概要
まだ個性が「異能」と呼ばれた時代に異能の自由行使は人間として当然の権利と謳った解放主義者達によって結成された過激派組織で、現在ではヒーロー公安委員会から敵(ヴィラン)に分類される。初代指導者はデストロで、構成員は額に親指を付け、人差し指を上に差すハンドサインを用いる。(Lを表しており、おそらくLiberation=解放の意味かと推測される。)
法の整備を進める国との数年にも及ぶ対立の末に敗北、デストロを含めた多くのメンバーが逮捕され、デストロ自身も獄中で活動を記した自伝『異能解放戦線』を出版した後に自決したため解体されたと思われていたが、逃げ延びた構成員が隠し通していたデストロの子・リ・デストロが跡を継ぎ、水面下で活動を再開。過去の反省を踏まえ、社会に根を張るために構成員を大企業に送り込む、思想に共鳴しそうな人物を勧誘するなどして着実に勢力と技術力を培っていった。
これにより幹部の社会的地位も高く、現在の構成員・解放戦士も11万6516人と作中の敵組織でも最大規模であり、思想に感化された民間人は勿論のこと、一部のプロヒーローも解放軍の協力者となっている。
和歌山県の山奥にある群訝山荘を本拠地に構え、全国にも支部を展開している。ある地方の一つの街においてはかなり強い影響力…というか事実上の支配下に置いている。
個性の名前を用いず「異能」と呼び、敵名も「解放コード」と扱う。
異能解放戦線とは
デストロが逮捕後に獄中で執筆した自伝。オールマイト引退とオール・フォー・ワン逮捕の後に再出版され、影響された読者の一部が個性犯罪に手を染めるようになっている。
メンバー
初代指導者
本名:四ツ橋主税(よつばし ちから)
異能解放軍の初代指導者。
"個性"が"異能"と一般的に呼ばれていた時代に、自分と同じ解放主義者達をまとめ上げ異能解放軍を結成した。自らも「現在を壊す者」という意味を込めデストロと名乗り、法整備を進める国と数年にわたって対立した。
多くのメンバー共々逮捕された後は、獄中で自伝『異能解放戦線』の執筆活動の末に自決した。
リ・デストロの実父だが、我が子の存在は知らなかった。
最高指導者
CV:平田広明
本名:四ツ橋力也(よつばし りきや)
異能:『ストレス』
現在(緑谷達の時代)の「異能解放軍」最高指導者。デストロの実の息子。表向きの職業はサポート企業『デトネラット社』代表取締役社長。
普段は部下から見た目で失礼なことを言われても笑って許す懐の深い人物。だがその実態は不平不満や鬱憤を溜め込んだ凶暴な本性をひた隠し、自身の思想に賛同しない者は、たとえ有能な部下であっても容赦なく首をへし折る非情さを持つ。
幹部
CV:杉田智和
本名:近属友保(ちかぞく ともやす)
異能:『人形(ヒトガタ)』
「異能解放軍」の幹部の1人。情報工作・解析担当。表向きの職業は大手IT企業『Feel Good Inc.』取締役。
完璧主義者で神経質かつ執着心が強く、質問を質問で返す・失敗と言われる等些細な言動ですぐ目が血走り理詰めで言葉を返す。
CV:間島淳司
本名:花畑孔腔(はなばた こうくう)
異能:『煽動』
「異能解放軍」の幹部の1人。参謀・指揮担当。表向きの職業は国会議員/政党『心求党』党首。
敵連合のメンバーが彼が解放軍にいることに驚き、11万人いることに確信を得たことからかなりの大物と思われる。政治家らしく巧みな演説と声に宿る異能により高い求心力を持ち、解放軍に多くの支持者をもたらした。
CV:本田貴子
本名:気月置歳(きづき ちとせ)
異能:『地雷』
「異能解放軍」の幹部の紅一点。広報担当。表向きの職業は出版社『集瑛社』専務。
解放コードの名の通り好奇心旺盛で元記者らしく、相手に厚かましいほど質問攻めする。また、相手の個性と背景を解釈して理解させるカウンセリングのスキルも持ち合わせている。
潜伏解放戦士
- 外典(げてん)
CV:山下誠一郎
異能:『氷操』
解放軍潜伏解放戦士の1人。フード付きロングコートを羽織り、フードで顔を隠している。一人称は「僕」。
リ・デストロからの寵愛を受け、忠誠でそれに応える少年。学校に通わず長い期間の中で異能を鍛え、理想の未来に備え磨き抜いてきた異能の力は絶大。
CV:宮園拓夢
本名:常滑達行(とこなめ たつゆき)
異能:不明(滑走系)
表向きは市街地を中心に活動するプロヒーローだが、裏では「異能解放軍」に協力者として所属している解放軍潜伏解放戦士の1人。
通常のヒーロー活動を行いつつ、リ・デストロが経営するデトネラット社が闇市に流通したアイテムが、世間に当社製であることが発覚しないよう事後処理という名目で隠蔽を行うなど、解放軍の為に暗躍している。
- 全身に針を出現させる解放戦士(仮称)
CV:黒川明人
異能:全身から針を出す
解放軍潜伏解放戦士の1人。スキンヘッド、口髭が特徴。
泥花市の再臨祭でトランペットの異能によって強化され、スピナーに抱き着き攻撃。
顔やセリフが「捕えたしん!」と、明らかに元ネタは安田大サーカスのクロちゃん(元ネタとなった本人もその回を読書済みである)。
なんとアニメにおいても本人が演じた(ただし顔は元ネタ・原作より似せないように描いている)。