作品情報
概要
一迅社発行の4コマ漫画誌『まんが4コマぱれっと』で2011年6月号から2013年5月号まで連載された(※)。単行本は全2巻。
※他、11年6・8・11月、12年2・10月、13年5月の計6回、同社Webサイト「まんが4コマぱれっとonline」に掲載された。
『ゆかひめ!』(作者の商業連載としての処女作。以下、前作と表記)と同様に、ギャグテイストで日常を綴っていった作品ではあるが、前作のメインヒロインに相当するような絶対的なツッコミ役がおらず、慢性的にボケ倒している。
ストーリー
主人公の真緒はある日、「魔王として契約した」という内容の手紙を受け取った。姉の悠は出鱈目だと思っていたが、魔界からの使者ルキフグスが真実であると告げた。真緒は世界征服への興味も魔王位への適性もなく、人間界の平和な一日が今後も繰り返されていくものと思われた。しかし彼女たちを取り巻く大いなる運命に逆らいようのないことは、このとき誰も、真緒も、姉も、ルキフグスですら、知る由もなかった。
登場人物
※情報量が少ないため、子記事は作らずにここでまとめて説明する。
麻生 真緒(あそう まお)
本作主人公でメインヒロイン。悠の双子の妹。髪の色はあずき色(覚醒中は銀白色)。
前魔王の「次期魔王には14歳で中学生のかわいい女の子がいい」という遺言により、魔王に選ばれた。中学生にしては発育がよく容姿端麗でいわゆる「ナイスおっぱい」なのだが、家事・勉強ともにできず、更にビッチである(覚醒中のみ)など、前作の登場人物である「がっかりな美人」をさらにがっかりな方向へ進化させた感じのダメ人間である。ただ、ダメ人間となった大きな原因は姉の悠であり、真緒自身は努力したいと考えているようである。また、覚醒中にビッチとなるのも、意中の男子に対し積極的になれないことによる変身願望が具現化したものであるとルキフグスは分析している。
ちなみに、中学入学まで友達は多くなかったらしい。
麻生 悠(あそう ゆう)
真緒の双子の姉にして、真緒と同居している唯一の家族。発育状態は妹ほどではなく(※)、背が低く、体のとある部位が発達しておらず(まな板)、男と間違えられることもしばしばである。至って普通の中学生と思いきや重度のシスコンで、真緒をダメ人間にしている張本人でもある。そのことをルキフグスに指摘されても「真緒はボクなしじゃ生きられないようになるから」と返したり、妹が他の男と一線を越えたと嘘をついたときに心中しようとするなど、溺愛の度をはるかに超えており、能力的にはわりと万能であることを考慮しても、彼女が作中一のダメ人間と言っても過言ではないだろう。ちなみにオバケが苦手。
※中学入学後から徐々に発育の差異が現れたらしい。
篠宮=セリス=バーナビー(しのみや せりす ばーなびー)
9話で初登場した剣士(剣士を名乗ったのは13話)。髪は東雲色。一見するとロリっ子なのだが実は真緒や悠よりも1歳年上で、学校では先輩。兄になってほしいとの発言(当時、悠を男と誤解していた)、女の子同士でも恋人になれるとの発言など、悠をかなり慕っている(一目ぼれ?)。天然。代々勇者に仕えている悪魔祓いの家系だが、悠との出会い以来、麻生家によく顔を出すようになる。上着はジャージしかもっておらず、ジャージの下は(以下自主規制)。首から下げられた十字架のペンダントには不思議な魔力が込められており、振ることで自身より大きな特大剣に変化する(※)。
※単行本1巻p103、2コマ目はきっと気のせい。もしくはスペアのペンダント。
河合 勇人(かわい ゆうと)
2話で登場した、真緒・悠のクラスメイト。悠からは女の子っぽい顔と言われるが、それを除けば至って普通の男子であり、今のところ本作唯一の常識人でもある(一般人ではない)。その紳士的な態度から真緒に好意を抱かれており、彼も好意を向けられることを悪くないと感じている。
※深入りで激しいネタバレの可能性があるためここでは概略のみ紹介した。ぜひ単行本を購読して真相を知ってもらいたい。単行本は概要に示したリンクか作者HP、または関連商品・関連作品一覧から購入可能。
ルキフグス(るきふぐす)
真緒の前にある日突然現れ、真緒が魔王になったことを告げた悪魔神官。擬態していることは1話目で述べられているはずだがそれをウッカリ忘れてしまいそうになるくらい、猫。本来は人型だが、普段(人間界でのルールとか関係なしに)その姿は秘められている。
ガルシア(がるしあ)
真緒の使い魔1号で狼。魔族であり本来は非常に身体能力が高く、魔力が解放される魔界では悠と対等に渡り合える。真緒との合体でその力は引き継がれる。しかし謎の四足歩行、餌付けなど、頭までは回らない様子。
フラン(ふらん)
8話で登場した、魔界のオバケモンスター。捨てられたオモチャから生まれた霊体で、人形の中に入ることでそれを操ることができる。オモチャを捨てた人を脅かすのが日常であったが(デモ、交渉など方法は至って平和)、真緒との出会いをきっかけとして使い魔となった。使い魔となって3日目、ついに念願の体、念奴弄人(ネンドローイド)を与えられた。真緒との合体で真緒をアンデッドにできる。
メリッサ・ブラド・ツェペッシュ(めりっさ・ぶらど・つぇぺっしゅ)
19話で初登場したがその伏線は古く、4話のガルシア登場時にまで遡る(リモコンの蝙蝠マーク)。吸血鬼の一族だが、ステレオタイプぶっちぎり(人は襲わない、にんにくや日光は平気)。臆病で(ネトゲの影響で)深夜型のため影が薄い。重度のメカマニア。真緒との合体で飛行能力を与えることができるが、真緒自体の基礎能力が足りていないため長時間は無理。