『静まれっ…黒…影!!』
『ホ!ホークス!! 我々 風になっている!』
プロフィール
闇が深い程凶暴かつ強力に… 影のモンスターを従えし者!!
中二病ダークヒーローは物静かな実力者
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | 漆黒ヒーロー《ツクヨミ》 |
---|---|
個性 | 黒影(ダークシャドウ) |
学校・学年 | 雄英高校ヒーロー科1年A組14番 |
出身校 | 円扉(えんとびら)中学校 |
誕生日 | 10月30日 |
身長 | 158㎝ |
血液型 | AB型 |
出身地 | 静岡県 |
好きなもの | リンゴ、薄暗い所 |
性格 | 深淵を好むクール系 |
入試実技 | 9位 |
個性把握テスト | 5位 |
一年一学期中間学力テスト | 14位 |
CV | 細谷佳正 |
概要
雄英高校ヒーロー科1年A組の男子生徒。主人公出久のクラスメート。
人物
鋭い目つきに赤い瞳の黒い鳥のような顔をした風貌で、首から下は普通の人間と変わらない。首に巻いているのは包帯ではなくチョーカー。自ら前に出るタイプではないが、成績優秀な実力者。
実直な性格でやや古風なしゃべり方をしており、書き文字がかなりの達筆。若干中二臭い所があり、自室のインテリアや技名のセンスにも出ている。
"個性"故に部屋全体がゴシック風かつ真っ暗で不気味な雰囲気になっている上に、部屋の中には十字架のキーホルダーや剣、骸骨の置物などが飾られているため、ハイツアライアンスの自室を見せる際にはかなり抵抗していた。実際、A組メンバーが部屋を見た際には「黒!! 怖!」と仰天されている(そして本人が「出ていけ!!」と若干キレ気味になっていた)。
因みにこのセンスはクリスマスパーティーのプレゼント交換会でも発揮されており、交換会には大剣のレプリカを出していた(なお、その剣はエリちゃんが引き当ててしまった)。
クラスにおいて強者の部類で、戦闘面では黒影の攻防一体な遠距離攻撃や防御を駆使するなど、判断力・戦闘力は高い。近接戦の弱味や相性の悪さへの対策に関しては雄英体育祭でオールマイトに「個性に頼りきり」、期末試験でリカバリーガールに「間合いにさえ入れば脆い」という弱点を指摘されており、地力を鍛える事を課題としている。
個性
「いいぞ黒影。そのまま俺たちの死角を見張れ」
個性は『黒影(ダークシャドウ)』。
伸縮自在の影のようなモンスターを身に宿し、操作しての戦闘が可能。
闇が深い程に攻撃力は増大するが、強い光を浴びると戦意が弱り逃げ腰になってしまう。日光下の攻撃力は中の下程度。
闇夜では巨大な姿になり絶大な力を誇るが、制御が難しく常闇の怒りの影響で凶暴性が激化すると完全に制御不能になり、動くもの全てを無差別に攻撃する非常に危険な存在となる。
ただし、この状態であっても何らかの光さえ作り出せれば一瞬で大人しくさせることが可能。
ヒーローコスチュームでは全身を覆う遮光性の黒いマントを纏っており、非戦闘時は消耗を避けられるようになっている。
しかし攻撃・防御・移動と汎用性に優れており、光という弱点をつかれさえしなければ無敵を誇る能力。特に防御面では、ほとんどの物理攻撃、強力な轟の氷結も効かず、上鳴、爆豪の攻撃も弱りこそすれど完全に防ぐことが出来る。
攻撃面でも、非常に長い射程距離と素早く威力の高い攻撃で相手を近づけさせない事から中距離戦では無類の強さを誇るものの、逆に懐にまで入られてしまうと危うい。
ちなみに、モンスター黒影は明確な自我と知性を持っており会話が可能。愛嬌のある性格で、自分が常闇の個性であるという認識もしている。常闇からの命令に忠実で、「アイヨッ!」と景気の良い返事をしたり、光の攻撃を受けて涙を流すなど中々にかわいらしい。Mr.コンプレス曰く「エンターテイナーとしてもスカウトしたいくらい」。なお、アニメ版の声は常闇本人と同様に細谷氏が担当している。
暴走状態になるとかなり荒々しく、その姿は昼の可愛らしいマスコット的なそれとは正反対でもはや個性と言うより悪霊、祟り神と言えるレベル。大きさも数倍に膨れ上がり攻撃力も比べものにならないほどの怪物と化している。
常闇は黒影に取り込まれるように埋まりこみ行動不能。黒影は敵味方の判別も付かなくなり、音などの刺激を受けると勝手に攻撃する。平気で森の木をへし折るパワー、もし当たればタダでは済まないだろう。
暴走するきっかけを作り、爆豪と轟を追いつめていたムーンフィッシュに対し「強請ルナ 三下!!」と叫ぶところもあり、口調も荒々しくなるようだ。
林間合宿の個性伸ばし訓練では、『暗闇下でも黒影を制御』のために、洞窟内で黒影に向かい合った。
必殺技
- 深淵闇躯(しんえんあんく→ブラックアンク)
ダークシャドウを自身の体にまとわせる技。弱点であったフィジカル面や近接戦を補う。考案当初から技名を言いやすく変更した。
- 深淵闇躯 夜宴(ブラックアンク サバト)
深淵闇躯を両腕中心に纏わせ、巨大な爪の形状にして切り裂く。名称の由来は悪魔崇拝の儀式であるサバト。
- 宵闇よりし穿つ爪(よいやみよりしうがつつめ)
ダークシャドウの腕部を直線状に勢いよく伸ばし攻撃する。
- 黒き腕の暗々裏(くろきかいなのあんあんり)
ダークシャドウの両腕を広く長く展開し、広範囲にわたる薙ぎ払いを繰り出す。
- 黒の堕天使(くろのだてんし)
常に浮遊状態のダークシャドウに自身を抱えさせ空中を移動する技。インターン先のホークスの元で編み出した。
- 終焉(ラグナロク)
操れるようになった無敵のダークシャドウを前方に解き放ち、圧倒的なパワーで直線状のあらゆるものを押し飛ばし破壊する。名称の由来は北欧神話の最終戦争「ラグナロク」。
暗いながらも光が差し込む、地下通路の入り口付近で披露した。
また、暗闇内で敵を覆い動きを封じる「終焉『胎』」、片腕に纏わせた深淵闇躯を布で包み、巨大化させた爪で敵を引き裂くと同時に殴り飛ばす「終焉『儚』」という応用技もある。尚、『胎』は体育祭時にとある人物が言った言葉により考案した。
- 深淵闇躯 光明(ブラックアンク バルドル)
「闇ニモ色ンナ味ガアル」
「お前が闇を語るな」
「お前が生んだドブのような味の闇なら───」
「皆デモウ喰ッチマッタ」
最終奥義。ダークシャドウの力を全開放し、終焉(ラグナロク)を遥かに上回る無敵のパワーで全てを薙ぎ倒す。常闇とダークシャドウが互いに絆を極限まで紡ぎ合った末に成し得る一心同体の必殺技である。ただし発動や持続には膨大な闇(エネルギー)が必要であり、劇中では陽の光が殆ど差し込まない雨天の状況下で、尚且つピクシーボブに土で体を覆ってもらうことで発動している。名称の由来は北欧神話の光の神「バルドル」。
段階別の変化
- 弱体時
炎や光によって弱体化した状態。普段よりも一回り小さい。常に涙目で言動も弱々しくなり、パワーも人間1人持ち上げられないレベルまで落ちる。小動物タイプ。
- 通常時
普段の生活や戦闘における日光下での状態。操作性・スピード共に安定している。快活で協力的な気性の持ち主で、友人または兄弟のようなフレンドリーさが目立つ。相棒タイプ。
- 日陰時
OVAのレスキュー訓練で登場。崖下などのやや暗い場所で発現した、少々気性の荒い状態。踏陰の指示に一度は反抗するが、何度も頼むと「しょうがねぇな」と舌打ち混じりで協力してくれた。反抗期タイプ。
- 暴走時
真夜中の暗闇と踏陰の不安定な精神により暴走した状態。パワーと凶暴性が爆発し、何人も制御不可能な破壊の権化と化す。狂戦士タイプ。
超常解放戦線との戦いではこの状態での制御が可能になり、リ・デストロとの力押しに勝利するほどの力を見せた。
活躍
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では7位でクリアし、第2種目騎馬戦では出久、麗日、発目とチームを組み4位通過する。
最終種目ガチバトルトーナメント、1回戦では八百万、2回戦では芦戸、準決勝では爆豪と戦い敗退する。表彰式では3位の台に上がるが、その時の爆豪の言動に唖然としていた。詳細はこちらへ。
職場体験では、当時No.3だったホークスの元へ行った。
期末試験では蛙吹と共にエクトプラズム先生に挑み、強力な常闇の個性、蛙吹が冷静にそれを活かしつつ神出鬼没のエクトプラズム先生相手にその弱点をカバー仕切れるか。蛙吹が常闇の立ち回り・先生の立ち回りを把握、自身の個性の特性と常闇の強さを活かして合格まで導きミッションクリアした。協力体制も取れており、最後捕まったもののほぼ無傷。カフスを確保しつつ隠す機転も◎。ほぼ文句なしの結果だった。
林間合宿の3日目の夜の肝試しの際、敵連合開闢行動隊が襲撃。その中の一人である死刑囚ムーンフィッシュの奇襲を受け、障子に庇われた際に彼が負った怪我により生じた義憤と悔恨の心によって元より夜で厳しくなっていた制御が解かれ黒影が暴走してしまう。
「俺から離れろ!死ぬぞ!」
駆けつけた出久は、彼と敵連合の目的である爆豪のどちらを守るかの選択を迫られるが、暴走する黒影を上手く誘導しながら爆豪、轟と合流し、二人の個性で暴走を止めさせ、二人とも助けるという策を講じる。
この策は一見すれば妙案に見えたが、この暴走をヴィラン向きと見たMr.コンプレスによって合流直後に安堵した隙を突かれ、当初の目的である爆豪共々誘拐されてしまう。だが、彼の方は出久達の必死の追撃により奪還されている。
ヒーロー仮免試験一次試験では、スタート早々に傑物学園高校の攻撃で一度は1年A組皆バラバラになるが、終了間際に青山のレーザーを見つけ、まだ残っていた1年A組の皆と合流できギリギリで一次試験通過できた。
二次試験では、個性などを使い救助活動を続け無事ヒーロー仮免許を取得する。
その後ヒーローインターンでは職業体験と同じくホークスの元でインターンに参加した。しかし、彼の個性をもってしてもあまり民衆の印象に残る活躍はできなかったらしい。
が、実はこのときの敵わないながらもホークスに喰らいつく姿勢が、彼の中での学生への認識を変化させていた。
「君(ツクヨミ)は強い 君の仲間達も」
学生を市民と同じ護る対象として見ていたホークスの考えを図らずも変えたことで、その後のヒーロー陣営は大きく変わったと言える。
雄英文化祭では、バンド隊『Aバンド』のギターを担当。昔ギターに手を出したものの、Fコードで躓いたため一度手放したらしい。その為進んでやりたくはなかったようだが、他にギターへの立候補者がいないからかギター再挑戦を決める。音楽経験者の爆豪から問題点・不足部分の指摘、耳郎から指導・アドバイスをもらい、本番へと臨んだ。なお、ステージでは黒影も「文化祭を楽しみたい」との理由でメンバー(タンバリン担当)として参加している。
A組・B組合同戦闘訓練では、第二試合に登場。出場者は、A組から青山・八百万・葉隠・常闇、B組から小森・拳藤・黒色・吹出。
スタート前から黒色との中二病対決?が起こる。終始ホークスの元で身につけた技で戦うが、小森の個性による肺攻めによりダウンする。第二試合はB組の勝利になった。
超常解放戦線との戦いでは、上鳴・骨抜・小森らと共にプローヒーロー達のサポートとして最前線に出陣し、ファットガムと共に秘密の地下通路を新技で破壊し、行動不能にさせた。
その後は上鳴と共に後方へ戻るつもりだったが、荼毘にやられたホークスの危機を察し、ファットガムから抜け出して助けに駆けつける。荼毘の炎の影響で黒影の力が出せず、手も足も出なかったが、何とかして逃走に成功し、ホークスを救護班の元へ連れて行くため、戦線離脱した。事件後は上鳴と共にセントラル病院で入院していたが、無事退院した。
第二次決戦では、オール・フォー・ワンとの戦いでホークスやエンデヴァーをサポートするため蛇空病院跡地に転移される。エンデヴァーが一時オール・フォー・ワンにやられた際は耳郎と共に駆けつけ参戦する(この際、耳郎を背中に乗せた状態で飛行しており、不安定な状態に慌てる耳郎に「あと、出来ればあまりアレだ!お尻を動かさないで!ドギマギする」と訴え、耳郎から「バカじゃん!!」とツッコまれていた)。耳郎とホークスの連携でオール・フォー・ワンのマスクが砕けた隙を狙って一撃を浴びせ、オール・フォー・ワンのマスクの破壊に成功した。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
敵の『擬人化』の個性の影響で、黒影が黒髪超ロングの褐色幼女「コカゲ」になり、クラス中を引っかき回した。
余談
- 騎馬戦での活躍やその言動などで読者からイケメンと評されている。
- 作者のお気に入りキャラクターの一人で、単行本のプロフィールでは「クソかっけぇ」という感じでデザインされたと述べているが、世間との感性の乖離を気にしていた。
- しかし第1回人気投票で7位と言う高順位を見事獲得した際に、twitterにて「個人的に嬉しかった」と呟いていることから世間でも人気が出て一安心した模様。
関連イラスト
関連タグ
僕のヒーローアカデミア 雄英高校 雄英高校生徒一覧 ヒーロー科 雄英高校1年A組
ロディ・ソウル:劇場版僕のヒーローアカデミアワールドヒーローズミッションに登場し、本人とは別に意思を持った個性「ソウル」を持つキャラクター。ただし、こちらは意識がリンク、依存している為、ロディ本人の表情が個性にも出てしまう(出久は嘘をつけない個性と賞賛していた)。