作品情報
一迅社「まんが4コマぱれっと」で2011年10月号から12月号までゲスト掲載された後、2012年1月号より正式連載スタート。
2014年1月にテレビアニメ化が発表され、同年夏期に放送された。さらにOVAが3作品制作されているが、そのうちの1作品「流川、案内してみた。」は、本編の一部として製作されたものの、テレビでは放送されていない。
またドラマCDも2本制作(単行本3巻と4巻の特装版付録)されている。
「まんが4コマぱれっと」最終号にあたる2022年4月号掲載分をもって終了。結果、「まんが4コマぱれっと」と命運を共にした。単行本は全10巻。
ストーリー
某県の郊外に位置する都市・流川市(ながれかわし)に住む女子校生・宇佐美奈々子は市役所の職員である叔父によっていつの間にか地元のローカルアイドルにされてしまい、市民の血税由来の時給1000円でアイドル活動に奮闘することに。
主な登場人物
主人公の高校1年生→高校2年生。市役所勤務の叔父・太田に懇願され(嵌められたという方が正しいが)、ローカルアイドルユニット「流川ガールズ」のメンバーになった。すぐにすっ転んだりセリフを噛んだり忘れたり、と少々ドジっ娘要素が見られる。よく自分の名前を「なにゃこ」と言ってしまう。
高校2年生→高校3年生で奈々子の同じ学校の先輩。奈々子と「流川ガールズ」を組んで活動している。元市長の孫で容姿端麗・学業優秀、おっとりとしていて少し天然が入っているお嬢様。金髪で眼鏡っ娘(ただしアイドル活動中は眼鏡を外している)。
流川市のゆるキャラ魚心くんの中の人をしている高校3年生→高校卒業(現在は声優養成所に通っている)で、演劇部員。上がり症故に人前での顔出しNG。かなり低身長だが、驚異的な身体能力と限界知らずのスタミナ、そしてどたぷ~んの持ち主で、話し方が「自分、○○っス!!」などという体育会系のキャラ。
太田貢 - CV:室園丈裕
奈々子の叔父で流川市役所ふるさと振興課係長。奈々子をろこどるにした張本人。まだ32歳なのに見た目も言動もすごくオッサンくさい。既婚で3歳の息子がいる。
流川ガールズプロジェクトの責任者だが、実際には上司である課長が命令(無理難題)を下しているらしい。
過去にはバンドを組んでいて、一部の楽曲(アニメ版では「魚心くんソング」など)はこの人が作ったという。
ふるさと振興課の新人職員で奈々子たちのマネジメント業務を行っている女性。仕事が早く優秀な頼りになる人。
裏では流川ガールズを病的なまでに愛し、仕事中に写真を撮ったり(私物のカメラを持ち歩いている)、ファンサイト(非公式)を自分で立ち上げたりしている。
追加採用された魚心くんの中の人その2。高校1年生→高校2年生。ゆいの演劇部での後輩。人見知り故に人前での顔出しNG。しかし着ぐるみを着ると普段の性格が嘘のようにハイテンションになる。ちなみに胸は慎ましい。
魚心くん - 中の人:三ヶ月ゆい・名都借みらい
流川市のゆるキャラ。流川運河の水をイメージした水滴の精霊で、片手に銛を持ち、背中に特産品のオイカワ(ムルデル君)を背負っている。
着ぐるみに入る人は、流川市を愛し子供好きで、着ぐるみの重量13kgに耐え、身長146cm以下である必要がある。
野田硝子 - CV:井澤詩織
奈々子の友人。ノリがいい性格で、2つ三つ編みが特徴。みらいと出身中学校が同じである。後に生徒会役員になる。
柏葉さつき - CV:井澤美香子
奈々子の友人。文芸部員。おっとりとした性格で周りに流されやすい。後に野田ちゃんによって一緒に生徒会に引きずり込まれた。金髪。
水元美里 - CV:津田美波
ちなみに流三女子ソフトボール部は全国的に見ても強豪らしいので、そのエースである美里は相当優秀な選手と思われる。
美原菫 - CV:松井恵理子
縁の従姉妹。同年齢でありクラスメイトでもある。やはりメガネっ子。
美里の後輩としてソフトボール部に入部してきた新入生。名前からもわかるようにゆいの妹。
ゆいと顔がそっくりだが、体格は姉ほど小さくはない。その一方で胸は小さい。
また前髪ぱっつんではない、髪質が柔らかくポニテが筆先みたいにならない、眉が姉よりちょっと細いなどの違いがある。性格は姉そっくりの生真面目系。本物の体育会系だが、語尾は「~ッス」ではない。
宇佐美達也 - CV:飯田利信
奈々子の父親。奈々子のろこどる活動を暖かく見守っている。
奈々子の母親で、太田貢の姉。奈々子のろこどる活動を陰から応援している。
原作では声だけで姿を見せないことが多いが、アニメ版では原作とかなりイメージが異なり、家庭的でおっとりした様子に描かれている。
グラスキュート(Glass Cute)
伊勢見りのん(本名・伊勢見法子) - CV:中村繪里子
柏原ゆき - CV:佳村はるか
寺ケ崎あずき - CV:夏川椎菜
黒姫まなみ - CV:深川芹亜
信能町のろこどるユニット。書籍での初登場は3巻、同巻特装版の特典CDが声付きでの初登場。
結成当初は5人組だったが2人脱退した後にあずきが加入、そしてりのんが卒業して現在は3人組。
ユニット名に入っているグラスの名の通り全員メガネを掛けているが、ゆき以外の3人は全員伊達メガネである。また全員制服を着ているが、メンバー全員既に高校卒業している。
現在、りのんはグラスキュートを卒業して上京し、本名で高校卒業後のゆいと同じ声優養成所に通っている。リーダーはまなみに譲った。
ちなみにりのんは重度の流川ガールズのファンにして重度のメガネフェチで、声優界に眼鏡キングダムを作るのが夢と豪語し、奈々子の誕生日にメガネをプレゼントしたことも。
この信能町…の元となった某県のS町はろこどるの舞台のモデルになった某都市(下記)の姉妹都市である。またメンバーの苗字は基本的にその某県にある地名である。
AWA2GIRLs
阿南葵 - CV:今井麻美
鶴木つばさ - CV:黒沢ともよ
美馬都 - CV:新田恵海
アニメ版オリジナルの徳波市のろこどるユニット。読みは「あわあわがーるず」(正式表記で『2』は上付き)。
ユニット名や苗字から分かるように、元になったのは阿波(あわ)国。特にモデルとなった某都市とは繋がりはないが、某県の南側地域が安房(あわ)国だったことが関係している?
前年のロコドルフェスタ(原作における『ろこどるサミット』)の覇者で全国番組のレギュラーも持つ、全国的な知名度も既にあるユニット。
CVを見てもらうとわかるが…(以下補足の文章へ)
後に原作にも登場。ろこどるサミットを3連覇しているとのこと。
テレビアニメ
2014年7月から9月にかけてサンテレビおよびTBS、CBC、BS-TBSにて放送(TBS木曜深夜アニメ枠)。
なおアニメ版ではゆかりの瞳の色や流三女子の制服の柄など、色設定が少々変更されている。ゆかりの瞳の色は後に原作に逆輸入されている。また12話で登場した衣装は原作では太田が露出過多を理由に却下している。
OVA版に関しても2015年4月に第1弾が、2015年12月に第2弾が、いずれもBS-TBSで放送された。なお、第1弾に関してはTBSチャンネル2、第2弾に関しては、サンテレビおよびTBS、CBC、TBSチャンネル1でも放送されている。
- 監督:名和宗則
- シリーズ構成:綾奈ゆにこ
- キャラクターデザイン:清水祐実
- 音楽:長谷川智樹
- アニメーション制作:feel.
主題歌・挿入歌
- OP曲「ミライファンファーレ」
作詞:辻純更/作曲・編曲:三浦誠司
歌:流川ガールズ(宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香)
- ED曲「未来少女たち」
作詞:Mio Aoyama/作曲:松浦勇気/編曲:宮崎誠
歌:流川ガールズ(宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香) -1~2話
歌:宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香、三ヶ月ゆい/吉岡麻耶 - 3話~6話
歌:宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香、三ヶ月ゆい/吉岡麻耶、名都借みらい/水瀬いのり - 7話~最終話
CDでは3話~6話の曲は「(Version 2)」、7話以降の曲は「(Version 3)」が付けられている。それぞれ伴奏のアレンジがそれぞれ異なっている。
- 挿入歌「あぁ流川」
作詞:山田智和/作曲・編曲:住谷翔平
歌(CD版):宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香、三ヶ月ゆい/吉岡麻耶、名都借みらい/水瀬いのり
インスト版が公式WEB番組のOPに使われていた。またイベント前などにもBGMとして流されていることがある。
- 挿入歌「魚心くんソング」
作詞:武田城以/作曲・編曲:滝澤俊輔(TRYTONELABO)
歌:流川ガールズ(宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香)
CD収録版では三ヶ月ゆい/吉岡麻耶と名都借みらい/水瀬いのりも加わっている。
公式の振り付けも存在し、それを全国のローカルアイドルが踊るコンテストも行われた。
- 挿入歌「流川ガールズソング」
作詞:桜アス恵/作曲・編曲:滝澤俊輔(TRYTONELABO)
歌:流川ガールズ(宇佐美奈々子/伊藤美来、小日向縁/三澤紗千香)
各話タイトル
01 | 【ろこどる】はじめてみた。 |
---|---|
02 | 遊びに行ってみた。 |
03 | 着てみた。脱いでみた。 |
04 | マネージャーとかついてみた。 |
05 | ビッグな目標立ててみた。 |
06 | ゆるキャラ集めてみた。 |
07 | いろいろ増えてみた。 |
08 | 勇気をだして、呼んでみた。 |
09 | ワガママ言ってみた。 |
10 | 4人の力でやってみた。 |
11 | ロコドル集めてみた。 |
12 | 【ろこどる】やってみた。 |
13 | 流川、案内してみた。 |
OVA1 | みんなでお祝いしてみた。 |
OVA2 | PV 作ってみた。 |
OVA告知動画
補足
- 作中で「流川市はあくまで架空です」と書かれているが、どう見ても千葉県流山市がモデルになっている(作者の地元と思われる)。のちに流山市の公認となり、今や消防団員募集ポスターやふるさと納税などにも登場するほどで、流山のマスコットになっている。また流山市民が巡礼ファンに好意的で、自主的な町おこしに発展した。このことは経済誌にも取り上げられた。ほかにも流山市に本社を構える鉄道会社・流鉄は、創業100年を記念して、本作のキャラクターをあしらったヘッドマークを取り付けた電車を2015年10月から2016年3月まで運行されていた。
- タイトルは女子高生ではなく女子校生なので注意。これはスキャンダルを警戒した奈々子の叔父が女子校である流川第三女子高校以外からの採用を認めなかったためで、同じ理由で原則縁故採用である。なお「第三」とあるが市内には他に女子校はない。
- 作者の趣味でアイドルマスターからの影響がそこかしこに見られる。
- 更にアニメではオリジナルのろこどる、AWA2GIRLsが登場。中の人がこの三人な事から三大アイドル連合軍と呼ばれることも。
- アニメ化に際して、なんと魚心くん着ぐるみが実際に作られた。イベントで横に立った吉田有里(身長151cm)と比べても魚心くんのほうが低く、身長の低さまで再現されている。
- 作中に登場する和菓子屋はモデルの市に実在する店で、店主も実在人物である。
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