概要
CV:後藤邑子
しおの前に度々現れる幻影。
自分の夫(cv宮下栄治)からDVを受けており、幼いしおを守るため、息子のあさひを残し家を出た。
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過去(ネタバレ注意!)
かつて彼女は小学校の学年主任を務める父と、しっかり者の母の元に生を受けた、おっとりとした心優しい女子高生だった。
しかし、そんな両親の元で生まれたが故、母が選んだ服を着て、父が選んだ学校に通う等、自分で物事を決められない主体性のない一面を持っており、両親の言いなりと言える現在の自分に「私こんなんでいいのかな?」と自分の主体性のなさに悩む一面もあった。
そんな中で、「自分が何かを選ぶのではなくて、いつか自分を選んでくれる人が現れる」「その人と一緒に笑い合って幸せに暮らしたい」という夢を持ちながら、友人たちと学校生活を送っていた。
そんなある日のこと。下校途中、歌を歌いながらぼんやりと帰り道を歩いていると、偶然肩がぶつかったことでガラの悪い男性に絡まれてしまう。
慌てて謝罪するゆうなだったが、男性は怯えている彼女を見て調子に乗り、暴行を加えながら強引にゆうなを自宅へ連れ込む。
脅されるがまま服を脱ぐゆうな。男性は裸になった彼女に興奮し、己の欲望をぶつける所業に至った。
後日、男性によって妊娠したゆうなは両親に上記の性的被害を打ち明ける。
当然騒ぎになり、男性を糾弾をする両親だったが、逆に「男性の父親(政治家)」に言い包められてしまう。そのまま状況はとことん不利な方向へ進み、最終的にゆうなは男性と望まぬ結婚を強いられる。
(男性の父親としては、万が一息子の性犯罪が警察沙汰になれば、政治家としての立場を失いかねない。幸いまだ警察に通報されていなかったため、息子をゆうな(被害者)と結婚させることで「合意の上での性交」だったとして、誤魔化した。)
その後、息子を出産。「あさひ」と名付ける。
最初こそ、男性(以下「夫」)の父親の最低限の対応や配慮によって夫とは別居する形となり、彼とほぼ接触することなく過ごすことができて安心するゆうな。そして、生まれた子供には罪はないと考え、息子のあさひを手塩をかけて育てた。
しかし3年後、ゆうなの両親と夫の父親3人が交通事故に巻き込まれ死亡する。
両親と「夫から自分を守ってくれる唯一の人物(夫の父親)」を一度に失い、絶望するゆうな。
一方夫は、葬儀の際に立ち会った生命保険会社の関係者から父親の保険金が入ることを聞き「もう一生働かなくていーじゃん! ラッキーだぜ!」「クソ親父死んでいいモン残してくれるなんてな」「3人が死んだのも神様の思し召しじゃね?」と歓喜に浸る有り様。
もはや極悪非道という言葉を絵に描いたかの如く一片の救いようもない。
その後、夫は父の保険金のみならず、ゆうなの両親の遺産も、存続人であるゆうなに暴行を加えて奪い取る形で勝手に私物化し、酒やパチンコなどに充てて豪遊の限りを尽くした。
湯水の如く散財した結果、保険金と遺産が底を尽きて文無しになり、夫はこれまで通りの生活をまた送れるようにするため、今まで別居していたゆうなとあさひの住む家に押しかけ、2人に寄生するかのように同居生活を始めた。
その後はゆうなやあさひにとって、地獄の毎日だった。
ゆうなは事あるごとに夫に暴力を受け、後述のパートで稼いだ給料も無心される日々に苦悩し、成長したあさひも虐待されるようになった。あさひはこの醜悪極まりない父親を「悪魔」と称した。
また、ゆうなは生活費を稼ぐために近所のスーパーにパートで働いていたが、おっとりな自身の性格が災いし、「他の従業員達のペースについていけない」「商品の陳列作業も指示通りにできない」「同じミスを繰り返す」といった有り様で、度々上司からの説教や叱責の毎日が続き、やがて解雇される始末。その後もパート先を転々とするも、いずれも同じ理由で何度もクビになった。
そんな状況が数年間続いたある日、(おそらく性暴力も受けたのか)再び妊娠。病院にも行けず、浴室で娘を出産。「しお」と名付ける。
しおの誕生を皮切りに、「娘だけでも守らなければ」とゆうなはしおを連れて初めて家出を図るが、途中で夫に発見され失敗。逆上した夫の制裁を受ける羽目になる。
それから程なくして、あさひの計らいで、ゆうなはしおと共に再び家出を図り、今度こそ夫から逃げることに成功した。
夫のいる家からある程度離れた賃貸のアパートに入居し、狭い一室で暮らし始めるが、その後の生活は極めて過酷なものだった。
※これより先の動向は、原作漫画・アニメで是非確認してほしい。