概要
ぷろだくしょんバオバブ(デビュー~2011年)⇒アクセルワン(2011年6月~現在)所属。
南山大学外国語学部英米科中退。
高校生の頃、友人の誘いで演劇部に入ったことをきっかけに演劇に興味を持ち、のちに地元に講演に来た小森和子との出会いから本格的に芸能界での仕事を目指すようになる。大学在学中テレビ局のADのアルバイトをしていたが、そこで個性的な声を褒められたことで声優を志す。
代々木アニメーション学院のオープンキャンパスに参加した際「特待生にならないか」と誘いを受け、大学を二年次で中退し、上京。代アニ卒業後は一時期ある声優事務所の附属養成所に所属していた。その後バオバブの附属養成所に所属しようと連絡をとったところ、生徒の募集期間ではなかったため断られたが「ならば養成所ではなく事務所に入れてくれないか」と直談判し、直接面接を受けて合格した。ちなみに面接の際に持ち込んだ写真はチャイナ服だった。
独特の甘い声質で、主に幼い子供や少女役、特におっとりしたおとなしい人物を多く演じている。キャラクターソングに加え個人名義での音楽活動も一時期行なっていたが、本人は歌声にあまり自信がなく、デビュー当初は歌をNGにしていた。
デビューから数年は主に吹き替えやゲームを中心に出演していた。2005年ごろからアニメへの出演が増え、『ふしぎ星の☆ふたご姫』レイン役で初主演、2006年の『涼宮ハルヒの憂鬱』朝比奈みくる役で大きな注目を浴びる。
かなりの酒豪で、同じく酒飲みの緒方恵美と半日一緒に飲んでも平気だったという凄い肝臓の持ち主。緒方からは伊藤静と合わせて「一緒に収録をしている時間より、一緒に酒を飲んでいる時間の方が長い」と語られている。
バイクマニアで、中型自二輪免許を所有し、バオバブ時代にはアフレコ現場まで自らオートバイを運転していた事があった(その後事務所から禁止されたらしい)。後述する持病の悪化を契機に、2014年に普通自動車免許を取得している。
元々は字幕翻訳家を目指していたこともあり英語が堪能で、英検準1級に合格している。TOEIC、TOEFLでも高い成績を残していた。
妹がいたが、19歳の若さで急逝したことを明かしている。なお、バイクの免許を取得したのは妹の影響もあるとのこと。→文春オンラインのインタビュー
病気療養と復帰
中学生の頃、自己免疫疾患の一種である「特発性血小板減少性紫斑病」を発症し、一時は余命宣告をされるほどであったが、父が偶然知り合った血液学の名医の元で投薬治療を受け、奇跡的に寛解する。
回復後も体調には十分気をつけており、演劇に興味を持つようになった高校時代には病気の再発の可能性が高いことから「公務員として働きながら、週末に趣味として劇団で活動しよう」というのが最適解だと考えていたという。
声優デビュー後も毎週の血液検査を欠かさず受け、週3日休むようにするなど体調を重視して活動していた(事務所には「病気を理由に仕事がもらえなくなるかもしれない」と思い病気のことは隠していた)。しかし、ブレイクによりますます仕事にのめり込み、徐々に病院から足が遠ざかるようになってしまう。
2009年ごろから全身の激痛を訴えるなど体調が悪化。2011年ごろにはかなり症状が進み、自力で階段の昇り降りをすることも困難なほどで「抜き録り」(アフレコを本人のパートだけ単独で行うこと)をしなければならない状況にあった。
2012年5月に所属先の社長からの説得もあって入院生活に入り、やはり自己免疫疾患に属する「全身性エリテマトーデス」と診断を受けたため、無期限休養を宣言する。
2012年10月放送の『ひだまりスケッチ×ハニカム』のヒロ役で復帰。アニメでの本格的なレギュラー復帰は当初2013年夏アニメ『神さまのいない日曜日』(ハナ役。ドラマCD版には出演)が予定されていたが、体調が戻らなかったのか断念。2014年秋アニメ『失われた未来を求めて』(佐々木詩織役)まで持ち越された。一方ラジオでは、療養中休止していた『ねぶら』(ランティスネットラジオ)、『お好み後藤邑子』(ラジオ大阪)などが2014年夏より順次再開されている。
なお、復帰の時点では入院治療が続いている状態であり、仕事場と病院を行き来していた。体調が万全でなかったため、2014年ごろまで入院生活を送っていたという。
入院中もブログの更新は続けており、病院の会話室で友人とはしゃぐ学生患者君をシメたりしていたことが語られている。
ちなみに飲酒に関しては、入院前は主治医から「特に問題なし」と言われていたらしい。それでも体力的な事情から業界の飲み会にはほとんど参加していなかった。
2015年6月に、いくつかの作品で共演の経験がある松来未祐から突然連絡を受ける。親しくはしていたが特別プライベートで遊びに行くような仲でもなかったので最初は不思議に思ったが、話を進めるうちにその理由がわかり、以降親身になって頻繁に連絡を取り合うようになった。
結果として共演当時よりも親しくなったのは良かったものの、相談を受けてからわずか4ヶ月ほどで松来が亡くなってしまう。その後、松来との短くも濃かった交友を自身のブログにしたため、大きな反響を呼んだ。
愛称について
「涼宮ハルヒの憂鬱」のアフレコ現場にて、男性陣と『北斗の拳』の談義で盛り上がった際、杉田智和に「ゴトゥーザ様」とあだ名をつけられた。
表記の際はゴトゥーザ様、口に出して発音する際にはゴ「ッ」トゥーザ様が推奨されるらしい。複雑だ。
声質からおっとりした少女・女性を演じることが多く、その人柄とのギャップが話題となっていたが、『らき☆すた』にて本人をモチーフにした「ゴットゥーザ様」として出演。
ちなみに、ゴットゥーザ様の性格はいわゆる二重人格であr…おっとだれかきたようだ。
『魔法少女まどか☆マギカ』の鹿目詢子も、そのいい意味で男前な性格で「ゴットゥーザ様の再来」と言われるほどのハマり役となった。
さらにはD3パブリッシャーの名物ゲーム「地球防衛軍シリーズ」のスピンオフ作品「デジボク地球防衛軍」でのご当地ブラザー(シスター)の「メイドシスター・シャパリュ」を演じる事になったが、キャラクター設定自体ゴトゥーザ様としか言い様がない。
もうひとつの著名なあだ名。
キャリアの比較的初期に演じた早坂日和(「みずいろ」)の通称「ぽんこつさん」に由来。近年はベール=ゼファーに関連してこう呼ばれる事がある。
後藤さん(強)
同姓の後輩である後藤沙緒里と区別するために生まれたあだ名。
発祥はW後藤が共演したさよなら絶望先生の収録スタジオでの黒板表記らしいが詳細は不明。いろいろ武勇談を持つ邑子と一見ひ弱そうに見える沙緒里からの発想であろう。
他にも、「邑」が「むら」とも読めることから「むらこ」というあだ名もある。
主な出演作
イラスト未確認
書籍
- 私は元気です 病める時も健やかなる時も腐る時もイキる時も泣いた時も病める時も。(ISBN:9784163917382 - 2023/09/12、文藝春秋)
関連タグ
外部サイト
公式ブログ『後藤邑子のTSUBUYAKI』