概要
海洋小説家の山田克郎氏が、1956年から一年間日本経済新聞の夕刊に連載していた児童小説『魔の城』を原作としたもの。
覆面ヒーロー『月光仮面』を手掛けた宣弘社が制作、1960年4月から1961年6月まで、日本テレビ系列局全15局(当時)に加え、TBS系列局8局、フジテレビ系列局1局、さらにはアメリカ領琉球の放送局であった琉球放送で放送された。
5部作で構成され、全65話。
主題歌を三橋美智也が歌っている。
また、最初の5話は、カラーフィルムで撮影された。日本テレビの意向で、テストパターン的に作られたものではあるが、日本初のカラー映像のテレビドラマだった。
物語は、太平洋戦争(大東亜戦争)直前の東南アジアやモンゴルを舞台に、正義の日本人『ハリマオ』が、アジアを支配する某国の軍事機関や、彼らと結託する武器商人や秘密結社・スパイを相手に、激闘を繰り広げる冒険活劇となっている。
主人公であるハリマオは、マレー半島において大日本帝国陸軍の諜報機関『F機関』に協力し、“マレーの虎”の異名を持つ義賊である谷豊をモデルとしている。
石ノ森章太郎が手掛けたコミカライズも存在している。第1、3、4部をコミカライズしたもので、「週刊少年マガジン」(講談社)にて掲載された。