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概要編集

非常口(ひじょうぐち、英語:Emergency Exit)とは、火災・その他の非常事態が発生した場合に備えて設置された出口。また非常口のマーク(ピクトグラム)を示すタグで、大半は非常口マークをもじったネタ絵である。以前から良作ネタ絵の多いタグであったが、非常口遊戯企画で注目を集め、ピクシヴ通信にも紹介された。逃げる人が酷い目に遭う絵は特別に「非情口」の名を進呈される。ちなみにピクトグラムでは無く、実物の非常口をモチーフにした絵がごくごくわずかに存在する。

なお、非常口を示すピクトグラムがあるアレは誘導灯が正式名称である。


ピクトグラムの誕生の経緯編集

1982年4月にピクトグラムが施行される以前から非常口を表す誘導灯は既に存在はしていたが、当時は「非常口」・「非常出口」といった文字表記だけの誘導灯であった。


1972年5月の千日デパート火災、1973年11月の大洋デパート火災で非常口誘導灯のサイズが小さかった為、非常口の場所が火災による煙などで分からず多くの死傷者を出した。そして消防法が改正されると共に、日本照明器具工業会において誘導灯の認定が開始された。


この時点でも誘導灯の構造を改良されつつあるが、「非常口」などの字体・英語表記の有無が誘導灯の製造会社間で統一されておらず、メーカーによってまちまちだった。


文字だけなので無機質で威圧感が感じられ、子供が怖がってしまう・その場のイメージを壊す・夜間に患者の安眠妨害(病院など)になるなど問題は山積みであった。


1979年3月に誰にでも分かる標識を目指してデザインの公募が実施され、およそ3300人の応募の中から図案評価実験などを経て、小谷松敏文の作品が入選した。その後は太田幸夫による改良を経て1982年1月20日に消防庁告示となり、同年4月1日に施行された(以上ウィキペディアより要約)。


消防庁告示から僅か1年半の間で、70パーセント以上の誘導灯が新表示(現行デザイン)に急速に取り換えられたという。それも取り替えたのは誘導灯の筐体では無く、パネルだけを交換したケースがほとんどである。その背景には施行直前の1982年2月8日にホテルニュージャパン火災が発生した事で、消防法が一層厳格化されたという事情がある。


ピクトグラムの誕生後編集

1982年から1983年にかけて現行デザインのピクトグラムに取り換えられた。また1982年4月以降に竣工された建物は現在のピクトグラムの誘導灯になっている。当時はまだ右矢印であってもピクトグラムが左に向いていたりなど違和感があったが、右向きのデザインも登場した。ただし基本は左向きで、両矢印の場合は左向きになる。


1987年8月に日本のピクトグラムが世界標準のデザインとして正式に採用された。


1990年代に入ると薄い筐体が登場し、1994年にはピクトグラムのみのコンパクトスクエア型が登場した。光源は高輝度誘導灯で、他にもハイパースリムといったサイバーチックな誘導灯が開発されたが、高価なため設置数は少なかった。


1999年9月の消防法改正で表示記号が変更され、コンパクトスクエアが各地に多く設置され始めた。光源も冷陰極蛍光灯となり、2010年4月に光源が冷陰極蛍光灯からLEDとなって省エネ化が進み、現在ではLEDが主流となっている。


少数ながら、音声とフラッシュライトで誘導するものも存在する。下の動画は火災報知器連動式音声誘導機能搭載型非常口誘導灯の一例である。大音量で非常ベル及び緊急放送が鳴る動画の為、音量を最小限またはミュートにしてから視聴して欲しい。


非常口の裏地の色の違い編集

裏地が白地でピクトグラムが緑色となっているのは通路誘導灯、非常口までの道のりや経路を示している。裏地は緑色にピクトグラムは白色の場合、これは避難口誘導灯であり、非常口その物を指す。


なお、非常口が青くなっている色違いな代物もあるが、単なるパネルの劣化で青く変色しているだけである。


関連イラスト編集

水墨画風の非常口
シャア専用非常口

ティウンティウン
This way...

アグレッシブな非常口
日常への入り口


関連タグ編集

誘導灯:非常口を示すライトでピクトグラムがある灯火

【非常口遊戯】 非情口 日常口

ピクトグラム ネタ絵 ネタ

サボテンダー


ひじょうぐち:非常口のひらがな表記だが、現状では妖怪ウォッチの妖怪がメインとなっている。

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