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ステイン(僕のヒーローアカデミア)
73
『僕のヒーローアカデミア』の登場人物。敵(ヴィラン)の一人。

『信念なき殺意に何の意義がある』

『“英雄”を歪ませる社会のガンだ 誰かが正さねばならないんだ』


プロフィール

歪んだ正義に身を染めたヒーロー殺し

相手の動きを封殺する恐怖の"血舐め"

―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより

敵名ステイン
本名赤黒血染(あかぐろ ちぞめ)
個性凝血
身長182cm
誕生日6月14日(31)
血液型B型
性格オールマイト狂信者
CV井上剛

概要

独自の倫理観・思想に基づき『贋物のヒーローに粛清を与える』ことを行動目的にしている。その信念に従い、各地でプロヒーローを襲撃してきた凶悪犯。通称『ヒーロー殺し』

これまでに17人を殺害・23人を再起不能に追い込んでいる。


人物

連続殺人鬼でありながらオールマイトに心酔しており、「オレを殺っていいのはオールマイトだけだ」と口にし、自分の理想にそぐわないヒーローはたとえエンデヴァーであろうと贋物と切って捨てる。

これまで作品に登場した多くのヴィランとは異なり、歪んだ正義感を持つダークヒーロー的な存在として描かれており、その存在はとりわけ後の飯田天哉のヒーロー観に強い影響を与えた。


鋭利なとブツブツの細長いが特徴。包帯状のマスクを身に着け、赤のマフラーとバンダナ、プロテクターを着用する。刃こぼれした日本刀と数本のサバイバルナイフを所持している。

包帯が外れると、削がれた鼻や剥がされた様な傷痕のある上半分の皮膚が露わとなる。

マスクで隠れた目元は濃い影のようなっており、その奥に常に充血した赤い瞳を覗かせる。オールマイトは死柄木に対して「思想犯の眼は静かに燃ゆるもの」と諭したが、まさにその言葉通りのヴィランであると言えよう。


個性

個性は『凝血』。

相手の血液を摂取することで、相手の身体の自由を最大で8分間まで奪う個性。

対象者の血液型によって効果時間は異なり、O型A型AB型B型の順で拘束できる時間が増える。

ステイン自身の血液型がB型であることから、彼に血液型が近いほど効果が効きやすくなるものと思われる。

相手の血液を摂取しなければ効果が発動しないため発動のハードルはやや高く、血液型による効果時間の変動などの弱点も合わせて、轟からは「個性だけなら特別強い訳ではない」と評されている。


ただ、彼の真骨頂は個性以上に、桁外れの戦闘技術と身体能力の高さにある。

保須市襲撃の際には『フルカウル』を発動した緑谷や轟の攻撃に余力を持って対応するほどのスピードと身のこなし、飯田と緑谷による同時攻撃を受けてなお反撃に転じるタフネスを見せた上で、断続的に個性の発動条件を満たすことにより、複数人を相手取りながらも戦闘中は常に一対一に近い状況で戦い続けた。


自身の信条を優先するあまり少々引き際が悪い所もあるが、戦闘スタイルは頭脳的で分析力も高く、轟の個性と戦いぶりを少し見ただけで、その強さと癖をすぐさま見抜き、戦闘の合間にわざわざ忠告までしてみせている。

何人ものヒーローを葬ってきた実力は伊達ではなく、緑谷達にも現在の彼らとの実力差をまざまざと見せつけた。


動向

雄英体育祭の裏で東京都保須市に出没し、複数のヒーロー達を襲撃し重傷を負わせ、インゲニウムを再起不能にした。


直後敵連合と接触し、オールマイトと雄英生徒の殺害を依頼される。

当初は死柄木を『最も嫌悪する人種』と見て襲いかかったが、彼の『現在を壊す』という目的に同意し、手を組むこととなる。


引き受ける前に『偽物の粛清が済んでいない』として再び保須市を襲撃。兄の仇を討とうとする飯田、合流してきた緑谷と交戦する。

激闘の末、飯田の蹴りと緑谷の鉄拳、さらに轟の炎で撃破された。しかし轟は「3対1の上に、こいつ自身の焦りからのミスがあったためにギリギリ勝てただけ」と分析している。


拘束された後、突如現れた翼の脳無が緑谷をさらうというアクシデントが発生するが、ステインは咄嗟に隠していた刃物で縄を切って脱出。しかし逃げようともせず、女性ヒーローの顔に飛んだ脳無の血を舐める事で、脳無の動きを止めて刺殺し、緑谷を救出する(理由は後述)。


この時、戦闘で折れた肋骨が肺に刺さっていた満身創痍の身体でありながら、居並ぶヒーロー達に己の思想を叫ぶ。


「贋物…正さねば…誰かが…血に染まらねば…!”英雄”を取り戻さねば!!

 来い、来てみろ贋物ども…俺を殺していいのは『本物の英雄(オールマイト)』だけだ!!」


その場に居合わせた人々、エンデヴァーやグラントリノすらも気圧されるような鬼気迫る咆哮を発した彼は、立ったまま気絶していた。


事件後、面構署長の計らいによってステイン逮捕はエンデヴァーの功績ということになり、現在では特殊刑務所「タルタロス」へ収監されている。

逮捕を切っ掛けに明らかになった彼の思想は、マスメディアやインターネットを介して大々的に流布された。


後に荼毘トガヒミコスピナーといった彼の信奉者達は、“ステインの意思を継ぐ”という名目で敵連合の下へと集結しており、結果的に後の連合の勢力拡大に繋がっている。


過去

オールマイトのデビューに感銘を受けてヒーローを志し、私立のヒーロー科高校に入学するが、「ヒーロー観の根本的腐敗」に失望し、1年夏に中退。

10代終盤で「英雄回帰」を訴える街頭演説活動を行うも「言葉に力はない」と諦念。以降の10年を「義務達成」のため、独学で殺人術を鍛錬する(この間に両親は他界、事件性については無しとされている)。


言葉による彼の理想が世間に響かず、逮捕後にマスメディアが代弁者となって主張を広めていくことはある意味皮肉なものと思えるだろう。


『英雄回帰』

逮捕後、マスメディアによって明かされた彼の思想は『英雄回帰』と呼ばれている。

その主張は『ヒーローとは見返りを求めてはならない。自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない。』というものであり、公職としてのプロヒーローが成立する以前の原理主義的なヒーロー像に近い。

つまり、「人を救う」という行為が、真心から起きた「目的」であるのか、はたまた収益や地位、名声を得るための「手段」であるのかという事を問題視しており、前者のみが英雄(ヒーロー)と呼ばれるに値し、後者のヒーローは『贋物』と断言する。


ステインの行動理念はあくまでも「贋物が蔓延る世界の粛清」という理想に基づいており、自分の欲望を叶えるために個性を使い、人々を傷つけるようなヴィランではないという強い自負を持つ。

事実、彼の粛清対象は徒に力を振り回すヴィランにも及んでおり、ステインが出現した町では犯罪発生率が低下しているというデータも明かされている。


それと同時に、多少なりとも自身が可能性を認めた相手には、必要以上に攻撃を加えない姿勢も取っている。実際に作中では緑谷や轟の行動を「ヒーロー足りうるもの」として賞賛しており、戦闘中はあくまでも交戦中だったプロヒーロー、及び私怨に駆られた飯田を始末することを目的に行動し、緑谷と轟に対しては行動不能にする以上の追撃はしていない。


しかしその反面、「死線を前にして人は本質を現す」、「人の本質はそう易々と変わらない」などと語っていることからも、彼のヒーロー像は(作中"ナチュラル・ボーン・ヒーロー"と称されるオールマイトのように)極めて先天性が強いものであり、ヒーローの精神的な成長を極端に否定している。


また、粛清対象か否かの判断は、あくまでステイン自身の独断によるものである。

この手の人間にありがちだが、彼もまた死傷させたヒーロー達に対する罪悪感や謝罪などは一片も持ち合わせてない。このため、彼の中では世界に殉ずる行為だとしても、巻き込まれたヒーロー達からすれば他のヴィランと同じ通り魔以上の何者でもない。


ちなみにオールマイトを尊敬していたにもかかわらず、彼に出会ったり、戦いを挑んだ事は一度も無い。

自分が認めたヒーローには手を出さない主義だったのか、もしくはオールマイトに敗北したら世界の粛清を行えなくなるからなど諸説言われたが、明らかにはされなかった。


一連の事件を経て、飯田はステインを「クールと思う者もいるだろう」と客観的に評価した上で、『正しい理想』のために殺人という『間違った手段』を選んだことを否定した。

加えて彼の存在は一部のヴィランにも少なからず影響を及ぼしており、多くの場合は「自分のようなヴィランもこの世界に真のヒーローを生み出す必要悪として肯定されるべき」との歪んだ自己弁護の形で受け入れられている。


ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-

数年前を描いたスピンオフ「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-」では「スタンダール」という名前でヴィジランテ(自警団)活動をしていたことが明らかとなる。

この時から行き過ぎた思想は健在で、ヴィランのみならず(善性からの行動で)助ける者も容赦無く殺す態勢をとっていた。

この時は顔つきや服装も今とは違い、戦闘スタイルも実戦向きではなく侍や忍者の様な型にはまったものとなっていたが、ナックルダスターとの戦闘を経た影響によって「ステイン」へと変貌を遂げた。


余談

  • ステイン(stain)とは『染み』。作者自身が「彼の影響は染みのように後々まで残っていく」と言っているように、作中では比較的序盤に退場したキャラクターでありながら、登場人物達の考え方や逮捕後の社会情勢に至るまで、未だに根強い影響を及ぼしている。
  • 読者からの評価もまた「独善的で短絡的」とするものと、「信念のある犯罪者」とするものに真っ二つに分かれており、シリアルキラー/ダークヒーローという二面性の持ち主として、登場人物の中でも作品内外にとりわけ強烈なインパクトを与えた。

関連イラスト


関連タグ

僕のヒーローアカデミア ヴィラン連合

飯田天哉 緑谷出久 轟焦凍 オールマイト

ダークヒーロー 独善者 哀しき悪役 


ブラドキング…同じく血液を操る個性雄英高校1-B組の担任教師。ただし、こちらは自身の血という相違点がある。





















ネタバレ注意






















ヒーローと超常解放戦線の全面戦争後、死柄木とオール・フォー・ワンの手引によってタルタロスは壊滅

凶悪犯罪者が一斉に世へ解き放たれ、それは彼も例外では無かったが、情勢の崩壊を悟りしばし様子見として潜伏する事に。タルタロスから5km離れた本土まで自力で泳ぎ、荒らされた古道具店から刀を盗み服装を整えるも、表立った行動は見せなかった。


この戦いで予期されていた"深刻な被害"を防げなかった事によって、凶悪なヴィランが再び暴走し、訓練を受けていない一般市民が自警活動を始める混沌の時代へと逆行。

これによりヒーローたちは、今までの平和な世の中での活動を前提として居た『守られていた』ヒーロー活動ではなく、自身の生命や心身を賭した『本物』のヒーロー活動を強いられることになり、その針のむしろにも等しい現実に直面した現職のヒーローの多くは心が折れて引退する者が続出した。

奇しくも、彼の提唱した『英雄回帰』の思想が正しかったことが証明される事態になっている。


脱獄後はオールマイトの身を案じる出久に立ち去られて落ち込むオールマイトの様子を、陰から見守るなどの行動をしている。


そして「ヒーローとしての誓い」はおろか「師としての誓い」も貫けなかった事実に心が折れかけ、「最早オールマイトは周りの足を引っ張るしかできない」と自身の銅像の前に佇み溢すオールマイトの元へ「英雄への冒涜か?」と刀を突きつけ初めて姿を現す。

自分が現役のとき目の前に現れなかったのに何故今更と言うオールマイトに「お前はオールマイトではない」と一刀両断、本人の証明として一瞬のマッスルフォームを見た上でも「お前はオールマイトじゃない、贋物め」と批判し、何故自分がオールマイトであると騙るのか言えと詰問する。

そして「世界を良くするために突っ走って、走り終えて、その結果が今の混沌の世の中である」というオールマイトの諦観と絶望の独白を聞いたステインは、オールマイトを物陰に引き摺りこみ、そしてオールマイト像の落書きや看板を必死に取り払う、神野でオールマイトが最後に救った女性の姿を見せる。


「オールマイトはいかなる時も笑ってその身を人々に捧げた!それは個性(ちから)に依るものではない!」

「オールマイトという人間がそのようにしか生きられぬのだ」

おまえ如きがオールマイトを量るな!あの女を見ろ!「結果」だと!?これは”過程”だ!」


とオールマイトの“魂”を説く。

その上でかつては否定した飯田を含む「現在でもヒーロー活動を行う者たち」の姿をオールマイトの意思から生まれた「新たな大火」と表現し、それを「生ある限り醜く踠いてでも焼べ続けなければならない!」と使命感と激励を混じった言葉を与える。


そして自分が唯一信頼できるヒーローであるオールマイトにタルタロスの看守が離さずに持っていた情報媒体(死柄木に関する情報)を渡して、ヒーロー40名殺傷犯である自分をいつか捕まえるように言うと去っていった。


「正しき世に与するだけの獣だ」

そう自らを例えた彼はかつてと変わってはいなかったが、結果としてその信念はオールマイトの迷いを断ち切ることに繋がった。


「全ては、正しき社会の為に」


関連動画

ステインとオールマイト/第138話「つながるつながる」MVヴィラン

『信念なき殺意に何の意義がある』

『“英雄”を歪ませる社会のガンだ 誰かが正さねばならないんだ』


プロフィール

歪んだ正義に身を染めたヒーロー殺し

相手の動きを封殺する恐怖の"血舐め"

―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより

敵名ステイン
本名赤黒血染(あかぐろ ちぞめ)
個性凝血
身長182cm
誕生日6月14日(31)
血液型B型
性格オールマイト狂信者
CV井上剛

概要

独自の倫理観・思想に基づき『贋物のヒーローに粛清を与える』ことを行動目的にしている。その信念に従い、各地でプロヒーローを襲撃してきた凶悪犯。通称『ヒーロー殺し』

これまでに17人を殺害・23人を再起不能に追い込んでいる。


人物

連続殺人鬼でありながらオールマイトに心酔しており、「オレを殺っていいのはオールマイトだけだ」と口にし、自分の理想にそぐわないヒーローはたとえエンデヴァーであろうと贋物と切って捨てる。

これまで作品に登場した多くのヴィランとは異なり、歪んだ正義感を持つダークヒーロー的な存在として描かれており、その存在はとりわけ後の飯田天哉のヒーロー観に強い影響を与えた。


鋭利なとブツブツの細長いが特徴。包帯状のマスクを身に着け、赤のマフラーとバンダナ、プロテクターを着用する。刃こぼれした日本刀と数本のサバイバルナイフを所持している。

包帯が外れると、削がれた鼻や剥がされた様な傷痕のある上半分の皮膚が露わとなる。

マスクで隠れた目元は濃い影のようなっており、その奥に常に充血した赤い瞳を覗かせる。オールマイトは死柄木に対して「思想犯の眼は静かに燃ゆるもの」と諭したが、まさにその言葉通りのヴィランであると言えよう。


個性

個性は『凝血』。

相手の血液を摂取することで、相手の身体の自由を最大で8分間まで奪う個性。

対象者の血液型によって効果時間は異なり、O型A型AB型B型の順で拘束できる時間が増える。

ステイン自身の血液型がB型であることから、彼に血液型が近いほど効果が効きやすくなるものと思われる。

相手の血液を摂取しなければ効果が発動しないため発動のハードルはやや高く、血液型による効果時間の変動などの弱点も合わせて、轟からは「個性だけなら特別強い訳ではない」と評されている。


ただ、彼の真骨頂は個性以上に、桁外れの戦闘技術と身体能力の高さにある。

保須市襲撃の際には『フルカウル』を発動した緑谷や轟の攻撃に余力を持って対応するほどのスピードと身のこなし、飯田と緑谷による同時攻撃を受けてなお反撃に転じるタフネスを見せた上で、断続的に個性の発動条件を満たすことにより、複数人を相手取りながらも戦闘中は常に一対一に近い状況で戦い続けた。


自身の信条を優先するあまり少々引き際が悪い所もあるが、戦闘スタイルは頭脳的で分析力も高く、轟の個性と戦いぶりを少し見ただけで、その強さと癖をすぐさま見抜き、戦闘の合間にわざわざ忠告までしてみせている。

何人ものヒーローを葬ってきた実力は伊達ではなく、緑谷達にも現在の彼らとの実力差をまざまざと見せつけた。


動向

雄英体育祭の裏で東京都保須市に出没し、複数のヒーロー達を襲撃し重傷を負わせ、インゲニウムを再起不能にした。


直後敵連合と接触し、オールマイトと雄英生徒の殺害を依頼される。

当初は死柄木を『最も嫌悪する人種』と見て襲いかかったが、彼の『現在を壊す』という目的に同意し、手を組むこととなる。


引き受ける前に『偽物の粛清が済んでいない』として再び保須市を襲撃。兄の仇を討とうとする飯田、合流してきた緑谷と交戦する。

激闘の末、飯田の蹴りと緑谷の鉄拳、さらに轟の炎で撃破された。しかし轟は「3対1の上に、こいつ自身の焦りからのミスがあったためにギリギリ勝てただけ」と分析している。


拘束された後、突如現れた翼の脳無が緑谷をさらうというアクシデントが発生するが、ステインは咄嗟に隠していた刃物で縄を切って脱出。しかし逃げようともせず、女性ヒーローの顔に飛んだ脳無の血を舐める事で、脳無の動きを止めて刺殺し、緑谷を救出する(理由は後述)。


この時、戦闘で折れた肋骨が肺に刺さっていた満身創痍の身体でありながら、居並ぶヒーロー達に己の思想を叫ぶ。


「贋物…正さねば…誰かが…血に染まらねば…!”英雄”を取り戻さねば!!

 来い、来てみろ贋物ども…俺を殺していいのは『本物の英雄(オールマイト)』だけだ!!」


その場に居合わせた人々、エンデヴァーやグラントリノすらも気圧されるような鬼気迫る咆哮を発した彼は、立ったまま気絶していた。


事件後、面構署長の計らいによってステイン逮捕はエンデヴァーの功績ということになり、現在では特殊刑務所「タルタロス」へ収監されている。

逮捕を切っ掛けに明らかになった彼の思想は、マスメディアやインターネットを介して大々的に流布された。


後に荼毘トガヒミコスピナーといった彼の信奉者達は、“ステインの意思を継ぐ”という名目で敵連合の下へと集結しており、結果的に後の連合の勢力拡大に繋がっている。


過去

オールマイトのデビューに感銘を受けてヒーローを志し、私立のヒーロー科高校に入学するが、「ヒーロー観の根本的腐敗」に失望し、1年夏に中退。

10代終盤で「英雄回帰」を訴える街頭演説活動を行うも「言葉に力はない」と諦念。以降の10年を「義務達成」のため、独学で殺人術を鍛錬する(この間に両親は他界、事件性については無しとされている)。


言葉による彼の理想が世間に響かず、逮捕後にマスメディアが代弁者となって主張を広めていくことはある意味皮肉なものと思えるだろう。


『英雄回帰』

逮捕後、マスメディアによって明かされた彼の思想は『英雄回帰』と呼ばれている。

その主張は『ヒーローとは見返りを求めてはならない。自己犠牲の果てに得うる称号でなければならない。』というものであり、公職としてのプロヒーローが成立する以前の原理主義的なヒーロー像に近い。

つまり、「人を救う」という行為が、真心から起きた「目的」であるのか、はたまた収益や地位、名声を得るための「手段」であるのかという事を問題視しており、前者のみが英雄(ヒーロー)と呼ばれるに値し、後者のヒーローは『贋物』と断言する。


ステインの行動理念はあくまでも「贋物が蔓延る世界の粛清」という理想に基づいており、自分の欲望を叶えるために個性を使い、人々を傷つけるようなヴィランではないという強い自負を持つ。

事実、彼の粛清対象は徒に力を振り回すヴィランにも及んでおり、ステインが出現した町では犯罪発生率が低下しているというデータも明かされている。


それと同時に、多少なりとも自身が可能性を認めた相手には、必要以上に攻撃を加えない姿勢も取っている。実際に作中では緑谷や轟の行動を「ヒーロー足りうるもの」として賞賛しており、戦闘中はあくまでも交戦中だったプロヒーロー、及び私怨に駆られた飯田を始末することを目的に行動し、緑谷と轟に対しては行動不能にする以上の追撃はしていない。


しかしその反面、「死線を前にして人は本質を現す」、「人の本質はそう易々と変わらない」などと語っていることからも、彼のヒーロー像は(作中"ナチュラル・ボーン・ヒーロー"と称されるオールマイトのように)極めて先天性が強いものであり、ヒーローの精神的な成長を極端に否定している。


また、粛清対象か否かの判断は、あくまでステイン自身の独断によるものである。

この手の人間にありがちだが、彼もまた死傷させたヒーロー達に対する罪悪感や謝罪などは一片も持ち合わせてない。このため、彼の中では世界に殉ずる行為だとしても、巻き込まれたヒーロー達からすれば他のヴィランと同じ通り魔以上の何者でもない。


ちなみにオールマイトを尊敬していたにもかかわらず、彼に出会ったり、戦いを挑んだ事は一度も無い。

自分が認めたヒーローには手を出さない主義だったのか、もしくはオールマイトに敗北したら世界の粛清を行えなくなるからなど諸説言われたが、明らかにはされなかった。


一連の事件を経て、飯田はステインを「クールと思う者もいるだろう」と客観的に評価した上で、『正しい理想』のために殺人という『間違った手段』を選んだことを否定した。

加えて彼の存在は一部のヴィランにも少なからず影響を及ぼしており、多くの場合は「自分のようなヴィランもこの世界に真のヒーローを生み出す必要悪として肯定されるべき」との歪んだ自己弁護の形で受け入れられている。


ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-

数年前を描いたスピンオフ「ヴィジランテ-僕のヒーローアカデミアILLEGALS-」では「スタンダール」という名前でヴィジランテ(自警団)活動をしていたことが明らかとなる。

この時から行き過ぎた思想は健在で、ヴィランのみならず(善性からの行動で)助ける者も容赦無く殺す態勢をとっていた。

この時は顔つきや服装も今とは違い、戦闘スタイルも実戦向きではなく侍や忍者の様な型にはまったものとなっていたが、ナックルダスターとの戦闘を経た影響によって「ステイン」へと変貌を遂げた。


余談

  • ステイン(stain)とは『染み』。作者自身が「彼の影響は染みのように後々まで残っていく」と言っているように、作中では比較的序盤に退場したキャラクターでありながら、登場人物達の考え方や逮捕後の社会情勢に至るまで、未だに根強い影響を及ぼしている。
  • 読者からの評価もまた「独善的で短絡的」とするものと、「信念のある犯罪者」とするものに真っ二つに分かれており、シリアルキラー/ダークヒーローという二面性の持ち主として、登場人物の中でも作品内外にとりわけ強烈なインパクトを与えた。

関連タグ

僕のヒーローアカデミア ヴィラン連合

飯田天哉 緑谷出久 轟焦凍 オールマイト

ダークヒーロー 独善者 哀しき悪役 


ブラドキング…同じく血液を操る個性雄英高校1-B組の担任教師。ただし、こちらは自身の血という相違点がある。





















ネタバレ注意






















ヒーローと超常解放戦線の全面戦争後、死柄木とオール・フォー・ワンの手引によってタルタロスは壊滅

凶悪犯罪者が一斉に世へ解き放たれ、それは彼も例外では無かったが、情勢の崩壊を悟りしばし様子見として潜伏する事に。タルタロスから5km離れた本土まで自力で泳ぎ、荒らされた古道具店から刀を盗み服装を整えるも、表立った行動は見せなかった。


この戦いで予期されていた"深刻な被害"を防げなかった事によって、凶悪なヴィランが再び暴走し、訓練を受けていない一般市民が自警活動を始める混沌の時代へと逆行。

これによりヒーローたちは、今までの平和な世の中での活動を前提として居た『守られていた』ヒーロー活動ではなく、自身の生命や心身を賭した『本物』のヒーロー活動を強いられることになり、その針のむしろにも等しい現実に直面した現職のヒーローの多くは心が折れて引退する者が続出した。

奇しくも、彼の提唱した『英雄回帰』の思想が正しかったことが証明される事態になっている。


脱獄後はオールマイトの身を案じる出久に立ち去られて落ち込むオールマイトの様子を、陰から見守るなどの行動をしている。


そして「ヒーローとしての誓い」はおろか「師としての誓い」も貫けなかった事実に心が折れかけ、「最早オールマイトは周りの足を引っ張るしかできない」と自身の銅像の前に佇み溢すオールマイトの元へ「英雄への冒涜か?」と刀を突きつけ初めて姿を現す。

自分が現役のとき目の前に現れなかったのに何故今更と言うオールマイトに「お前はオールマイトではない」と一刀両断、本人の証明として一瞬のマッスルフォームを見た上でも「お前はオールマイトじゃない、贋物め」と批判し、何故自分がオールマイトであると騙るのか言えと詰問する。

そして「世界を良くするために突っ走って、走り終えて、その結果が今の混沌の世の中である」というオールマイトの諦観と絶望の独白を聞いたステインは、オールマイトを物陰に引き摺りこみ、そしてオールマイト像の落書きや看板を必死に取り払う、神野でオールマイトが最後に救った女性の姿を見せる。


「オールマイトはいかなる時も笑ってその身を人々に捧げた!それは個性(ちから)に依るものではない!」

「オールマイトという人間がそのようにしか生きられぬのだ」

おまえ如きがオールマイトを量るな!あの女を見ろ!「結果」だと!?これは”過程”だ!」


とオールマイトの“魂”を説く。

その上でかつては否定した飯田を含む「現在でもヒーロー活動を行う者たち」の姿をオールマイトの意思から生まれた「新たな大火」と表現し、それを「生ある限り醜く踠いてでも焼べ続けなければならない!」と使命感と激励を混じった言葉を与える。


そして自分が唯一信頼できるヒーローであるオールマイトにタルタロスの看守が離さずに持っていた情報媒体(死柄木に関する情報)を渡して、ヒーロー40名殺傷犯である自分をいつか捕まえるように言うと去っていった。


「正しき世に与するだけの獣だ」

そう自らを例えた彼はかつてと変わってはいなかったが、結果としてその信念はオールマイトの迷いを断ち切ることに繋がった。


「全ては、正しき社会の為に」


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