…ように見えるが、これはあくまでも表世界に過ぎない。
実はマップ内に裏ワールドへの行き先が隠されており、そこへ突入してからがむしろこのゲームの本領発揮。
難易度が格段に跳ね上がり、中にはLEVELに入ることすら難しいという箇所も。
さらにはその先にも深層が…？
裏ワールドへ行くヒントはこの記事の最下部を参照。
ROCK(岩)、KEY(カギ)、GHOST(幽霊)、BAT(コウモリ)といった物や生物のオブジェクトが多数存在するが、このゲーム固有の登場キャラクターもいくつかいる。
Baba Is Youより登場
BABA
白い４足歩行の生き物で、実質的な主人公キャラクター。
ゲームのタイトルの通り、多くのステージで『BABA IS YOU』が成立している。
KEKE
橙色の２足歩行の生き物。
常にBABAの味方をするわけではなく、LEVELによってはお邪魔キャラクターとして登場する。
ME
青紫の2足歩行の生き物。色合いはどことなくアイツっぽい。
BABAとKEKEとMEの3体はゲーム中でTRIOと称される。
ANNI
金色に輝く少女然としたBESTなキャラクター。
登場LEVELは一つだけでエディターでも選択することができない。
名詞・動詞についてのネタバレ
登場する名詞はオブジェクトを表す単語だけではない。
例を挙げると文字を指す「TEXT」や空白を指す「EMPTY」など特殊な名詞も存在する。
動詞に関しても「IS」だけではない。
オブジェクトを破壊したときに効果を発揮する「HAS」や対象のオブジェクトを発生させる「MAKE」などもある。また、「新たなる冒険！」で音を鳴らす「PLAY」など多くの動詞が追加された。
単語についてのネタバレ
上の項目で名詞・動詞・形容詞を紹介したがこれ以外にも接続詞や前置詞、修飾語のような単語が存在する。
並列を表す「AND」、否定を表す「NOT」、重なりを表す「ON」等々。
詳しい仕様はゲームを遊んで確認していただきたい。
Baba Is You(一作目)のネタバレ
実はこのゲーム、面(LEVEL)を選択する画面と実際の面(LEVEL)にプログラム的な区別はない。
要約すると、最初のカーソル(CURSOR)を動かして面(LEVEL)を選択するマップのような画面も同じ面(LEVEL)である。
タイトル画面以外の全てで同じゲームルールで成り立っていることは、カーソル(CURSOR)を動かす面(LEVEL)自体にも勝利条件を満たす可能性がある。
マップ画面にあるルールを再度確認してみよう。当然、このままだと何も起こらない。それはルールになっている物体が存在しないからである。ということは物体をどこかで作る必要があるが…？
核心的なヒント
ゲートの先に行けるレベルには「LEVEL」という単語がある。それはLEVEL自体を指すものであり、例えばLEVEL IS WINにすればそのLEVELは勝利となる。
では、LEVEL IS（名詞）にしてみたら…？
