『ここで動けなきゃ俺ァ ヒーローでも漢でもなくなっちまうんだよ』
『もう絶対後悔しねェ 俺は……守れるヒーローになる』
プロフィール
全身硬化は攻防一体 最強の矛と盾!!
過去の弱さを省みた漢気あふれる熱血漢
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | 剛健ヒーロー《烈怒頼雄斗(レッドライオット)》 |
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個性 | 硬化 |
学校・学年 | 雄英高校ヒーロー科1年A組8番 |
出身校 | 結田付(むすたふ)中学校 |
誕生日 | 10月16日 |
身長 | 170cm |
血液型 | O型 |
出身地 | 千葉県 |
好きなもの | 硬派なもの、肉 |
性格 | 快活ムードメーカー |
入試実技 | 2位 |
個性把握テスト | 8位 |
一年一学期中間学力テスト | 15位 |
CV | 増田俊樹 |
概要
雄英高校ヒーロー科1年A組の男子生徒。主人公出久のクラスメート。
クラスのまとめ役の一人であり、「男らしさ」がモットーの頼れるいいヤツ。
様々な場面で周囲を鼓舞し、いざというときは自らを盾に人々を守る、まさに「硬派」な漢。
人物
竹を割ったような性格で、明朗快活な好青年。明るいクラスのムードメーカー。
オールマイトからも「素晴らしい心持ち」と評されており、人柄の良さが窺える。
「漢気」を何よりも大切にしている体育会系の熱血漢。基本的に常識人なのでツッコミ役に回ることが多いが、変なところで「男らしい」と感動してしまい、周囲に困惑されることもしばしば。
時には雪が降ると同時に服を脱ぎ、上半身裸で外に出て乾布摩擦をするなど、少し「男らしさ」をはき違えているような一面もある。
自室はサンドバッグや大漁旗などが置かれており、暑苦しさ全開のレイアウト。女子ウケはあまり良くなく、「彼氏にやってほしくない部屋ランキング2位くらいにありそう」と一蹴されてしまった。
クラス内では全員に分け隔てなく接するが、特に上鳴や瀬呂、B組では鉄哲と仲が良い。学校だけでなく、休日の見舞いや買い物のときなど、校外での集まりでも皆の中心となって盛り上がる。
入学初期から爆豪と普通にコミュニケーションを取り続けている数少ない生徒の一人。性格や言動に裏表がない所を評価している反面、他人を寄せ付けない彼のことを気にかけている。
日頃から爆豪に勉強を教えて貰っており、体育祭の騎馬戦では彼の勝利への執念を見込んで自分から馬に名乗り出たりと、爆豪の性格をよく理解している。爆豪の方も事あるごとに切島を罵倒しつつも、なんだかんだでよく一緒に行動している。
硬い体と意志を持ち合わせた文字通り「硬派」な少年だが、周囲にあまり見せないだけで心の中では自信がなく悩みがちな一面もある。特に後述する過去の一件は、精神的に成長するきっかけになった半面、決して忘れられない苦い経験となっており、「二度とあんな後悔をしたくない」という想いを心の中に抱え続けている。本編でも度々思い悩む場面がみられる。
それでも時に周囲に励まされ、時に自ら奮起し、挫折と後悔を反芻しながら日々努力を続けている。最初から強いわけではなく、つらい経験を乗り越えながら一歩一歩進むその姿と精神が、彼の現在の強さと、読者からの高い人気につながっている。
ヒーロー名の由来は漢気ヒーロー《紅頼雄斗(クリムゾンライオット)》から。オールマイトより前の時代のかなり古いヒーローで、自身が目指すヒーロー像の原点でもある。詳細は後述。
外見
朱色に近い赤色の瞳と逆立った真っ赤な髪が特徴的。前髪の両端が角のように立った所謂「スパイキーヘア」と呼ばれるタイプの髪形で、毎朝3分かけてセットするこだわりスタイル。髪を下すとガラリと印象が変わる。
そしてギザ歯。キャラデザではなく本当に歯が鋭く尖っており、歯ブラシの消耗が激しいらしい。
実は赤い髪は高校から染め始めたもので、地毛は黒髪。染髪効果のある専用シャンプーを毎日使用することで、根元まで真っ赤に染まっている。理由は後述。
よく見ると右目の上に小さな切り傷がある。これは彼が三歳のとき、ふと目を擦った際に初めて個性が発現し、硬化した手で傷付けてしまったもの。作者もよく描き忘れてしまうらしい。
コスチューム
- 男気ヘッドギア!!
突撃を想定し、鼻やアゴなどをガード。鬼の牙のような刺々しいデザインだが、すぐ割れちゃう。
- 男気ショルダー!!
いかつさを強調。以前のモノより動きやすくなってる。
- 男気アームカバー!!
ポリウレタンの詰まったアームカバー。人を抱える際自分の個性で傷つけないようにする為のもの。
- 男気布!!
服着てもすぐ破れるだろうと思って最初からズタボロの布を纏うことにした。
個性により元々高い防御力を誇るためか、上半身は赤いキャタピラのような男気ショルダー!!を両肩に付けただけのほぼ裸で、下半身はズボンにボロボロ布。ベルトは「R」の形状をしている。これはヒーローネームである烈怒頼雄斗(レッドライオット)の頭文字。因みに男気ヘッドギア!!を着用すると、前髪が正しく二本の角のように見える形となる。
No.102の必殺技考案の授業からは、後述する個性の性質上、キャタピラから伸びたような男気アームカバー!!をつけ始めた。
個性
個性は『硬化』。
体がガッチガチに硬化する。
その硬度は非常に高く、斬りかかってきた刃物が逆に折れ、巨大ロボットの下敷きになっても突き破って復帰できるレベル。単純な物理攻撃はもちろん衝撃にも強く、高所からの落下や爆豪の爆破にも一切怯むことはない。金属化の鉄哲ほどではないが、高熱にもある程度耐えることができる。ただし熱さは感じる模様。
硬化部位は単純に硬くなるだけではなく、刃物のような鋭利さを併せ持つ。特に手や足に発動すると、指先と爪が一体化し、鉤爪のように鋭く尖る。打製石器のように刺々しく変化した硬化部位は、ただ触れるだけでも切り傷ができ、攻防に長ける。更に硬化の範囲は肌だけではなく、髪・歯・目といった外から見えるほぼ全ての器官に及ぶ。
発動に伴う体色の変化は無し。アニメでは発動時に火花と重厚音の演出がある。
攻撃方法(戦闘スタイル)は基本的に近接格闘。単純なパンチも打撃と斬撃の両方の効果を兼ね備え、『拳が掠った相手の頬が切れる』という事態を引き起こすことも。特性を生かして手刀や引っ掻きによる斬撃も多用する。全身硬化で相手の攻撃を受けきり、強烈なカウンターも披露する。
場合によっては足の指をスパイクの如く地面に突き立て、強力な攻撃を受けても踏ん張り続けることができる。『最強の矛にも最強の盾にもなる』と語られる通り、対人戦・接近戦において無類の強さを発揮する。
加えて物語が進むにつれて、『打てば打つほど強くなる』という特性が明らかになった。これは「個性は身体機能の一部」という本作の基本設定の通り、鍛錬や実戦を通して攻撃を受け続けることで、骨や筋肉のように強度が増し成長していくということ。
林間合宿の個性伸ばし訓練では、『筋力と硬化強度の相乗効果』を狙い、硬化状態で尾白の攻撃を受け続ける訓練を行った。
普段は肉体の表面を硬化させるようだが、精神状態などで硬化の深度も変化する模様。一度硬化部位が割り剥がされた際、割られた部分から更に硬化させていくという荒業を見せた。勿論再生能力があるわけではないため、露出した真皮や筋線維が硬化したと考えられる。
シンプルゆえに強い個性だが、本人は「地味で冴えない」と少々気にしている。
『機動力が低い』『中・遠距離攻撃ができない』などが主な課題。個性の発動には力を籠め続ける必要があるため、持続時間は10分ほどが限界。持久力に難がある故に消耗戦にも弱い。
本人の素の運動神経が良いため、個性把握の体力テストなどはある程度カバーできているが、出久のように今後の極端なパワー増強が望めるわけでもない。ひたすらに『硬くなるだけ』であるため、戦闘では本人の立ち回りが重要になってくる。
現在では後述する必殺技の考案や、タイマンに持ち込むための動き方を意識することで、セメントスに指摘された「いかに自分の得意を押し付けるか」を模索し続けている。
戦闘以外では、「触れただけで切れる」という特性ゆえに、人命救助では特に気を付けなければいけない。これは先述したコスチュームの改良で対応した。
必殺技
ヒーロー名と同じくひと昔前のヤンキーのような当て字が特徴。初見では読みが解らないのはご愛敬。
- 烈怒交吽咤(レッドカウンター)
全身を硬化させて相手の攻撃を受けつつ放つカウンターパンチ。
- 烈怒頑斗裂屠(レッドガントレット)
硬化させた腕で放つ渾身のボディブロー。
- 安無嶺過武瑠(アンブレイカブル)
個性圧縮訓練を通して到達した、現時点での最高硬度を発揮する必殺技。詳細は個別記事を参照。
過去
y
高校入学までは個性の硬度も心も弱く、周囲には弱いだの地味だのと言われ続けた。
それでも腐らず身体を鍛えるなどの努力と足りない個性を心でカバーしてヒーローを目指し、雄英高校を内心希望していたが、現実を見て工業高校に行こうという周りの友人に話せるほど自信はなく、それを恥ずかしくも思っていた。
特に同じ中学の芦戸は運動神経抜群・派手な見た目・強力な個性・本人の人当たりのいい性格と、エンタメ性や支持率も重視されるまさに現代ヒーロー向きの存在で、彼女を見て「もっと派手で強力な"個性"があれば」周りに自信を持って言えるのか、と考える時もあった。
そんなある日、街で自分の中学の女子生徒が身長3mもある大男に道を聞かれているのを見かける。男は特に悪意もなく単に道を尋ねただけだが、その常軌を逸した巨体に怯えてしまった女子生徒は泣きじゃくるばかりで会話にならない。男も「どうして教えてくれないんだ」と苛立ってきて危険な空気が漂ってきた。切島は助けようとするも足がすくんで動けず、そこへ割って入った芦戸が道を教えてあげたため、事なきを得た。だが切島は後悔で臍を噛む。
「何で──行かなかった…」
「他人のピンチに飛び出せもしねェ」
自分の部屋でその年の春にあった事件とその際に捕らわれた中学生を助けようとした一人の同級生がいたという話も思い出し自己嫌悪に陥っていたが、たまたま憧れのヒーロー紅頼雄斗のインタビュー動画が映る。
「ただ後悔のねェ生き方 それが俺にとっての漢気よ!」
そこから触発された切島は「情けねー自分との決別」を決意する。登校した際には件の女子たちに頭を下げて助けに入れなかった事を詫び、進路志望の紙も隠すことなく友人たちに示した。
無事試験を突破し、雄英高校に入学後は、これまでの自分との決別を目指し、黒髪を赤く染め、セットする様になった。
入学時、芦戸に驚かれるが、彼女は少し考え、笑顔で激励を送る。
「ちゃんと切島の中で乗り越えられたら そん時は教えてね。
高校デビューマンって皆に言い振らすからさ」
過去の経緯、そして自身の硬化という個性から、セリフにもあるように、出久の「救ける」ヒーロー、爆豪の「勝つ」ヒーローとも違う、「守れる」ヒーローを目指すようになるのである。
活躍
個性の関係から戦闘は基本的に正面突破。良くも悪くも真っ直ぐで単純な傾向がある。
作中ではあまり強調されていないが、実は入学試験では爆豪に続いて2位。しかも敵撃破ポイントと救助ポイントの両方がほぼ同率。片方が突出している出久や爆豪よりもある意味ではバランスの取れた得点を獲得している。
USJ襲撃の際は、爆豪と共に黒霧相手に先陣を切る。しかし個性で二人そろって飛ばされ、倒壊ゾーンで両者共闘するうちに爆豪の人間性に理解を示すようになる(倒壊組)。その後合流した出久・爆豪・轟と共にオールマイトの救出に動き、オールマイトの本気と上の世界の恐怖を肌で感じた。
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では上位でクリアし、第2種目騎馬戦では爆豪、瀬呂、芦戸とチームを組み2位通過する。最終種目ガチバトルトーナメントでは、1回戦で鉄哲と戦い、試合ではドローとなりその後の腕相撲で勝利。2回戦では爆豪と戦い敗退する。何気に爆豪を唯一負傷させていたりする。詳細はこちらへ。
期末試験では砂藤と共にセメントス先生に挑み、二人そろって先生に真正面から勝負を挑む。しかし自分たちの個性の限界時間まで壁で妨害され、最後まで先生にたどり着くことができずミッション失敗。消耗戦への極端な弱さを指摘された。
強化合宿では期末試験の補習と個性伸ばし訓練を並行して行う。
その最中に敵連合が襲撃。狙いが爆豪だと知り助けに行こうとするもブラドキングに止められる。そして結果的に何もできないまま爆豪が誘拐される。一人の友人として、ヒーローとして、漢として何もできなかったことを深く悔やむ。
その後病院にて八百万が敵に発信機を取り付けたことを知り、一緒にいた轟と共に爆豪救出に赴くことを決意。クラスメイトにその旨を打ち明け、引き留められるも決意は揺るがず逆に自身の強い思いを皆に伝える。更に一番悔しいであろう出久にも「まだ手は届くんだよ!」と救出作戦に誘う。そして”神野区の悪夢”当夜、眼前にて爆豪を連れ去られた出久と轟、そしていざというときメンバーのブレーキ役となるための飯田と八百万を加えた計5人で爆豪救助に動く(奪還組)。結果、出久の機転と爆豪との信頼により、辛くも救出と離脱に成功する。
仮免試験一次試験では、単独行動しようとした爆豪を上鳴と共に追いかけ行動する。士傑高校の肉倉と対峙したが上鳴の機転と爆豪、切島の攻撃で撃破し、一次試験通過できた。
二次試験では、爆豪のフォローをしつつ地道な救助活動を続け無事ヒーロー仮免許を取得する。
ヒーローインターンではビッグ3・天喰の紹介を得て、関西のファットガム事務所で活動する。その際に「個性を壊す弾丸」を個性を活かし採取に貢献するとともに、"安無嶺過武瑠"によって個性ブースト状態の敵を撃破。ネット記事で話題になるほどの鮮烈なデビューを飾る。
後日、ファットガムが無認可の薬物の捌きに詳しいヒーローとして死穢八斎會に対する作戦会議に呼ばれ、自身もファットガム事務所の一員として死穢八斎會潜入捜査に協力する。
死穢八斎會潜入捜査の際は、出久や通形らと共に本拠地に突入するが、ミミックの分断にあい、ファットガムと共に鉄砲玉「八斎衆」の乱波・天蓋と交戦することになる。乱波の攻撃を前に心が折れかけるが、自身のヒーローを目指す原点を思い出し、土壇場でファットガムを守り勝利に貢献する。
雄英文化祭では演出隊として参加。瀬呂・轟・口田と共に舞台の細かい部分を詰めていく。ライブ当日は半裸で体育館の天井にスタンバイし、轟の氷を硬化でひたすら削る降雪機として頑張った。
A組・B組合同戦闘訓練では、第一試合に登場。出場者は、A組から蛙吹・口田・上鳴・切島・心操、B組から塩崎・宍田・鱗・円場。
宍田・塩崎らの連携に完封され、A組最初の脱落者となってしまう。第一試合はA組の勝利になった。
このことから相手に喧嘩する気がなければ個性を役立て辛く正面戦闘を避けられたら不利であることに気づき、以降は相手とのタイマンに持ち込むための対策を練ることになった。
冬のインターンでも、天喰に加えて鉄哲と共にファットガムの元で活動する。
全面戦争篇では他の生徒と共に、ヒーローたちのサポートに回る。しかし予想外の事態に加えギガントマキアの暴走という最悪の状況に陥る。現場が混乱する中、他のヒーロー科生徒と自分たちにできる範囲の行動を起こすことを決意。八百万が大量生成した麻酔薬の原液ボトルを、ギガントマキアの口に投げ入れる作戦を始動する。
中学の頃に遭遇した大男とギガントマキアが同一人物であると知ったことで動きが止まった芦戸を庇い、ギガントマキアの攻撃を一身に受ける。しかしすぐさま復帰し、硬化した腕を突き刺しながらギガントマキアの巨体をよじ登り、麻酔薬の原液ボトルを口に投げ入れることに成功する。
そのまま落下するところをB組の取蔭に救出され、以降は負傷者の救護に奔走する。その場では効果は出なかったものの、ギガントマキアが最終決戦の場に辿り着いた時点で麻酔が効き始め、状況は次第に好転し始める。結果としてヒーロー活動に大きく貢献した。
ヒーローVSヴィラン最終決戦では、芦戸、峰田、B組の小大、柳、骨抜、ヒーロー科編入予定の心操らとともにギガントマキア奪還作戦に参加したヴィラン達と対峙する。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
上記の性格故に自分の非がなくとも謝るなど、出久に人柄の良さを認められている。
敵奇襲編では勝己に人間ロケット砲に使われたり人質に捕られても躊躇なく攻撃される。それでも文句も一つも言わず
「こいつの相棒を務められるのはこの世にきっと自分(物理的に)しかいないだろう」
と確信に至る良い奴の権化。
その後は意気投合し、一緒に相撲を取ったり食事に誘ったりと非常に良好な関係を築き上げている。
デクの影に隠れて気がつかれにくいが、切島も切島でわりかし勝己への行動は暴走気味であり、耳郎と買い物していたにもかかわらず勝己を見つけるなり耳郎をおいてけぼりにして勝己を追いかけたり、ハロウィンでは自身は赤ずきんのコスプレをして勝己にはオオカミのコスプレをさせようとするなど段々とおかしな一面が出てきている。
いい人ゆえか奇人変人が多いすまっしゅではキャラが活かしにくいのか出番がかなり少ないうえに、出てくる際は大概は勝己とセットである。また上鳴や瀬呂との絡みがほとんどない。
しかし、受験生に対する応援ミッションではみんなの中心となり、持ち前の熱い言葉と情熱で不安に駆られる生徒たちを励ました。因みに学ランがよく似合う。
個性逆転ではふわ肌で八重歯が特徴のお色気女子となった。露出ヤバい。
人物関係
当初は最初の実技授業の際、執拗に出久を痛めつける様子を見て、止めるようにオールマイトに進言したりもしていた。しかしUSJ襲撃で共に戦ってからは実力や性格を認めるようになる。以降は性格・個性の相性もありよく一緒に行動している。物語が進むにつれてお互いに信頼関係が築かれており、いざという時には爆豪の方からも手を取り、背中を任すような対等な存在(友達)となっている。
爆豪の救出では大きな役割を担い、以降は絆もより深いものとなった。
劇場版『2人の英雄』では、彼の付き添いとして来ているほか、正装を事前に2人分揃えるなど面倒見の良さが現れている。戦闘で庇われた際には爆豪の方から小声で「ありがとよ」と言うなど、彼にしては珍しく素直な感謝を述べている。
最初の実技授業の戦いぶりを見てから彼のことを評価しており、USJ襲撃で動けなくなった彼を救助しようとしたり、雄英体育祭前に励ましたりと、一人のクラスメートとして彼と良く接している。爆豪救出の際には「お前が一番悔しいと思うから」といって声をかけ、彼の作戦で窮地を脱する。
死穢八斎會潜入捜査でもインターン先のチームアップに際し一緒に行動。出久の不安な心情を吐露されたり、アジトに共に突撃したりしている。 前述した過去の一件もあり、壊理を目の前にして保護できなかった出久の気持ちは痛いほどわかった様子。またインターンから帰還した際、以前の事件のことも含めて「おまえら毎度凄ぇことになって帰ってくる」とツッコまれており、爆豪とは違う意味でセット扱いされている節がある。
ひとり奔走する出久を連れ戻そうとするA組のみんなが戦っている中、自身の個性ではとても彼を止められない事に歯痒さを感じていたが、「俺も言いたい事は山程あるんだ!」と動く。そして、出久をついに捕らえた飯田を受け止めようと構え、二人をキャッチし、彼への思いを吐露する。
「緑谷!!!
俺 昔な! とある話に打ちのめされた!
同い歳の奴がダチ助ける為に駆け出したって!
あれ、お前なんだろ!?
特別だとか、力だとか、関係ねえ!!!
あん時のお前が───今の俺たちの答えだと思うぜ…!」
また、出久も切島(後述の鉄哲と関係にて)と同様に互いの誕生日が同じ人物が身近にいる。
爆豪救出の際にともに行動したいわば奪還組。飯田は食堂での騒ぎを鎮めた際に評価しており、また轟はUSJでオールマイト救出のために一緒に行動した。劇場版でもよく共闘している。
劇場版『HEROES:RISING』でも轟・飯田と共闘し、「神野を思い出すな」と互いに話している。
B組の生徒で、個性の説明文がダダ被りしている。誕生日も同じ。加えて性格も同じ熱血系であるため、雄英体育祭ではライバルとして激しく対決し、そして友情が芽生えた。
職業体験でも、二人揃って任侠ヒーロー・フォースカインドの事務所に行っている。
上記のように互いの個性が酷似している事を気にしていたが、合同戦闘訓練を通し、『鉄哲は金属特有の耐熱性・耐冷性に優れる』『切島は鉄哲と違い硬度の限界がない』といった相違点を見出す。結果、お互いに違う強さを目指すとして絆がさらに深まった。
インターン先のプロヒーローとインターン先の先輩。天喰に頼み込んでインターン先を紹介してもらっており、ファットガムから多くのことを教わった。
同じ中学校出身のクラスメートの女子。前述した出来事もあり、お互いを気にかけている場面がチラホラ。同じクラスの賑やかし役として仲良くやっている。
余談
- 実は初登場は第3話。出久たちと同じ入試会場で試験を受けており、出久の背後でロボットを撃破している。前述のように、入学後とは姿が違う上に、黒いジャージの後ろ姿しか映っていないため非常に分かり辛い。145話での彼の試験の回想で、3話と同じ服装であることが確認できる。
- 活発なキャラクター性で周囲を引っ張る切島だが、単行本幕間では、作品の構想段階から「クラスの輪を繋ぐような生徒」の一人としてデザインしたと作者はコメントしている。作中では飯田や八百万とは別の意味でクラスのまとめ役を担っており、個性派揃いのA組には無くてはならない存在である。
人気投票結果
14位→5位→4位→5位→4位→6位→4位→9位 |
第一回人気投票ではTOP10に届かなかったが、その後は人気が急上昇。
これは彼が活躍する場面が描かれた「爆豪の救出」「死穢八斎會編」が続いたことによるものと思われる。因みにこれによって第三回人気投票では、USJの最終対決に居合わせた4人が上位4位を占める形となった。
第4回では、初登場のホークスに僅差で抜かれて5位に。TOP3以外のランキング変動が激しい中、特に目立った出番がなかった上でのこの順位は、彼の人気が定着している証拠だろう。
そして第5回では、アニメの勢いもあってか再び4位にランクインしている。第6回は原作で更に出番が少なくなる中、全面戦争篇での活躍によってランクダウンは小さく6位に。そして三度目の4位に浮上するが、最終決戦における出番が現状ほとんどないためか9位に。今後の活躍次第でTOP10入りが左右されるため踏ん張りどころである。
中の人はこのことについて「3強が強すぎる」と若干悔しがっている。
アニメ版では
原作では時々誰のセリフか分からないようなガヤのセリフがあるが、そういったセリフはアニメでは切島によく回ってくると中の人はコメントしている。実際に原作では目立たないような場面でも、アニメでは意外と喋る場面になっているケースも多い。
その特徴的な髪形や、個性発動時の線の多さもあり、作画の面ではかなり不安定なキャラクターの一人。
彼が硬化を発動したときには、指先と爪が一体化して刃物のように尖るのが特徴なのだが、アニメでは指先と爪が丸いまま残して描写されていることが多い。特に第2期の体育祭が分かりやすく、一貫して指先は丸いままであった。鉄哲との対決シーンは顕著。
しかし、彼の活躍が本格的に描かれる第4期・死穢八斎會編では、登場シーンの大部分に丁寧な表現が為された。迫力のある安無嶺過武瑠も見事に描写されるなど、制作サイドのこだわりが感じられる描写となった。
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