体格や身長が一般女性よりも大きい女性をさす言葉。『小娘』の対極とも言うべき概念。巨大娘も参照。
漫画作品『巨娘』作中においては、主人公・ジョーさんを含む複数の女性が『巨娘』に分類されている。体格とは無関係に、メンタルの強大さが基準となる例もある。
漫画作品『巨娘』概要
日本の漫画家・木村紺による漫画作品。
東京都のとある焼き鳥屋が舞台の破天荒なギャグマンガである。木村紺がそれまでに手がけた『神戸在住』や『からん』などの叙情性溢れる作品群とはは明らかに雰囲気の違う作品であり、ブラックユーモアやハイテンションなギャグが満載の娯楽作品である。
『月刊アフタヌーン』（講談社）にて、2007年1月号から9月号まで隔月連載された後、2008年11月7日に創刊された、アフタヌーン増刊号『good!アフタヌーン』にて連載再開。3号まで掲載後、再び休載。
2011年7月7日に発売された同誌17号にて、連載が約2年半ぶりに再開されたがそれ以降は実質不定期連載である。
これほど休載期間が間に差し込まれているのは、作者が月刊アフタヌーンのほうでも別作品の連載を抱えており、そちらを優先させるためである。
2018年1月、帯に『これにて完結!!』と記された単行本第五巻が発売された。ちなみに全五巻にわたって、カバー下は『下着姿もしくは半裸のジョーさん』になっている。
ストーリー
居酒屋店長を務める身長181cmという大柄で力持ちの女性・ジョーと、その恋人で大人しい小柄で可愛らしい成人男性(ジョーより年上)お兄ちゃんこと美樹くん。そんな二人といろんな見た目も言動もすごい人々とのラブコメ漫画。
嗚呼、生きるといふことはかくも壮絶なるものか・・・。
登場人物
鳥吉4号店
- ジョー
焼き鳥屋「鳥吉」4号店を切り盛りしている辣腕女店長。身長181cmの長身と人間離れした身体能力が特徴。本作の主人公にして最強のジョーカーキャラクターである。
性格は真面目で怠け者が死ぬほど嫌いな女前（但し、私生活では結構だらけたり、自分勝手な面もあったりと、厳密にはオン・オフの落差が激しいのが正しいと思える）。強面だが整った容姿であるためか結構モテる。
食欲・睡眠欲・性欲全てが規格外に強い生命力の塊のような女。ときたま酔客が店内で暴れることもあるが、たいてい彼女1人で制圧し、引き取りに来た警官がその客に「ここは地元のヤクザでもおとなし～くしている店なんだよ」と諭すほど。良くも悪くも色んな意味でデカい人間である。
- トオル
「鳥吉」4号店の主要メンバーの一人で調理場担当。一人で二人分の仕事が出来る辣腕料理人。彼女もまたかなりの高身長（178ｃｍ）。
性格は一言で言えばサイコさん。司法試験に合格できるほどの頭脳の持ち主・・・なのだが法律に抵触するスレスレの悪事をごまんとやってきており、ジョーさんに雇われる前は地下ファイターとして暴れ狂っていた。
連載の時間軸現在で司法修習生で、実はアルバイト自体が違法行為。どうクリアしてるかというと、他人の身分を偽造して、その別人として堂々と生活してしまっているという埒外。
料理のときは全て中華包丁1本でこなし、乱闘のときのエモノはトイレのキュッポン（ラバーカップまたはプランジャー）。
キ○ガイに刃物とはこのことッスわ。
- ポン子
本名：幕ノ内ポン子。鳥吉4号店で働くバイトトレーナー。ボンクラを絵に描いたようなダメ人間で、ジョーさんからは毎日のように鉄拳教育を受けている。性格も能力も良いところが何一つ無い人として最低な輩なのだが、不思議なところで役に立つこともしばしば。
- サチ
「鳥吉」4号店のホール責任者。清楚な美人で接客の達人である。男運が悪いのかストーカー被害にあったり恋人を男に寝取られたりと散々な目に遭ってきた薄幸美人である。現在はタケルに思いを寄せており、順調な恋路を歩んでいる。
鳥吉チェーン関係者
- タケル
「鳥吉」本店の副店長。ジョーさんの同期であり、持ちつ持たれつの仲である。料理人としても経営者としても実力があるため、ジョーさんも一目置いている。色んな意味で奔放なトオルとは相性最悪で、会うたびに喧嘩している。
- 左膳社長
鳥吉グループの社長。東京に5つの支店を持つ経営者だが、良くも悪くも昔気質な人物でありなにかとジョーさんたちからサポートを受けている。優柔不断でお人好しだが、なんだかんだで周りから慕われている。
- 金具志
鳥吉3号店の店長。過去に倒産して都落ちした左膳社長を援助してくれた地元名士のボンクラ息子で、持て余された挙げ句左膳社長に引き取られた。やることなすこと全てが半端で自堕落なダメ人間で、ジョーさんからは蛇蝎の如く嫌われている。
- 播真魚
鳥吉5号店の店員。あらゆる業務をそつなくこなせる万能トレーナーだったが、勝ち気な性格と態度で大きなトラブルを招いたことから一度は解雇されてしまった。しかし高い学習能力は評価されていたので、後に新入社員として鳥吉に入社し直した。
- 青山
大阪出身の5号店店長。気弱で影の薄い人物で、完全にハリボテ扱いをされている。ジョーさんの同期だが、能力的にも人格的にもこれと言った取り柄が無い人物なので、会うたびに叱咤激励を受けている。
ジョーさんの関係者
- 美樹
ジョーさんの二十人目の恋人。美少女と見間違えるほどの美少年だがジョーさんより年上である。そのためかジョーさんからは”お兄ちゃん”と呼ばれている。
性格はおっとりとしていて家庭的。ジョーさんからは毎晩毎晩溺愛されている。
職業はアニメーター。
- 千鶴
ジョーさんの親友。美樹お兄ちゃんの妹で、ジョーさんは千鶴経由でお兄ちゃんと付き合うことになった。見た目は普通だがジョーさんと対等に付き合えるだけあって肝が据わっており、仕事も人間関係も綿密にこなしている。
- リュー
ジョーさんの弟。背丈はジョーさんに負けず劣らずの巨漢だが、姉とは打って変わって穏やかな人格者である。勤勉な大学生で千鶴の彼氏。
その他
- カーロス白清
「鳥吉」グループに対抗意識を持つ「白清」グループの社長。キャラクターが濃い経営者で、元は鳥吉の社員だった。経営方針を巡って左膳と対立した挙げ句島流しにされたことを今でも根に持っており、草野球で鳥吉メンバーを負かしてやろうと息巻いたが完全敗北を喫する。
- ウコ白清
カーロス白清の娘。カーロスが野球試合で鳥吉メンバーに敗れた後、なにかとジョーたちに因縁を付けては勝負をふっかけ、最終的に醜態をさらしている残念な女。親子共々腹の中身が真っ黒な小悪党タイプ。カーロスと違って経営センスも焼き鳥の知識も薄っぺらいダメ令嬢。
- 日ヨ子
小さな焼き鳥屋「焼き鳥ひヨこ」の若き女性店長。ジョーさんを凌ぐ長身と料理センスの持ち主。その腕前はジョーさんも手放しで絶賛しており、焼き鳥の知識・技倆ともに一流である。ジョーさんとはあらゆる面で正反対な人物である。あと巨乳。
- 野毛くん
「焼き鳥ひヨこ」の従業員。女装しても違和感が無い中性的な見た目の兄さんで、茶目っ気たっぷりの濃ゆい人物。気弱で不器用な日ヨ子に代わって接客やサービスを担当している。
- 安寺さん
第一話以来ほぼ全話にわたって登場している、頭部に毛ヘルという物体を装備した会社員。だいたいジョーさんに轢かれるか、誰かに突き飛ばされるかしている。4号店の常連客。
