「そんなの決まってるわ! みんなのライブを初めて見たときよ! スクールアイドルフェスティバル!」
「みんなとやりたいことノート、最新版よ!!」
「同好会のみんなと、一緒に写真を撮りたいの」
プロフィール
名前 | 鐘嵐珠(ショウ・ランジュ) |
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英字表記 | LANZHU ZHONG |
学年 | 2年 |
学科(アニメ版) | 普通科 |
身長 | 165cm |
血液型 | B型 |
誕生日 | 2月15日 |
星座 | 水瓶座 |
一人称 | アタシ→ランジュ(スクスタ版)/アタシ※稀にランジュ(アニメ版) |
二人称 | アナタ |
スリーサイズ | B87(G)/W55/H82 |
部活(スクスタ版) | スクールアイドル部→スクールアイドル同好会 |
部活(アニメ版) | 無所属→スクールアイドル同好会 |
メンバーカラー | ピンクゴールド |
肩書き | 熱烈 |
所属ユニット | R3BIRTH |
CV | 法元明菜 |
概要
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に登場する虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の追加加入メンバーの1人。
ラブライブ!シリーズのスマホアプリゲーム『スクスタ』にて、2020年9月30日実装のメインストーリー第19章10話にて初登場した。
2021年8月30日にメインストーリー第30章が実装されるとともに、MVモードでユニットに編成できるようになった。
翌日8月31日に、同好会への正式加入が発表された。
同年9月3日よりスクスタガチャに実装され、キズナエピソードも解禁された。
テレビアニメには、2022年4月放送の第2期より登場。
人物
虹ヶ咲学園にやってきた留学生。2年生として編入した。
中国語話者、スクスタのテーマBGMが中華風、ソロ曲『Queendom』が二胡の音にカンフー的な振付で背景モニター絵は龍虎、服飾に中華装飾あり、家具も中華の装飾多用、中国茶を淹れるのが上手、中華料理好きと、端々に古典的な中華要素を詰めたキャラクター。
一人称は「ランジュ」「このランジュ」(スクスタ第24章辺りまで「アタシ」を使っていたが、現在はほぼ使っていない)。二人称は「アナタ」固定なので「あなたちゃん」も「アナタ」呼び。
口癖は「無問題(モーマンタイ)ラ」。何か思いつくと「~しなさい」「~してあげる」「~するはずよ」と自信満々に言い、不満があると「なによう」と唇を尖らせ、興奮すると「きゃあっ!」と喜ぶ(発音は「きゃはっ!」)。
セリフの合間に「無問題ラ」「謝謝」「拜拜(byebye)」などの中国語を混ぜて喋る。痛みや失敗で「アイヤー!」と叫ぶ。ネイティブな中国語の会話も行える。一方で日本語もペラペラ。
同好会メンバーで女性語で話すのは、朝香果林(3年生)に次ぐ2人目。学年や年齢に関係無く、誰にでも敬称無しで呼んでいる。
スクールアイドルフェスティバルで同好会の初期メンバー9人に一目惚れして以来、同好会メンバーが大好き。
ライブで応援する際には、ラブライブレードの4本持ちもする箱推しである(「R3BIRTHライブ&ファンミーティング First DELIGHT」幕間アニメより)。
同好会メンバーの何か秀でた特技(かすみのかわいさ、歩夢の手料理等)を目にするとベタ褒めする。しかし、自分にもできる分野で褒められているメンバーには「なによう!その程度ならランジュだって出来るんだから」と対抗心を燃やす。
メンバーによく懐き、目を輝かせ、彼女らの言う事に従ったり無理に引きずり回したりする様子は「まるで尻尾を振る大型犬」のようだと喩えられる。
とてもパワフルな性格。身振り手振りと態度が大きい。
「何でもできる」と評されるほど高い身体能力とパフォーマンスと器用さから来る絶対の自信家。褒められると「だってランジュだもの」と鼻高々。たとえ嫌味を言われても、褒められていると勘違いし「~してもいいのよ」と誇らしげにするという、かなりのナルシストでもある。
スクールアイドルとしても「完璧」を自負し、初心者の時点での歌とダンスだけで他者にも認めさせた。そこからの目標が無いので今は「ランジュの存在でみんなを喜ばせる」を目指している。スクールアイドルの方向性は魅了と支配と最高の3つ。
手先が器用で、手芸と図工も手際が良い。エマのキズナエピソードではネイルもできる。勉強や宿題も得意で、『スクスタ』第31章では授業の予習と復習はしないらしい。それ故か、第48章では「赤点の取り方」を(至極真面目に)常習者であるかすみに聞きに行ったことがある。ジェットコースターなど、速い乗り物系が得意。
しかし、自分の取っている行動が最善であるとして押し付ける悪癖があり、相手が嫌な思いをしていることに気がつかない一面も持っている。
基本的に何でもできるランジュだが、唯一家事だけはできない。
料理は第26章で初挑戦したが、食材を切らないまま豪快に炒めるスタイルは、ミアによると建物炎上の恐れがあるらしい。なので
、現在もお抱えのシェフを呼んで料理をしている。ところが、同好会への加入を機に改善の傾向にあり、第37章のBBQで持参の肉を焼いて配り、フェス限UR【最っ高のドリンクの完成よ!】のサイドエピソードでは、危なっかしい包丁捌きながらも美味しいフルーツドリンクを完成させ、毎日劇場2022年3月3日では、
(レシピを見つつ)ランジュオリジナルのアレンジで肉乗せちらし寿司を作った。第23章の頃から美味しいお茶を振る舞うのは得意。
掃除の仕方についても、ハウスキーパーに頼む方法しか知らなかったが、エマから掃除機の使い方を教わるとみるみる上達し、まだできない事はたくさんあるが覚える事も楽しんでやっている。生来の要領の良さから新しい事を覚えるのは得意のようだ。興味のある事は進んで体験する。
しかし、ゲーム対戦は璃奈に勝てない。
同じ虹ヶ咲学園に在籍する三船栞子とは幼馴染で大親友。無論、彼女の姉である三船薫子とも幼馴染。昔は3人でガールスカウトに参加していた。三船家とは家族ぐるみの付き合いで一緒に旅行に行った事もある。栞子とは裕福かつ才能に恵まれ不器用な性格であるところが似ているとのこと。薫子はランジュの上記の才能から来る孤独な姿を「大人ぶっている」と評した。
世界的なプロの作曲家であるミア・テイラーとは、年齢は下(14歳)であるが学年としては上級生(本国では大学生)である彼女と出会って即(ミア本人が嫌がっているのに)無理矢理ニジガクに転入させたり、言動の注意をしたりと、対等…というか、若干自分が上のような接し方をしている。彼女には一流の作曲家としての信頼を寄せており、スクールアイドル部ではサポーターとして作曲を任せた。ミアがスクールアイドルになってからは対等に接している。それでも未だに子ども扱いしているが。
母親は「ママ」呼び。両親の国籍は不明だが母とは日本語で会話している。
家のお金を自由に使えるので、なんでも財力で解決しようとするお金持ちキャラ。ただし、庶民や日本の文化を知らないのでそちらを楽しむのが優先されている。
仲良くなった人をビュッフェに招待したがる。
幼少期から世界中を巡っており、世界のリゾート地を知っている。日本は狭く施設や定食は小さい、とスケール感もワールドクラス。日本に来てから枕はそば殻がお気に入り。
料理の話となるとやはり中華料理が多めではあるが、それ以上の好物がある。
それは、プロフィールにも書かれるくらいお肉が好き。特にステーキやスペアリブやローストビーフのようなガッツリした料理を好む。肉を食べれば身体面も精神面も上手くいくと信じているフシがある。本人曰く「お肉は飲み物」。
「整型肉はお肉と認めない」主義でもあり、ハンバーガーパティやハムカツ等は邪道と感じているが、メンバーが作った物やメンバーの誕生日祝いでは進んで食べる。
担当声優が中国語のネイティブ話者なので、ランジュの歌う楽曲は歌詞にも中国語が含まれている。そして何故か英語も多いため、ランジュの担当する楽曲は全て日本語・英語・中国語の3ヶ国語がシームレスに入り混じるので、声を聞き分けるのは困難(しかも、彼女が参加しているR3BIRTHの曲にも及んでいる)。さらに中国語は1曲ごとに文章で複数回並んでいる。
容姿
薄桃色のロングヘアーを両側で結んでいる。前髪は左に流す。頭頂部の分け目にはアホ毛あり。
身長165cm&バスト87&ウエスト55という、豊満かつパーフェクトなプロポーションの持ち主。
特にバストの数字は、2年生のみならず歴代の1年生キャラをも上回る数値であり、実はAqoursのメンバーを全員超えている。(なお、バストの数値は小原鞠莉とタイであるが、ウエストは官女とは比べ物にならない程細いため、彼女よりカップサイズは大きい)。
ライブ衣装等でのヘアアレンジは髪を括った物が多く、シニヨン、ツインテール、二つ結び、サイドテール、ポニーテール、三つ編みお下げと多彩。私服含め服装にはやたらとベルトが多い。
シンボルマークは金色の「丸で囲んだL」でベルトとアニメ版のスマホケースに施してある。
制服は他のメンバーと大きく異なり、黒のブラウスと赤いカーディガンを着用した目立つ服装。スクスタとアニメでは春~初秋頃の登場が無かったため、冬服の着用シーンが多い。夏服ならスクスタでのランジュキズナエピソードや各種メディアミックスで見られる。
練習着はスクスタ版ではポニーテールにスポーツウェアやレギンスでスポーティーな出で立ち。冬練習着はおとなしいが、夏練習着は上半身がスポーツブラのみとかなりの露出度。
メンバーカラーはピンクゴールド(上原歩夢のライトピンクより薄いピンク)であるものの、服装、装飾、メイクの射し色には赤色の物を多用する。
夏制服のリボンの結び方が独特であるため、描き間違える事例が多い。
左が正しい例、右が間違った例である。
テレビアニメ版での相違点は、下の項目にて別途記載する。
スクスタ
設定
虹ヶ咲学園理事長の娘(他の媒体において言及がないため、ファンからはスクスタのみの設定として扱われている)。
メンバーの中では唯一、母親の姿がスクスタに登場している(「あなた」の母親やせつ菜の母親は、台詞はあるが姿は登場していない)。
性格はとにかくポジティブの塊。
「みんなは自分が引っ張ってあげる」とリーダーになりたがり、プランを思いつくと一人で盛り上がってしまう。栞子曰く「相手の気持ちや状況に寄り添えない」。
実力を認めた人物と会話ができると即座に親友と呼び、親友を見かけると大声で寄って行く。仲間外れと内緒話を嫌っており、小さな声で話すメンバーがいるとすぐ話に入ってくる。
底無しのスタミナの持ち主。故に自身や部に課しているトレーニングの厳しさは桁外れであり、ついていけるのはスクスタでその環境を共にした愛と果林(とギリギリ慣れた栞子とミア)くらい。スクスタ第31章では「あなた」とメニューを調節しても7人のメンバーには重すぎて中止になった。体幹も果林に驚かれるレベル。
経歴
同好会加入まで
第19章第10話にて、μ'sと虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の合同合宿(途中からAqoursも参加)を終えた栞子を生徒会室に来た理事長の下に呼び出し、ランジュがニューヨークから連れてきたミア・テイラーとともに虹ヶ咲学園に「香港から転入してきた」ことを告げる。母である理事長の方は旧知の栞子に対して「安心してあの子たちを任せられるわ」と親しげであった。
虹ヶ咲学園で行われた大規模イベント「スクールアイドルフェスティバル」に感化され留学してきた。スクールアイドル同好会のメンバーを「磨けば光る原石」とさらに輝ける才能を保持していると判断、同好会メンバーの飛躍的なレベルアップを図るため、転入早々に理事長の娘という立場を使って様々な分野のプロ集団が集う新生「虹ヶ咲学園スクールアイドル部」を設立。従来存在している同好会に対しては、監視委員会を設置する、部室使用禁止、校内での練習とライブ活動を認めないなどの制限措置を設けた上で、同好会のメンバーに対し部に入るよう勧誘を進める。
一方で、短期留学から戻ってきた「あなた」に対しては、彼女がスクールアイドルフェスティバルの運営という裏方であったことに加え、アマチュア作曲家の点はお抱え作曲家でプロのミアがいることもあり、部に不要な存在と捉えたので冷たくあしらった。
こうしたこともあり、(後述するように)同好会の一部メンバーから半ば敵視されていたものの、ランジュ本人は上記の性格上、至って悪意を持っておらず、「今はまだ理解してもらえていないだけ。自身のやり方を理解してもらえば、部に入ってもらえるし、友達になれる(自身のやり方を変えるつもりはない)」と考えていた。
そうして部の活動を推し進めるとともに同好会の活動を制限していたが、同好会が(監視委員だけでは妨害不能な)オンラインライブという手段を用いたこと、一度は部に入ったしずくが再度同好会へ復帰したことから、監視委員会を解散させて校内の活動制限も無くした。
以後も同好会メンバーへの勧誘は続けつつ、学内で部と同好会は並列してスクールアイドル活動を継続。
そして、愛が提案したトーナメント式のライブバトルでも優勝してしまう実力を見せつけた。この大会でランジュが見せたライブが(一時的に)果林の目標となったが、ライブの方向性が違うと彼女自身が気付くまではスランプの基になってしまう。
そして、第26章の三船薫子の登場から風向きが変わってくる。
薫子が教育実習生としてニジガクに現れ、新たなスクールアイドルイベント「スクールアイドルエキシビション」の開催を告げる。ニジガクの代表を決める校内でのオーディションであるため、薫子の考案による、部・同好会の合同合宿に参加。直前にエマと果林が仲直りしたこともあり、大きなトラブルもなく合宿を終えた。(指示役に徹しようとして薫子に諫められたり、せつ菜の手料理を食べるなど、ランジュ自身が痛い目にあったりはしたが)合宿の頃には「あなた」への態度は軟化していた。
栞子が薫子に積年の想いをぶつけるライブを開催するとなった際、「栞子ならできる」と自身がベストと考える案を押し付けようとし、栞子から「ランジュみたいな特別な人間にはできるが、自分にはランジュと同じ事は出来ない」と拒絶されてしまう。
そして、「栞子まで『ランジュは特別』というのね」と、これまでとは違う反応を見せた。
そして、栞子の初ライブ終了後に学園からの退学と香港への帰国を決める。
決めてからは部を解散するとだけ告げてから、部・同好会の誰にも会わず、部室にも姿を見せなかった。メンバーたちはどうにかランジュとコンタクトを取ろうとしたが叶わなかった。
その後は栞子がメンバーに語る形で、ランジュの過去とモノローグが明らかになった。
ランジュは幼い頃から積極的で活発な子で、遊びを思いつくのもゲームでもお絵かきでも才覚を発揮してきた。ランジュにとってそれは当たり前であり、同世代の誰もができると考えており、また手を抜くということもランジュにはできなかった。ランジュと友人になった同世代の子供たちは、そのリーダーシップ性から最初は一緒に遊んでくれたが、栞子がミアとの初対面時に言った「また友人を強引に連れ回している」から察せられる付き合い方もあって、次第にランジュの違いを思い知らされ、離れていった。そういう時に彼女は決まって「ランジュは特別だから」と笑っていたという。唯一の例外だったのが、「適性」を重視していた(昔の)栞子だった。
母の経営する学園で栞子が盛り上げているスクールアイドルフェスティバルの話を聞いて来日、愛と果林の案内で同好会メンバーのステージを観たランジュは、ライバルとして各メンバーが競争しているのに仲良しであることに惹かれた。毎日劇場2022年4月20日回によると、香港に帰ってからも動画を何度も観続けた。ミアには同好会メンバーの名前を憶えてもらうくらいまでにしつこく勧誘して一緒に編入した。さらに彼女達が同好会であることから、彼女たちの才能を伸ばせる環境を作りたいと、スクールアイドル部を設立した。
だが、結果として部に残ってくれたのは栞子、果林、愛の3人だけ。そして栞子からも拒絶された今、ニジガクに自分の居場所はないと判断した。
そんなランジュの境遇を知ったニジガクのメンバーは、失踪中にランジュが開催したラストライブを観覧し、ランジュを「特別な存在」として扱い、きちんと対話していなかったことを猛省。そして、このままランジュを香港に帰らせるわけにはいかないと決意、ランジュ・ミア・栞子が歌うための新曲をミアと「あなた」で作り上げる。
一度は帰途の飛行機に乗ったランジュだったが、メッセージアプリで届けられた新曲を聞き、これは自分が歌わなければいけない、と飛行機を降りる。そして空港で待っていた一同から想いを伝えられ、自分が心から望んでいた光景を得た驚きと喜びで、人目もはばからず大泣きした。
虹ヶ咲に戻ったランジュは(案の定)部のメンバーから叱られ、また「あなた」や歩夢と対話、自分が学園に来たときから間違っていた行動をしていたことを思い知り、ニジガクメンバーに謝罪。
そして自分が望むものは部ではなく、「同じものが好きな人が集まる会」である同好会でしか得られないと考えるようになり、スクールアイドル部を電撃解散。ミア・果林・愛・栞子とともに同好会に入部すると、同好会メンバーもそれを歓迎した。
また部としての最後のライブを通じて、スクールアイドルとファンは一方通行の関係性ではなく、スクールアイドルがファンに想いを届け、ファンもそれに応える想いを返すという、双方向の関係性であることに気づいた。
同好会加入後
第29章からは同好会の新メンバーとして日常の姿を見せ始める。
第28章までの出来事から同好会の課題は皆と相談して解決するという教えを守り、突っ走りかけても注意されると従う。高校生の友達にしていい事と避けた方がいい事の区別がまだ出来ていない部分もあったが徐々に学習している。
トレーニングのメニュー調節は「あなた」と相談し実施。部のために作ったトレーニングルームと作曲ルームは同好会に提供した。
「あなた」の作曲能力を見直して同好会の“部長”と認めてはいるものの、自らを幾度となく“大部長”と称して謎のマウントを取っており、かすみに度々ツッコまれている。
かすみの言動を毎度「かわいい」と褒めちぎるので彼女に懐かれる事もあるが、なんでも悪意無しで言うので、かすみからからかいや嫌味を時折言われるorたまに怒られる。しかも、「怒ったかすみもかわいい」と意に介していない。怒られた末の「ショウ・ランジュ」呼びに戻るのも懐かしいとお気に入りである。
同好会メンバーと同じな程に仲良しになれた友人を「お友達」と呼び大切にしている。メンバーとさらに仲を深める方法を探りながら活動中。
部時代から「あなた」の真似として部員の能力や個性をびっしり記録したノートを所持、同好会に入った後は新調している。その両方のノートの末尾には秘密の「友達とやりたいこと」リストを作っており、内容は「ショッピング」「カラオケ」「食事」「集合写真」等とたくさんの他愛のないという、普通の女子高生と大差ない物だった。ランジュはお友達ともっと仲良くならないとできない事だと思い込んでいたが、第31章で13人によってその願いが叶えられていった。
キズナエピソードでノートをさらに新調。同好会メンバー達とやりたい事を具体的に書き記していくと、だんだん「あなた」が同好会メンバーを集めて願いを叶えてくれているのに気付き始める。
部の全盛期時代におけるランジュのステージを知る虹ヶ咲学生の一人であるバスケ部部長には、魅力的だが近寄りがたい存在だという印象を抱かれていた。なので現在の気さくで面倒見の良いランジュの姿には驚かれた。
アイドルのプロに十分なれるのに同好会にいる理由は、同好会のみんながプロだとできないパフォーマンスをしているのが好きだからだと結論付ける。
キズナエピソード10話で、野鳥の雛が怪我をして路上にいるのを発見。「あなた」に報告し見守りの末2人で雛を保護する。責任を感じて東京都の環境局と栞子に許可をもらい飼育を始めると「ピイピイ」と名付けてそのママになると誓い、部室や寮で献身的に世話をして、無事巣立ちを見届けた。それ以来、動物の生態に興味を持つ。
実は虫が苦手。まぁ釣り用の虫餌だったので嫌悪するのも当然だが。
部時代の第26章の合宿でせつ菜の料理を食べて腹痛を起こした訳だが、当時宣言した「せつ菜がランジュに作ってくれたので、胃腸を鍛える」を本気で目指している模様。その成果か毎日劇場2022年4月25日回で凛作のプリンを「渋みか刺激がある」「お腹の中が熱くなってくる」と食レポしつつ有難がって食べた。ちなみにランジュ誕生日のせつ菜ホームボイスでは、先の合宿料理を喜んだと捉えられたため新たにケーキを用意される。がさらじラジオドラマでは、その無人島合宿がもう一度実施された機会にせつ菜に直接リベンジを誓った。
住居はキズナエピソードにて判明するが、劇中でニジガク寮に入寮する。
それまでは学園の隣の駅にあるマンションに住んでいたようだが、同好会入部後に果林やエマから寮生活のことを聞き、皆の近くに行って仲良くなりたいという理由で引っ越しを決める。先に入寮していたミアとも寮仲間になった。ただ初めての一人暮らしで家事の仕方が判らないため、エマに教えてもらっている。「がさらじ第108回」のラジオドラマでは栞子が生活を心配したがエマからちゃんと一人暮らし出来ていると報告された。果林&ミアと比べると早起き。
部屋のデザインはリフォームによって他のエマ&果林&ミア達の所とは一線を画している。間取りは変化なく備え付けの家具も皆と同じテレビ台、テーブルと椅子、クローゼットが残っているが、シャンデリアが下がり、壁紙はピンクの花柄、家具に中華デザインの調度品が複数。引っ越し当日は部屋が箱だらけなほど荷物が溢れていた。
μ’sとAqoursのメンバーとの交流は同好会加入後から毎日劇場やイベントエピソードで描かれる。
同好会に入ってからスクールアイドル全般が好きにもなっておりμ’sとAqoursもその対象。
この18人も今やランジュの「お友達」でありさらに仲良くなりたいので、特技や趣味の情報を聞いてはそれを体験しに行っている。
スクールアイドル部時代のランジュの理想
以前のスクールアイドル部時代のランジュと、現在の同好会でのランジュとでは、スクールアイドル活動への考え方が全く異なるのでここに特記する。
理事長の娘の権限で学園内を自由に設計、世界中からプロの指導者と演出家を集め、最高の環境と最高のクオリティで個人を引き立てさせるアイドルを目指す。
ランジュはスクールアイドルに関しては天才的なセンスと身体能力を持っており、栞子の次にスクールアイドルを始めた(最後に入ったミアの直前29番目)にもかかわらず、虹ヶ咲学園への転入早々のライブでは大盛況を得る。また、スクールアイドルフェスティバルで活躍した同好会のゲリラライブの観客の大多数を引き込むなど、オーディエンスに対し強い魅力を持つ。
部は創部者であるランジュ本人が代表を担っていた。
ライブでは、その時の1番パフォーマンスが出来るアイドルが中心になるべきとの考えの元に、他のアイドルをバックダンサーに率いるという手法をとる。
2nd season序盤における部ではランジュが1番のパフォーマンスが出来ると他メンバーにも認められていたため、部員はこの体制に従っていた。ただし第23章頃からこの体制の描写がされなくなっている。
スクールアイドル同好会との対立
上記にある通りランジュ本人は「同好会メンバーの更なるレベルアップの為」に部を創設し、人材や練習環境等、シリーズを通しても間違いなく最高のものを用意した。
…しかし、ランジュの行動がラブライブ!シリーズのファンから問題視されたのはここから。
幼馴染の栞子が他者の適性を見定めて起こした行動と同じであるように、「自分の考えた結果が相手にとって最高である」との考えの元、同好会メンバーに部への転部を強要。これを拒否した同好会メンバーの活動と部室使用を禁止し、なんと監視委員会を設立してしまった。
同好会の活動禁止自体は虹ヶ咲校内だけだが、スクールアイドルは「学校公認の活動」である為、学校内での活動禁止は同好会にとっては死活問題である。
同時に、主人公である『あなた』への中盤までの低い評価も同好会メンバーの心証を悪くした。
ただしこれはランジュが作曲に関しては天才のミアを間近で見てきた事や、『あなた』がアイドルでない事や、同好会のスクールアイドルフェスティバル開催に向けての活動を知らなかった為である。
これらの問題行動は部に転部した3人ももちろん問題視しており、協力を明言している。
ランジュが同好会に与えた影響
自分のスクールアイドル部の環境や指導が絶対的に正しいと信じ込んでいるため同好会の存在を認めようとせず、監視委員会を設置するなどで同好会の活動に対し制限を敷いており、その傍らで同好会のメンバーを部に勧誘する。「あなた」に対しては半ば命令のような形で入部を強いたり同好会メンバーを勧誘するようはたらきかけた。
その一方で栞子は、人の活動の自由を奪うような自分勝手な行為は許されざるものと批判している。
部に興味を持ち入部した同好会メンバー:果林、愛、しずく
愛と果林は、ランジュの最初の勧誘には納得がいかなかったが部の事を知らずに否定したくないと体験入部として来て、移籍した。しずくは、20章時点で逆境でも輝くかすみと迷う自身との違いを体感するためと部の仕組みを理解するために一時移籍した。
いずれも同行会の存在を否定するわけでも、見限ったわけでも、敵対意識や拒絶行為を持っているわけでもなく、「部の方が人気があるから」という理由で入部したわけでもない。同好会・部の両方を好意的に見ている中立の立場にある。監視委員会による同好会の活動妨害に関しては(愛の練習ができない、という台詞から)認識はしているようだが、しずく以外は特に言及していない。
部と対立する同好会
同好会内部で意見が割れるようになった。
かすみ・エマは、従来の10人のアイドルとサポーターの「あなた」である11人で一組の環境が崩れることを良しとせず、スクールアイドル部へ転部した果林・愛・栞子・しずくらに対し冷たい態度を取るようになった。
特にかすみは彼女達を「部外者」「裏切り者」などと称した。理由はプロの手が無くても大きな実績を作った同好会の邪魔をし、同好会の乗っ取りに来た新勢力などに手を貸したと見なしたから。
エマはランジュのパフォーマンスの仕方がスクールアイドルと異なる事とランジュのステージ体制自体が受け入れられないと拒絶した。
しかし、かすみは一度同好会がバラバラになった事も経験しており、またスクールアイドル同好会という居場所、仲間を大切に思っているからこそ、ランジュのやり方には賛同できなかったのである。そして『あなた』や同好会メンバーがいるスクールアイドル同好会でないと自分がやりたいスクールアイドルは出来ないとも語り、『あなた』を始めとした同好会メンバーに希望と励ましを与えた。
また、璃奈・せつ菜・『あなた』らは、部に入部しようとするメンバーに対し、当人の意見を尊重しており強引に引き止めたりヒステリック・敵意のある言動をするなどはしておらず、彼方は「自分のやりたいようにやりたい」としている。また、歩夢については具体的な考え方は明らかになっていないものの、「あなた」を認めないランジュにはそれはダメだと語気を強めた。
このようにスクールアイドル同好会に残ったメンバーは、ランジュの「(監査委員などを用いて)同好会の活動を制限するやり方」に、全員が相違なく疑問を抱いた。
スペシャルドラマ、雑誌、漫画
ラブライブ!シリーズ専門誌「ラブライブ!デイズ」では、同好会加入前のVol.13からミアとともに連載コーナー「ランジュ&ミア break room」を開始。
コーナー内コーナー「ランジュの一日一善ラ♪」では、ニジガク生徒の悩み相談に対してランジュがすると思われる回答を4択から予想するクイズを実施している。回答内容は意外とロマンチックである。
Webラジオ『虹ヶ咲学園 ~おはよう放送室~』の「虹ヶ咲学園スペシャルラジオドラマ」には、プロジェクト加入直後からミアと参加。
お台場の名所を聞かれて答えに詰まったランジュが、栄えある「お台場マスター」になるべく、同好会メンバー達に案内してもらいお台場中をミアを連れて遊び回った。ジェットコースター好きで、せつ菜の好きなライトノベル原作のアニメ視聴会も楽しんだ。
かすみ&ミア主催の栞子ドッキリ企画会議に偶然居合わせてノリノリで参加するが、ドッキリ自体は順調だったものの栞子による放課後の放送室スパイのせいで逆に自らのドッキリを喰らわされ、結局3人揃って正座させられた。
虹ヶ咲学園生放送の「スペシャルドラマ」にも担当声優の出演回から参加。
2022年1月のR3BIRTHファンミーティング後回では、R3BIRTHを「完璧で最高」と讃え、ランジュ率いる3人だと自称しながら、お疲れ様回に大量の骨付き肉を持参し山盛りにして配ると、ミア持参のケチャップを気に入る。
2022年6月回では、ユニット「テーマ別活動」の「グローバル交流チーム」として活動中、ブラジルのファンから来たメール「時差で生配信を観られない」の悩みを深夜配信で解決する。このメールは英文だったが、英文の読解はミアが担当した。
ライブの幕間アニメには「ユニット ライブ&ファンミーティング vol.1 DiverDiva ~BigBang~」から参加。
「BigBang」では、宇宙が舞台ということで月砂漠にミアと軽重力トレーニングに来て宇宙船(ランジュのアホ毛や髪が乗っているデザイン)が横転する事件に合い、通りがかりのDiverDivaに救助してもらう。
その後日談「ユニットライブ 〜DiverDiva GALactic Trip〜」幕間アニメでは、最新鋭の宇宙船を入手。海王星にいたDiverDivaとヤーシブ星で合流する際地球からすぐ追いつくことができた。
QU4RTZファンミ「Sweet Cafe」では、QU4RTZが作ったスペシャルプレートを他のメンバーとともに試食。肥えた舌で、試食を的確に評価した。
4thライブ1本目の、迷走して普段と逆の行動をしてしまった同好会としてランジュはランニングをほどほどに終わらせる控えめキャラとなり、逆に限界まで頑張る彼方とかすみに感化された。
公式4コマ「にじよん」シーズン4にも最後の12人目としてついに参加。同好会メンバーと距離を縮めたがっており、せつ菜のあの手料理を渡されて形容し難い味に苦しみながらもお世辞を言ってあげる姿はかすみにも尊敬されていた。ちなみに演技の適性はなし。
CD封入ドラマパートは、『MONSTER GIRLS』から参加。
A・ZU・NAランドのアトラクションではドキドキできるものと動物ふれあいコーナーがお気に入りで『Blue!』ドラマパートではホラーハウスとミラーハウス、「ユニットライブ 〜A・ZU・NA LAGOON〜」幕間アニメでは猫と遊べるにゃんこハウスのリピーター。
単行本「キズナComicBook」シリーズは、第3巻がR3BIRTHの特集巻となりランジュ回も掲載された。
ここで全メディア初となる幼少期のランジュが登場した。
アニメ
アニメは、栞子&ミアと3人一緒に、2期から登場。プロジェクト上では正式加入している以上、アニメ関連商品では作中の加入前時点でもスクールアイドル同好会の一人としてカウントされている。
学科は普通科(2期BD特典の学生証より)。
アニメ版のランジュは、スクスタ版から設定が大幅に変わった。
まず、スクスタ版では留学開始前日から部設立のため彼女を連れ回す日々を送ったが、アニメ版では栞子が生徒会に所属しておらず、同好会との関わりも序盤まで無い設定になったため、留学前に来日のメッセージと自撮りを送るのみになった。
ランジュの母親はニジガクの理事長であり、スクスタ版ではそれによる肩書と権力によって、校内の改装やスクールアイドル部の創部などを行なったが、アニメ版では「理事長の娘」の肩書に由来する権力は行使せず正々堂々としたやり方を行う性格となった。(故にスクスタ版にあるトレーニングルームとミア専用作曲ルームの2部屋も作成されなかった)。
ただし金持ち設定はスクスタ版と同じであり、後述の高級マンションに住んでいたり、OVAでは屋形船を貸し切ったりしている。
性格面においても、アニメ版では過去の失敗がトラウマと化してしまっており、払拭できるまで人付き合いに関しては非常に慎重なネガティブになった。しかしスクールアイドルのパフォーマンスの点はミアも認める完璧さなのでその分野では自信に満ち溢れている。
腕組みの癖がある。椅子は腕組みと足をクロスさせて座る。
一人称はアニメ版ではほぼ「アタシ」、「私」の方に統一。(たまに「ランジュ」がある程度)ただしアニメ設定を踏襲した他メディアミックス上では「ランジュ」の方が多い。
中国語は長文を喋っており、スクスタの何倍も中国語比率がアップ。2話・5話・7話のプライベートの独り言も中国語で言っている。10話はアドリブ台詞での発言が多い。
口癖は「無問題ラ!」「拜拜」の二言は何度も言っているが他の「きゃあっ!」「なによう」は10話以降に少し出る程度。
ランジュが大切にしているキーアイテムも変更しており、スクスタでは「やりたいことリストを書くノート」だったが、アニメでは「スマホの自撮り」になった。
スクスタ版での特徴だった身体的な超人さは、アニメ版だと一切描写されていない。筋トレのスケジュールからしてバテる様子はないものの、ゲリラライブを1回やっただけで汗をかくなど、顔色は普通のスクールアイドル並になっている。
住居は2話で登場。スクスタでは(同好会の加入直後に寮へ行くその前に住んでいた)マンションの情報は非公開で終わったが、アニメでは住居が公開された。
高層階の海を臨む広く豪奢な部屋でトレーニングルーム完備の一人暮らし。人を招いたのはこの時のQU4RTZが初めて。
モデルはヒルトン東京・お台場のロイヤルガーデンスイート。実は『Eutopia』MVで同施設の一室が先行登場している。
9話の帰国を機にこの部屋を退去するが、帰国を取り止めて同好会の入部を機にお引っ越しした。新たな住居はスクスタ版と同じくニジガク寮である。早起き同士のエマに同行して果林&ミアを叩き起こす。こちらの寮部屋の内装は、アニメ版では残念ながら映らなかった。
容姿
アニメでの容姿は細部が大幅に変更されている。
特に髪型はスクスタ版と印象が異なり、髪の結び方は(耳の後ろのツインテールに髪を1房巻き付けていたのが)眉より上で結んだテール部分の付け根にリボン状の輪がくっついた形式。前髪も上がりおでこが広くなった。眉毛も細眉だったのが短く太くなっている。
練習着も12話で登場したが、スクスタ版での夏の練習着と冬の練習着のミックスを着用。ジャケットは冬練習着だが下に着ているのは夏のスポーツブラ。冬練習着になかったヘソ出しが生まれている。一方、髪型はポニテでなくなり制服姿と変わらない。
制服はライン装飾が減っている。冬制服はカーディガンのボタン部分と右腕の金のラインが、夏制服はブラウスの袖の白ラインがそれぞれ省略。
寝間着姿は『Eutopia』MVと10話の2ヶ所で登場、髪は下ろしている。どちらもネグリジェと真っ赤なナイトガウンの組み合わせだがデザインは異なる。
支配者ならぬ孤高、無敵のソロスクールアイドルの誕生とソロ活動(1話~6話)
1期13話の第1回スクールアイドルフェスティバルで観た同好会のソロステージに特別ときめき、高校生である今しかできないスクールアイドルになるため、2学期に香港からの留学生として虹ヶ咲にやって来た。もう一人の留学生であるミアと一緒に行動している。
2期1話「新しいトキメキ」は担当回。
アニメ時空ではスクールアイドルフェスティバルを直接は観ておらず、動画で観覧して憧れたのが来日した理由となっている。
虹ヶ咲には幼馴染の栞子も在籍しているので久しぶりに再会しに行き、同好会へ案内してもらう。歩夢を見つけると飛びついてハグし、9人にはフェス動画と同好会ステージの素晴らしさと憧れを目を輝かせて語った。
同好会に歓迎されたランジュは、この日開催されている虹ヶ咲学園の大規模なオープンキャンパスに同好会メンバーの活動内容の見物として参加する。途中フェスの話には興味を示すも、それを説明する高咲侑がアイドルでない件には疑問を感じる。歩夢が侑たちファンの応援の大切さを語るがその話には目を逸らすランジュ。
オープンキャンパス本番、同好会が「第2回スクールアイドルフェスティバル」の告知映像を大型スクリーンに流す目玉イベントを実施するはずが、間違えてメイキングを流すなどあわやライブ失敗寸前に。そこに乱入したのがランジュだった。観客を釘付けにするべく中国語で口上、スクールアイドル・鐘嵐珠のデビューステージを突如開催。ミアに連絡を取っておいて流した楽曲『Eutopia』を歌い踊った。ゲリラライブの圧倒的なパフォーマンスに終演後の場内は拍手喝采。同好会も続けて映像を流す事が出来た。
無断ライブのせいでオープンキャンパス実行委員である栞子に反省文の提出を命令されつつも、同好会にはフェスの参加資格を確認。同好会は感謝しながらランジュを同好会に迎え入れた。
ところが、ランジュは笑顔で同好会入部をあっさり拒否。
ランジュには同好会の活動理念にある「ファンがアイドルを支える」仕組みが理解できず、「誰かに支えられなきゃパフォーマンスできないなんて情けない」「ファンには夢を与えるだけでいい」とバッサリ切り捨てる。
フェス参加と「誰よりもみんなを夢中にさせるスクールアイドルになりたい」を夢に掲げ、だがその夢はこの同好会では叶わない。フェスには鐘嵐珠個人で申し込むと表明し、フェスで一番注目を集めるスクールアイドルになると同好会に宣戦布告。
その中で侑が夢として音楽を始めたばかりなのを、スクールアイドルと関係がないなら同好会を離れ夢に専念するべきだとアドバイス。しかし侑は笑って同好会で夢を叶えたいと受けて立った。
スクスタのスクールアイドル部としての同好会との対立関係から、アニメ版ではライバル的な関係へと雰囲気が変わり、他のメンバーも笑顔で見送っている(かすみだけは「何なんですか!あの人!?」と憤っていたが…)。
同好会から去り、新たな部も設立せず、ランジュは虹ヶ咲学生かつ無所属で活動を開始した。ラブライブ!シリーズのアニメ版において、部活動に所属せずライブを行ったスクールアイドルは彼女が唯一である。
2話~4話は、フェスに向けて個人活動。周辺施設で小規模ながらゲリラライブを何度も行い、場を盛り上げてはファンを増やして廻っている(紫苑女学院の黒羽姉妹も来た)。2話の時点ですぐにファンサイトが作成され、次回のゲリラライブの噂が流されていた。
そのパフォーマンスからY.G.国際学園のジェニファー達はランジュも参加する虹ヶ咲との合同ライブを希望したが、エマが頼みに行ってもランジュは即答で断った。同好会とのステージはフェスまで楽しみに取っておくと約束して……。
後日のゲリラライブを観に来てくれたエマ、かすみ、彼方、璃奈の4人を見つけると喜んでお礼を言い、家に招いて美味しいお茶を振る舞う。ランジュは観客だった4人に自身のやりたいスクールアイドル活動について説明した。
「鐘嵐珠は集まってくれたファンに最高のパフォーマンスを見せる。そしてファンは満たされる。私に注目するみんなの顔を見るのは最高の気分よ。きっかけをくれたアナタ達には感謝してるわ。でも私はこれからも同好会とは違うソロを追及する。私自身を証明するためにね」
エマはランジュをずっとスクールアイドル志望の留学生同士として、そして同好会をきっかけに此処に来てくれた人として放っておけない、本心を隠している気がすると気に掛けていた。ついにランジュに一人でやりたいの?と問う。
「もし同好会に入ってたら今みたいな自由なステージだって出来なかったわ」と答えるが、璃奈は自らのライブ経験からそれを否定、エマも方法があるはずと提案すると「一緒にしないで!」と一喝。
「アナタたち同じスクールアイドルでしょう。なのに他人の事ばかり気にして。私は自分の足で高みに登りたいの。”ファンと一緒”なんて言ってる同好会に入ったら、パフォーマンスにも悪影響が出るわ」と声を荒げた所で、彼方が優しく諭す。ランジュは根負けして同好会に正しさの証明を要求した。
何故か同好会との活動を一切拒絶するランジュ、しかしながら2話では、ODAIBAゲーマーズへ同好会メンバーのグッズを探しに行き。9人全員分きっちり購入し、自宅で眺めていた。
3話で同好会の新たな形のひとつであるQU4RTZが誕生。ポスターにあった付箋でランジュ宛ての招待状を受け取ると観客席で腕を組んで観ており、『ENJOY IT!』の手拍子パートもただ笑顔で見守る。だがライブの終演後、隣で観ていた栞子が彼女らを認めるような感想を言うと「アタシには真似したくて出来ないステージだった。それは認めるわ。でも…」と険しい顔で背を向けて去って行った。
5話の週末に出掛けたスクールアイドル展では、後述の怪しすぎる格好で、偶然にも同展示を観に来たしずく&歩夢&せつ菜&侑と邂逅。展示会の感想を語り合う。しかし事前にミアから侑についての情報は聞いており、未だに同好会を応援している侑に対して音楽科の成績はどんな状況かと聞く。既に彼女の成績がギリギリ低い事を見透かしており、案の定的中すると「中途半端なのって、見ててイライラするの。いい加減、同好会の活動に付き合うのなんかやめて、もっと自分の夢に向き合ったら?」と1話以上に厳しく評する。歩夢とせつ菜が侑を庇うが「そうやって甘やかすから良くないのよ!」と2人を退ける。その後も侑を「”同好会で夢を叶える”、そう言っていたのに、今のアナタは周りに自分の夢を重ね合わせるだけよ!アナタはそれで満たされたとしても、何も生み出してないわ!」と辛辣に指摘し続けた。
批判された侑だったが、反論しようとした歩夢を冷静に制止し、「(私のために意見を伝えてくれて)ありがとう。嵐珠ちゃんは優しいんだね。あの時、嵐珠ちゃんに(なぜ同好会にいるのかという質問を)言ってもらえたから。今はまだ全然だけど、私、結構前向きに頑張れてるんだ。だから、もし気にしてくれてるんなら、もう少しだけ見ててくれないかな?」と善意を込めて言われる。彼女の嵐珠への感謝に満ち溢れた笑顔に、自身は照れ隠しで「だ、誰が気にしてるなんて言ったのよ!」と告げ、グッズと飲み物のカップを持ち帰り、帰省する(せつ菜から侑に「お2人共、熱いですね」と評される)。しかし、嵐珠が侑に向けた言葉にしずくがなぜか深く傷ついており……(その後は「桜坂しずく」のアニメ2期5話の記述を参照)。
プライベートは一人で遊び歩き、2話では駄菓子屋や御神籤、デザートビュッフェをニコニコと満喫しては自撮りと料理撮影をした。
5話にライブを休みにして出掛けたのは「スクールアイドル記念館」の特別展「スクールアイドルの軌跡」。同展示に居た侑とA・ZU・NAの目に入ってきた物は、ミュージアムショップの前でLoveLive!キャップを被り、ハートサングラスを掛け、首にメガホンを下げ、胸に大きなハートのあるTシャツを、肩にはLOVE LIVE法被、その上にLOVE LIVEタオル、腰にもラブライブ!タオル、腕にリストバンド、下半身もLOVE LIVEスウェット、の全身ラブライブ!グッズ尽くし、そして土産の紙袋にCDとキャラクターぬいぐるみとポスターをいっぱいまで詰めた物を小脇に抱えた鐘嵐珠だった(歩夢から侑に注意を促す形で後ろ指を指された)。
6話時点で連日のライブ活動の成果として、第2回スクールアイドルフェスティバルのイベント参加人数の増加に繋がったが、同好会のユニット活動の順調さも相まって参加人数はキャパオーバー、逆に開催危機に陥ってしまった。学校中の噂で話を知ると、同好会に何事かと駆け込む。
問題解消のため、生徒会長の中川菜々召集のもと、虹ヶ咲・東雲・藤黄・Y.G.の代表スクールアイドル会議に個人で出席。他校の文化祭スケジュールから、菜々の発案で他校の文化祭もフェスと合同開催にする方向に向かった瞬間、ランジュは1人思案する。
日が進み他校の承認を貰えたがあと一校分、という所で満を持して同好会部室にやってきたのは、2話のランジュゲリラライブを観に来ていた目尻にランジュと同じ赤いアイラインを引くランジュのファン、黒羽咲夜&黒羽咲良。「鐘嵐珠から話は聞いた」と2人が紫苑女学院も学園祭で協力すると言い出してくれた。ゲリラライブが紫苑メンバーと知り合えた縁だとランジュ自身も後に語った。
こうして無事に開催にこぎつけた5校合同文化祭&第2回スクールアイドルフェスティバルの前夜祭でメイキング映像を微笑んで見守る。
孤独と敗北感を味わい、孤高を脱ぎ捨て遂に同好会へ(7話~9話)
7話からは、東雲、藤黄、Y.G.国際、紫苑、虹ヶ咲の5校で1日ずつ会場をリレーさせる第2回スクールアイドルフェスティバルが5日間開催。
ランジュも楽しげに1日目の東雲学園から一人で遊び歩こうとするが、スタッフ活動中の栞子を見つけ「ねえ、これから──」と呼び掛けた途端、彼女が通行人に頼られ忙しくなる。その最中にランジュに気付いて応答してくれたが「無問題ラ!お仕事がんばってね」と笑顔で返事をして別れた。だが去り往くランジュの口は笑ってはいなかった。
4日目の紫苑女学院では、『Eutopia』での衣装で参加。ファンの学生達の色紙にサインをして微笑む。しかし彼女らが大喜びしながら離れて行くと、何故かランジュから笑顔が消え眉が下がる。同好会メンバーに紫苑&同好会2年生のコラボステージを一緒に観ないかと誘われたが、最終日の虹ヶ咲学園で同好会のステージはたっぷり観られるからと断ると、エマに最終日での共演の約束を交わしてもらう。
ところがその夜、栞子が突然スクールアイドルになった。
同好会に見守られて姉の全盛期の輝きを目指した拙いデビューステージをやり切り、フェスが終わったら同好会に仲間入りしたいと告げる栞子、大歓迎ですぐさま彼女にハグしたり栞子を中心に笑い合う同好会メンバー。この出来事を、ランジュは遠くの物陰から目撃していた。そして、その場から立ち去るランジュの表情は悲しみに染まったものだった……。
栞子との関係は、ランジュが香港に行くまでは彼女の家に近かったのでよく一緒に遊ぶ仲だったと判明する。別れの時期は7話によると数年前、栞子がまだ幼くその姉の薫子が高校生だった頃。この一時の別れは、間接的に栞子がスクールアイドルと最初に出会うきっかけに繋がっている。
虹ヶ咲学生同士になった今は小規模のゲリラライブに招待はしないが、会えると朗らかに親しく話す間柄である。
3話で栞子にライブの成果を聞かれると次は大きな規模のライブをする予定だと自信満々に教えるも、ふと表情を固まらせると栞子に振り返り、いつもと違う自信の無さそうな微笑みで「その、来てくれるわよね?」と招待した。彼女が二つ返事で承知してくれたので安心する。
4話Cパートのライブを栞子が観覧。すごい盛り上がりだったとの感想に「アタシのライブだもの」と胸を張る。しかし、「ランジュを見ていると、やはり人はそれぞれ適性にあったステージにいるべきだと思います」と続けた栞子には疑問の反応を浮かべた。
8話のフェス5日目(最終日)の虹ヶ咲学園の会場では、SIF2のTシャツを着ない制服姿と衣装で参加。廊下を歩くとファンの学生達が湧くくらい短期間で人気がうなぎ登りだとして、ライブパートでのオープニングアクトを担う。せつ菜の「ガツンと勢いを付けていただきたい」という頼みに「任せておきなさい!」と挨拶に来た。同好会や他校グループのこれまでのライブは良かったと答え、1話での約束通り、皆を差し置いた一番の主役、つまり最高のソロアイドルになると改めて宣戦布告する。それを受けて立つ同好会に不敵に笑ってみせた。
流しそうめん同好会監修のラジコンボート「ニジガク号」校内レインボージェットスライダーのレーンの終点に、メインステージの照明効果が作動するスイッチを設置、作動と共にランジュのライブが始まる。
……のはずが、ニジガク号がリハーサル通りに行かず最終コーナーで停止。ライブ会場が静まり返り、どよめく。
ランジュの応援に来た同好会も不安がるが「お膳立てなんて、最初から期待してないわ」
「言ったでしょ、私は与えるだけで良いって。私は私を知らしめるために、ステージに上がるんだから。私には、そのやり方しかないの」
メインステージでランジュが息を吸い、歌い、踊りだしたのがアカペラverの『Queendom』。呼応するように(来たはんぺんのおかげで)ニジガク号が正常に動き、作動した舞台装置まで味方に付けた。観客の大歓声の中、同好会は呆気に取られていた。
同好会の輪の中にいる栞子にタオルを渡され労われる。栞子の過去の憧れと挫折は、ランジュと離れ離れの数年間で終わり、前日の夜に再起したばかりのせいなのだが、返答に困る栞子に「別にいいわよ。こういうのは慣れているから」とすれ違う。同好会にはステージを楽しみにしていると告げ離れた。ジェニファーに「まさに孤高」、かさねには「『ソロアイドル』だね」と称される。だがフェスの最中に侑が作曲で走り回る間、ランジュは陽の当たらない教室で机に臥せっていた。
最後の同好会ステージ、侑がランジュと約束した、彼女が同好会にいる理由にふさわしい曲『TOKIMEKI Runners』を完成させ、彼女自身がピアノ演奏しながら同好会メンバーと共に披露してみせた。
終演後の同好会や実行委員の打ち上げ会場に、ランジュは一人挨拶に行く。「侑の覚悟、伝わったわ。同好会も、見事に正しさを証明してみせた」「私は100%やりきったけど、同好会はそれ以上だった。ここに来た価値は十分あった。後悔はないわ」栞子だけは言葉の真意を察したのか俯く。歩きだしたランジュは誰にも聞こえない声で「拜拜(バイバイ)」と呟いた。
ミアとの関係は、2話でのミア曰く「友達ではないビジネスパートナーの関係性」単にミアの曲を歌いたいから彼女に声を掛けた模様。日常会話はする仲で、5話冒頭ではライブの予定を話すがてらミアが聴いていた侑作のピアノ曲をスマホのイヤホンを片方借りて聴くと「いいじゃない」と認める。7話のフェスで璃奈達に無理やり連れて来られたミアを見つけると、まさか来るとは思わなかったと驚いた。
9話のフェス終演からしばらく経った日、ミアと栞子にメッセージを送信。スクールアイドルをやめて帰国する、ミアには曲作りはもういい、と宣言した。
だがミアは彼女自身の境遇から、ランジュに曲を歌ってもらうその影響力に全てを賭けて今日まで仕事をしてきたので、承諾できずランジュの家に殴り込んできた。ランジュは部屋を発つため荷物を纏めながら、同好会は手の届かない場所だったと完全に諦めた様子でパートナーシップの解消を告げる。
焦ったミアがランジュを帰すまいと、数日掛けてランジュが望むであろうランジュ用の曲を1本完成させて聴かせてきたが、技術こそあれランジュのための曲ではないとランジュに全く響かなかった。
帰国日が迫る放課後、栞子とバッタリ会う。この来日中に初めて一緒に帰った2人は、栞子が実行委員で連日走り回っていた事、ランジュがライブで忙しかった事を話し合うが、栞子から自らのスクールアイドルに纏わる過去を教えなかった事を謝罪される。栞子はランジュが傷付いて怒ったと思い込んでいたのだがランジュは「怒ってないわよ!」と驚いて否定。ランジュはそれにもう一言続けようとしたが、言葉を詰まらせ逃げるように別れた。
香港への帰国の日。栞子とミアに今夜の便だと伝える。2話の同好会グッズをボードに飾って、新しくランジュのグッズを外に並べた物を退去する部屋に置いて出発。空港で飛行機を待っていると、栞子たち同好会12人が駆けつけてきた。同好会メンバーがランジュを引き止めている間にミアが遅れて到着し、新しい1曲を聴かせてきた。ランジュの曲ではなく、ミアがその場で歌ったミアのソロ楽曲『stars we chase』。ミアは過去に挫折してしまった歌を歌う夢を叶えようと歩み出したのだ。ミアは挑発するようにランジュを誘い、栞子も温かくスクールアイドルに迎え入れようとした。
ランジュは目に涙を浮かべ、泣き始める。
仲間入りはランジュの人生経験から不可能と嘆く。理由は昔からランジュは何故か周りの子と仲良くなろうとしても皆だんだん離れて行き、友達になってくれる人がいなかったから。何が悪いか何故避けられるか、他人の気持ちが分からない(ミアの評価によれば「言動は癇に障るところがある」との事。おそらく2話や5話の様に他人の自身とは異なる考えに突っかかる部分だろう)。唯一栞子だけは友達になってくれたが、ただ一人の友達である栞子の事情だって知らなかった。ソロアイドルなら相手の気持ちが分からなくても相手を認めさせることは出来る筈だった。それなのに同好会はソロアイドルでも他者と信頼し合う絆があり、ユニットもそれ以上の事も出来る。それがスクールアイドルなら自分には出来ない。と結論付けてしまっていた。
同好会を拒絶した活動の原因が分かった一同。ミアは空港に12人が集まった意味と、ミアとランジュの似ている境遇、新たな出発点になれる同好会の力を説く。エマがユニットが始まったのはランジュのおかげだと言い、侑はランジュの叱咤で前に進めたと感謝する。
最後に栞子が「もう一度ここから始めませんか」とハグ。ミアも「よろしく、ライバルさん」と関係を改める。ランジュは不安そうに「ライバルでも、友達になれる?」と問うとミアが「今更!」と即答。3人で笑い合う。
そうして「今からでも間に合う?」と同好会に尋ねたランジュを、侑たち同好会は歓迎。ついに同好会に加入、部活動に所属し、友達に囲まれたスクールアイドル活動が始まった。
増えていく友達との絆、調和を目指し新たな高みへ(10話~最終回)
10話「かすみん☆ワンダーツアー」は影の主役回(提供の読み上げ担当はランジュ)。
10話の歓迎会で栞子&ミアと3人揃いで晴れて正式な同好会メンバーになる。
かすみが「同好会の部長は一番人気で実力があってとびきりかわいい子(=かすみ)」だと言うので「え、ランジュ?」とノータイムで返答しミアにツッコまれた。
親睦を深めるという建前で部長の威厳を示したいかすみによる、しずくの家を借りた鎌倉合宿に参加。
ランジュも栞子もお泊まり会自体が初体験なので、かすみの「お泊まり会は枕を持参しないといけない」の嘘にも2人で簡単に引っかかる。手巻き寿司や枕のカバー装着はメンバーに教わり真剣に真似した。果林のヨガは完璧に習得。
1日目は13人が数グループに散るのに混ざり鎌倉と横浜の観光地巡りやお土産店を楽しんだ。しかしスマホを眺めては不満そうに独り言を言うランジュ。
2日目はかすみ提案のオリエンテーリングとして、璃奈開発のアプリ「ニジガクGO」で街を歩いて猫キャラクターを探す収集ゲームの順位争いに参加。栞子と2人で探すが0匹で、かすみと合流しても成果なし。かすみが合宿の動機をバラして逃げた折に、自らに正直なかすみとの対比で、栞子に(ランジュが)隠し事をしていないかと問われた。
ランジュは、友達との記念写真を撮りたがっていた。まだ風景しか撮れていない。あまりにもほほえましい隠し事で笑ってしまった栞子に照れて怒ると、栞子がツーショット写真を撮ってくれた。自撮りは慣れているはずなのに緊張して強張ったランジュの背後に猫キャラクターが1匹。
ゲームに勝った侑の優勝特典として、完成していた12人曲の歌詞を皆で考え、BBQと花火を友達たちと笑い合って満喫。最後に栞子に背中を押されたランジュは、顔を赤らめながら笑顔で発言した。
「ねえ、みんな。お願いがあるんだけど……」
同好会部室には現在、第1回SIFの写真の左下に、ランジュが部長のかすみをセンターに指定した鎌倉合宿の集合写真が飾られている。
11話からメンバーに遠慮するのをやめ、素を見せるようになった。かすみがクレープを食べずにいるのを「食べないなら食べてあげる」と冗談を飛ばす。
同好会は申請さえすれば部に昇格でき、大会「ラブライブ!」にも挑戦出来るだろうと知らされると、せつ菜が察知するくらい表情を変えた。せつ菜にラブライブ!に出たかったのかと尋ねられると、心惹かれるものはあるが今の自分ではまだ皆と一緒にステージに立つのは難しいだろう、と見切りを付けていると明かし、侑達から応援を受ける。大会に出場できない同好会のままでいる方針に「皆で楽しい事をしたい」と同調した。
放課後に侑&歩夢とお喋り(自信の無い歩夢に「歩夢は完璧よ!」と鼓舞)しながら、3人でこれからランジュが皆と活動できる参考にと皆の話を聴いて廻った。果林との会話で侑が同好会を「12人」だと言ったので「13人でしょ!」と侑を歩夢ごとハグ。
果林が悩みの末に提案した「同好会1stライブ」に賛成する。
12話で1stライブの日程が決まり、焼き菓子同好会がランジュ達新入部員にもアイシングクッキーを焼いて声援をくれた頃。
栞子&ミアを昼休みに校庭の隅に呼び、この3人で特訓をしたいと申し出る。皆の気持ちが重なれば一緒に歌う事もある、自分にそれが出来るのか自信は無いけど、同好会に入ったので挑戦したい、2人に手伝ってほしい、とお願いすると2人とも快く応じてくれた。
また、ランジュは登場しなかったが、彼方が歩夢からロンドンの短期留学の相談を受ける(侑には未だ明かしていなかった)場面では、「"夢を真剣に追い求めるなら同じ場所にいられなくなる"。ランジュちゃんが最初に言ってた事も、ある意味正しかったのかもね」と呟くシーンがある。
恐らく同台詞の前半は「栞子が7話で同好会加入を決意した事をランジュが知り、9話中盤までお互いの関係がぎこちなくなってしまった(ランジュに至っては帰国を決意する原因になる程)」事、後半は「2話でのランジュが過去の経験から「友達・仲間との絆や友情が、自分自身を不自由にさせてしまう事がある」という旨の発言をした」事を思い出し、歩夢と侑、彼方の妹の近江遥の現状に対して呟いたのだと思われる。
ラブライブ!の東京予選当日。出場している遥や黒羽姉妹達、フェスにも参加してくれたメンバー全員に向け、虹ヶ咲の同好会や東雲・藤黄・YG国際・紫苑のファンが大勢集合したライブ映像を配信。
ラブライブ!出場者へのエールを送る群衆に続けて、ランジュ本人にも急にコメントを求められて困るが、栞子とミアに押され「無問題ラ! ベストを尽くしなさい!」とサムズアップで元気に応えた。無事実力を発揮した東雲学院のライブの映像スクリーンに熱中した声援を送る。
13話はついに1stライブ当日。同好会のファンから届いた大量のメッセージカードやプレゼント、フラワースタンドを眺めては喜ぶ。開演前の円陣には「やってみたかった」と感激。
いよいよ開演し、トップバッターはランジュ。
Eutopiaの衣装を着たランジュが披露したソロ楽曲は、侑が作ったとされる新曲『夜明珠(イエミンジュ)』。
会場を沸かせたランジュは舞台袖ですれ違う2番手のかすみとハイタッチした。
1stライブTシャツに着替えたランジュは舞台袖で皆のステージを鑑賞していたが、ミアのソロ、そして栞子のソロが終わると、同好会に事前連絡なしでミアと2人ソロ衣装を着直した姿で登壇、ステージに残る栞子の下へ向かった。
3人でポーズを取り、新ユニットR3BIRTHの誕生を発表。1ステージ踊り切った。(楽曲こそ流れなかったが、決めポーズや一枚絵の元ネタはこの時点で発表されていた唯一のR3BIRTH楽曲『MONSTER GIRLS』の物である)
ステージ終了後、サプライズに大興奮のメンバーにドヤ顔のR3BIRTH。これが出番を待つしずく及びA・ZU・NAに火を点けることになる。
ソロパートが終わり、最後は初めての12人全員曲『Future Parade』。楽曲MVの中の日常イラストには、かつて一人遊びで行っていたデザートビュッフェ店に栞子・エマ・かすみらと遊びに行って自撮りで集合写真を撮るランジュの姿があった。
ライブ終演後のエピローグには、年明けで歩夢がロンドン短期留学に出発した頃、いつも通りの日常を送る同好会12人の姿があった。ランジュは愛が抱っこしたはんぺんと触れ合い友達になろうとしている。
にじよん あにめーしょん
『にじよん あにめーしょん』は、第2話が愛とのW主役、第7話が単独主役回。
キャラデザがアニメ版準拠になるのと同時に癖の腕組みポーズも採用された。
第2話では、愛とのかわいい勝負で、かすみから教わった決めポーズを実践。しかし審査員のひとり栞子から辛辣な感想が投げられたので、かわいい仕草ならぬ圧を感じるアピールで彼女に迫る事にした。
第7話では、同好会のトランプ遊びに入れてもらう。
ランジュの得意な遊び方は「ソリティア」「トランプタワー」「リフトシャッフル」と一人でできる物ばかりで、逆に「ババ抜き」はルールを知らないビギナーで某園田状態になるレベル。
そんな中ふいに1枚しか使用できないジョーカーに「特別」さを感じ、自分の境遇に重ねてしまう。
スクフェス2
『スクールアイドルフェスティバル2』では高咲侑が属する虹ヶ咲メンバーの一員として登場。
他校の新聞部「あなた」であるプレイヤーはチャットで彼女らと会話ができる。
基本ビジュアルと人物設定はアニメ版寄り。
性格はアニメより押しが強いスクスタ版寄りであるが、落ち込みやすい点はアニメ版にも近い。
ただしスクフェス2が過去のコンテンツ全体のイラストを再利用している関係で
キャラクターデザインについての仕様が非常に面倒なことになっている。
元々ランジュはスクスタとアニメの2つで、頭部の作画がかなり異なる。二次創作であっても髪型を見ればどちらに寄せたかがすぐさま判別できるほどに。眼の作画も、制服の模様なども描き分けてある。
侑が登場する故にアニメ設定寄りの本作。スクフェス2はスクスタの系列ゲームで、前作『スクールアイドルフェスティバル』でもキャラデザはスクスタの物を使用。
その結果か、現状両方のキャラデザのランジュが乱立している。
- 公式サイト「MEMBER」ページ立ち絵≪スクスタ版立ち絵がベース≫
- 新規カード【UR ショウ・ランジュ(覚醒前)】≪アニメ版のデザイン≫
- ショートムービー「スクールアイドルの日常」の「ニジガクの日常」での動画イラスト(夏制服の袖にライン装飾が無い)≪アニメ版グッズ用イラストのデザイン≫
- イベントストーリー立ち絵≪スクスタ版と同じ立ち絵≫
- イベントストーリーで隣に並んでいる栞子&ミアの立ち絵は、リボンのデザインのみアニメ仕様に描き換えてある。
レジェンドオブニジガク2
『レジェンドオブニジガク』シリーズは『レジェンドオブニジガク2』から登場。
「風水導士(オラクルファイター)『ランジュ』」となり、聖騎士セツナ一行のお供として冒険に同行する。
世界の滅亡を防ぐ重要アイテム「ソウルエッグ」を守護する一族で、予言書や古文書の解読もできる、今作のキーパーソン。
鍋ぞうコラボ
『鍋ぞう・HUMAXグループ』と虹ヶ咲とのコラボキャンペーンでは、鍋料理店という事で代表キャラのように扱われた。
公式サイトのイベント特設ページのキャプションが『お肉が大好きなランジュの「みんなと一緒にお鍋が食べたい」のひと言で、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会が鍋ぞうにやってきたよ!新鮮なお肉のメニューや充実したサラダバーにランジュも大満足!』で始まり、キービジュアルでは12人に混じって一人嬉しそうに肉の皿を抱えている。
コラボメニューの一つには唯一人物名が入った「ランジュも大好き牛肉」もある。
ランジュの中国語
ランジュがセリフで喋ったり、担当楽曲の歌詞に入れている中国語について。
中国語には方言がいくつもあり、ランジュが話すのは標準語の普通話(北京語を標準とした言語)である。字体は簡体字。
ランジュは香港出身なのだが、香港での方言かつ話者が多数である広東語(繁体字)は「無問題ラ」(冇問題啦)くらいしか言わない。
※とは言うものの、香港では1997年の返還前から広東語・英国英語に加え普通話の教育にも力を入れている為、香港特別行政区内で使われていないという訳ではない。
唐可可のほうはカタコトなのもあって興奮時や相槌の際に中国語を長い文章で喋るが、ランジュは日本語の中にあえて単語や短文を入れるのみ。その分可可より比較的簡単な言葉選びをしている(アニメ版は除く)。
日本版のスクスタや虹ヶ咲関連作品では簡体字の一部漢字を違和感がないように反映できないらしく、実際簡体字「乐(楽)」が使用されたスクスタ毎日劇場2023年の小泉花陽誕生日回とスクフェス2各虹ヶ咲メンバー誕生日ボイスでは別のフォントになっていた。
そこで日本語と同じ漢字や代用の漢字(例:谢谢⇒謝謝)が存在しない字、「当然啦」のように日本語と読みが全く違う熟語は全てカタカナで表記されている。楽曲の歌詞カードは正式表記で記述してある。
「ウェイシェンマ!」……「为什么」=どうしてよ! (スクスタ第26章第5話)
「OKラ!」……「OK啦」=OKだよ (スクスタ第25章第2話)
「謝謝ニーメンラ!」……「谢谢你们了」=アナタたちありがとう (ランジュ キズナエピソード3話)
「ダンランラー!」……「当然啦」=もちろんよ! (スクスタ第37章第1話)
「アイヤイヤー!」……「哎呀呀」=(悲鳴) (スクスタ第37章第5話)
「慢走ア!」……「慢走啊」=いってらっしゃい! (にじよん シーズン4 #60)
ランジュが楽曲以外で長文の中国語を喋る機会は少ないが、以下で聴ける。
- アニメ版は特別多く喋っている。
- スクスタのライブで「SP特技」をランジュ3人で発動させたソロ演出で、中国語を一文喋る。[Yī dìng yào kàn zhe wǒ]
- 2022年2月の春節(旧正月)を記念し、『スクスタ』グローバル版の内簡体字版では連動企画として、ユーザーのもとに春節中の嵐珠や可可から電話が掛かってくるサービスが中国の一部地域で期間限定実施された。サービス終了後も中国の動画サイト「bilibili動画」およびSNS「weibo(微博)」で動画として音声公開中。(外部リンク:weibo-ランジュ版)
中国語は漢字1文字ずつに”声調”と呼ばれるアクセントを使い分ける事ではじめて意味が通じる独特の言語で、普通話では声調が4種類あるため”四声”とも呼ぶ。担当声優はそれに則って発音している。
簡体字での「鐘嵐珠」の名前表記は「钟岚珠」。ピンインは[zhōng lán zhū]、ランジュの名前のアルファベット表記はこれに由来する。「zh」は日本語にない子音でカタカナで表現できないが、舌を上顎に巻いたまま「ヂ」や「ツ」等に近い発声をする(ヅォンラン↑ヅューのような発音)。
「~~~ラ!」について
「無問題ラ!」「OKラ!」「謝謝ラ!」「一日一善ラ♪」といったランジュの台詞にある「ラ」は中国語。「啦」や「了」と書く。
中国語には語気助詞という話し言葉用の語尾があり、日本語で言うと「啦」は「~だよ」で「了」は過去系の「~した」「~になった」といった語尾にあたる。
「啦」は簡体字にしかない字なので、本編ではカタカナ表記である。
二次創作では「好きラ」「食べるラ!」「完璧ラ!」など、日本語の語尾を「~ラ」にした口調が普及しており、まるで協和語の「~アル」のような使い方をされているが、本編のランジュの日本語に訛りはなく、特別な語尾は無い。
楽曲
他のスクールアイドルとの楽曲は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会およびR3BIRTHを参照。
- Queendom スクスタメインストーリー第20章にて先行配信、アニメ2期8話挿入歌
- 夜明珠(イエミンジュ) キズナエピソード6話で開放、アニメ2期13話挿入歌
- Eutopia アニメ2期1話挿入歌
- 5201314 虹ヶ咲5thアルバム収録
- PHOENIX 映画完結編第1章挿入歌
評価
2020年9月の初登場から2021年夏の和解・同好会加入までの行動により、2nd Season劇中におけるトラブルを象徴するキャラクターとして、SNS上では一部のスクスタユーザーから厳しい評価を下されていた。
同好会加入後(3rd Season以降)は、現同好会でのほほえましい言動のかわいさやアニメでの活躍、演者の中国語の上手さやアニメ2期におけるソロ曲の人気も手伝い、グッズが先に完売する事例が相次ぐなど、当初は苦言を呈していたラブライブ!シリーズファンにも受け入れられつつある。
だが、今も過去の行動を厳しく評価したり、中には誹謗中傷に近い言葉を発しているユーザーもいる。
同好会加入前には、Pixiv上ではランジュが酷い目に遭う作品も投稿されており(ラン虐も参照)、その多くは今も削除されず残されたままである。
そのため、ランジュが好きだったり、キャラクターが酷い目に遭っているのが嫌なファンは、Pixivを含めたSNS上での閲覧には細心の注意を払った方が良いだろう。
余談
- 演じる法元明菜は中国人の母を持つハーフで、中国暮らしをした経歴から特技は中国語。地域は広東だったのでやや広東訛りの普通話である。ラブライブ!キャストではLiyuuと並ぶ中国語話者となった。
- 特技の中国語を活かし、同シリーズの後続アニメ「ラブライブ!スーパースター!!」では音響協力としてスタッフで参加している。
- 一般的なアニメとは違い、キャラクターとしてステージでパフォーマンスするという作品の性質上、オーディション時には容姿等、様々な条件があったとされ役が決まりかけた際、体形が今のままでは厳しいと言われ、数か月の厳しい減量の末に勝ち取ることができたと自身の番組で述べている。
- 「鍾嵐珠」と誤表記されがち。「鐘」「鍾」はどちらも簡体字では「钟」とされ、中国人の姓の「钟」のほとんどは簡体字になる前は「鍾」であったため。
- 香港の共通語は、広東語(正確には古い広東語に外来語(主に植民地時代の香港を統治したイギリスから)を組み合わせた香港語)と英語の2つである。香港の国柄の事情もあり普段の日常会話で普通話を話す香港人はほぼ居ない。そのため香港に詳しいラブライバーからはランジュがほぼ広東語を話さないのが違和感だとされている。
- サインはフルネームの簡体字版+「L'ange」(フランス語で天使の意味)、オマケに天使の輪っか付き。
- プロジェクト内では名前の正式表記は「鐘嵐珠」「ショウ・ランジュ」と2種類ある。
- 血液型がB型の2年生メンバーは、『サンシャイン!!』に登場するAqours・高海千歌以来。
- これはミアも同様であるが「正規メンバーとして複数人が同時加入する」「追加メンバー加入後に別の追加メンバーが加入する」という事例はシリーズ初である。
- スクフェスでの担当属性はスマイル属性である(が、スクスタのオールスタープロローグ衣装姿は青色となっている)。
関連イラスト
制服
冬制服 | 夏制服 |
ソロ楽曲衣装
Queendom | 夜明珠(イエミンジュ) |
Eutopia | 5201314 |
PHOENIX | |
ユニット楽曲衣装
MONSTER GIRLS | Vroom Vroom |
グループ楽曲衣装
Lumf | Just Believe!!! |
L!L!L! | ミラクルSTAY TUNE! |
CDCS | Future Parade |
永遠の一瞬 | SSYYP |
Go Our Way! | |
非楽曲衣装
オールスターズプロローグ | くじ引き堂描き下ろし水着 |
関連動画
関連タグ
ラブライブ!シリーズ ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
スクフェスALL_STARS アニガサキ スクールアイドルフェスティバル2
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会メンバー
唐可可:故郷が中国かつ中国語話者繋がり。可可も日系中国人で上海出身。担当声優がアニメラブライブ!スーパースター!!のキャストとスタッフになる、2人で中国語圏向けの特別番組で共演するなど関連が深い。
ウィーン・マルガレーテ:ソロスクールアイドルのライバルポジションとして登場、主人公達との度重なるステージ対決を経て主人公グループの追加メンバーになった外国からの留学生同士。
ラブライブ!シリーズ以外
鳳ミチル:『少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-』に登場するキャラ。誕生日(2月15日)と幼馴染を持っている点で共通している。
今叶星:『アサルトリリィ』に登場するキャラ。身長がほぼ同じ点(嵐珠は165cm、今叶星は165cm前後)と幼馴染を持っている点で共通している。因みに、叶星の中の人も同好会のメンバーで出演している。
エルザフォルテ:『アイカツスターズ!』に登場するアイドル。共にアニメ2期から登場するライバルヒロインで、肉が好物という点も同じ。なお、中の人はある人物と同じである上、彼女が率いる学校の主要メンバーのうちあるアイドルを除いて出演している。