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ピクトさん

ぴくとさん

ピクトさんとは、街中の注意標識や警告標識、非常口マークなどに描かれている人物の愛称である。
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ピクトさんという名称は、「絵文字」という意味のピクトグラムに由来しており、2003年に内海慶一氏(日本ピクトさん学会)が創作した名称である。


特徴編集

標識などに描かれたピクトさんは、大抵転んでいたり何か危ない目に遭っていることが多く、その理不尽さをピクトさんの象徴として表したシュールなイラストがよく見られる。

また、多くの人は非常口マークで緑色のピクトさんの姿を見るだろう。そのシンプルさと、何かしら危ない状況から抜け出そうとする差し迫った状況を表すイラストであるがゆえに、非常口のマークのパロディイラストも多い。詳しくは非常口の個別記事へ。


主な分類編集

必ずしもpixiv上のイラストに見られる特徴と一致するわけではないが、命名者である内海氏によるピクトさんの主な分類を以下に示す。


  • 転倒系ピクトさん 滑りやすい所に注意。
  • 頭打ち系ピクトさん 天井の低い所に注意。
  • 落下系ピクトさん 落とし穴などに注意。
  • かけこみ系ピクトさん 急ぎ過ぎに注意。非常口マークもほぼこれに分類される。
  • つまずき系ピクトさん ちょっとの段差に注意。
  • 感電系ピクトさん ビリビリに注意。
  • 衝突系ピクトさん 相手とぶつからないよう注意。
  • はさまれ系ピクトさん 挟まれそうな所に注意。
  • 労働系ピクトさん いつもお仕事に励んでいるピクトさん。
  • 黒ピクトさん ダークサイドに堕ちたピクトさん。ただの黒色のピクトさんとは異なる。

ピクトさんはあらゆる状況に遭遇しているため、一概には分類できないのが実際であるが、より詳しい分類が日本ピクトさん学会というサイトで紹介されている。


なお、毎年9月10日は「ピクトさんの日」と日本ピクトさん学会によって制定されている。


脱出ゲーム大百科におけるピクトさん編集

このサイトでは「脱出」という要素になぞらえて「ピクトさんをさがせ!」という「ピクトさんを10人集めて脱出する」(脱出の要素がない場合もある)というゲームを2009年からリリースしている。

なのだが、彼らは(脱出ゲームの要素とはいえ)常人離れした技を使って様々なところに隠れたり、プレイヤーに起こった問題を解決したりする。時には自他問わず不憫な目に遭うこともある。

なおゲットする際に生きているかどうかは曖昧であり、ストーリーやパーツごとに扱いが違う。

  • 物の下など明らかに潰れるところに隠れている
  • 貼紙やシールの隅の裏に隠れている
  • テレビなどの画面の中に登場する。しかも直接ゲットできる。
  • ポスターの中にモデルと同じ輪郭でくっついている
  • 食べ物の中にいる
  • ひどいときは汚物の中にもいる
  • 酒気を帯びていたり、汗だくになっていたりするときはゲットできない
  • 勉強中やトレーニング中でもゲットできない
  • 緑の丸があればそれはピクトさんの頭
  • 絵の具だろうがだろうが青海苔だろうが緑の人型にしたらそれでピクトさんと扱える
  • 青と黄色のお面を合わせたら緑=ピクトさん登場
  • 移動ボタンに紛れ込む
  • 緑に紛れ込み同化する(輪郭のせいで大体バレるが)
  • 山彦の妖精に扮する(『ピクトさんのば~か!』と叫ぶと怒って出てくる)
  • コピー機で増やせる(それで10人にしたらいいのではないかというツッコミもあったのでは)
  • 透明になる。因みに特殊な眼鏡を使わないと見えない
  • 10人集めると一つのピクトさんに一体化する(10人のままのときもある)
  • 全身発光する
  • 隠し扉を発見する「ピクト・アイ」を発動する
  • 巨大化して車を持ち運ぶ
  • 超能力で時間を飛ばす
  • 更には映画館のドアを触れずに破壊
  • 台風一蹴でどける
  • 神に扮してどこでもドアを出す
  • スギ花粉をクリーナーの要領で吸い尽くす。そして宇宙の果てまで飛ぶほどのくしゃみをする
  • 長時間電気ウナギに感電されたにもかかわらず軽傷で済む
  • 散髪で「さっぱり目=CUT ALLと解釈する
  • 満開した桜の花を葉っぱに変える
  • 怪しい会社の人間を名乗って選挙プランを考案した結果、議席数を全て失う結果になる
  • 何の躊躇もなくコンビニの扉を割る
  • 上記のようにたまにネジが外れたことをして問題解決が失敗に出向くこともある
  • 動物園で飼育されている。なおこれは個人で飼うことも可能。
  • とても面倒くさがりで、何か不都合なことがあると逃げ出す(彼らの回収はプレイヤーに委ねられている)ただしこれはプレイヤー側に原因があることもある。

…などと、彼らの生態は基本謎めいていることが多い。だが、内容自体は一つ一つ非常にユニークさが盛り込まれ、プレイヤー側を飽きさせない面白いゲームに仕上がっている。

しかし2020年末、Flashプレイヤーのサポートが終了されると発表。2019年公開の「203 台風編2」をもって本シリーズは新作の公開がストップし、大半の作品はその後の起動が不可能となった。また一部の作品はプレイできるものもあるが、メンテナンス不能による文字化けや表示崩れが発生している。

関連タグ編集

シュール ピクトグラム 標識 非常口 棒人間 Mr.ゲーム&ウォッチ

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