『1-Aクラス委員長飯田天哉!! ただいま戻りました!!!』
『俺だって悔しいさ!心配さ!当然だ!俺は学級委員長だ!クラスメートを心配するんだ!』
『爆豪君だけじゃない!兄のように取り返しのつかない事態になったら僕の心配はどうでもいいって言うのか!?』
『余計なお世話ってのは ヒーローの本質なんだろ』
プロフィール
インゲニウムの名を背負う超速スピードスター!!
規律を重んじる真面目バカ 目指すは兄のようなヒーロー
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | インゲニウム |
---|---|
個性 | エンジン |
学校・学年 | 雄英高校ヒーロー科1年A組4番 |
出身校 | 聡明(そうめい)中学校 |
誕生日 | 8月22日 |
身長 | 179cm |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
好きなもの | 勉強、ビーフシチュー |
性格 | 委員長気質 |
入試実技 | 6位 |
個性把握テスト | 4位 |
一年一学期中間学力テスト | 2位 |
CV | 石川界人 |
概要
雄英高校ヒーロー科1年A組の男子生徒。主人公緑谷のクラスメートでクラス委員長。
人物
眼鏡をかけた七三分け、第一ボタンまできちんと閉める、挙手してから発言するなど真面目な性格で、厳しく注意してくるので、当初は出久に「怖い人」(麗日に話しかけようとしたのも妨害目的で受験したと解釈されたから。)と誤解された。一応、当初は出久に厳しかったが、誰に対してもそのような態度で接し、爆豪には出久以上に口うるさく説教していた(爆豪が机に足をおいて着席しているのを怒鳴る等)。直線的で角張った手振りをしながら話す。
学業成績はクラス内でも一、二を争い、実技でも好成績を修める。1年A組のクラス委員長を務める模範生。
その生真面目さゆえに融通が利かない面があり、周囲のためと思った行動が空回りしてしまうことも少なくない。持ち前の責任感と行動力によって、数々の迷言や珍事件も残しており、その度にクラスメイトからは「非常口飯田」、「ウォッチマン飯田」、「チェーンの切れた自転車」などと、よく分からない綽名を付けられている。
つまりは真面目馬鹿なのだが、そうした真面目ぶりから教師陣の意図を一切疑わず好意的に解釈するため、クラス担任の相澤からは「便利な飯田」扱いをされている模様。
なお、「どこかズレている生真面目さ」はハイツアライアンスの個室にも現れており、個室の本棚にはヒーロー関連の書籍に加え、「訓練で破損した時のために」と、大量の予備メガネが並べられている。その様子には麗日が「メガネクソある!」と吹き出したほどである。
彼の家系は親子三代ヒーローという有名なヒーロー一家であり、彼は二人兄弟の次男に当たる。
目標は実の兄であるターボヒーローインゲニウム。都内に65人ものサイドキックを抱える大人気ヒーローであり、自身もまた兄のような「規律を重んじ人を導く愛すべきヒーロー」を目指している。
しかしその一方で、彼自身には荒ぶる感情を抑えきれない情熱家としての一面もあるため、心の中では規律と野心のせめぎ合いの中で日々葛藤しているようだ。
林間合宿で爆豪が誘拐された際には、救出へ向かおうとした切島達に対して「救助はプロに任せるべき」というあくまで模範的な意見を述べたが、内心では彼もまた攫われた爆豪や傷だらけになった出久のことを冒頭の3番目の台詞で非常に心配していた。
そのため爆豪救出に向かおうとした出久達には、規律を破ったこと以上に自分の心配を無碍にしようとしたことに憤り、彼らを止めるために敢えて自分から同行を申し出るという彼なりの流儀を見せた。
入試での反省を踏まえ、ヒーロー仮免許試験ではバラバラになったクラスメイトを助けるために、自分の合格を後回しにして奔走した。またインターン期間中は、プレッシャーに押しつぶされそうになった出久の姿を見て、彼の身を心配して真っ先に声をかけている。
当初は名ばかりだった委員長も、今では頼れるクラスのリーダーとなっており、ある意味作中最も成長したキャラクターと言えるかもしれない。
コスチューム
ヒーローコスチュームは、脚部に速度を補強する6気筒型の超小型エンジンが搭載されており、個性のスピードを重視したフルアーマータイプになっている。
マスクはロードレースのヘルメットをイメージしている事が要望書で明らかになっている。
個性
個性は『エンジン』。
ふくらはぎにエンジンのような器官が備わっており、この器官が爆速を生み出す。
一速、二速、三速…とギアチェンジが可能で、様々な状況に対応することが可能。
入学当初の個性把握テストでは、50m走の記録が3秒だったが、これは短い距離ではギアが上がり切らないためであり、初速を抜ければ更に高速で直線を走り抜けることができる。
恵まれた体格から加速を付けて繰り出されるキックの威力は強烈で、発目からは「F1エンジン搭載の装甲車」と例えられた。
因みに燃料は100%オレンジジュース。炭酸系はエンストを起こす。
林間合宿の個性伸ばし訓練では、『脚の力と持久力の強化』ために、外回りをひたすら走り続けた。
必殺技
- トルクオーバー・レシプロバースト
飯田家に代々伝わる必殺技。
トルクの回転数を操作して、爆発的な加速を可能にする。一度使用した後は再使用にインターバルが必要で、1分弱ほどはほとんどエンジンが使えなくなる。
飯田本人は「誤った使用法」であるとも言っており、あくまでも緊急事態の奥の手として考えている模様。
- レシプロ エクステンド
保須市でのステインとの戦いで使用。レシプロバーストによる超加速で繰り出す蹴り技。期末試験では、尾白をゴールの向こう側まで蹴り飛ばす時に使用。
- レシプロターボ
レシプロバーストの時間制限を克服した飯田の新必殺技。
レシプロの馬力を底上げし、なおかつ掛かる負担は最小限に抑えることで、10分間の最高速度維持が可能となった。直線でのトップスピードはグラントリノにも勝る。
ヒーロー一家・飯田家に代々伝わる修行によって身に着けた技だが、その修行法というのが、エンジンのマフラーを引っこ抜いて、新しく丈夫なマフラーを生やすという中々に壮絶なもの。マフラーを引き抜くのには激痛を伴うらしい。
活躍
入試の実技試験では、出久と同じ会場で受験していた。
当初はあまり良い印象は持っていなかったようだが、自分の合格を差し置いて麗日を助けようとした姿を見てからは評価を改め、それ以来出久に対しては一目置いている。
1度はクラス委員長を「出久の方がふさわしい」と諦めるが、マスコミが雄英構内に乱入した際にパニックに陥った生徒達を鎮めた一件を機に、出久からの推薦で委員長となる。
USJ襲撃の際は、麗日、障子と共に協力し助けを呼びに戻る。
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では6位でクリアし、第2種目騎馬戦では轟、上鳴、八百万とチームを組み1位通過する。
最終種目ガチバトルトーナメント、1回戦では発目に良いところを持っていかれるが勝利。2回戦では塩崎と戦い勝利。準決勝では轟と戦い敗退する。詳細はこちらへ。
優勝を目指して挑んだ雄英体育祭の最中、彼は兄がヒーロー殺し・ステインに襲われたという報告を受ける。体育祭表彰式を返上して駆け付けた病院で、彼は兄がヒーローとして再起不能になったという残酷な事実を知る。
兄・天晴からインゲニウムの名を継いで欲しいと頼まれたが、今の自分はインゲニウムの名を継ぐに値しないと考え、ヒーロー名考案の際にも自身の本名を発表する。職場体験を利用して保須市に事務所を構えるノーマルヒーローマニュアルを選び、自身の目的を誰にも告げることなく、ステインへの接触と復讐のために保須市へと赴いた。
「僕の名を生涯忘れるな。インゲニウム お前を倒すヒーローの名だ!!」
彼は思惑通りステインを探し出してインゲニウムと名乗り対峙したが、敵の圧倒的な実力の前に返り討ちに遭ってしまい、更には私怨に駆られた自身の行動を、ステインによって「ヒーローらしからぬ行動」と軽蔑されてしまう。
その後、敵連合の思惑も絡んだ事で近くに来ていた出久と轟が飯田の救出に現れ、戦いは2人も巻き込んだ激戦へと発展する。
「余計なお世話は、ヒーローの本質なんだって」
「やめてほしけりゃ立て!!!なりてえもんちゃんと見ろ!!」
自分を守るために命懸けで戦う友の姿を見て、彼は大切なものを見失い続けてきたことに気づく。
入試の際に自分が救助より成績を優先したことも、兄の名・インゲニウムを騙りステインに復讐しようとしたことも、結局は自分の独りよがりな行動に過ぎなかった。
どこまでも兄の模倣であろうとする姿勢はステインからは「論外」と吐き捨てられたが、多くの人々を救け、導いてきたヒーロー・インゲニウムの姿に、彼は自分自身の原点を見出した。
腕を犠牲にして勝利する。事件後、同じ過ちを繰り返さないため、腕の傷を戒めとして改めてヒーローの道を進む事を決意し、以後インゲニウムの名にふさわしいヒーローになると誓う。
一連の事件は彼にとって一つの大きな転機となっており、ステイン逮捕後は、元々持っていた真面目で責任感が強い一面がより全面に出るようになった。
神野区の悪夢の際は、出久、轟、切島を監視として八百万と共に同行し、結果として爆豪救出に貢献する。
期末試験では尾白と共にパワーローダー先生に挑み、足場が怪しい落とし穴だらけの中、どこから出てくるか分からないパワーローダー先生をどう捌くかポイントで、飯田も尾白もまともに戦えない相手と判断し、逃げの一択で飯田の個性で一気に出口まで目指した。途中足場を崩され走行不可能になるが、上手く尾白をゴールまでシュート。飛び出してきた先生は尾白が弾いてゴールしミッションクリアした。
ヒーロー仮免試験一次試験では、スタート早々に傑物学園高校の真堂らの攻撃で一度は1年A組皆バラバラになるが、終了間際に青山と合流でき、青山がレーザーを空に撃ち囮役になろうとするが、その行動が結果的にまだ残っていた1年A組の皆と合流でき、ギリギリで一次試験通過できた。
二次試験では、個性などを使い救助活動を続け無事ヒーロー仮免許を取得する。
雄英文化祭では、ダンスチームとして参加。独特の「カクカクした動き」はダンスでも発揮されている。
A組・B組合同戦闘訓練では、第三試合に登場。出場者は、A組から飯田・障子・轟・尾白、B組から角取・骨抜・回原・鉄哲。
骨抜の個性に動けなくなりそうになるも、新しくなったエンジンで切り抜けてその勢いで回原を確保したり、ダウンした轟を救助したりするが、再度骨抜に捕まりダウンしてしまう。第三試合は引き分けになった。
冬のインターンでは、職場体験でもお世話になったマニュアルの元で活動する。
ヒーローVSヴィラン最終決戦では、轟やバーニンらと神野グラウンド・ゼロで荼毘と対峙する。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
真面目なのは本編とは変わらないが、その実直な性格故に完全にボケ。
冬期講習が忙しくて年賀状を直に渡しに行ったり、スーツの数が足りなければメイド服を全く動揺せずに着る。飯田が登場すると、決まって出久がツッコミ役に回っている。
体育祭の選手宣誓では自分が呼ばれると勝手に勘違いし、勝己が呼ばれると返事をして周囲に怪しまれた。本人は真面目に考えていたようで、非常に不服な様子だった。
個性反転では足が遅くなり、ドジっ子少女と化す。しかし本編の堀越先生の絵では…。
余談
- 本人は「坊ちゃん」と言われるのを気にしているらしく、普段は一人称を「俺」に変えているが、ふとした切っ掛けに素の一人称である「僕」が出ることがある。
- 作中で敢えて説明されることはないが、普段の振る舞いを見ても制服を第一ボタンまできちんと閉める、発言する際には必ず挙手する、廊下は絶対に走らないなど、飯田が規律をとても重んじていることが分かる。
- そういった要素は本編では解説されていない部分が多く、細かく行動を注視すると中々面白いキャラクターである。
- 直線的な行動や真面目な性格もあってか、彼のセリフの吹き出しは四角い。
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