『ノンノンまぶしいじゃなくて ま・ば・ゆ・い!』
『じゃあチーズあげる』
『サプライズは嬉しいだろう!?☆』
プロフィール
止まらない止められない キラキラネビルレーザー!!
キザ!?ウザい!?謎に満ちた王子様
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | 輝きヒーロー《Can't stop twinkling.(キラキラが止められないよ☆)》 |
---|---|
個性 | ネビルレーザー |
学校・学年 | 雄英高校ヒーロー科1年A組1番 |
出身校 | 聖カミイノ中学校 |
誕生日 | 5月30日 |
身長 | 168cm |
血液型 | O型 |
出身地 | フランス(自称) |
好きなもの | 己 |
性格 | ナルシストな自由人 |
個性把握テスト | 14位 |
一年一学期中間学力テスト | 18位 |
CV | 桑野晃輔 |
概要
雄英高校ヒーロー科1年A組の男子生徒。主人公出久のクラスメート。
人物
金髪に青い瞳(原作では単なる青色(34巻裏表紙参照)、アニメでは少し紫がかった青色)が特徴で、独特のセンスを持った不思議系ナルシストで、どんな時でもマイペースに振る舞う自由人。
言葉の端々にフランス語を用いるが、話せるかどうかは定かではない。行動や言動の一部から思わせぶりな雰囲気を匂わせており、どこか掴みどころがないキャラクターである。
普段から周囲と積極的に交流しようとしないが、実は意外なほど他人のことをよく観察しており、相手の本質的な部分を的確に見抜く不思議な感性を持っている。麗日の出久に対する恋心を初めて指摘し、夜嵐の独特な性格を「大胆さと繊細さを両方持っている」と表現した。
ラッキーボーイ的なところもあり、いずれの場面でも要所において決定的な働きを見せる。
因みに、初めのヒーロー名は『I can not stop twinkling.』であったが、科目担任のミッドナイトの助言を受け、今のものになった。
食事にこだわりがあるらしく、食堂の料理は口に合わないと自ら持参した食事を教室で食べている。おやつなのかポン・レヴェックチーズを出久にくれたこともある。
コスチューム
ヒーローコスチュームのデザインは騎士が纏う鎧の様になっており、個性の発射口となるベルトを腹部に巻いている。顔には鳥の翼を模した大きな赤い半透明のゴーグルを装着する。
個性の強化としては腹部以外に両肩と両膝にレーザーの発射口が設けられ、これを利用して同時に色んな方向にレーザーを撃てるようになり、攻撃の軌道が読まれにくくなった。
常にベルトと一緒なので本人がやってるのかベルトの機能なのか分からないが、威力を抑えて細くレーザーを撃つこともできる。これで一発芸な感じに文字を彫る練習もしてる。
お部屋センス
ハイツアライアンスでの第一回A組ベストセンス選手権で、彼の部屋は壁にヒーローコスチュームの自画像、窓際には甲冑、天井にミラーボールや小型のストロボライト、机の上にも小型のミラーボール、カーテンやベッドはスパンコールをあしらったものなど、とにかくキラキラしていた。本人曰く「まぶしいじゃなくて、ま・ば・ゆ・い!」。
その独特のセンスが爆発した部屋なのだが、葉隠と芦戸には「思ってた通りだ」、「想定の範疇を出ない」と一蹴された。
個性
個性は『ネビルレーザー』。
入試の仮想エネミー程度なら十数メートル先でも一撃で破壊する威力があり、自身が空中に浮いた状態で発射すれば、レーザーの反動で移動する事も可能。
また、それなりの光度があるため、暗所を照らすのにも役立つ。
直線状にしか発射出来ないためホーミング性能は無く、反動があるせいかヘソから撃つ際に独特のポーズを取って身体を支えているため、レーザーそのものは速いが軌道は読みやすい。
雄英体育祭ガチバトルトーナメントでは、運動神経の良い芦戸に完全に見切られ、レーザーを避けられ続けたあとデメリットで動きが鈍った隙きを突かれ負けている。
デメリットも多く一秒以上発射し続けるとお腹が痛くなるという欠点を抱えている。
一見するとふざけた欠点のようだが、戦闘中においては腹痛で行動が制限され、大きな隙を晒してしまう。そして、終いには....。
さらに身体に合わない個性で、そのまま放置したままだと勝手にレーザーが漏れ出てしまうため、お腹には常に個性制御のためのベルトを巻く。
林間合宿の個性伸ばし訓練では、『体を慣らして、発射可能時間・距離の強化』ために、お腹が痛くなってもレーザーを発射し続ける練習をしていた。
クラス内では葉隠の"個性"『透明化』との相性が極めて良く、冬のインターンを機に様々なコンビ技を開発することになった。
必殺技
- ネビルビュッフェ☆レーザー
肩とベルトの発射口から弾丸状のレーザーを断続的に放つ。
- キャント ストップ トゥインクリング スーパーノヴァ☆
- ネビルセーバー
冬のインターンでの特訓の末、レーザーの出力を調整して剣状に固定する新技を習得。これにより近接戦闘も可能となった。
活躍
雄英高校の実技入試では、出久・麗日・飯田らと同じ会場で受験した。
出久が仮想エネミーに対して怯んだ隙きを突いて横取りし、そのまま去っていくという出落ち感のする初回登場だった。
雄英体育祭では、第1種目障害物競走をギリギリの42位で通過し、第2種目騎馬戦では心操、庄田、尾白とチームを組み3位になるが、心操の洗脳にかかってしまう。※庄田と尾白は本戦を辞退する。
だが、あまり気にせず最終種目ガチバトルトーナメントに挑み、1回戦で芦戸と戦いあっさりと敗退。
雄英生・ヒーローの卵としては少々頼りない一面も見せている。詳細はこちらへ。
期末試験では麗日と共に13号先生に挑み、時間ギリギリまで使うがゴール直前、ブラックホールの影響範囲に入ってしまう。手すりに掴まり耐えていたところ、青山が麗日の心を揺さぶり、掴んでいた手すりから手を離させてしまい13号先生は流石にブラックホールを急停止。結果懐に飛び込むことになった麗日がGMAで13号先生を叩き伏せ、カフスを付けミッションクリア。しかし、演習であるということを前提にした勝利、また制限時間いっぱいまで使っているので得点は低く、赤点ギリギリとの事。
林間合宿では、ヴィランとの遭遇に怯え隠れていたが、敵連合が撤退しようとした所にMr.コンプレスへネビルレーザーを狙い撃ちして、連れ去られかけていた常闇の救出に助力する活躍を見せる。
ヒーロー仮免試験一次試験では、スタート早々に傑物学園高校の真堂らの攻撃で一度は1年A組皆バラバラになるが、終了間際に飯田と合流する。自身をフォローしていた飯田のためにレーザーを空に撃つ事で敢えて囮役となろうとしたが、この行動が結果的にまだ残っていた1年A組の皆との合流へと繋がり、ギリギリで一次試験通過できた。
二次試験では、個性などを使い救助活動を続け無事ヒーロー仮免許を取得する。
インターン終了後、出久に急接近して彼を驚かせるが、実は死穢八斎會との戦い以降焦りが見られる出久のことを心配していたらしく、以前から「個性が体に合っていない」と出久のことを気にかけていたという。ある意味では本質を突いている。
自身の食べ物を出久と共有したり、出久のベランダにチーズでメッセージを残すなどの奇行を繰り返す。
彼自身も幼少期から個性と体が合っていないというコンプレックスを抱えており、下記の腹痛が最たる例で、暴発防止のため制御ベルトを身に付けざるを得なかったことを出久に打ち明かした。その行動の真意は青山曰く「サプライズはうれしい」という考えから。しかし出久は喜ぶよりもどちらかと言えばビビっていた。しかし、これをきっかけに出久と仲良くなり、雄英文化祭でも演出班としてコンビを組むことになった。
A組・B組合同戦闘訓練では、第二試合に登場。出場者は、A組から青山・八百万・葉隠・常闇、B組から小森・拳藤・黒色・吹出。
常闇との合体技を見せたりするが、あっさりと確保されてしまう。第二試合はB組の勝利になった。
冬のインターンにて芦戸、葉隠と共にヨロイムシャの元で活動する。
インターン後のヒーロー全員出動(全面戦争)編においては群訝山荘の後衛として他の雄英高校ヒーロー科1年と共に配備される。ギガントマキア襲来の際には障子に抱えられつつ背中に潜んでいた超常解放戦線の幹部らにビームで作戦の邪魔建てされないよう足止めしていた。しかし生徒たちの尽力も空しくギガントマキアの暴走を止めることはできず、彼らの背中を他の1年生達と共に呆然と見ていた。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
仮にもA組の生徒であるにもかかわらず出番が超少なくてほとんど登場しない。その為、ほぼモブ同然の扱いを受けており、セリフすらまともに貰えない。
その出番の少なさはもはや嫌われているといってもいいレベルであり、2巻の裏表紙で同じことをつぶやいて愚痴っていた。この際、拳藤一佳に挑発紛いな事を言って、彼女から痛烈な反論をされたことによって軽くキレていた。
最終巻のパラレルワールドでは、優雅とは程遠いほどボサボサで汚いなりをしていたが、相変わらずセリフはゼロ。
関連イラスト
関連タグ
僕のヒーローアカデミア 雄英高校 雄英高校生徒一覧 ヒーロー科 雄英高校1年A組
ネタバレ注意
「やるしかないのよ …あの人が再び”指示”を出してきた」
「大丈夫…これまで通り」
「傍受されていても民間の日常に取れるよう暗号化してあるわ」
「ここなら監視の死角になるんでしょ…大丈夫よ」
「神野まで…ちゃんとAFOの言う通りできてたじゃない!」
「やらなきゃ私たちが殺されてしまうの!」
「優雅!」
第336話にて、林間合宿編以降から囁かれていた敵連合の内通者、しかも家族ぐるみでAFOに内通していたことが明かされた。
実は青山は元々無個性であり、『ネビルレーザー』はAFOから譲渡されたものであった。「個性が体に合っていない」と語っていたのも、元々他人の個性だったからである。
幼少期の彼も出久と同様、自身の抱えるハンディキャップに苦悩しており、「皆と違うのはとても怖い」と涙ながらに両親に訴えていた(この回想では額に怪我をした描写がある事から、彼もまた無個性ということで虐められていた可能性もある)。
富裕層の家庭に生まれ何不自由なく暮らしてきた青山夫妻(CV:中博史、折笠富美子)にとっても、一人息子のハンディキャップには大変ショックだったようで、彼が人並みの幸せを掴めるように、皆から外れないように、皆と一緒に夢を追えるようにと手を尽くした。その結果AFOの存在を知り、彼から個性を貰うという手段に及んでしまう。青山も彼の両親も、その時はそれが悪魔との契約であることに気付かなかった。
与えられた『ネビルレーザー』は自身の体に合っていなかったものの、念願の個性を得たことで青山は、自分のために尽くしてくれた両親への恩返しを、そして何より多くの人々を助けたいという思いからヒーローを目指すようになる。
しかし、裏切り者を容赦なく始末する光景を家族ともども見せつけられ、断っても嘘をついても同じ目に遭わされるという恐怖によって支配された青山は、AFOに命じられるままに雄英に進学し、強制的に内通者としてUSJや林間合宿のカリキュラムを流していった。大切な両親を守るための苦渋の決断だったが、その度に誰かが傷つき、苦しむ姿を見ては激しい罪悪感に苛まれていた。
彼の普段のナルシストな行動や言動は「周囲に疑われないため、罪悪感で押し潰されないために」気丈に振る舞っていたが故だった。
神野でAFOが捕まった際は、これで皆と対等になれる、何も隠さず話せると思っていた。しかし結局AFOは脱獄を果たし、雄英はおろか世界全体を巻き込む大惨事へと至ってしまった。
本編
スターアンドストライプとの戦いの後、再びAFOから「雄英に戻った出久を独りになるよう誘き出せ」という新たな指令が来たため、雄英高校の監視の死角になる場所で、両親からこれまで通り従ってくれと懇願されていた。しかし、青山は罪悪感で既に限界を迎えており、今までに見たことない形相で泣いていた。
するとそこへ、たまたま現場を見た葉隠と、彼女に呼ばれた出久がやって来てしまう。
「青山くんだけ浮かない顔のままだったから 何かあるのかと思って… 探しに来たんだ…」
出久はただ心配そうに、青山に言った。それに対し青山は、
「USJも合宿も僕が手引きした」
「緑谷くん...僕はクズの敵(ヴィラン)だ」
完全に光を失った瞳を向けて、そう言った。
両親に両手を引かれて逃げる中、追いかけてくる出久の姿に、自分と同じく無個性であった彼とは違い自分の醜さを痛感して「何もかも絶望した」と慟哭しながら『ネビルレーザー』を放つも、間一髪で葉隠に阻止される。彼女から涙ながらの怒りの叫びに更に追い詰められ、遂に出久の『黒鞭』で家族共々捕らえられた。
その後A組と教師陣一同の立ち合いのもと、一連の内通について自白。
罪悪感から心が折れかけていたものの、出久達クラスメイトと担任教師である相澤消太から叱咤激励を貰って何とか心を立て直す。
そして、AFOとの決戦にあたり偽情報を流して敵をおびき出す作戦が立案されたので、その中核として参加。単に嘘をついたところでAFOが持つであろう「嘘を検知する」類の個性で見抜かれてしまうものの、心操人使の「洗脳」によって操られた状態で発した言葉は検知をスルーできるという裏技は有効であり、AFOに一杯食らわせることができた。
「心苦しいなんてものじゃなかったよおじさま!」
「パパンとママンはこうも言ってたよ。AFOが最も嫌がる事は」
「日本はまだ終わっていないと世界が知る事」
「復興の先に光が在ると日本(ぼくら)が示し世界が団結すること」
『だから今日ここでお前を倒す!!』
そしてトロイア発動時によりヒーローと敵が物間がコピーしたワープゲートで日本各地へと分断される中、ファットガムと共に取りこぼしたヴィランの確保に動き、ダツゴクの一人KUNIEDAに挑む。
余談と考察
青山が内通者である伏線は、劇中でもかなり早い段階で多数張られており、読者からは内通者候補の1人として挙げられることが多かった。
また、原作で出久も言及していた内通者を絞るポイントの一つである『1年A組の生徒全員の個性を把握できない人物』に該当していないのだが、前述の通り無理矢理脅されて従わされていただけなので、言われた以上の事は頑なに控えていたことが察せられる(ちなみに読者の多くは内通者はAFOに忠誠を誓っていることを前提に考えていた)。
- 作中の登場人物は個性と名前に関連があるのに対し『青山優雅』と『ネビルレーザー』は関連が見られない。さらにネビルレーザーを撃つ姿勢が『頭の後ろで手を組んで発射する』ことから頭つまりは頭(かしら)と裏で組んでいる、繋がっているかもしれない事も見受けられた。
- 16話のUSJでの敵襲撃時に、1年A組の生徒の居場所がMAP上に描かれていたが、青山(と葉隠)のみ所在地が不明だった。21話ではその事を蛙吹に突っ込まれるも、本人は「秘密さ!!」とはぐらかしていた(なお葉隠は轟の所にいたらしい)。
- 82話の林間合宿襲撃の際に、青山だけマスタードの毒ガスの被害に逢わず助かっている他、草木に隠れている中、荼毘に何となくでだが気配を気付かれていて、目も合っているのにもかかわらず見逃されている。
- 84話にて切島の爆豪奪還の提案を聞いた1年A組の中でも青山だけ激しく動揺していた。
- 321話ではA組が出久を説得する中で青山(と葉隠)だけが説得に加わらず終始、無言であった。
- 青山は単行本10巻にてあらすじを語っていたが、彼のみ視線が前ではなく下に向いている(ちなみにあらすじでは『僕も…やれることはやったさ!』と言っている)。その他にも偶然か否か、その巻では『オール・フォー・ワン』が登場しては表紙の副題にもなっている。後から見返してみるとなかなか皮肉の効いた構図になっていることが分かる。
- ヒロアカの原画展では青山の描き下ろしイラストだけ暗い表情で路地裏に座る青山を、ビルの隙間から禍々しい一つの目玉が見つめ、青山に向かって触手が伸びているという異質かつ不穏な内容となっていた。
336話で明らかになった事実
- 青山と出久は『元々は無個性』『名前が個性と関連していない』『他者から個性を譲渡されている』などといった共通点がある。また二人は名前も対比になっている。青と緑は色相で隣同士、山と谷は正反対の地形であり、極めつけが優雅と出久(木偶)。
関連タグ2