概要
週刊ヤングマガジンにて2017年21号より連載開始。
ティアスタジオの手によってテレビアニメ化されたことがあった。詳細後述。なお、アニメ化に際し公式ガイドブック『生活指導の手引き』が発売された。
著者はpixivユーザーでもある蘇募ロウ。「男子高校生×女性教師」による、ちょっと過激なハイスクールラブコメ漫画として描かれている。
元は『ゴールデンタイムズ』という名前の読切作品だったが、人気上昇に伴い全12話が短期集中掲載された。完結後、後日談も加筆された単行本が発売され、好評につき第2部より正式連載に昇格した。
基本的にカップル1組につき単行本1巻分のペースで構成されるオムニバス形式だが、舞台となる地域が狭いため、前のエピソードのキャラクターが知人として後々出てくる、ヒロインに昇格するといったことがよくある。
各エピソードの主人公の苗字は、日本の苗字ランキングの1位から順に下がっていく形式。
第8~10部は作者曰く恋愛ゲーム方式で、第8部の共通ルートから第9部と第10部に分岐するマルチエンド方式。続く第11部ではどちらの結末にも対応しているが、途中まで描かれたところで作者急病により2020年35号から休載。約4年後の2024年38号より再開されたが、同47号にて完結。単行本は2024年10月21日時点で11巻まで刊行。
あらすじ
気だるげな高3男子・佐藤一郎は、ある悩みを抱えていた。ここぞとばかりにリラックスするときに限って、学校一オソロシい女教師・「鬼の児嶋」こと児嶋加奈先生と出くわしてしまうのだ。外見は特上ながら他校の不良すらシバき倒す児嶋にビビり続ける佐藤であったが、気難しくシャイな彼女と事あるごとにエッチなハプニングに巻き込まれるにつれ、徐々に心惹かれていく。
そんな中、夏休みを利用して母の実家に里帰りした佐藤は、児嶋が母の後輩であることを聞かされる。その事実はやがて児嶋の人格形成にまつわるある重要な事件にも関与していくこととなる…。
時系列の整理
時間軸 | メインストーリー | 備考 |
---|---|---|
1年目 | 1巻(児嶋×佐藤)、2巻(松風×鈴木)、3巻(葉桜×高橋)、4巻(立花×田中) | 佐藤・田中卒業。TVアニメの全エピソード。 |
2年目 | 1巻エピローグ、4巻エピローグ | 鈴木・高橋卒業。 |
3年目 | 5巻(ホムラ×伊藤)、6巻(猪川×渡辺) | 渡辺卒業。鈴木、社長襲名・結婚。 |
4年目 | 6巻エピローグ | 松風妹卒業。渡辺、鈴木建設に就職。 |
5年目 | 7部(岡本×山本) | 伊藤卒業。 |
6年目 | 8~10部(栗栖or南條×中村) | 岡本卒業(のはず)。伊藤、鈴木建設に就職。この時点で田中は既婚。 |
登場人物
川沼西高校
(作者直筆の公式設定)
佐藤一郎
CV:鈴木崚汰(ドラマCD・アニメ)
「なんで児嶋先生(せんせい)がいるんだ!?」
川沼西高校生徒(高3、単行本掲載の後日談で大1)。平凡な名前に平凡な外見の主人公。いつもやる気が無く、児嶋に恐怖を抱いている。意外と面倒見は良い。
「おかえり佐藤...じゃなかった、その...い...一郎」
主人公を完全に喰っている濃すぎるキャラのヒロイン*。爆乳と絶世の美貌を持つ女教師(担当は国語)だが、怒りっぽく不愛想で気が強い。いつもはグレーの髪をアップヘアにしている。
昔は瓶底眼鏡をかけたシャイな少女だったが、ある事件により今のようなハチャメチャな人格になっていったとのこと。
ビックリするくらいシモの知識は薄く、酒は一滴でも飲んだだけで泥酔、爆睡するほどの下戸。
初期は人相も言動もおっかなかったが、話数を経るごとに過去のような柔和な面を取り戻していく。
一郎の卒業後は彼の部屋に入り浸っており、料理に洗濯をこなす通い妻となっている。
鈴木凜
CV:増田俊樹
「ほら!迷惑なことなんて最初から何もなかった!」
第2部主人公。高2で一郎の中学校時代からの後輩。優しく真面目な性格で成績優秀...なのだが可愛い名前に反し198㎝の長身に加えて強面のため他の生徒から所謂不良だと誤認され恐れられている。家は土建屋でよく家業の手伝いをしており、力持ち。全く似ていない可愛い妹と弟がいる。伊藤曰く完璧すぎる。
目が悪くコンタクトレンズが手放せない。趣味は温泉巡りで自分でもオヤジくさいと思っている。
長らく真由の想いに気付いていなかったが葉桜&高橋コンビの介入に伴い真由と婚約する。6巻で卒業に伴い家業を継いだ。
CV:後藤邑子
「脈...なし」
児嶋の同僚(美術教師)。ロリ巨乳。児嶋とは対照的に聖母松風の異名を持つ優しい先生。ある出来事がきっかけとなり凛のことを好きになった。インスタントラーメンですら失敗する料理下手だが凛のために弁当作りに挑戦したり、恋が叶う着ぐるみを全力で追いかけるなど意外とアグレッシブな一面も。
第3部で凛に告白、婚約した。
ホムラ・フランチェスカ
第5部のヒロイン。ALT。幼少のころ1ヶ月だけ日本に住んでいた。15歳ながらも海外の大学を飛び級で卒業した超天才。
ある想いから好待遇の仕事を断り日本にやってきた。ツンデレ。
松風さや
CV:大坪由佳
第5部もう一人のヒロイン。真由の妹で高校生、眼鏡っ子で、2巻の頃は家庭教師として鈴木に勉強を教えてもらっていたが彼を姉の恋路を邪魔する不良と勘違いしていた。姉共々エロい目に遭いがち。
伊藤依人
第5部の主人公。高校一年生。坊主頭。小学生のころにホムラと一緒に真由の妹さやに勉強を教えてもらっていたため「さや先生」と呼び慕っている。ホムラのことは全く覚えていない。洋画好きだが英語は苦手。
川沼東高校
CV:石上静香
「だっはっはっ」
隣の河沼東高校の体育教師。色黒。第3部のヒロインだったが、児島や松風とは異なり次第に主人公の座を分捕っていった。
隆の幼馴染で、彼を「タカ」と呼んでいじり倒すのが大好き。性格は完全にガキ大将で加奈以上に乱暴でドジ。それ故にツンデレ。水泳部顧問で巨乳。
高橋隆
CV:山本和臣
「もっと男らしくなるた為に力をつけないと...!」
平凡名字トリオ最後の1人。ひかりの教え子で高1。生徒会書記。ひかりの幼馴染であり、弟分(おもちゃ)のような存在のショタっ子。家はひかりの隣で毎日不法侵入されている。可愛い。ひかりを「ひか姉」と呼んで慕っている。自身と正反対の容姿の凛は男らしさの師匠。
CV:山本希望
「......もっと一緒にいたらわかるのかな...?」
第4部のヒロイン。ひかりの同僚の養護教諭。しばしば場の空気が一瞬で凍る発言をするため「絶対零度の立花」と呼ばれている。常に片目が前髪で隠れているのが特徴。感情をあまり表に出さないため、何を考えているかわからないことが多いがマンガに出てくる保健の先生のように生徒と仲良くなりたいと思っている。星を見るのが好き。
田中甲
CV:小林裕介
「ちくしょう!!いいよ!!見てろ!?卒業までの3ヵ月で彼女つくってやるから!!」
第4部主人公。元生徒会長で眼鏡。友人の彼女が全員恩師ということを知り真っ先に彼らの倫理観を疑う。しかし相当な悔しさを募らせており卒業までに彼女を作ると意気込んだところで千鶴と出会い以降彼女と様々なエッチなハプニングに出くわすことになる。
麻岡高校
猪川泉
第6部のヒロイン。目にハイライトがなく、いつも黒づくめの服を着ておりいつの間にかそこにいるため「背後霊の猪川」と呼ばれている。またどこで調べたのか生徒のバイト先とシフト、時給に勤務開始日まで知り尽くしている。なかなか学校に来ない主人公渉をあの手この手で学校に来させようと奮闘するがやはりエロい目にあってしまう。運動神経はかなり悪い模様。
渡辺渉
第6部主人公。高校3年生で大事な時期なのだが苦学生というのもあって、お金を稼げて社会勉強になるコンビニバイトの方が楽しいと思い学校に行かなくなってしまった。
ちなみにバイト先は時給960円、週7日でシフトに入っており、加奈とお付き合い中の一郎(1巻終了から1年経過)も働いている。
岡本桜花
第7部ヒロイン。
アイドルユニット「ナタデコ娘」のメンバーでおバカアイドル。しかし普段は真面目な性格。
大和のことが好き。
山本大和
桜花に思いを寄せる第7部主人公。スポーツ推薦で入学したため成績は壊滅状態である。
主要人物の家族
佐藤咲
CV:生天目仁美
「押し倒せ!既成事実をつくればこっちのもんだ!!」
一郎の母。36歳。高校生の息子がいるとは思えないほど若くて美人。後輩の加奈を「娘にしたい程」気に入っており、何が何でも息子と結婚させようと目論む。下戸の加奈に水と見せかけて酒を飲ませ前後不覚にさせ既成事実を作らせようとした。
佐藤詩緒
CV:新田ひより
「にーたん」
一郎の妹。おむつが外れない1歳の乳児。終盤で幼児語を覚えた。お兄ちゃんが大好きだが顔が怖い加奈にはビビりまくっており、彼女に抱っこされた際には一郎曰く「この世の終わり」のように泣き叫んでいた。
6巻ではたける(後述)と同じ幼稚園に入ったことが判明。
鈴木すず・れい
凛の兄弟。すずは天真爛漫でちょっとわがままな女の子、れいは兄に似た優しい性格をしている。二人ともお兄ちゃんが大好き。
泉の母
泉が渉に好意を抱いていることを知っている。泉同様目にハイライトがない。というか泉とほぼ同じ外見。
猪川たける
泉の弟で幼稚園児。泉のことが大好き。
渡辺の母
母子家庭で息子と暮らしている若くて美人の母ちゃん。飲料品の訪問販売員のようで、息子がお金のために不登校になっている事を知って依頼、泉に感謝している。
…あれ? 母ちゃんの美人率がやけに高いぞ?
アニメ
2018年10月1日、アニメ化決定が発表された。総監督は『聖痕のクェイサー』、『魔乳秘剣帖』などを代表作に持つ、アニメ界を代表するおっぱいアニメーター・金子ひらくが務めた。2019年春アニメとして、TOKYOMX、AT-XおよびBS11で放送。
15分アニメ。AT-Xでは放送規制が若干取れたたゆたゆバージョンとして放送された。
制作スタッフ
総監督 | 金子ひらく |
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キャラクターデザイン | たむらかずひこ |
アニメーション制作 | ティアスタジオ |
なお、アニメーションを制作したティアスタジオは2019年12月に経営破綻してしまったため、本作はティアスタジオが単独で手掛けた、最初で最後のテレビアニメ作品となってしまった(テレビアニメ以外の作品に関しては「王室教師ハイネ」の映画版を手掛けてはいる)。
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