「私は、自分の適性を最大限発揮できる生き方をしたいと考えています。それは、皆さんの夢をサポートすることです」
「私に…出来るでしょうか」
「もう一度、ここから始めませんか? 私達、もっと仲良くなれると思うんです」
プロフィール
名前 | 三船栞子 |
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読み方 | みふね しおりこ |
英字表記 | SHIORIKO MIFUNE |
学籍 | 虹ヶ咲学園 |
学年 | 1年 |
学科 | 普通科 |
所属クラブ(スクスタ) | 無所属→虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会→虹ヶ咲学園スクールアイドル部→虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 |
所属クラブ(アニメ) | 無所属→虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 |
所属委員会 | 生徒会長 |
一人称 | 私 |
身長 | 160cm(シリーズ17位タイ) |
血液型 | AB型 |
誕生日 | 10月5日 |
星座 | てんびん座 |
スリーサイズ | B79(D)/W56/H78 |
イメージカラー | 翡翠色 |
CV | 小泉萌香 |
肩書き | まっすぐ |
所属ユニット | R3BIRTH |
概要
ゲーム『スクフェスALL_STARS』(スクスタ)及び『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』作品群のキャラクター。
初登場は、2019年10月31日に実装された『スクスタ』メインストーリー第8章第10話。
2020年8月3日に、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の追加メンバーとして加入することが発表された。外部リンク。
ラブライブ!シリーズ史上初の追加メンバーである(「ストーリー上でのメンバー追加」はあったが、いずれも「プロジェクト上は初期メンバーと同等の扱い」であり、「ニジガク」プロジェクト発足の時点では一切登場していなかった)。その後、虹ヶ咲に更なる追加メンバーや、『ラブライブ!スーパースター!!』に登場するLiella!2・3期生や、『ラブライブ!蓮ノ空女学院スクールアイドルアイドルクラブ』に104期生がそれぞれ追加されたことによって、メンバーが後から追加される流れはもはや恒例になりつつある。
ちなみに、スクスタに登場した総勢27名(とSaint Snowの2人を加えた)のプロフィールが公開されているが、本作に登場している10月生まれのスクールアイドルの中では絢瀬絵里(μ's)に次いで2人目である。後に登場した米女メイ(Liella!)と百生吟子(蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ)も10月生まれであるため、現在は4人に増えている。
人物
日本有数の名家(と財閥の流れを汲む)・三船家の次女。天王寺璃奈、中須かすみ、桜坂しずくと同じ虹ヶ咲学園の1年生。身長160cmと虹ヶ咲の1年生組の中では長身。
緑寄りの黒髪ボブの左側頭部に短い紐のような髪飾りをしている。八重歯が特徴的。
瞳は赤眼。
学科は普通科に所属している(『みんなへ届け! ニジガクジャーナル』冒頭紹介より)。
1年生で普通科に所属している所はかすみと同じだが、別クラスの模様。
常に敬語口調で、誰彼かまわず「さん」付けで呼ぶ。一人称は「私」。「あなた」の事は「あなた」と呼ぶが、本人がいない場では「あの方」と呼んでいる。
スクスタ20章で編入してきた鐘嵐珠とは幼馴染みで親友。年齢こそ栞子が下だが、栞子がただ一人、名前を呼び捨てにしている相手がランジュである。彼女のわがままにはいつも振り回されてきたと辟易しており、現在は嵐珠のワガママぶりを一喝する保護者的な存在にもなっている。
嵐珠の母(虹ヶ咲学園理事長)とも家族ぐるみの付き合いであり、硬い口調も崩していいと言われることがあるほど、ランジュの母からは全面的に信頼されている。
性格は誠実で生真面目。不真面目な者には厳しいが、笑顔で冗談を飛ばす一面もある。ただし天然なところもあり、他者の冗談が通じない時もある。
他人が得意する分野を正確に見極めるのが得意。人の持つ能力から性格までを見定めており、分野はスポーツから文化系まで多岐に渡る。ところが、その人の不得意分野や上達を気にしない遊びの活動といった非効率の行為については、(最初は意味が無い物として勘定できなかったせいもあり)他者に理想の進路を強要していた。しかしスクールアイドルになってからは遊びが持つ良さも理解した事で、以前より柔軟なアドバイスが出来るようになった。
その栞子だが、実は(スマホをはじめとする)機械の扱いにはあまり慣れていないという一面がある。スペシャルドラマ「コッペパンの誘惑」では、かすみにスマホの壁紙を変えられるというイタズラをされたときも「壁紙の変え方がわからない」という(かなり初歩的な)理由で壁紙を変える事は出来なかった。この要素は、後の作品に登場するあるキャラにも引き継がれている。
スクスタにて
- 1stシーズン
現生徒会長の優木せつ菜(中川菜々)からは、生徒会長の資質が感じられないとして、もし生徒会長に当選すれば「スクールアイドル同好会」の廃部を検討しようと思案する。
最終的には生徒会長に就任し、スクールアイドル同好会を廃部にするために動き始めるが、(同じ生徒会長の立場にある)絵里とダイヤとの話し合いの末に「もし中間テストで全員60点以上取れなかったら活動禁止」と告げる。
最終的には目標を達成したものの、「それでもスクールアイドル同好会を認める気はない」「何が何でもスクールアイドル同好会は廃部にする」と告げた。
その後も(スクールアイドル同好会の)廃部への執着を見せ、他の部活動に対しては全面的にサポートする一方で、スクールアイドル同好会に対しては迫害じみた行為を行うようになる。
だが、生徒を強制的に転部させるなど、その強引なやり方が災いしてか、生徒達からの支持率が低下していたことが判明した。
さらに、学校説明会の打ち合わせでは適性試験を行い、合格した者のみを入部させるという方法を貫こうとしたため、(当然の如く)各部の部長たちからの反感を買い、打ち合わせがなかなか進まないという有様だった。
このままでは学校説明会の中止という最悪の事態を避けるために、(あれだけ嫌っていた)スクールアイドル同好会にどうすればいいかを直接聞きに行った際、みんなの気持ちを理解するために不本意ながらもスクールアイドル同好会に仮入部することとなり、その際に練習着姿を披露した。
それでも考えを改めなかったために「あなた」と話し合った際、この学校の生徒として出場する最後の大会でスタメンに選ばれずに泣いていた3年生を見たこと、活躍できずに悩んで苦しむ生徒を見てきたこと、そんな姿はもう二度と見たくないと(自分なりに)思っていた事を明かして生徒たちと和解、無事に学校説明会を開催できるようになったのだった。
「学生が学業を疎かにしているのはよくない」という彼女の言い分も分かる反面、そのやり方が強引だったがために悪役として見えてしまう事が多かった栞子だが、休日にはボランティアで児童館や老人ホームに通い児童館の子供たちと戯れる一面があったり、璃奈が拾ってきた猫のはんぺんを部室で飼うことを許可したりと、根は悪い人物ではない。
栞子がスクールアイドルを無駄なものと嫌っていたのは、
姉・三船薫子の存在が関係していた。
それは、「姉(薫子)は自分の適性に見合った生き方をしていれば三船家の跡取りになれたはず。でも、スクールアイドル活動とスクールアイドルフェスティバルに入れ込み過ぎてしまい、そのせいで何もかも失った。だから、(そんな人を見たくないから)適性を何より大事にして皆を笑顔にしたかった」と思う気持ちが非常に強かったから。だから、適性にあった部活に転部させたり、姉から全てを奪ったスクールアイドルを目の敵にしたりする等の行動を取っていた。
しかし、スクールアイドル同好会の面々との交流やあなたとの生徒会活動を通して、考えが徐々に変わっていき、最終的にスクールアイドル活動は素晴らしいものと考えを改めた。
そして、2020年7月31日に追加された「1st Season」最終章(17章)では、無事に開催されたスクールアイドルフェスティバルのアンコールにて、栞子もメンバー9人と共に一緒にステージに上がりみんなで練習した曲TOKIMEKI Runnersを披露した。ちなみに、この時に歌われたバージョンは新イントロも専用MVも用意されているので、原曲とは別曲扱いとなっている。
17章配信の3日後、同好会の正式メンバーとして加入することが発表され、同8月5日よりプレイアブル化された。
プレイアブル化と同時に各ガチャに彼女の初期カードを追加され、彼女のソロ曲である「決意の光」を初披露し、ストーリーの進行度関係なしに全ユーザーへ初期Rカードを配布された。
また同時期に行われたアップデートで、3グループのサマースパラッシュ(水着) 衣装が期間限定の有料パックの一部として実装されたが、彼女のサマースプラッシュ衣装のみニジガクの有料パックではなく課題から無料に入手可能。
18章からは、同好会のイベント関連の学校申請が手軽にできる立場で時に同好会をまとめる役をしながら、スクールアイドル初心者かつ全メンバーの後輩として活動している。
スクールアイドルになるまでは1人で食べる事が多く、大勢で参加しての誕生日会に参加する事は(幼稚園の同じ月の子まとめての会以来)あまり無かった。なので、29人での誕生日パーティ開催に茫然としたがすぐ笑顔になっている。
生真面目ゆえに部員の家族を心配させる活動は許可しないが、それさえ無ければ柔軟に対応する。
18章のμ'sとの合同合宿は栞子の立案によるものだったが、μ'sらが(合宿と称して)すぐ遊び始めたノリに戸惑いながら楽しんだ。矢澤にこ主催の茶番に(ニジガク1年生組で)参加させられた際のピュアさは必見。
ただ、入る部活に迷っている生徒にアドバイスする姿と成績が悪いとスクールアイドル活動は認められないと戒める所は健在である。
14章での体験入部の際、学校説明会で代表に選ばれた歩夢の練習に声を掛けたのが栞子であり、翌15章~16章の歩夢と「あなた」のすれ違いによる大喧嘩まで一番近くで見ていて仲直りに栞子が一役買った経緯もあり、加入後はすっかり歩夢に懐いたと言うか上原歩夢推しになった。歩夢が来るととても嬉しそうな声色になる(栞子キズナエピソード15話~17話など)。歩夢自身もそれを知ってか知らずか、「あなた」と栞子が2人きりだったのを発見すると栞子の方を取り合おうとする始末。
- 2ndシーズン
第19章にて、栞子の幼馴染で虹ヶ咲学園理事長の娘でもある鐘嵐珠(とその連れのミア・テイラー)が虹ヶ咲学園に転入してきた。
第20章からはランジュが同好会の活動を(監査委員会の監視下で)規制し、(プロからの指導を受けられる環境が整った)スクールアイドル部を結成することになる(これをモータースポーツの話に例えると、元から存在していた自動車学校に自動車メーカーのワークスチームが立ち上げられるようなもの)。
スクールアイドル部についての話をランジュとミアがしていた頃から、(宮下愛及び朝香果林と共に)栞子自身もスクールアイドル部へ移籍した。その理由としては、(日頃から暴走することが多い)ランジュのストッパーと同好会の活動再開を許可させる為。
栞子曰く、幼少期からランジュの強引な言動には常に悩まされてきたとのこと。その為、ランジュを説得することが出来ず、部と同好会の板挟みに悩まされる。
しかし、23章で監査委員会を解散する事が決定したため、(元監視委員会の者たちと共に)その事をスクールアイドル同好会に謝罪したが、「ランジュのわがままは目に余る」ということで彼女の監視を続けることとなる。
27章で姉との因縁が改めて明かされ、妹をいつまでも子ども扱いする薫子には日頃から不満がたまっていたらしく、幼いころからキャンプでは探検に行くと言ったきり帰ってこない、自転車に無理やり二人乗りさせて坂道を猛スピードで走らされる、そのトラウマで外に出られなくなったら、今度は部屋に大量の蝉を話される等自由奔放な姉に振り回されてきたことを明かす。
そして、(三船家の跡取りになれたであろうに)姉がスクールアイドルにのめり込んで自ら後継者の座を手放してしまったという過去が原因でスクールアイドルを嫌っていた経緯を改めて明かした。
しかし、薫子を説得しようにもまともに話も聞いてもくれなかった。そこで姉の思考を理解するべく、(同じ姉または妹である)穂乃果、絵里、千歌、黒澤姉妹(ダイヤとルビィ)、エマ、彼方に意見を聞き、自分の意思を伝える為のライブをすると決意する。
だが、再び自分のやり方を押し付けようとしてきたランジュに「あなたの特別なやり方は私にはできません。あっち行っててください!」と初めて拒絶する。ランジュは「栞子まで、私を特別扱いするのね」と言い残し、姿を消す。
(失踪したランジュを気にかけながらも)このライブで「翠いカナリア」を披露し、薫子は妹の立派な自立心を理解した事でようやく考えを改めたのだった。
「三船栞子のファン第1号」を自負する生徒会の書記委員コンビ右月&左月がいる。メインストーリーでは2ndシーズン第20章から登場、最初は監視委員会として活動する羽目になったが、元の書記委員に戻ってからはメインストーリーとキズナエピソードで栞子の熱烈ファンかつ同好会ファンとして登場していふ。この2人、揃いも揃ってオタク趣味が少々特殊である故に方向性が違うせいで、栞子をいつも無視して信念をぶつけ合っている。
キズナエピソードにて
同好会に入部してから新曲ができるまでの6話が公開された(配布された初期Rだけも解禁できる)。以降も随時更新中。
当時は2ndシーズン公開前だったせいで、栞子入部と同時に短期留学したはずの「あなた」が、「あなた」帰国の前には移籍している栞子が、2人とも至って普通に同好会で活動しているが、時系列がメインストーリーと違うのか、別世界なのか、気にしてはいけないのかは不明。
お小遣いが月3000円(中須かすみと同じで驚かれていた)なことや、外食や寄り道をしたことがなかった過去が判明した。
栞子が真面目過ぎる故、かすみから「新入部員は購買で食べ物を買ってくるのがルール(※もちろん嘘)」と言われ、それを鵜呑みにし、パシられそうになっていた。
「あなた」とともに曲作りに取り組もうとするが、スクールアイドルとして何がしたいかが曖昧であるため、どういった曲を作ろうか思い悩む。その中で、他の面々から「栞子のイメージに近いもの」を紹介される。(特に、せつ菜からは「有名な映画に出てくる、まさにアンチヒーローという感じ」があるとして、その映画に登場する敵の司令官のテーマ曲を紹介されたが却下した)。
その後も(自分のスクールアイドルとしての)方向性は見つからなかったが、それこそが今の自分が表現できることであると思い至り、進むべき道が見つからない人に寄り添うことをテーマとした曲にすることを決める。
歩夢によく遊びに連れて行ってもらっている。これには「あなた」も少し妬いていた。
自室は高級そうな和室。であるが寝間着はもこもこしたかわいいパジャマである。
「校内フィルムフェスティバル」では生徒会として映画を作成、というか生徒会PR動画を撮った。初期の左月と右月がファン兼部下としてサポートしてくれたが、2人の熱烈すぎる会長愛や妙にノリの良い性格、色々とこじらせた2人の趣味に付き合った結果、左月考案のキャラクター作り特訓を行い「毒舌な御嬢様系の後輩」等々のキャラを演じる(11話)など、どこまでも自由奔放な左月に絶句した。
挙句に12話で、右月の提案によるメイド、そしていよいよ猫耳メイドに変身(仮装)。
台本で指示されるがままに「あなた」を「ご主人様」と呼び、自らを「しおにゃん」と称してにゃんにゃん喋る栞子の姿は(ユーザーの間で)ブームを巻き起こした。ただし、当の栞子本人は大層後悔している。
気を取り直して3人で真面目に生徒会動画を作る段階で栞子はキャラ作りしたまま進めるべきか、これを観る生徒は楽しんでくれるかと悩むが、「あなた」から(生徒達が知らない)「いつもの栞子」をPVにしないかとアドバイスされる。動画に付ける曲の作曲も引き受けてもらい、ソロ曲『コンセントレイト!』が誕生する。
ランジュのキズナエピソードでは、ニジガク寮で人生初の一人暮らしを始めたランジュを(エマ達と手伝いながら)サポート。入居後に片付けできない問題が起こると飛んで行っていた。
エマのキズナエピソードでは、夏川マイの写真の練習モデルとして1年生4人で集合。4人で公園の中好きに遊ぶお題を指定されると全力で遊び回る姿を見せた事で、「あなた」に「あんな栞子ちゃんは初めて見た」と言われた。
- 3rdシーズン(一部工事中)
36章
39章
虹学のPVの効果が追い風となり、虹ヶ咲学園内は活気に溢れるようになっていった。特に吹奏楽部は全国制覇を果たすなど、(年度途中であるにもかかわらず)同好会に関しての予算を増額してもいいという判断が職員側から下される。
−5thシーズン
受験生向けのパンフレット製作している最中だが、左月と右月に固いと言われてしまったため、この事を同好会メンバーに相談。
メンバーが入学時感じた戸惑いをヒントに、在校生向けの各学科体験プログラムを開催した。
各メディア
生真面目でありながらちょっと騙されやすい1年生として描かれがち。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会生放送『Welcome! 栞子ちゃん💓今日から一緒に生放送🌱🌈』(8月11日放送回)で小泉萌香が虹ヶ咲キャストとして初出演。
スペシャルドラマでも同生放送の回で初登場となった。
2021年6月2日放送回のスペシャルドラマでは、他の1年生組と打ち解け合う様子が見られた。
Webラジオ『虹ヶ咲学園~おはよう放送室~』のラジオドラマへは62回(8月6日配信)から出演開始。
ミヤコヒト氏の4コマ漫画『にじよん』にはシーズン4でやっと登場。同氏作の『ニジガクジャーナル 制作中!』4コマには先んじてレギュラー入りした。
2ndライブの幕間アニメでは、「『どかーん』とぶつかって行こう!」とメンバーに誘われると、「ど……どかーん!」と言いながらメンバーに駆けて行ってハグしてもらっていた。
ドラマCD
ボイスドラマでは、2021/2/24リリースのドラマCD『虹ヶ咲学園~おはよう放送室~ドラマCD 青春カプリッチョ』撮り下ろしドラマ『グラウンドの支配者・しずく』から登場。
生徒会長として生徒の申請や悩みを聞いたり、同好会メンバーとして一緒に探し物をしたり、妖精になったり、RPGの牧師になったり、モルモットになったりした。
なお、栞子がモルモットになった際は「ぷいぷい」と鳴いていた。
DiverDivaのシングルCD封入のドラマパートや「ユニットライブ&ファンミーティング DiverDiva ~Big Bang~」幕間アニメでは、大銀河宇宙歴の時代に「大銀河宇宙連邦本部」の本部長に就任。宇宙で起こるトラブルを感知、調査しており、宇宙パトロールに任命したDiverDivaに現地調査を命じる。同好会にも所属しているが、生徒会に関する仕事が溜まっているのでなかなか顔を出せない。
ドラマCD『虹ヶ咲学園~おはよう&放課後放送室~ドラマCD 純情アマービレ』撮り下ろしドラマ『果林と栞子のお掃除狂想曲!』では、栞子の思考回路を完全トレースした最新式AI搭載お掃除ロボット≪しおりごう≫が璃奈によって生み出される。
アニメにて
2020年放送の「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(以下、アニガサキ)第1期には(ランジュ、ミアと共に)一切登場していない。
しかし、1期13話の高咲侑が音楽科の転科試験の会場に入るシーンで会場横の掲示板にボランティア募集のポスターの背景色が翡翠色となっていたことから、TVアニメ2期から栞子が登場するのではないか?という声もあった。
2021年10月3日に行われた生放送にて、(ランジュ、ミアと共に)TVアニメ2期への出演が決定。さらに、アニメ版の栞子に関するキャラクターデザインがこの時に披露された。
アニメ化にあたり、栞子が日頃から付けている髪飾りの形がリボン型へと変更されている。
目はジト目に近い半開きがデフォルト。
(スクスタ版とは違って)生徒会長ではないのもあって、制服に腕章を付けていない。
(スクスタ版以上に感情が表に出ていないため)一見、不愛想な性格に見えるが、幼馴染のランジュを思って涙を流す一面もあるなど決して無感情な訳ではない。後述する通り、スクールアイドル活動にも嫌悪感は持っていないため、(部活が校則違反を犯した場合の罰則に関しても)反省文を言い渡すに留まっている。
それでも、栞子自身があまりにも感情の起伏がない事から「栞子だけに塩対応」などとネタにされていたが、後にOVA版でかすみから本当にそう言われてしまっている。
第2期
ミア・ランジュと共に1話から登場。
設定はスクスタ版から大きく変更されている(同様に姉の薫子も設定が変えられている)。
規律を優先する真面目な性格は変わらないが、せつ菜/菜々に対する評価は低くない(もっとも、スクスタとアニメでは行動が違うので当然ではあるのだが)。
スクスタ版の性格は、塩対応と言われながらも喜怒哀楽(特に「怒」)の態度と表情を激しく出していたが、アニメ版での喜怒哀楽はかなり薄くなっている。また生徒会長でもなくなったため、他人を叱る厳しさも減った(1話でのランジュ程度)。これは、ランジュが(スクスタ版と比べて比較的に)節度を持った行動を取る事が多くなった事も大きい。
姉・薫子の性格が(スクスタ版よりは)大人しく常識的な性格になっているため、姉妹仲も良好になっている。
適性に関するこだわりは、薫子に関するあること(※アニメ版2期7話の欄で後述)がきっかけではなくなっている(ただし、アニガサキでは元スクールアイドル経験者という、スクールアイドルとの関わりがもっと深い設定になっている)事に加え、他者への強要をもない。
そのためか、1話で登場した当初から彼女達の活動には寛容的であり、栞子自ら手伝いたいと発言する様子が見られた。特に、同一人物である事がバレてしまった、せつ菜/菜々に対する優しい対応が良い例である。(第6話)
それもそのはず、幼少期の栞子は(当時は現役のスクールアイドルだった)薫子から元気をもらい、将来はスクールアイドルになる事を姉妹で約束した過去を持っていたからである。
しかし、(後述の悲しい理由により)現在はスクールアイドルを好きとも嫌いとも言えなくなり、自分には"スクールアイドルの適性"はないのだろうと思い込む。7話では同好会からの勧誘を固辞してしまうが、現在の薫子の真意を知った事により、スクールアイドルとしての最初の一歩を踏み出す。
歩夢との交流は(スクスタよりは)大幅に減少。自身の加入動機に歩夢が殆ど関わっていないため、「歩夢が大好き」という設定がナーフされている。
この変更に関しては、(スクスタにおいて)同好会と栞子の交流が増える大きなきっかけになった「あなたちゃんと歩夢の喧嘩」が到底起こらない程に侑の精神が強靭であり、歩夢も既に成長済みである故の変更と見られる。
- 第1話
ニジガクオープンキャンパスの実行委員となっている。生徒会と実行委員の合同会議で、スクールアイドルを肯定し更には手伝いたいとする発言をし、生徒会長モードのせつ菜(菜々)を歓喜させており、スクスタ版のように菜々を否定することも無い。一方で感情表現が薄いとの声もある(スクスタでも、登場初期は淡々としている雰囲気ではあったが)。
とはいえ、どこか融通の利かない真面目さは健在であり、ゲリラライブ敢行後のランジュに反省文の提出を求めていた(この後、ランジュが実際に反省文を提出したのかは不明)
- 第2話
歩夢が生徒会室に行くと、そこでは今度はニジガク文化祭実行委員として菜々と話をしており、第二回スクールアイドルフェスティバルと文化祭の日程が近く、関係者の負荷が考えられるため、どちらも万全の形で開催できるようアイデアを出すとしている。その後、歩夢と一緒に生徒会室を去っており、ランジュの話をし、幼い頃近所に住んでいたという話と、オープンキャンパス以降に行われたランジュのゲリラライブは事前に聞いていなかったから見ていないとしている。また、歩夢から今度自分たちのライブを見に来て欲しいと誘われている。
- 第3話
第二回スクールアイドルフェスティバルと文化祭の合同開催を提案し、菜々から褒められている。副会長からスクールアイドルが好きなのかと問われ、「私はただ、私の適性に沿って動いているだけです」と答えた。
休憩中にランジュと再開し、次はもっと大規模なライブをやるから「その…来てくれるわよね」と遠慮混じりで聞かれ、「もちろんです」と即答している。同好会とY.G.国際学園の合同ライブにも誘われていることを話し、ランジュも行くのかと問いかけ、ランジュは肯定した。
合同ライブ当日となり、見に来た栞子の隣にランジュも立ち一緒に観覧した。QU4RTZのファーストライブに笑みを浮かべながら「これが虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会なんですね」とつぶやいた。一方で「アタシにはマネしたくてもできない」と言って立ち去ったランジュのことを気にかけている。
- 第4話
生徒会室で合同開催が認められたことの報告と、文化祭の責任者への就任を依頼され、快諾した。
DiverDivaのオンライン配信ライブを自宅で正座して鑑賞している。
Cパートではランジュのライブを鑑賞し、「ランジュを見ているとやはり人はそれぞれ適性にあったステージにいるべきだと思います」と伝えていると、そこに薫子が現れる。この時、薫子が「久しぶり」などと声をかけられていることから、スクスタ版と同様に家を長く出ていた可能性は高い。
- 第5話
スクールアイドルフェスティバルと文化祭の前日祭について、演劇部に総合演出に依頼する。
休日に自宅にて菜々に電話して問い合わせ、それが終わると薫子が抱きついてきて遊びに誘われるのを断ると、ニジガクでの教育実習に入ることを報告される。
Cパート、校内で菜々とすれ違う。その際、菜々の右側頭部に(普段は付けていないはずの)逆三角形の髪飾りがある事に気付いており………。
- 第6話
スクールアイドル同好会の部室でせつ菜が眼鏡を掛けたままの中途半端な姿で熱弁(※生徒会長の任期は2学期で終わるなど、今後の栞子に影響がありそうなことも言っている)しているところに躊躇いもなく部室の扉を開け、激しく動揺するA・ZU・NAの3人。「なるほど、生徒会長は優木せつ菜さんだったんですね」と納得の様子。3人による(無理がありすぎる)誤魔化しは効果がなく、せつ菜からの「悪気はなかったんです!!このことは内密に!」という懇願に「安心してください、誰にも言うつもりはないですよ。どちらにも適性があってみなさんを幸せにできている。その邪魔をする理由などありません」と答える。
キャパオーバーで合同開催が困難な状況に、菜々は合同開催を白紙化することを独断する。栞子の尽力が無になったことを謝罪する菜々に、栞子は「残念ですが、生徒会長としては正しい判断だと思います」と答える。
その後は菜々が合同開催の再検討を始めたため、他校のスクールアイドルとの合同会議に栞子も同席している。
前夜祭イベントで、菜々がせつ菜であることを生徒全員にカミングアウトし、そのままA・ZU・NAのライブが行われたのを見届けると「すごいですね、自分のやりたいことをすべて叶えるなんて…」と栞子が呟いたところを「栞子はやらないの?やりたいって言ったじゃないスクールアイドル。このお祭りに協力してるってことはそういうことでしょ?」と薫子から問われ………。
- 第7話
待望の担当回!!
今回は、第6話Cパートの終わりからの続きとなる。薫子の「やりたいって言ったじゃないスクールアイドル。このお祭りに協力してるってことはそういうことでしょ?てっきりあなたもステージに立つって思ってたわ」という問いかけに対し、「それは子供の頃の話でしょう。私の適性は皆さんを応援し、サポートすることです。フェスティバルの間は、関係ない話に時間を取られたくないのです」と言い残し、その場を離れる。
翌日、実行委員として仕事をする栞子に声をかけようとしたランジュは途中でやめて立ち去ってしまう。その様子に気をかけようとするが、菜々(せつ菜)から声をかけられる。
その後、「参加するみんなの夢が叶う場所。今回のスクールアイドルフェスティバルもそれが実現できていますね」と呟く。
一方の2年生組は、自身が紫苑女学院のスクールアイドルだったこと、栞子は『高校生になったら、絶対にスクールアイドルをやる』と言っていたこと、自分はラブライブ!大会な結果を出せずに終わったのでガッカリさせただろうけど、あの子のやりたいって気持ちは変わっていないと思う、ということを伝えられる。
それを知った4人は、栞子にスクールアイドル活動をやらないかと勧誘する。しかし、栞子は「私はスクールアイドルはやりません。もう、諦めましたので」と断る。なぜスクールアイドルになる事を諦めたのかと問う歩夢に、姉を目標していたが、「結局、姉にはスクールアイドルの適性が無かったのでしょう」と言い、「私は自分の適性を最大限発揮できる生き方をしたいと考えています。それは皆さんの夢をサポートすることです。ステージに立つことではありません」と言い放つ。なら、自分と同じように両方すればいいじゃないかと背中を押そうとするせつ菜には「それはあなただから出来ることです!」と強い口調で拒絶し、更に「身の丈に合わないことに入れ込むより、向いていることだけに全力を尽くす。そうすれば皆さんの役に立てるし、喜んでもらえる。それが間違っているとは思いません」と続け、4人の元から立ち去る。その途中、何かあったのか?と薫子から問われるが、「何もありません」とだけ答え立ち去る。
栞子がスクールアイドルを目指していたのは、ランジュが香港に帰国したことで栞子が寂しがっていると思った薫子が自身のスクールアイドルの姿を見せてあげたからであり、格好良くて輝いていた姉を目標にしていたからであった。しかし、スクールアイドルの適性がないことを最初から分かっていたら、薫子が不要な後悔をすることもなかった…そう考えていた栞子は、姉と同じ失敗をしないと自身に言い聞かせていた。
一方、その頃の同好会メンバーは栞子をもう一度説得すると決めており、栞子を捕まえると即座に遊びへと連れ出す。2年生組と一緒に文化祭を満喫した栞子は感想を問われ、「どなたも自分のやりたいことを体現されていると思いました」と(硬い感想を)述べた。最後に4人が連れて来たのは、紫苑のステージ。
「ここが三船さんの夢が始まった場所でしょ?」と侑が語りかけ、「やりたいことをしてください。三船さんができることを大切にしているのは分かります。そのおかげでフェスは素晴らしいものになりました。ですから、今度は私たちに三船さんを応援させて欲しいんです!私がスクールアイドルと生徒会長(※
)を両立できたのは、同好会、生徒会、ファンのみんな、そして三船さん、あなたがいたからです!」とせつ菜が発言すれば、歩夢が「あなたが私たちにしてくれたように私たちもあなたに何かをしたい!」と背中を押し「それは当たり前のこと」と璃奈が続ける。
愛が「今日は何の日が知ってる?」と問いかける。栞子は真面目に「フェスティバルの4日目ではないのですか?」。エマが「みんなの夢を叶える日だよね」と代わりに正解を答える。それにハッとする栞子。「こんなに頑張ってくれた栞子ちゃんの夢も叶わなきゃ、スクールアイドルフェスティバルは成功とは言えないよね?」と彼方。
そして、涙を流している薫子の記憶が強く残っていた栞子は「後悔していたんです!」と再度否定。しかし、そこに現れた薫子が「してないよ、後悔なんて。確かにあの時は悔しかった。でも、今では、やってよかったって思ってる。スポットライトの眩しさ、歌を届ける喜びも。かわいい妹に凄いって言ってもらう誇らしさもスクールアイドルをやって知ることができたんだから。私はあなたが応援してくれたから幸せな高校生活を送れたと思ってる。それで今は教師になって、沢山の生徒を…あなたも応援できる人になりたいって思ってる」。最後の言葉にハッとする栞子。更に、「お姉さんのステージを見てたくさんの幸せを貰ったんじゃないの?」と歩夢が問いかけると、「そうです。姉は私にたくさんの胸の高まる想い出をくれました。そんなもの現実の前には無意味だと思っていました。そのはずなのに…私が皆さんを応援しようとしたのは、スクールアイドルから離れたくなかっただけかもしれません」と自分自身の奥底に眠っていた真意に気付いた栞子。
「私に…できるでしょうか?」と不安な栞子に、せつ菜からは「大丈夫です。そばにいますから」と背中を押され、侑は「三船さんの中のトキメキ、信じてあげて」と信じる事の大切さを問いかけられ、果林からは「やりたい気持ちがあなたにあるのなら、それだって十分適性なんじゃない?」とエールを贈られた。
そして、栞子はスクールアイドルとしてステージに立ち、『EMOTION』を披露する。本曲のPV映像は、最後に時計の針が一つ動く絵で終わっており、栞子のスクールアイドルとしての時間が動き出した様子が表現されている。また、これまでは感情表現が希薄と言われ続けていた栞子が、この時以降からは瞳や声の雰囲気が変わって感情表現が豊かになる(翌週の最新話直前生放送にて、栞子の担当声優も意図的に感情の無い演技をしていたと語っている。PVでも最初は感情が無いが、サビから感情豊かになっている)。
それを見届けた薫子は「まだまた練習が必要ね…けど、私は大好きよ」と伝え、栞子は嬉しそうにする。
同好会メンバーに感謝を伝えた栞子は、エマから「早速明日のステージに立っちゃう?」と聴かれるが、「フェスティバルの間は今まで通り全力で職務に励みます」として断るが、続けて「…ですが、それが終わったら…私もスクールアイドルの仲間に入れてもらえますか?」と問う。せつ菜は「もちろんです!栞子さん」、愛が「改めてよろしくね、しおってぃー」、かすみから「しお子にスクールアイドルのいろはを教えてあげるー!」といきなり、下の名前(※一部のメンバーはニックネーム)で呼ばれ、同好会に受け入れられた。
しかし、その様子を遠くから悲しげな顔で見つめ、そして一人立ち去ったランジュには誰も気づくことはなかった。
(※)この時は生徒会長も務めていた。
- 第8話
今回は、(主にランジュ関連で)今後の展開のキーとなりそうなシーンが入っている。
曲作りに悩む侑の話を聞いて同好会の部室に様子を見に行き、たまたま同様に様子を見に来た3年生メンバーと顔を合わせ、一緒に部室のドアを開け、スランプに悩む侑の姿を目の当たりにし、気分転換が必要として外へ連れ出す。そこに同好会メンバー全員(及び、しずかすりなに連れ回されていたミア)と合流して、侑の想いを聴き、他のメンバーと一緒に「私が言うのはおかしいかもしれませんが、深く考える必要はないのではないですか?」とアドバイスする。
その後、ライブを終えたランジュに「凄かったです、ランジュ」と言いながらタオルを手渡す。ランジュは「あなたもスクールアイドルをやりたがってたなんて知らなかった」と言う。「それは…」と口ごもってしまう栞子に、ランジュは「別にいいわよ、こういうのは慣れているから」と言い、同好会メンバーと話しに行ってしまい、残された栞子は俯いてしまう。
同好会の最後(第2回スクールアイドルフェスティバルのトリであるとともに、“9人+1人”としては最初で最後でもある)の曲『TOKIMEKI Runners』を薫子と一緒に見届けている。
学食で同好会と生徒会による打ち上げに参加、そこに現れたランジュが侑と同好会を認める発言をしてから立ち去る様子に、俯きながら何か言いたげだったが、漏れたのは吐息だけで何も発言することはなかった。
そんな栞子には気付かず、学食を出たランジュは小声で「拜拜(さようなら)」と呟いたのだった。
- 第9話
ミア回だが、同時にランジュ加入回でもあり、ランジュの幼なじみとしての栞子の心情も描かれており、ランジュやミアに対する同好会の対応についてもある程度記載する。
ミアと栞子に帰国を決めたと突然連絡を入れるランジュ。
それを同好会部室で報告する。栞子にはランジュがなぜ帰国を決めたのかの理由がわからない。
後日の放課後、栞子はランジュとバッタリ会う。
ランジュが虹ヶ咲に来てから初めて一緒に帰る。お互い、文化祭準備・ゲリラライブで忙しくすれ違っていた2人。
栞子は自らがスクールアイドルに憧れていたことをランジュに黙っていたとして謝罪する。どうして謝るのかと戸惑うランジュに「傷付けたと思って…怒っていますよね、ずっと」と栞子は答える。
ランジュは怒っていないと否定しつつ、何かを言うのを躊躇してそのまま焦って立ち去る。
日にちは流れ、栞子のスマホにランジュから今日の飛行機で帰国すると連絡が入り、全力ダッシュで部室に向かいメンバーに報告する。そして、「どうしてもランジュに伝えたいことがあるんです!」と告げれば、せつ菜も「私たちもです!」と続ける。
ミアの新曲はもう少しで完成する。そこでミアは、ランジュの足止めを同好会に依頼。
歩夢は「一緒に行こう!ランジュちゃんを見つけなきゃ!」と栞子を連れて急行する。
羽田空港。展望デッキでランジュは黄昏れていた。
「ランジュ!」
ミアが曲を作っていることをメンバーが伝えるも、ランジュは踵を返して立ち去ろうとする。「悪いけどどんな曲を持ってきても答えは『ノー』よ」
しかし、ミアが持ってきた曲はランジュのものではなく、ミア自身の曲。自分自身の声で想いを伝えたミア。「ボクの夢はきっと叶えてみせる。君はどうする?」
躊躇するランジュに栞子が近づく。「ランジュ、私はあなたと一緒にスクールアイドルをやりたい!私と一緒にステージに…!」しかし、「無理よ!!無理なのよ!アタシは誰とも一緒に居られないの!昔からそうなの。仲良くなりたいと思うのにどうしてもうまく行かない!」と遮られる。
「そんなことは…!」と否定しようとする栞子に、「栞子だけよ、アタシと友達になってくれた人は…他の人はみんな初めはよくてもだんだん遠巻きになって離れていった」と明かした(ミア曰く「ランジュの言い方は癇に障る時がある」)。ランジュは「うん、だってわからないんだもの。何が悪いのか、何で避けられるのか、どうやっても人の気持ちがわからない。だったらもう一人でいようって…ここに来たのもソロアイドルならできると思ったから。相手の気持ちがわからなくても認めさせることはできるって」。
栞子は「誰だって相手の気持ちがわからないことはあります。ランジュだけじゃ…」と(姉に対する自分を重ねていたと思われる)慰めようとしたが、「ただ一人の…友達のこともわからないのよ」と言うランジュ。「ね、一人でいるしかないのよ」
その経緯もあり、同好会には決して入ろうとしなかったランジュだったが、同好会はソロでも絆を深めており、「互いにライバルであっても、ユニットならそれ以上のことができる。それがスクールアイドルなら、アタシにはできない」として、引退を決めていた。
だが、「ここにいるみんなが誰のために来たと思ってるんだ?ボクが頼んだだけじゃ、こんなに集まるわけないだろ。過去に囚われたままじゃ、今目の前にいる人の気持ちも踏みにじることになるんだぞ。ボクと君は似ているよ。ずっと過去に囚われ夢に手を伸ばさずに来た。でもここは今までの場所とは違う」と、ミアはランジュを説得する。
エマが「ユニットを始めようと思ったのはランジュちゃんのお陰なんだよ」、侑が「ランジュちゃんの真っ直ぐな言葉があったから私は前に進めたんだ、ありがとう!」とランジュに感謝を述べる。
そして、栞子はランジュを優しく抱き締め、「もう一度ここから始めませんか?私たちもっと仲良くなれると思うんです」と提案。「栞子…いいの?」というランジュに、栞子は「うん」と(普段は話さない短い一言で)答えた。
ミアは「ボクたちはもうビジネスパートナーじゃない。よろしく、ライバルさん」と歓迎する。
それに吹っ切れた様子のランジュ、そしてミアに対して栞子は「ランジュ、ミアさん。これから一緒に頑張りましょう」と手を差し出す。「えぇ、でもその…ライバルでも友達になれる?」と不安なランジュ。「今更!」とミア。「もう、うるさいわよ、ミア」と3人で手を取り合い、微笑みあった。
そして、ランジュは同好会の既存メンバーに向かって「ねぇ…今からでも間に合う?」と問う。それを聞いたメンバーは微笑み、侑が「もちろん!ようこそ、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会へ!!」と満面の笑みを浮かべ、ランジュは(本当の意味で)スクールアイドル同好会のメンバーとなった。
- 第10話
改めてランジュ・ミアと共に入部し、同好会から歓迎を受ける(ただし、9話時点からすでに部室にいる)。この頃には侑のことも名前で呼んでいる。用意した入部届をせつ菜や侑に渡すが、二人とも部長ではないと返答し、かすみが部長であることを初めて知る。
そのかすみが自分が部長であることをアピールするために提案したお泊り会を企画し、みんなと一緒に楽しむ一方、移動中の電車内でのランジュの姿を気に掛ける。更にしずくの家に到着したときはランジュ共々友達との外泊は初めてであることを打ち明けている。
2日目の鎌倉観光は璃奈の用意した位置情報アプリを使ってネコを探すオリエンテーリングではあったが、1匹も確保できないままかすみと合流。そのかすみの離脱後にランジュに前日から隠しごとをしてるのではと問いかけると、ランジュから「同好会の皆と写真を撮りたい」と返される。その言葉に一瞬固まるが、すぐさま「そんなこと」と笑い返し、まずは自分と撮ろうと持ち掛ける。
夕食のバーベキューではしずくに串に刺さったトマトを食べさせているほか、その後の花火では彼方と共にハート文字を花火で表現する姿が描かれている。
そしてランジュの願いの後押しをして、全員で記念写真を撮っている。
- 第11話
同好会が部になるという噂をかすみから聞くが、実はかすみの思い違いだった(せつ菜曰く、部への昇格は希望制とのこと)。そのうえで、部に昇格することは可能であることを話した。ミアからラブライブ!に出ないのかを聞かれて、大会に参加しない経緯をせつ菜がした後に「ラブライブ!だけがスクールアイドルではないと皆を見て思った」と呟く。
定期試験の話となって学年ごとに分かれて勉強することになった際、しずくが前回のかすみの試験の点数の話題(ニャンニャン(22点)からワンワン(11点)になる)を出してきたことで、璃奈に「動物の話ですか?」と聞き、璃奈は「テストの話」と返している。
部員全員で(クレープを食べながら)部に昇格するかの話を決める際には、「もし虹ヶ咲じゃなかったらスクールアイドルになっていなかった」と話し(これにはミアも同意している)、目的はバラバラでもスクールアイドルが好きと言う共通点を重視し、せつ菜の「これから入る誰かのためにも」の言葉で、部には昇格せずに同好会のままで継続することとなった。
生徒会室で菜々と共に次の生徒会長選挙の話となった際、菜々に選挙に立候補するのかを聞くが、その菜々からは「残りの学生生活をスクールアイドルに捧げたいので、次の選挙には出ない」と打ち明けられる。これを聞いた栞子は「学園の皆のために働きたい」という想いから立候補することを菜々に告げ、菜々も「栞子さんの叶えたい未来を作ってください」と返した。
- 第12話
同好会総出でファーストライブの準備を進める中、ランジュからミアと共に人のいない場所に呼び出され、ユニットとして活動するための特訓に付き合ってほしいと頼まれる。
その後のラブライブ!東京予選(同好会は参加していない)での参加者に向けた(虹ヶ咲を中心とする)応援配信では、役を振られて慌てているランジュに「難しく考える必要はない」と声をかけている。
- 第13話(2期最終話)
遂にファーストライブ当日、ソロステージでは9番目に立ち「翠いカナリア」を熱唱、ランジュとミアもステージに上がり、「R3BIRTH」のお披露目となった(ただし、ステージ衣装については「翠いカナリア」のまま)。このお披露目はサプライズとしてメンバーには内緒にしていた。そしてライブは新曲「Future Parade」と共に大団円を迎えて無事に終了する。
ライブ後の後日談として、菜々に代わって新たに生徒会長となっており、ミアが生徒会室で作曲することに苦言を示したり、かすみがスクールアイドル同好会に部長椅子を置きたいと申請して却下している一方、新たな同好会の設立申請には「やりたいことはどんどんやるべき」と柔軟な姿勢を見せている。なお、かすみの件については、エマが「せつ菜ちゃんが会長の時でも通らなかったと思う」と慰めている。
- 『NEXT SKY』
OVA作品『NEXT SKY』では事実上の主役を務めており、ゲストキャラのアイラ以上にスポットを当てられたキャラクターとなっている。
にじよん あにめーしょん
栞子のキャラ設定がアニメ準拠であるため、アニガサキのスピンオフとして制作された『にじよん あにめーしょん』では、既に生徒会長となっている。
第4話は果林と2人での担当回。栞子は生徒会長でスクールアイドルとして生徒やファンの夢を応援するに辺り、今まさに夢そのものである読者モデルとして働いている果林に、夢の追い掛け方を聞いてみた。
天然さがコミック版『にじよん』と同レベルになっており、果林にどうからかわれても全く動じない。
ただし、第3話で観た(子供騙し級の)ホラー映画には泣くほど震えていた。
劇場版
えいがさきではまだ出番らしい出番はないものの、GPXの順位は2日目の開始時点で6位と好成績を残している。
開始直後からライブを行ってスタートダッシュをかけたしずくが5位であったことから、ファンからは「栞子も開幕からライブを行ったのでは?」という推測がなされている。
NEXT SKYでの成長ぶりを鑑みると、信憑性は少し高い。
スクフェス2
同作ではテレビアニメ版の栞子がベースとなっており、同好会には既に加入済みの状態からストーリーが始まる。
そのため、栞子はすでに虹ヶ咲の生徒会長に就任している。
余談
- 前述のとおり、栞子がスクールアイドルになるまではサブキャラとしての扱いであったが、栞子役の小泉氏が歌手としても活躍している事やスクールアイドル活動に反対していた生徒会長が(最終的には)仲間入りするケースが過去にもあった事から、一部では「同好会のメンバーになるのでは?」と言われていた。
- ラブライブ!シリーズ初の初期メンバーではないメンバー(いわゆる「追加メンバー」)であり、長寿コンテンツになりつつあるラブライブ!シリーズに新しい風を呼び込んだと言えるだろう。
- 小泉氏はこのことについて、オーディション当初から追加メンバーになるかもしれないと言われていた為、初めから虹ヶ咲のメンバーであるつもりで演じていたと語っている。
- また、『ラブライブ!サンシャイン!!』のオーディションも受けていたが不合格になったこと、校内マッチングフェスティバル(2019年3月開催)も観覧していたことも後に語っている。
- 同好会への正式加入以前に、2Dライブのグラフィックが17章専用と思ったものではなく、他メンバー同様に「オールスタープロローグ」であるため、その時点でプレイアブルで実装されると予想されたプレイヤーは少なくない。
- オールスタープロローグ衣装が赤であるが、スクフェスでの担当属性はまさかのピュア属性。ニジガク1年生のピュア属性はかすみと同じである。
- アニメ版への登場は、ミアやランジュと共に後発組になる(厳密に言えば、「初期メンバー+栞子+ミア&ランジュ」という形になる)が、セブンイレブンで2020年9月に実施されたキャンペーン(この時は「μ's&Aqoursとの三者合同」とはいえ、同店のキャンペーンには初登場である)では登場直後から「ニジガク」メンバーの一員として缶バッジ化されている(一方で「『高咲侑の缶バッジ」は無いのか」と残念がる声が少なからずあったが、侑は「アニメにおける『主人公』ではあるが、あくまでも『スクスタ』での『あなたちゃん』に相当するキャラ」であるため、「スクスタ」主体の内容では出し辛いという事情がある)。ただ、それもアニガサキ2期の放送によって解消された様で、以降は12 or 13人でのグッズ展開となる。(一部を除く。ただし、こちらについてもスクフェス2で侑が登場しているため、今後は13人に統一されていくものと見込まれる)
- 2024年現在までに展開されているラブライブ!シリーズの登場キャラの中で、3年生以外のキャラクターが生徒会長を務めているのは、高坂穂乃果(『無印』TVアニメ2期1話から)、桜小路きな子(『スーパースター!!』3期10話から)、栞子の3人である。(それまではせつ菜や恋がこの例に該当していたが、その後の退任や進級によって過去形となっている)。
- また、1年生ながら学校の生徒会長を務めているのはシリーズ初の事となる。
楽曲
他のスクールアイドルとの合同曲は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、またはR3BIRTHを参照。
関連イラスト
ソロ楽曲衣装
決意の光 | 翠いカナリア |
コンセントレイト! | EMOTION |
咬福論 | |
ユニット楽曲衣装
MONSTER GIRLS | Vroom Vroom |
グループ楽曲衣装
Love U my friends | Just Believe!!! |
L!L!L! (Love the Life We Live) | ミラクル STAY TUNE! |
Colorful Dreams! Colorful Smiles! | 繚乱!ビクトリーロード |
Future Parade | 永遠の一瞬 |
Sugar Sugar Yummy Yummy Parfait | Go Our Way! |
非楽曲衣装
関連タグ
ラブライブ!シリーズ関連
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
スクフェスALL_STARS スクールアイドルフェスティバル2
三船薫子…彼女の姉にあたる。ちなみに彼女を演じる日笠陽子氏も、ブシモつながりにおける作品で、高1の女の子の姉キャラを演じているが、その妹もシリーズへの出演経験がある。
星空凛、津島善子、大沢瑠璃乃…劇中でもちょくちょく八重歯を見せていたキャラ。ただし、凛と善子については演出なのか本当にそうなのかも明確になっていないため、八重歯があると明言されたのは栞子が初。
鞠莉ママ…同じようにスクールアイドルをよく思わっていなかった人物。当初はスクールアイドルを「くだらないもの」と吐き捨てていたが、最後は認めた。
ラブライブ!シリーズの歴代生徒会長…絢瀬絵里、高坂穂乃果、黒澤ダイヤ、葉月恋、大賀美沙知
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会メンバー
カップリングタグなど
ラブライブ!シリーズ以外
iPhoneシャワー…いわゆる、中の人ネタ。虹ヶ咲の声優に関連したイベントでも複数回にわたって言及された。栞子自身もやや機械音痴気味ではあるが、さすがにここまで重大なインシデントは起こしていない。
追加戦士、追加キュア…こちらは戦いに身を投じるヒロイン達。新規のメンバーが追加される展開があったり、ポジションも似ているがために、彼女達を想像した人も多いだろう。
- 中の人繋がり
栞子と共にブシロード繋がりであり、小泉萌香氏の代表作を形成するキャラクター。スタァライトはサンシャイン(Aqours)とのコラボの際、コラボ元の代表として選ばれたり、1周年の際には(虹ヶ咲の後輩にあたる)Liella!の楽曲が収録され、2周年の際にはニジガクのアニメ主題歌が実装されていたりするなど、(直接的ではないものの)作品間でのつながりはある。
(実装及びグルミク2周年に寄せたコメント)
- その他
夢大路栞…前述のななと共に、ブシロード作品『少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-』に登場しているキャラクター。名前に『栞』が入っている、敬語で話す、姉がいる、生徒会に所属している(但し、栞は生徒会長ではない。生徒会長なのは雪代晶の方である)など、栞子とは共通点が何気に多い。また、栞子のイメージカラーは翡翠色だが、夢大路栞の称号は『翡翠の君(フラウ・ヤーデ)』であるなど、何気に『翡翠』繋がりも持っている。
千石冠…漫画『スロウスタート』に登場しているキャラクター。10月生まれ、血液型がAB型であるという共通点を持つ。さらに、漫画版第10巻で高校1年ながら生徒会長に就任したため、高校1年で生徒会長に就任したキャラという共通点もある。