『俺のマジックで貰っちゃったよ』
『タネも仕掛けもございやせん』
プロフィール
どんなモノも小石大に! マッドイリュージョニスト
読めない手さばきで瞬時に奪い閉じ込める
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
概要
敵連合の一員。雄英高校への林間合宿襲撃に『開闢行動隊』のメンバーとして登場した。
連合に所属する理由などは現在未だ不明。犯罪歴から怪盗として全国指名手配の身である。
人物
自称・元エンターテイナー。年下に対しては「おじさん」を自称するなど、飄々とした性格の持ち主である。若者のように言動が荒っぽい時もあるが、基本的には紳士的な振る舞いが多い。
ちなみに戦闘は不得手らしく、あまり直接攻撃などはしないタイプ(本人曰く「逃げ足と欺くことだけが取り柄」)。死柄木弔のサポートや一時的に指揮を取る、仲間のフォローに走る、連絡を担当するなど黒霧とは別に実働面で連合の右腕的存在となっている。
外見
黒い目出し帽の上に白の仮面を被り、丈の長いトレンチコートと羽飾りのついたシルクハットを身に付けた男性。
登場時によって模様の異なる仮面を着けている。この仮面は何度か外しているが、仮面の下には更に目出し帽を被っている。
わずかに覗く鋭い目付き(アニメでは茶色の瞳)から美形だと予想するファンも多く、実際に30巻で「タネはとっとくもんなのよ」というセリフと共に明かされた素顔はイケメンであった。
個性
個性は『圧縮』。
自分や対象の周囲の空間を球状に切り取り、ビー玉サイズにまで一瞬で縮小する。圧縮対象は複数でも可能で、指を鳴らすなど自分の意思で解除できる。
圧縮されると重さも小さくなるのか、人が入った球を二つ口に含んだり手に持っても負担なく動き回っていた。球の中身は外からは見えず、確認のために一度解除していることから、自身も判別はできない様子(アニメでは分かりやすいように中身が見えている)。
物や人を運ぶ、人の動きを封じる、壁や天井に穴を開け続け、無理矢理通路を作ったりと非常に便利な個性。対象の一部だけ封じ込めることで、対象を破壊することもできる。
今のところ切り取りの範囲や硬度限界などは分かっていないが、敵に回すと手強い個性である。現在確認できる最大の切り取り範囲は、乗用車が1台丸々収まるほど。
動向
林間合宿襲撃の際は、緑谷・爆豪・轟・常闇・障子が一緒に行動していたところ、その内の常闇と爆豪を音もなく攫った上で挑発してきた。緑谷、轟、障子の追撃に加え青山の不意打ちにより常闇は取り逃がすも、当初の目的通り爆豪を連れ去ることに成功する。
死穢八斎會のオーバーホールとの接触した際は、マグネを殺害したオーバーホールを圧縮しようと試みるも個性を一時的に使えなくなる特殊な銃弾で封じられ、更に彼の個性によりマジシャンの宝とも言うべき左腕を失う結果となった。
現在は闇ブローカーの義爛経由で手に入れた義肢を使用している。
異能解放軍との抗争の際は、状況判断をしつつ解放戦士達と交戦。
連合の勝利の後、超常解放戦線結成時にはスピナーと共に開闢行動支援連隊『BROWN』の隊長に任命される。
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この先ネタバレ注意
正体
『俺ぁ張間の孫の孫‼︎盗賊王の血を継ぐ男‼︎』
『カゲが薄いと思ってた⁉︎
そりゃこちらの術中よ!
ここぞという時 その為にーー
タネはとっとくもんなのよ
Mr.コンプレス 一世一代ーー‼︎
脱出ショウの開演だ‼︎』
コンプレスの正体はAFO及びデストロと同じ世代で暗躍した敵(怪盗)張間歐児の子孫であった。
彼の家系は『盗賊王』と呼ばれた張間について「正義の血が流れている」と誇りにしていたという(ただし子孫の彼がやっていることは義賊とは程遠い犯罪者である)。
294話にて明かされた彼の素顔は先祖譲りの癖毛。「おじさん」を自称することから壮年と予想する者もいたが、実際には先祖の面影を残しつつも若々しい顔立ちである。
張間から数えると孫の孫であるコンプレスは緑谷らと同じく第五世代ということになるが、年齢が30代前半ということを踏まえると彼の家系が若くして子を成してきた結果と思われる。
先祖に関しては名前の響きから実在した近代の義賊ハリマオが元ネタと思われる。同名の覆面ヒーローのモデルにもなっており、石ノ森章太郎により漫画化もされるなど、ヒーロー色の強い人物となっている。
正体を明かした彼は能力で仲間を回収した後、仲間をスピナーに託して自ら囮となった。結果、死柄木が起きるまで時間を稼ぎ仲間を逃がす事に成功するも、本人は瀕死の状態で確保されて現在は服役中。
最終回ではスピナーが敵連合について記した本を手に微笑んでいる。