丸亀製麺
まるがめせいめん
- かつて香川県丸亀市城西町に1969年から存在したガチの製麺卸売会社。「浦島うどん」のブランドを持っていた(現在は他社に移行している)。店頭での玉売りも一応は行っていた(ドンブリを持っていけば、そこに麺の玉を入れてくれた)ため、地元の丸亀市では讃岐うどんの老舗・名店のひとつとして知られていた。2023年5月に閉業。後述するトリドールHDグループに属するうどんチェーン店とは縁もゆかりも無く、運営も製法も営業もシステムも全く異なっている、名前が同じというだけの、別の会社なので御注意。讃岐うどんファンからは「丸亀製麺所」「元祖丸亀製麺」「昭和丸亀製麺」「丸亀の丸亀製麺」「(トリドール)チェーンじゃない方の丸亀製麺」などの通称で区別され、閉業後の現在でも一定の敬意をもって語られる店である。なお神戸新聞が取材した事もある。
- トリドールHDグループに属するファストセルフうどん(早い話が飲食店)のチェーン店。2000年に業態開始。本項目で詳述。pixivでは大抵こちらの意味である。本項目のメイン画像もこちら。
日本の讃岐うどんチェーン店。
セルフ方式を採用しており、注文から会計までをカウンターを進みながら行う。
2000年代後半からの出店ラッシュにより徐々に店舗を増やし、2009年にうどん店舗数第1位となる。
さらに出店は加速し、2011年には讃岐うどんのチェーン店としては初となる全47都道府県への出店を達成している。2009年当時320店舗だったものが2015年にはその倍以上となる770店舗まで拡大している。
また海外にも130以上の店舗を持つ。
名前は香川県丸亀市に由来。創業者の実父が香川県坂出市の出身であったことから、坂出市に隣接し讃岐うどんの聖地とされる丸亀の名を頂戴した。
しかし、創業地は香川県ではなく兵庫県で、運営会社のトリドールも神戸市の企業。トリドール自体も創業は焼き鳥をメインに据えた居酒屋が創業形態であり、丸亀製麺は同社が展開するフランチャイズ形態のひとつにすぎない。2000年開店した第1号店は同県加古川市所在だった。
上述したように丸亀市には、丸亀製麺が創業する前から営業している「丸亀製麺所」という零細(そして老舗かつ名店)のうどん屋が存在していた。当然、この製麺所は丸亀製麺とは全く関係ない。
香川県に進出する際、地元から名前のバッティングを避けるよう要望を受け、「亀坂製麺」という店舗ブランドを使用していた。のちに全国区で店舗数を増やしてメジャー化に至らしめた事から、香川県内の店舗も強引に「丸亀製麺」に移行させた。
ちなみに、2022年現在でも丸亀市内には出店していない。このことは度々ネタにされている。
更には、香川県は老舗の個人店が強いため相対的に丸亀製麺の需要が低く、出店と閉店を繰り返した結果、現在は高松市の1店舗しか残存していない。
2013年にはアメリカ・ロサンゼルスに店舗を構える「丸亀MONZO」といううどん店に対し「MARUKAME」をアメリカで商標登録しているため「丸亀」の看板を下ろすよう求めた内容証明を送ったことが明らかになり物議を醸した。
主に「丸亀は地名なのだから丸亀製麺サイドが独占するようなことはおかしい」「交渉などの前段階も踏まず一足飛びで即刻使用中止を求めるのはあまりに横暴」と否の声が大きく本件は炎上状態となった。
丸亀製麺側が炎上に怖気づいたのかはわからないが、その後丸亀MONZOの店主から本件は円満に決着したことが報告され、引き続き「丸亀MONZO」を名乗っても問題ないという結果に落ち着いた。