プロフィール
概要
「FWWW悪役軍、「ナイトメア」党首のヴァンプ鈴森よ。ナイトメアっていうのは、モンスターの姿をしたレスラーの集まりね。で、私は見ての通りの吸血鬼……え? 見て分からない? 分からないはずはないでしょ、どこからどう見ても吸血鬼じゃない。ちょっ……こらーっ、首をかしげるなぁっ!」
FWWW覇軍「ナイトメア」の第一位のレスラーで、元々は業界最大手の東女所属であったが、新興会社FWWWに引き抜かれたスタッフの手土産にされる形でチームメンバーごとFWWWに移籍させられてしまった。
雪女やマーメイド等の怪物、妖精をモチーフとしたレスラー集団「ナイトメア」の党首で、一応ヒールレスラー。頭に血が上ると相手に噛みつく癖からつけられた「狂犬杏菜」の綽名を嫌がり、「吸血鬼の方がまだマシ」と考えて現在のリングネームとキャラクターを作り上げた。プライベートでも吸血鬼衣装で夜中に徘徊する為、しょっちゅう警官に職務質問されている。
身長は160cmと然程大柄ではないが、非常に良質の筋肉を備えており、自分より体重のあるレスラーを軽々と持ち上げるばかりか、顎と首の力だけで自身の体を支えられるほど。また、強い相手と対峙するほど闘志が湧くタイプである事から、強敵相手の勝負強さもかなりのもの。FWWW最初の軍団対決ではライバルとして招聘されたブレイブ勇子を完膚なきまでに打ち破り、団体最強の座を射止めた。
一方で頭脳の方は劇中の他の人物と比べて優れているとは言えず、特にスケジュール設定や思考の整理・具体化は苦手。心の声を口に出してしまう事例も目立つ。先輩の日高瞬(米国の大団体の現役王者)には「ソニックキャット以上のパープリン」とまで評されている。悪い事に頭脳労働を始めとする自身の苦手分野を他人に丸投げする悪癖を有しており、前述の移籍騒動の時には自身の打てる策を全く考えずに師匠の神崎玲子(当時の東女王者)に丸投げしようとした事で師匠を激怒させてしまっている。
それにも拘わらずチームリーダーとしてやっていけているのは、一度面倒をみると約束した人間に対して責任を取り通す律義な性格によるところが大きい。実際、才能が同期2人と比べて劣り連戦連敗を繰り返していた小早川ぽひや騙されてとは言えチームメンバー全員の集団解雇という事態を招いたリトルデビル鈴木も見捨ててはおらず、(ぽひのコーチを引き受けた神崎との関係改善の下心も生じたとは言え)ぽひの特訓に付き合って冬山まで随行している。その為、チームメンバーのほぼ全員が熱狂的に彼女を支持しており、知能面で大幅に彼女に勝る雪女(佐々木ゆきめ)も誠意を貫いている。
・・・と言う状況で2015年7月にFWWW初代王者に戴冠した彼女であったが、ライバルチーム・レジスタンスの強化によるナイトメアのチームとしての相対的な弱体化に憤り、遂にリーダーの座を捨てて独立。
弟子の小早川ぽひ、ナイトメア第三位のマーメイド塩味、そしてレジスタンスから引き抜いたブレイブ勇子と共に第三勢力『魔王軍』を新設した。
その後3カ月は『絶対王者』として(ベルト流出を恐れた会社によって)強敵相手との試合も組まれずに祭り上げられていたが、10月の試合で独立後初の大一番としてマーメイド塩味と組んで、嘗てのサブリーダーの雪女&レジスタンスからナイトメアに転入したプリーステス聖光院のタッグと対戦。
そして、雪女&聖光院の巧みな連携戦術に一方的に翻弄され、有効な対処も反撃も全く出来なかった揚句の大惨敗と予想を裏切る結果に終わってしまった。
しかし、その晩に突然ハロウィンイベントを提案して、魔王軍のメンバーと会社のスタッフを振り回す・・・と言う、良く言えば精神的なタフさを見せつけた。
2016年1月にFWWWシングル王座初防衛戦で雪女と三度目(東女時代を含めると6度目)の対決。
得意の組み打ちに持ち込もうとするも、雪女に完全に動きを見切られて弱点である打撃捌きを突かれる形で敗北して王座を失った。