鹿角聖良
かづのせいら
「見てて。私達、Saint Snowのステージを……!」
『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場する、函館聖泉女子高等学院の高校3年生。
妹の鹿角理亞と共にスクールアイドル「Saint Snow」を結成している。
暗い青紫色のサイドテール(穂乃果とは逆側)の髪型で背が高く、紫色のタレ目が特徴的。
口調は常に丁寧語。ややキザな言動が目立つが、実力を認めた人に対しては誠実な態度で応じる。
他のスクールアイドルグループのダンスやパフォーマンスを一度見るだけで、何が足りないかを客観的にアドバイスできる。
ちなみにアニメでの初登場は夏(内浦での海開きの準備以降の時期)からのため、彼女の年齢は全編通して18歳のままである。
アニメ版1期7話にて東京でのイベント「東京スクールアイドルワールド」に招待された、当時まだ3年生が加入していない頃のAqoursが、イベント前に立ち寄ったμ'sの聖地である神田明神にて出会ったのが彼女の初登場シーン。
実はSaint Snowも同イベントに招待されており、発声練習なのか姉妹で翌日に披露する「SELF CONTROL!!」を、本来のそれと比べてかなりゆっくり歌っていた。
ちなみに、初対面の時点でAqoursのことを知っていて、PVを素晴らしいと誉めており、自身と同じタイミングで東京に来ているAqoursが同じイベント参加者だと見抜いていた。このイベントを描いた7話と8話ではAqoursも視聴者も彼女達は東京のスクールアイドルだと勘違いしていたが、後に11話にて北海道のスクールアイドルだと判明。
8話では「(パフォーマンスは素晴らしかったが)μ'sのようにラブライブ!を目指しているのなら、諦めた方がいいかもしれません」と少し辛辣な言葉を投げかけたが、12話で千歌の要望に応えて東京に(わざわざ北海道から高い交通費を払って)話をしに来てくれたりしたことを考えると、上記の言葉も「今のままでは」という言葉が頭につく彼女なりの期待を込めたアドバイスだったのかもしれない。
12話でラブライブ!北海道予備予選をトップ通過したことに対するお祝いの言葉に対して「誉めてくれなくても結構ですよ。再生数はあなた達(Aqours)の方が上なんだし」と返すなど、なんだかんだでAqoursのことには注目していたことが言葉の端々から読み取れるなど、Aqoursに対して友好的。その上で「でも決勝では勝ちますけどね」とライバルとして認めている。
μ'sに憧れるAqoursに対して、A-RISEに憧れるSaint Snowということもあり、お互い偉大な先人に憧れる者同士、そして「東京スクールアイドルワールド」に参加した地方組同士、一種の親近感があるのかもしれない。
千歌から「ラブライブ!、勝ちたいですか?」と問われると、Aqoursと同じく聖良たちも一度はA-RISEやμ'sの何が凄かったかを考えた事、そしてその答えは「同じ景色に立って見るしかない」と結論付けている事を告げた。
2期では4話において、千歌とはPCでのテレビ通話で連絡を取り合う程度に打ち解けていることが判明した。しかも互いに髪型も崩した完全にラフな格好だったので、もはや普通に友人感覚である。Aqoursのラブライブ!冬季大会の予備予選「MY舞☆TONIGHT」ステージを予選通過は間違いなしと太鼓判を押した。
続く5話では新曲「CRASH MIND」がネットにアップされている事が発覚。黒澤ダイヤのガラケーにてAqoursも視聴していた(しかし千歌はこの曲を知らなかったようであるため、ごく最近発表した新曲である可能性が高い)。
6話では自室にてスマホで千歌とやり取りをしており、予選を突破するために所属する学校の生徒数の差による不利を埋めるためにどうしたらいいのかという千歌の相談に真剣に乗っていた。
同話中にて、渡辺曜が見つけたラブライブ!の全国大会出場が有力視されているスクールアイドルを紹介しているサイトによると、Aqoursが地区予選で敗退した前回のラブライブ!で、Saint Snowは北海道予選をトップ通過し、全国大会でも8位入賞していた実力者であることが明らかになった。
1期4話でAqoursがエントリーした段階で出場チームは約5000組、その前年の最終的な出場チームが7236組であること、そして妹の理亞が1年生であるため、姉妹でスクールアイドルを始めたのが今年が最初で最後であるということを考えれば、全国8位というのがどれだけ凄いのかは言うまでもない(余談だが、高校野球は過去最高出場学校数は2003年の4163校であり、入賞への過酷さは比較にならない)。
ちなみに、彼女のスマホはiPhoneによく似ている。
2期8話にて北海道地区予選のゲストとして函館にやってきたAqoursの面々と再会。1期8話にてAqours(この時は3年生未加入)に「μ'sのようにラブライブ!を目指しているのなら、諦めた方がいいかもしれません」と辛辣な言葉を投げたことに対し、頭を下げて謝罪し和解の意思を示した(もっともリーダー同士はその遥か前から仲が良かったが)。優勝候補として決勝にてAqoursと争うことを楽しみにしていたものの、本番でのミスを取り返すことができずに敗退、決勝進出を逃すことになってしまう。
その後は楽屋を訪ねたAqoursだが、彼女達の姿はなく内浦に帰る前にと(Saint Snowの2人の実家である喫茶店とは知らず)立ち寄った函館の歴史ある名店「茶房 菊泉」にて、妹と共に和風メイドのような衣装で給仕の店員として働いているふたりと偶然再会した。
函館での理亞の言葉から、彼女もまたバック転ができるほど運動神経が高いということがわかった。
2期9話での理亞の言葉から、Saint Snowの作詞作曲はほとんど聖良が行っていることがわかった。
……運動神経が良くて性格も良くてスタイル良いうえに、作詞ができる文才と作曲もできる才能持っているとかどういうことなの?
でも、ということはSELF CONTROL!!、CRASH MIND、DROPOUT!?といった曲の歌詞を考えたのは彼女ということになり、あの「最高!言われたいみんなにね」「Dance now! Dance now!」とかの歌詞も彼女が(以下略)
理亞がAqoursの1年生3人を数日泊めて部屋で何かをしているのを見届け、妹達からのサプライズ発案によるAqoursとの期間限定ユニット「Saint Aqours Snow」を結成した。
10話では正月早々、もうすぐ決勝というAqoursに頼まれて初めて沼津を訪れ、特訓を指導。
12話でその決勝の観覧とAqoursの応援をしに東京に赴く。神田明神で会った際、この時1期12話の対比として千歌に「ラブライブ!、勝ちたいですか?」と問いかけた。決勝本番時は『WATER BLUE NEW WORLD』をみかん色のブレードで応援した。
劇場版では春休みの卒業旅行中に、千歌の招きに応じて理亞と共に沼津を再訪。現在のAqoursについての意見を求められ忌憚ない厳しい評価を下した。直後、鞠莉の母の誘いを受けて3年生3人がいるというイタリアへ行くべきか迷う千歌達に、現地に行き3人と話し合うことを勧めている。
後半パートではスクールアイドル活動が上手くいかないままの理亞を心配する余り、理亞を沼津に転校させ、Aqoursに加入させたいという相談を持ち掛けるも、理亞に強く共感したルビィが反対。「Aqours加入ではなく、叶えられなかった夢を叶えることが理亞の再出発に必要だ」という提案を受け、「決勝延長戦」を行うことに。2期9話とは逆に今度は理亞へのサプライズとして延長戦ライブを行う。そこで理亞に「Saint_Snowはこれからも理亞の心にずっとあり続ける。追いかける必要はない」と語りかけて激励し、再出発への力を与えた。
2期では省略された地区大会で敗れた直後の様子も劇場版の中では回想の形で描かれ、涙を流す悲痛な姿を見せている。
尚、ラブライブ!シリーズは媒体により設定が異なるが、アニメ作品において「スクールアイドル姉妹の姉(姉妹共にスクールアイドル活動をしている)」という立場にある登場人物は彼女の他に穂乃果、絵里、ダイヤが存在しており、奇しくも3人とも生徒会長を務めている。聖良だけは学校でどの立ち位置なのか明かされていない。
現在判明している家族は2つ下の妹である鹿角理亞のみ。
彼女の自室には(確認できる範囲では)壁に風景画や、雪の結晶とハートだけが描かれたポスターが貼っており、開いているカーテンは帯で纏められ、本棚とクローゼット、クッションの位置さえも整えられたベッドと、何も上に出しっぱなしになっていない勉強机が確認できる、清潔で非常に片付けられた部屋だった。
姉妹仲は非常に良好なようで、お風呂あがりの妹が姉にそれを伝えに来た際にはドアをノックもせずに開けており、それに対して注意したり驚いたりしている様子が一切無いほどである。
メインストーリーは26章、27章で登場。
函館でAqoursと合同ライブを行った後の夏休み、姉妹で東京観光旅行に来ていた最中、理亞のメール経由でAqoursからの要望を聞いた2人は予定変更で沼津にも寄り、数日掛けての沼津内浦観光と浦女での合同ライブを楽しむ。
Aqoursの仲の良さやAqoursメンバーの個性も魅力に感じており、津島善子の堕天設定を膨大な知識に裏付けされたものとして気に入っている。帰り際にはまた神話の世界の話をしたい、堕天料理を一度食べてみたい、と言うほど。
理亞とルビィのメールがAqoursとの主な連絡手段なので、理亞からはルビィの話をいつも聞いている。
『Awaken the power』CDでは、物語以前に函館へとAqoursを呼んだ際、その個性派コント集団っぷりを十分味わわされたらしく、Aqoursのやる事なす事と沼津の地に恐れを抱いている。
今回Saint Snow宛の沼津への招待状がAqoursから送られてきたので聖良は相当訝しんだが、挑戦を受けた以上受けない訳にはいかないとの事で沼津にやってきた。妹との会話では天然ボケ担当だった聖良だが、Aqoursと再会してコントの真っ只中に放り込まれるとだんだんとツッコミ担当になっていった。
RPGと相撲と北海道の海鮮が好きらしい。
『Believe again』CDでは、理亞がワガママで言うことを聞かなくて姉妹喧嘩になり沼津へ家出されたので、Aqoursに迷惑を掛ける前に連れ戻す役としての登場。妹を強く叱りながらも多少天然ボケキャラに戻っている。
『Dazzling White Town』CDでは、姉妹で嫌いな食べ物を押し付け合ったり、「スタルヒン」になったりとやりたい放題。
ファンからの愛称は聖良さん、姉様(ねえさま)。
pixivでの扱い
特筆すべきは、シリーズ屈指のR-18率の高さである。
出番の関係上、Aqoursと比較すれば母数こそ少なくなってしまうがそれでも全年齢合わせて1000枚以上投稿されており、そのうち12.1%、およそ8枚に1枚をR-18イラストが占めているというとんでもないことになってしまっている。Aqoursですら多いメンバーで7%程度の比率であること、全体的にそこまで投稿数に差がない妹の理亞が4.6%しかないのを見てもやはりこの比率は異常である。
そのタイミングは、やはりメインを飾った二期9話を過ぎてからの投稿が増えている。
ぱいぱいでかめろんなるネタが生まれたのもこのタイミングで、イラストの方もおっぱいを強調したものが多い傾向にある。
道産子のフェロモンは伊達じゃなかった…
ブロッコリー
2019/2/6発売の『Believe again』CDの初回生産特典「Saint Aqours Snowメンバーカード」ラインナップに聖良と理亞も入り、そのカード裏面へのプロフィール記載に伴い、スクフェスのSRカードのプロフィール欄には書かれていない一部項目が追加された。その項目は「特技」「好きな食べ物」「嫌いな食べ物」の3つなのだが、
「特技:和菓子作り・スキー」
「好きな食べ物:ラザニア・ホットレモン」
「嫌いな食べ物:ブロッコリー」
この“ブロッコリー”の一文が何故か大きな話題を呼んだ。
詳細は専用タグ聖良さんはブロッコリー嫌い記事で紹介。
水着姿
メディアミックスではその特殊な立ち位置上水着姿の公式イラストはないものだと思われていたが、2020年の彼女の誕生日にスクフェスACの公式ツイッターで水着イラストが公開され衝撃を呼んだ(元々はバースデーイベント用に描かれたイラストだったが、COVID-19の影響でイベントが延期になっている)。
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SNOW CRYSTAL 序章 第23話
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