CV：籐野らん(PC版) / 後藤邑子(全年齢版およびアニメ版)
概要
主人公である土見稟の幼馴染で同居しており、容姿端麗・成績優秀・運動神経抜群・家事万能に加え、献身的でドジっ子属性も併せ持つ『人界のプリンセス』。
ちなみに献身的な理由は、大好きだった母が死んだ事故の原因が稟にあって、そのことから稟を恨むようになって危害を加えていた過去があるからである。
しかしながらそれは母が死んで憔悴し、死にかけていた楓に生きる気力を無理矢理でも与えようとした稟の嘘である。
楓の母が死んだその交通事故では稟の両親も死んでおり、しかも「体調不良の楓を気遣って早く帰途に着き、楓の母が運転する車で起きた交通事故」ということで事実はむしろ逆であり、楓および楓の母親が稟の両親の命を奪ってしまったというものであった。
そのことを楓が知ったことで稟に対して恋心は抱いたが、同時に加害していた過去があるからこそ「決して好きになってはいけない命の恩人」として稟に献身的に関わるようになったのである。
余談だが、恨んでいた時代の詳細が世に出たのは小説版の方が先である。
加えて小説版では当時の稟に対して、「楓の親衛隊やクラスメイト達による学校ぐるみのいじめ」や「稟の実家が放火による不審火で全焼（犯人はいまだに逮捕されておらず、稟も取り調べを受けて犯人だと言わんばかりに怒鳴られたとのこと）」といった事も描写されている。
上記の恨んでいた時代は楓本人も階段から稟を突き落とすなど、下手すれば命に係わるようなことまでしており、相当強い恨みを抱いていたことがわかる。
これ程の酷い目にあいながらも、楓が生きる気力を得るためとはいえ「自分が楓の母親の死の原因」だという嘘を信じさせようとした稟は凄まじく強い気力の持ち主であるとしか言いようがない。
なお、過去に稟を恨んでいた設定自体は第一作目であるゲーム版SHUFFLE!の頃からあったものの、ゲーム版においてはこれらの詳細な描写に関しては小説版・アニメ版の後に出た派生作品等で語られた部分のため、所謂ゲーム版への「逆輸入」になっている可能性がある。
派生作品において
派生作品である「Really？ Really！」では唯一のメインヒロインとして登場。
ストーリーとしては原作たるSHUFFLE！の楓ストーリーのアフターストーリー扱いとなる。
しかしながらSHUFFLE！シリーズのヒロインが総登場して物語を盛り上げる他、彼女らの一部とはR-18シーンも存在するもののそれらは全て「偽りの世界での出来事＝楓の妄想の一部」扱いであるためNTRは無く、終始楓のみがメインヒロイン扱いのストーリーとなっている。
なお、本作はDS版も発売されており、何気にシリーズで唯一任天堂関連のゲーム機で遊べるSHUFFLEシリーズの作品でもある(勿論R-18要素は排除されているがフルボイスで、新規書き下ろしCGの追加やオリジナルのミニゲームが追加されている等、PC版をプレイした人でも楽しめる作りになっている)。
アニメ版において
アニメ版では主人公に対する依存が高く、ヤンデレ要素が加わってしまった。
原作であるゲーム版においてはヒロイン達皆が主人公に好意を示すというハーレム系作品でありながらヒロイン達の仲が非常に良いため、誰と結ばれようが周りの祝福するだけであり、ヤンデレどころか嫉妬その他のドロドロとした関係になることは無いという、楽しげで明るい作風である。
それ故にこの追加されてしまったヤンデレ要素はゲーム版の作風と比べると真逆の方向性であり、その上でゲーム原作のアニメ化作品にありがちな展開の無理やりさも相まって、特にゲーム版からのSHUFFLE!ファンは強い不快感を示し、「原作レイプ」「黒歴史」等と称されている。
しかしながら同時期は「School Days」等のヤンデレ作品が人気を博していた時期でもあるため、ゲーム版においては一切ヤンデレ要素が無いにもかかわらず、「ヤンデレ四天王」の一人として見る人も多いため、このことにも賛否両論が激しい。
そのため特にアニメ版については全く別の作品として扱う等、メディアごとに混同しないように注意が必要である。
このことは制作者側にも精神的に大きな衝撃を与えた様子で、当時はTwitter等のSNSが存在せず、またアニメ版公式サイトの方にも問い合わせ先メールアドレス等も無かったため、ゲーム版の制作会社であるNavelオフィシャルウェブのBBSに多数の閲覧者からの批判コメントが集中的に書きこまれ、しかも内容の多くは楓の人格を変更した事に対する批判コメントが多数を占めていた。
アニメ版にて楓役を演じた後藤邑子氏の個人ブログにも多数のコメントが送られたことから放送から僅か3日後にブログに緊急でコメントを掲載するという流れにまで発展してしまっている(その緊急でのコメントの内容)。
楓のキャラクターデザインや原画を担当している西又葵氏はNavelオフィシャルウェブ内のスタッフ日記と個人のブログにて「原作とは観点が違うとは思うけど、（テレビアニメの）楓を見ていて辛く正直泣いてしまった」「楓には幸せになって欲しい、幸せな表情の楓が書けたらいいな」というコメントを挙げ、その翌日には笑顔な楓の書き下ろしイラストを投稿していた。
余談だが、アニメ版では楓が恨んでいた時期に起きた稟に対する学校ぐるみのいじめや、ゲーム版では不審火で全焼した稟の実家がどうなったかの描写が全く存在しないので、詳細は不明。
関連タグ
れじぇくろ!：イベント突破のポイントで参戦する。なお、サポート枠のため、彼女単独では戦闘に出すことはできない。メインキャラと組ませる必要性が出てくるだろう。ガチャでのプレイアブルを果たしたプリムラと組ませるのがベスト。
