「心を妬かれて逃げ堕ちし身が 再びのぼるは滅びの舞台
過ぎたあの日に栞を挟み 新たなこの日を果てなき舞台に
凛明館女学校演劇科 夢大路文 謳い上げます 命の夢を!!」
概要
かつてはシークフェルト音楽学院で優秀な成績を修め、「翡翠の君(フラウ・ヤーデ)」の称号も得ていたが、スランプに陥って舞台に立てなくなり、凛明館女学校の普通科に転校した。
以来舞台から距離を置いていたが、巴珠緒たちから舞台の練習に協力するように頼まれ、最初は乗り気ではなかったものの次第に舞台への情熱を取り戻していく。
本人は否定的だが、だれもが認める世話焼き体質。「罪な女」呼ばわりされたこともある。
舞台に対する姿勢は真面目で、凛明館女学校演劇科の鬼軍曹的存在。
転校後は両親にこれ以上迷惑をかけたくないという理由で、バイトをしながらアパートで自活している。しかし、バイト先は潰れるというジンクスがある。
シークフェルト在籍当時は自分の実力を鼻にかけていたと自己分析しており、身から出た錆かかなり切り詰めた生活をしている(もやしとえのきを煮てポン酢をかけたものがぜいたく品になるほど)。妹のことを思い出す暇はあるのだろうか……?
音無いちえとはよくケンカをしているが、気が合わないわけではないようだ。
料理が得意で、鍋料理をするときには、自ら鍋奉行を買って出る。
シークフェルト音楽学院に通う夢大路栞は妹であるが、姉の文が理由も告げずに転校したことや、自分が姉と比較されることに対してわだかまりを抱いている。
栞によると、「お人好しで、かっこつけで、ポン酢のために家族を振り回して、家だといっつもあのヨレヨレのジャージばかり着て、寝言がうるさいお姉ちゃん」とのこと。
文と言えば「ポン酢」
好きな調味料はポン酢。特に、「はなまる印の天然ゆずポン酢」というブランドがお気に入りで、家族旅行ついでに最高のポン酢を見つけるための全国行脚を繰り返し、やっと見つけたこだわりの逸品とのこと。
しかし、凛明館演劇科の廃科とほぼ同時期にメーカーごと倒産しており、深いショックを受けている。
この時「バイト先もなく、ポン酢もなく、立つべき舞台もない……」と嘆いていたことから、バイトや舞台と並ぶ程度にはポン酢が大切な様子。
演劇科復興のために文のもとを訪れた珠緒からも「『はなまる印の天然ゆずポン酢』がなければ死んでしまう」と言われたり、文をもう一度味方に引き入れるべく実家の料亭「割烹ともゑ」の秘伝のポン酢を差し出されたり……
極めつけにレヴューアルバムの「ラ・レヴュー・エターナル」での持ち歌『ゼウスの仲裁』には、
クロディーヌ「コールアンドレスポンス!(コールアンドレスポンス!)」
文「みんなでレッツポン酢!(みんなでレッツポン酢!)」
栞「もう一度レッツポン酢!(もう一度レッツポン酢!)」
クロディーヌ「どういうことよ?ポン酢って・・・」
文・栞「笑うとこね」
……というフレーズが挿入されている。どういうことよ。
ちなみに3rdスタァライブでこの曲を披露した際は、この1フレーズのためだけに2時間以上もステージ上にセッティングされていたたった1本のポン酢をクロディーヌ役の相羽あいなが拾い上げてポーズを決め、会場は大盛り上がりとなった。
また、舞台『エーデル Delight』のライブパートで再び披露した際は、宝塚もかくやと言わんばかりの巨大な大階段に設置されたせりあがり機構から、シャンパンタワーならぬポン酢タワーが現れ再び笑いを誘った。
ちなみにこの舞台でせりあがりを使用したのは、ポン酢タワー以外には主役の雪代晶だけ。どういうことよ。
そして、メインストーリーアルカナ・アルカディアでは、珠緒が演じる「死神」の幕間にて、妹の夢大路栞が「はなまる印の天然ゆずポン酢」の一升瓶を片手に珠緒のもとへ現れ、「お姉ちゃんを返してください」と、文に対する行き場のない感情をぶつけるという一幕が見られた。
どういう(ry
レヴュースタイル
武器は「川蝉」という名前のソードブレイカー。時に逆手で持ちつつ、素早い動きで翻弄しながら戦うスタイル。実写だとかぶりを振ってにらみを利かせたり、歌舞伎の見得切りを意識したようなポーズ・所作もある。
ちなみにソードブレイカーとは、レイピアのような刀身の細い剣を絡めとり、圧し折るためのノコギリ状の刃がついた短剣のこと。妹の栞が細身のサーベルを武器にしていることと何か関係があるのだろうか。
ちなみに、「川蝉」は鳥の名前であるが、宝石の「翡翠」の呼称は中国でこの鳥にちなんでつけられたものである。彼女がシークフェルト音楽学院で「翡翠の君」と呼ばれていたことに関連していると思われる。
また、凛明館の5人は和服をモチーフにしたレヴュー服を着ているが、なぜか文だけは左肩の部分が大きくはだけてあらわになっている。
舞台版では
エーデルが主役となる2022年2月の舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE エーデル- Delight』に、凛明館女学校の代表として出演。
一年に一度だけ開かれる「全国高校演劇選手権」への出場を辞退するための書類を提出するため、会場である東京芸術ホールへと現れる。そこで再会した晶に出場辞退の真意を問い詰められ、「私たちには私たちの道がある」「晶は私たちのルールブックじゃない」と彼女を突っぱねるが……
シークフェルト中等部が主役を務めた2022年10月の舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The STAGE 中等部- Regalia』に、日替わりゲストとしても出演している。
また、朗読劇「Reading Theatre」シリーズ第三弾「ロイヤルリテイナー」では、シークフェルト音楽学院の「エーデル」5名が出演する中で、栞とのダブルキャストという形で登場。妹と同じ役をそれぞれ分かれて演じるという粋な配役となった。
関連イラスト
関連動画
【スタリラ】凛明館女学校 夢大路文 自己紹介動画
関連タグ
氷川紗夜…同じブシロード作品のキャラで、実の妹と一時期わだかまりな関係になっていたという共通点を持つ。
パレオ、清水絵空…それぞれ同じブシロード作品における中の人繋がりのキャラ。特に後者に至っては、イメージカラーが緑という点も共通している。
2023年6月にスタリラで開催されたイベント「Disorder!~最強の邂逅」では、文とパレオが一人二役で共演している。