概要
『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』及び『スクスタ』に登場する虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会内ミニユニットの一つ。
A・ZU・NAら他の虹ヶ咲ユニットに遅れて誕生した追加ユニットで、最後の4組目。
日米中出身のスクールアイドルで構成されたグローバルユニット。
担当声優も英語のネイティブ話者と中国語のネイティブ話者を揃えているため、ユニット楽曲はどれも日本語、英語、中国語の3ヶ国語が入り混じっている。
普段はメンバー3人ともに日本語で会話するが、ミアとランジュは母国語も混ぜて会話をする場合があるので、同じ料理を食べた時に「美味しいです」「Yummy」「好吃」と一斉に喋る事もあった。
実は、『R3BIRTH』のメンバー3人には(『虹ヶ咲』のプロジェクト始動時にいなかったために)スクールアイドル同好会に中途加入したという共通点がある。
キャラ属性の方も、『スクスタ』と『アニガサキ』では最も遅く同好会に加入したメンバーの集まりで、そのうちの2人は年度途中で転入してきた留学生であり、新入り要素に溢れているのが特徴。メンバー全員が名家のお嬢様なのだが、交友は狭かったせいで日本の高校生らしい事はあまり知らない。
ユニットとしては、「完璧」「最高」を目指して活動中。
3人でセンター争いをして競い合う集団で、その点はDiverDivaが似ている。スクスタ版ではランジュが「ランジュ率いるR3BIRTH」を自称しては否定されており、そこはQU4RTZの中須かすみのように見える。
スクスタ版ではランジュが中心となって結成された。アニメ版でもランジュの呼びかけがきっかけでユニットが結成されている。スクスタ版では『昨日の敵は今日の友』のようなユニットで、かつてスクールアイドル部に所属して(スクールアイドル)同好会と対立した3人で構成されている。
同好会のミニユニットの中では、唯一『1・2・3年生が全員いるユニット』でもある。しかし、3年生のミアが14歳で末っ子、1年生の栞子と2年生の嵐珠が上下関係なしの幼馴染の関係、栞子が生徒会長かつ嵐珠を叱れる立場でまとめ役も可能……と、かなり歪な形となっている。
楽曲は、K-POPに似た音楽ジャンルに統一している。
ラップが多め。歌詞の中国語は言語の性質上ラップになりやすい(アクセントを変えると言葉の意味も変わるため)。英語は(ミアを中心に)全員で、中国語はほとんどランジュが担当しているが、2曲目のリリース以降は全員で中国語を歌う場面が増えている。
所属メンバーの各イメージカラーも、翡翠、プラチナシルバー、ピンクゴールドと宝石や貴金属の名称に統一されている。
「R3BIRTH」の「3」は「E」のLeet表記として使われている。虹ヶ咲ユニット仲間のQU4RTZも同じ表記法則を持つ。
ユニット名の応募者であるRinTaichoさんは海外からの応募で、由来は、All three girls have rediscovered why they love music) and what it means to be an idol, each becoming even stronger than who they were previously.(日本語訳「3人の女の子全員が、なぜ音楽が好きなのか、そしてアイドルであることが何を意味するのかを再発見しました。そして、それぞれが以前よりも音楽やスクールアイドルへの思いがさらに強くなっています。」)とのこと。
「R3BIRTH」のユニット名は劇中では「何度でも生まれ変われる」「再誕、再出発」の意味が籠められている。
メンバー
ユニット結成経緯
メンバー3人全員が2019年の虹ヶ咲ユニット投票時にはまだ発表されていなかった追加メンバーなので、元々は所属ユニットなしの3人だった。そのうえ、ミアと嵐珠は結成企画の開始当時は虹ヶ咲の追加メンバーにもなっていないゲストキャラクターとしての扱いでもあった(両者ともソロ曲のMVは公開済)。
スクスタ28章の配信後に鐘嵐珠、三船栞子、ミア・テイラーによる新規ユニット結成が発表され、2021年7月1日より電撃G'sマガジンにて新ユニット命名プロジェクトと題してユニット名を募集開始される。
7月14日に候補が15に絞られ、決選投票がなされた(ユニット名最終候補(新ユニット命名プロジェクト 決選投票))。
決選投票の結果、2021年9月1日の生放送にてユニット名が「R3BIRTH」に決定し、発表に至った。
スクスタ版での活動
スクスタでの結成理由は、28章での嵐珠の帰国騒動が発端である。
当時スクールアイドル部に所属していた嵐珠・ミア・栞子だったが、嵐珠は栞子に強く怒られたのを親友として見放されたと思い込み退学を決める。栞子やミア達スクールアイドル部と事情を知ったスクールアイドル同好会は嵐珠と向き合うために彼女を捜索、その足掛かりとして嵐珠が聴けばまず反応してくれそうな楽曲をミアが作曲した。その際に部で結成されたDiverDivaを褒めていた嵐珠の姿をヒントに「この曲は嵐珠と栞子とボクに歌わせてほしい」とミアが申し出たのがユニット結成の第一歩だった。
「MONSTER GIRLS」が製作され、見事嵐珠の心を突き動かすとこの曲は部の新ユニットの代表曲として学園内のステージでパフォーマンスが披露された。これがR3BIRTHとしての初ステージとなった。
その後30章ではスクールアイドルエキシビションの校内オーディションにも、同好会に移籍した3人によるR3BIRTHとして出場した。
ただし、30章配信時点(2021年8月30日)ではユニット名は決定していなかったため、他のメンバーのユニットがちゃんと名前で呼ばれていた中でも劇中では「ランジュ・ミア・栞子のユニット」と呼ばれていた。
第31章ではカラオケで遊びとして歌った場面でようやくR3BIRTHと呼ばれる。
6thシーズンでは、虹ヶ咲がお台場を巻き込んだ地域イベント「第1回お台場レインボーカーニバル」を企画し開催、R3BIRTHは世界中の屋台グルメを楽しめる縁日村を営業した。エジプトのコシャリ、中国のちまき、シャワルマ、ペルーのタクタク等。
アニメ版での活動
2022年放送のアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』ではこの3人が2期からの新キャラクターとして第1話から登場。ランジュとミアは第9話で同好会に加入、栞子は第7話で加入したが、正式な入部(歓迎会)は第10話で3人纏めての入部になった。
第11話で、(グループ活動に必要な)「他人と何かをする事」がどうしても苦手なランジュが、みんなと歌えるようになりたいと特訓を依頼したのが栞子とミアだった。
その成果が出たのか、第13話開催の「同好会の1stライブ」で栞子のソロステージ終了直後にランジュとミアが乱入し、3人でパフォーマンスをするシーンがあり、「MONSTER GIRLS」のジャケットを模したカットも存在するものの、アニメには「R3BIRTH」という単語自体が登場せず、結成したとは一切明言されていないため結成したかどうかは不明。
また、TVアニメ2期において新曲と既存曲が披露されなかった唯一のユニットとなっている。
1stライブから2週間程度経ったアニガサキOVA開始時点で正式に結成済(ユニットライブのステージ床にR3BIRTHのロゴがある)。新曲『Feel Alive』も公開された。
3人それぞれに固定ファンがついている様子。
OVA挿入曲の全員曲『Go Our Way!』は、R3BIRTHがセンター。MVは演出によりR3BIRTHユニット曲に誤認させるような作りになっているが、実際MV全体を使ってR3BIRTH主役のとある物語が描かれている。
ボイスドラマ
普通の『ニジガク』世界以外を舞台としたボイスドラマでは、ファンタジー調の世界が舞台になっている。現状、2種類の設定があり、どちらも妖精の要素がある。
『MONSTER GIRLS』&ファンミーティング
3人自身がジュエリーの妖精となり、一年に一度ある人間界でのアクセサリーの展示会では宿ったアクセサリーの注目度を競った。他のニジガクメンバーはアクセサリーExpoとアクセサリーのコンテストの光景を楽しみにして来た人間という設定。
「ユニットライブ&ファンミーティング R3BIRTH ~First DELIGHT~」の幕間アニメでは設定が変わり、他のニジガクメンバーも全員妖精で、オダイバフェアリーアイランドに住む12人の妖精による4つのスクールアイドルユニットが各々活動する話になった。
『Vroom Vroom』&ユニットライブ
こちらでは、3人自身は人間であり、それぞれ「栞公国」「ミアキングダム」「ランジュエンパイア」各国の王かつスクールアイドルという設定。他のニジガクメンバーは、各国のエネルギー源である「トキメキエネルギー」を生み出すトキメキキャニオンに住む、9人のエルフたちという設定。
ドラマ内では、スクールアイドルのパフォーマンスにトキメキキャニオンが共鳴し、トキメキエネルギーを生み出すことが判明。それを強化するため、3人でR3BIRTHを結成したという流れになっている。
2023年開催のユニットライブ「R3BIRTH R3VOLUTION」はボイスドラマの直接の続編となり、再びトキメキエネルギーに関するトラブルに立ち向かう。
声優ユニットとして
上述した、ユニット名が決まった生放送にて小泉、内田、法元の3人が初めて揃って出演(法元は初めてラブライブ!関連の場での出演となった。内田はスクスタ22章感想回の生放送で既にゲスト出演とイメージカラー発表もしていた)。
同月21日には、R3BIRTH単独での生配信を行い、その中で2022年1月22・23日開催のユニット単独ライブ&ファンミーティングの開催が発表された。
内田がオーストラリア出身で日本語より英語で話す方が得意かつ早口、法元が児童期に中国で暮らした経歴から中国人と会話し続けられる中国語ネイティブ、という事でこの2人が英語圏と中国語圏のラブライバーに向けて外国語で長文コメントを喋るシーンがよくある。
だが間に挟まれた小泉は当然どちらの言語も一切理解できないので、頭を抱えたり、無理に英語を話す流れに、あるいは兵庫県出身ということから関西弁で競り合うような流れにされることもある。関西弁に関しては法元も大阪府出身で彼女は公式の場でもよく方言で喋るが、ランジュ役としてあえて触れない流れになりがち。
ラブライブ!シリーズでのライブイベント参加は小泉が2020年9月デビュー、内田と法元は2021年12月31日デビュー。
2022年1月の「ユニットライブ&ファンミーティング R3BIRTH ~First DELIGHT~」では2人のデビューすぐでありながら『全速ドリーマー』を始めとした様々な伝説を生み出す。
4thライブMCで小泉が指摘したが、3人全員が新型コロナウイルスが流行してからの加入だったので当時のラブライブ!シリーズのイベントでは感染拡大防止のため観客からの声援を一度も貰ったことが無いメンバーの集まりだった。
声出し可能の音楽フェスとして開催された2022年11月13日『ブシロード15周年記念ライブ』で小泉が、同じく2023年2月12日の『オダイバ!!超次元音楽祭-ヨコハマからハッピーバレンタインフェス2023-』でR3BIRTHが、虹ヶ咲代表としてゲスト参加。アウェイの場ながら3人は初めて声出しライブを体験できた。
ラブライブ!シリーズの単独ライブでは2023年4月〜7月の『にじたび! TOKIMEKI FAN MEETING TOUR』が初解禁の場となった。
明確なリーダーはいないが、虹ヶ咲キャストとして1年先輩で、実年齢も1学年上(ただし3人共1996年生まれで、小泉が早生まれ)でタレントとしても年長である小泉が、実質的にリーダーシップを取っている。
単独イベントでは、他の3ユニットと比べて、ユニットとしてもソロとしても曲が少ない(詳細は下記)ため、全員曲としての楽曲を3人バージョンで歌うことが多い。
特に、MVが存在しないカップリング曲は、ユニークなパフォーマンスを取り入れている。
代表的なものとしては、ビリーズブートキャンプよろしく筋トレを取り入れた「全速ドリーマー」、遊園地などにある動物を模した乗り物を乗り回す「Level Oops! Adventures」などが挙げられる。
ユニット活動以外での3人の関係性
キャラクター
内田と法元が初参加となった4thライブでは、オープニングの演出として、小泉を含む既存メンバー10人が、メインステージに立ち、後方左右のサブステージから内田と法元がメインステージに向かって進み、小泉が手を差し出して手を取り合い、12人揃うという演出がなされた。
4thライブを意識したのか、テレビアニメ第2期第9話でミアとランジュが同好会に入部するにあたり、入部が既に第7話で決定していた栞子が手を差し出して「ランジュ、ミアさん。これから一緒に頑張りましょう」と声をかけ、ミアとランジュが手を合わせるという演出がなされた。
担当声優
『R3BIRTHファンミ ~First DELIGHT~』トークパートで「みんなが思ってるより百倍くらい仲が良い」と自負した通り、声優3人組もプライベートでよく遊ぶ間柄。
内田と法元は2人組のオフショットをSNSによくアップしているが、『Radioアニガサキ公開録音』トークで小泉がこの点を不満そうに指摘していた。逆に法元と小泉のツーショットがあると内田が羨ましがる流れが鉄板。
法元&内田の各YouTube個人番組コラボ企画であった『マインクラフト Part1』回では3人が間接的に会話している(ボイスチャット中、法元のスマホLINEに小泉から「マイクラ誘われてない。だがPCを持ってない」と通知あり)。
ディスコグラフィー
- 2021/10/1 1stシングル「MONSTER GIRLS」
- 表題曲に加え、3人のソロ曲(栞子『翠いカナリア』、ミア『I'm Still...』、嵐珠『Queendom』)とボイスドラマを収録。
- 2022/9/28 2ndシングル「Vroom Vroom」 c/w「バブルオーバー!」
- 2022/9/28 2期BD第4巻特典曲「Look at me now」
- 2023/6/23劇場先行販売 OVA挿入曲「Feel Alive」
持ち歌の少なさ
R3BIRTHの特徴は、持ち歌が他ユニットより圧倒的に少なくなっている点にある。
全員が追加加入メンバーなので単に遅れを取っている、と言うだけには留まらない様々な原因によりそうなっている。
この要素はユニット曲だけでなく、ソロ曲、そして全員曲にまで及ぶ。
2ndシングル及び2期BDで虹ヶ咲の内部4ユニットの1つとして活動できる日までは、楽曲リリースのタイミングが他3ユニットとは完全に切り離されていた。(他ユニットはR3BIRTH結成までに1stシングル・2ndシングル・1期BD特典で活動。結成後の2期アニメではR3BIRTHのみ新規楽曲なし、OVA曲は出たがMV無しで1曲のみ収録。そもそもデビューシングルの曲数も他ユニット2曲に対しR3BIRTHは1曲)
そのせいで1stシングルリリース日2021年10月~新曲リリース日2022年9月までの約12ヶ月もの間、ユニット曲の持ち歌は1曲のみだった。この時点で他ユニットは9曲ずつリリース済である。
全員曲も元々R3BIRTHメンバー不参加だった9〜10人曲が、BD特典曲などの機会に段階的に12人曲へとリメイクされていくのには月日が掛かった。
そして何より「アニガサキ作画で完全新作MVが作成された9人曲は、R3BIRTHは絶対に歌わない」と現時点では設定されている。
その煽りを最大に受けたライブイベントが「ファンミーティング R3BIRTH 〜First DELIGHT〜」。12人曲が当時の新曲2曲しか無かったR3BIRTHメンバーの全持ち歌は『MONSTER GIRLS』『決意の光』『翠いカナリア』『コンセントレイト!(4thライブ用楽曲、未披露)』『I'm still...』『Toy doll(4thライブ用楽曲)』『Queendom』『夜明珠(イエミンジュ)(4thライブ用楽曲)』『L!L!L!(Live the Life We Live)(4thライブ用楽曲、未披露)』『ミラクルSTAY TUNE!』『LIVE with a smile!(カウントダウンライブ用曲、未披露)』。直後に開催それた4thライブ用での初披露が望ましい曲まであり、さらに選曲が絞られる有様だった。(1st〜3rdアルバム曲の先行披露と『全速ドリーマー』のカバーで凌いだ)
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ラブライブ!シリーズ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 スクフェスALL_STARS アニガサキ アニガサキOVA
KALEIDOSCORE:他グループの共通点が多い次作のミニユニット。ユニットメンバーである恋には栞子、可可にはランジュ、マルガレーテにはミアと共通点が多々あり、ユニット名が発表される前は一部ファンから「第二のR3BIRTH」と呼ばれていたりもした。
5yncri5e!:次作のミニユニット。一部の文字を数字に置き換える、その数字がメンバー数と同じという共通点を持つ。
歴代ラブライブ!シリーズ追加メンバー
R3BIRTH(当記事)→Liella!2期生