「やめろ!優しい人はすぐ自分を責める。それで壊れるんだ」
「違うんだ。俺にはその形の幸せしか分からないんだ」
「いろんな幸せがあるんだって言われても理解できない想像できない。母さんがいてしおがいて一緒に暮らす。それ以外になんの価値があるっていうんだ」
「だからしおを取り戻して幸せになるんだ。そしてしおには俺みたいになるなって言わなきゃいけないんだ。だから…」
概要
CV:花守ゆみり
神戸しおの兄であり、行方不明になった彼女を見つけ出すため捜索ビラを街中に配り続けているボロボロのフードに身を包んだ少年。
16歳。
DVの実父と実母・ゆうなの息子として生まれ、幼いころから何かと生活面で苦労するゆうなを気にかけるなど、手のかからない子供として認識されていた。その後、両親のお互いの親(あさひの祖父母)が事故死し、実父が家庭内暴力を行うようになってから、ゆうなと生まれてきた妹しおを守るために2人を逃がし、自身は自宅に一人残り、3人での幸せな暮らしができることを夢見て、実父の虐待に耐え続けていた。
父親の過酷な虐待に耐えながら生きてきたため、「大人は醜い」と語り信用しておらず、警察にも頼らず一人でしおを見つけ出そうとしている。
ただし全く大人を信用していないわけではなく、自分を心配してパンをくれた飛騨しょうこには時間はかかっても心を開いており、「Extra Life」では他人の家族が探していた猫を元の飼い主の元へ送り届けるなど心優しい少年である。
しおの「誓いの言葉」を彼も知っており、心が折れそうになったときには必ず唱えていた。
余談
現在は1人でしおを探しているため家にも帰っておらず、寝る際は公園のベンチの下(本人いわく上は危ないらしい)。
また、本編では描かれていないがしおを捜索する際にかかるお金は日雇いで稼いでいる。
そのお金も全てビラに使ってしまうため常に空腹に苛まれており、しょうこと初めて出会った際には倒れてしまった。
また、本編のプロトタイプである読み切り版「ホワイトシュガーガーデン、ブラックソルトケージ」にはメインキャラの中では唯一未登場となっている。
だがしおを捜索するため行方不明者捜索サイトに彼女の情報が記載されていたため、劇中では登場しなかっただけでこちらにもあさひは存在しており、しおを見つけるため奔走していた可能性は十分あるだろう。
作者曰く、背中のパーカーの模様はフォークをイメージしているとのこと
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