笑う門にはたぬきたる!?
狸少女と美人師匠の大正落語ファンタジー!
作品情報
連載期 | 2019年1月~2024年1月 |
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連載誌 | good!アフタヌーン(講談社) |
原作者 | TNSK |
単行本 | 全12巻 |
概要
大正時代の大阪を舞台に、化け狸の少女が人気落語家を目指し上方落語を学ぶTNSKによる漫画。略称は『しっぽな』。
試し読みとしてpixivに連載第1話の内容が全ページ投稿されている。
あらすじ
淡路島に住む一匹の化け狸の少女まめだは、幼い頃より父から「人間を化かす話」をおもしろおかしく聞かされていた事から、自分もそんな妖狸になりたいという強い夢と憧れを持っていた。
だが人間の文化が進歩した大正浪漫華やかなる世では、そんな展望は時代錯誤なものだと一族に否定され続けていた。
しかしそんなある日、用事での使いとして単身大阪へと向かう機会が訪れ、これ幸いと里を出たまめだ。
ところが大阪で彼女を待っていたのは、発展する社会の『知恵の輝き』に照らされて、もはや化かされる事のなくなった人間たち。
一族の度重なる忠告も無視して意気揚々と開始したイタズラは悉く見抜かれ、怒った人々に駆除の対象として追われる立場となってしまう。
そんな矢先出会った女流落語家大黒亭文狐の言葉に反発して後を追ったまめだは、その先の寄席で文狐の放つ"落語"の話術に魅了され文字通り『化かされる』。
人として生きる化生だった文狐によって人間達からも助けられたまめだは、「こんな世の中になっても、噺であれば人を化かして文句は出ず、なおかつ許される!」と至り、自らの真の夢を噺家と定め、文狐に弟子入りを志願する。
当初は頑なに拒まれるばかりであったが、そのしつこさに根負けした文狐は「盗めるもんなら盗んでみ」と、半ば挑発交じりにまめだを弟子に迎える。
こうして、まめだの落語家への長く厳しい道のりが始まったのだった。
登場人物
寄席『春来亭』
大阪にある寄席の一つ。
本作の主人公。人間社会の中で噺家を志すことになった化け狸の少女。
大黒亭文狐(CV:山村響/ 湯浅かえで(YouTube動画))
大阪でその名を知らぬ者はいないとされている、一流の女流落語家。
文狐の立つ寄席小屋の前座を務める駆け出しの噺家少女。
春来亭のお茶子。
席亭。
三味線方。
四天王
まめだたちの時代における、上方落語の大看板。
大黒亭文狐
しららの師匠である、椿一門の総家元にして二代目白團治。芸は超一流だが、人間としてはダメな人。
一言一句違わぬ正確な噺が特徴。なぜか喋り方がゆっくりで、時間がかかる。そのため、喋るときはメトロノームで調整されている。
登場人物が生きているような落語が評判の人物。ヘビースモーカーかつ病弱なため、いつも咳き込んでいる。
その他
文狐の師匠。大黒亭は自らを最後にするという言葉を覆してまで、文狐を弟子にとった。
しららの実家で、ヤクザの『黒駒一家』に所属する青年。
圓雨
(CV:紡木吏佐)
四天王のひとり、圓紫の弟子。
まめだの父(CV:榎木淳弥)
人間に化けて都会に出、そのことをまめだに言って聞かせていた。
長老(CV:高橋伸也)
人間に化けて、都会に出ようとするまめだを、時代に逆らう行為だとして諭す。
アニメ
2021年8月3日にアニメ化が発表。2022年10月から同年12月にかけてTOKYOMX、毎日放送、BS朝日にて放送されたほか、dアニメストアをはじめとした動画サービスでも実施されている。
ライデンフィルムが制作を手掛ける。
主題歌
OP曲『幻愛遊戯』
作詞:メイリア / 作曲:toku / 歌:GARNiDELiA
ED曲『ヴァージニア』
作詞:岩里祐穂 / 作曲:倉田涼 / ストリングスアレンジ:小林哲也 / 歌:Hinano
スタッフ
原作 | TNSK |
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監督 | 山本秀世 |
シリーズ構成 | 待田堂子 |
脚本 | 下林渓 / 皐月彩 / 冨樫夕歩 |
キャラクターデザイン・総作画監督 | 山内遼 |
プロップデザイン・メインアニメーター | 三室健太 |
美術設定 | 高畠聡 |
美術監督 | 齋藤幸洋 |
色彩設計 | 相田美里 |
撮影監督 | 石塚知義 |
編集 | 長谷川舞 |
音楽 | 矢鴇つかさ / 原田篤 / 本多友紀 |
音楽制作 | ポニーキャニオン |
音楽プロデューサー | 渡部祐樹 |
音響監督 | 納谷僚介 |
プロデューサー | 伊藤裕史 / 渡部祐樹 / 亀井博司 / 岸田拓磨 / 福井洋平 / 裴衍杰 / 稗田康貴 |
アニメーションプロデューサー | 大山裕一 |
アニメーション制作 | ライデンフィルム |
製作 | 春来亭活動写真部 |
関連動画
PV第1弾
PV第2弾
PV第3弾
関連タグ
その他
- じょしらく・昭和元禄落語心中:アニメ化された実績がある同じ出版社による落語題材の漫画作品。いずれも兵庫県における放送局が本作と同じ。前者は女性落語家が主人公、後者は石田彰が名人級の噺家を演じる共通点がある。
- あかね噺:またもや女性落語家が主人公の漫画作品。
- 機動戦士ガンダム水星の魔女:こちらもたぬき系少女が主人公の同期アニメ。やはり兵庫県における放送局が本作と同じ。
- 落語天女おゆい:落語の要素が含まれたアニメ作品。主人公が落語家にあこがれる少女で、レギュラーキャラに化け狸がいる事も共通している。
- シベリアケーキ:作中でたびたび登場する菓子。