『お行きなさい小さき者どもよ 騒音の元凶なるその男討ち取るは今です いいですか…』
『人を笑顔にできるかもしれない技だよ 十分ヒーロー活動に根ざしていると思うよ』
プロフィール
声で生き物たちをコントロール 戦いの仲間を現地調達!!
自然や動物を愛する 心優しきふれあいヒーロー
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | ふれあいヒーロー《アニマ》 |
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個性 | 生き物ボイス |
学校・学年 | 雄英高校ヒーロー科1年A組9番 |
出身校 | 笛史亜(ふえしあ)中学校 |
誕生日 | 2月1日 |
身長 | 186cm |
血液型 | A型 |
出身地 | 岩手県 |
好きなもの | 自然 |
性格 | 心優しい |
個性把握テスト | 11位 |
一年一学期中間学力テスト | 11位 |
CV | 永塚拓馬 |
概要
雄英高校ヒーロー科1年A組の男子生徒。主人公緑谷のクラスメート。
人物
岩石のような頭が特徴的な大柄な男子生徒。後頭部のビラビラしたものは髪のようなものらしい(過去の回想に父親が出ているが、後ろ髪の伸び方が彼によく似ている)。
引っ込み思案で大人しい性格。争いごとを好まず、他人に感情をぶつけることも得意ではない。
初期は会話をすること自体が少なく、手話のような身振り手振りで周囲と意志疎通をしていた。
口田の"個性"は母親譲りのものであり、彼は優しく温和な両親のもとで、人一倍愛情に恵まれて育った。
口下手だが感受性が豊かで、時には親しい友達のことを想い涙を浮かべることもある。
他の生徒と比べてもとりわけ内気な彼だが、学校生活を送る中で徐々に周囲と打ち解けていき、特に雄英高校が寮制になって以降はクラスメイトとの会話も多くなっていった。
文化祭のクラスの出し物には演出隊として参加しており、舞台演出には彼のアイデアも採用されている。
寮生活
雄英高校が全寮制になった際には、ペットのうさぎを連れて来ている。
うさぎの名前は結(ゆわい)。オス。人間換算年齢は30歳程度でバナナが好物、エレベーターを理解して使うくらいは出来る等知能は高い。なお、A組メンバーの「お部屋センス選手権」で部屋を見せた時にはお茶子と芦戸に「ウサギいるー!可愛い!」とモフられていた。
個性
"個性"は『生き物ボイス』。
動物と意思疎通をして命令することが出来る。ただし人を操ることはできない。
作中でもかなり珍しいタイプの"個性"だが、仕組みとしては心操の『洗脳』に近い個性だと思われる。
また、シンプルに「群れ」を操作する"個性"と考えれば、能力的にはホークスの『剛翼』や角取の『ホーン砲』に近い系統の"個性"と言えるかもしれない。
特にA組にはこういったタイプの"個性"の持ち主が他に居ないため、雄英文化祭のバンド演奏では人数的に限られた中での舞台演出に一役買っており、演奏中は手の回らない裏方作業を鳥達に手伝ってもらっていた。
一度に操れる数に特に制限は無いらしく、戦闘では大量の虫を操って人を襲わせたり、多数の鳥を飛び回らせて敵の目眩しをさせたり、動物達に周囲の状況把握を手伝ってもらったりしている。
ただし、彼の"個性"でできることは、あくまでも動物に「命令する」ことまでなので、動物が本来もつ力を強化するようなことはできないし、場合によっては怖がった動物達が敵から逃げてしまうこともある。
どちらかと言うと索敵や撹乱に向いた"個性"なので、B組とのクラス対抗戦の反省会では、相澤先生から搦め手を磨くようアドバイスされている。
林間合宿の個性伸ばし訓練では『他の音に負けない、より広範囲に届く声量を作り、内気な性格の修正』のために、声帯を鍛える発声練習を繰り返していた。
一見個性とはあまり関係が無さそうだが、周囲に動物が居なければ無個性同然の彼にとって自分の声をどこまで届かせられるかは死活問題なのだろう。
実は物語開始時点で彼の"個性"は未完成であり、母親によると本来は頭の角によって、テレパシーのように動物に感情を伝えることができる"個性"であるらしい。
発動時には角から甲高い音が鳴り、声の届かないほど遠くにいる動物達を操ることができるのだが、当初は角が蕾のような物に閉じこもっており、自分の声を通してしか"個性"を扱うことができなかった。
この角には持ち主の感情の昂ぶりや精神的な成長が関係しているらしく、彼の場合は「大切なもののために怒ること」を切っ掛けに角が開花し、これによって超常解放戦線幹部の撃破に大きく貢献している。
なお、この「大切なもののために怒ること」は幼い頃に母親が語っていたことで、曰く「自分は(異形型であることから)周囲に心無いことをされていたが、父ちゃん(甲司の父親。外見は非異形)はそんな輩に「素敵な角を嗤ってんじゃねー」と怒ってくれた」とのことである。
「障子くんを嗤うな…!!!」
必殺技
- バグズ・パニック
大量の虫を操って相手を襲わせる技。
- ヒッチコックバーズ
大量の鳥を操って相手を襲わせる技。
活躍
USJ襲撃の際は、常闇と共に黒霧の個性で飛ばされる。
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では20位でクリアし、第2種目騎馬戦では葉隠、耳郎、砂藤とチームを組み敗退する。詳細はこちらへ。
期末試験では耳郎と共にプレゼント・マイクに挑むが、出口前に陣取って動かず、爆音ボイスで一方的に攻撃してくるマイクの音波兵器ぶりに、手も足も出せない状態に。耳郎が発案した「虫を操ってマイクを襲わせる作戦」に対しても、口田自身も虫嫌いなため最初は嫌がっていたが、このままでは時間切れ負けになると耳郎に鼓舞され、なんとか勇気を出して虫を操る。運良く、大の虫嫌いだったマイクは地中から出現した虫の大群の前に泡を吹いて失神し、見事ミッションクリアした。
ヒーロー仮免試験一次試験では、スタート早々に傑物学園高校の攻撃で一度は1年A組皆バラバラになるが、終了間際に青山のレーザーを見つけ、まだ残っていた1年A組の皆と合流できギリギリで一次試験通過できた。
二次試験では、個性などを使い救助活動を続け無事ヒーロー仮免許を取得する。
雄英文化祭では演出班として参加。個性を使って鳩を飛ばすなど、ステージに華を添えていた。
A組・B組合同戦闘訓練では、第一試合に登場。出場者は、A組から蛙吹・口田・上鳴・切島・心操、B組から塩崎・宍田・鱗・円場。
切島と共に宍田に攻撃をしようとするも躱され、そのまま宍田に確保されてしまう。しかし試合自体は、蛙吹と心操の活躍でA組の勝利になった。
冬のインターンでは、吹出と共にウォッシュの元で活動し、「円滑なコミュニケーション」を会得した。
交友関係
USJ襲撃では行動を共にしたため、その後も彼と一緒にいる場面が見られる。
雄英体育祭で葉隠、耳郎と一緒に後馬を組んだ縁か教室内でも話してる様子。
期末試験で彼女と共にプレゼント・マイクに挑む。
鼓膜が破れそうなマイクの爆音攻撃の中、彼女に「動物を操って先生を襲わせたりできないの?」と聞かれるが、手話と動きで「指示したくてもプレゼント・マイクの声に驚いて逃げちゃう!」と答える。さらに虫を操るように頼まれ、絶叫を上げて拒絶するも(実はこれが作中初セリフである)、耳郎が耳から出血している事に気付き、そんな状態でもまだ勝負を諦めない彼女の闘志を悟って、勇気を奮い立たせて虫に話しかけた。
これによって大量の虫が地中から現れ、プレゼント・マイクの足を這い上って、彼を気絶に追い込んでミッションクリアした。
余談
- アニメ版における1年A組のクラスメイトにはキャラクターボイスの兼役がなく、20名の生徒それぞれを異なる担当声優が演じている。しかし、彼に限っては第2期後半の期末試験まで声を発するシーンが全くなかったため、OPEDのクレジットや初期に発刊されたアニメ公式ガイドブック(※第2期前半までのデータを収録)にも担当声優が記載されていなかった。
- 必殺技の『ヒッチコック・バーズ』は、ヒッチコックが監督を務めた『鳥』、『バグスパニック』はアメリカ映画の『ビッグ・バグス・パニック』と、どちらも映画のタイトルが名前の由来になっていると思われる。いずれも動物に人間が襲われるパニックホラー作品で、まさに彼に相応しいネーミングと言えるだろう。